『おくることば』のネタバレ(漫画)!最新刊の発売日情報も!

今回は「町田とし子」先生の『おくることば』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『おくることば』はこんな漫画

いつものように学校へ向かっていた男子高校生の佐原は、突然の交通事故により命を奪われてしまいます。

ですがこの事故は不慮のものではなく、幼馴染の千秋という女の子が仕組んだものでした。

なぜ自分が殺されなければならなかったのか理解できない佐原は、幽霊となって真相を追い求め始めます。

すると次々にクラスメイト達の秘められた想いと真実が明らかになっていくのでした。

少年の死を巡り様々な謎が巻き起こっていく『おくることば』

今回はこのサスペンス漫画の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

心霊現象とミステリーがコラボした斬新なストーリーをお楽しみください。

 

『おくることば』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

6月7日7時50分、佐原が通学していると幼馴染の千秋を見かけます。

佐原
「よっ千秋!今日もボサッとしてんな」
千秋
「ひゃっ、小突かないでよ、佐原君ー」
佐原
「何してんだ?」
千秋
「うん・・・変なこと思い出しちゃって、ここの横断歩道ってさユーレー出るんだって」

千秋によるとその幽霊を見てしまうと、たちまち命を失ってしまうということでした。

彼女からこの噂話を聞いた直後、佐原は交通事故により亡くなってしまいます。

この交通事故が佐原や千秋たちに巻き起こる不思議な出来事の幕開けとなりました。

事故から3日が経過した6月10日8時30分、事故現場に佐原が立っています。

そのまま彼は高校へ向かい、自分の教室に入っていきました。

佐原
「うェーい、皆さんこーんにちはー」

しかしクラスメイトの耳に彼の声は届いていません。

そのため佐原は教室の中を自由に歩き回っていきます。

佐原
「授業中の教壇側って初めて立つけどけっこー見えてますよ、女子の皆さーん」

女子のスカートの中を覗いていく佐原。

そのままクラスメイト達の机の上を歩いていきます。

佐原
「よっ千秋ー、相変わらずキレーな字で書いてんなぁ、さすが委員長、マジメすなぁ」

千秋と顔を突き合わせるのですが、彼女は佐原の存在に気付くことはありません。

佐原
「こんなに近づいてもダメかぁ、俺そんなに存在薄かったかなー、ま、いっか」

その後も佐原は千秋以外のクラスメイトに話しかけていきます。

しかしどんなに声をかけても彼の言葉は誰の耳にも届きませんでした。

それでも一人一人に声をかけていくと、ある女子の前で佐原の足が止まります。

佐原
「蓮乗は・・・俺が死んだ時に一番泣いてくれてありがとー」

自分の死を最も悲しんでくれた蓮乗さんは、どこか悲しげな表情をしながら外を眺めていました。

蓮乗さんにお礼を言い終えると、ついに佐原が自分の席に到着します。

彼の机の上には大きな花束と、思い出のメッセージが書かれた多くの写真が添えられていました。

実は教室の中を歩き回っている佐原は幽霊となっていたため、誰も彼の存在に気付かなかったのです。

明るい様子で自分の死を受け入れている佐原は、現世で何を伝えようとしているのでしょうか!?

 

 

突然の交通事故から始まった物語は、佐原が幽霊となり自身の死を客観視するシーンへ移っていきました。

この斬新な展開が魅力的な『おくることば』

そしてここから一気にサスペンスの要素を強めていき、さらに読者を引きつけていきます。

幽霊だからこそ出来る方法で自分の死の真相を追い始めていく佐原。

彼とクラスメイト達の関係性に注目しながら続きをご覧ください。

後編

佐原が幽霊となりクラスを自由に歩き回っていた頃から、時間は事故が起こった当日までさかのぼります。

6月7日8時10分、佐原がトラックに轢かれてしまったため現場は騒然としていました。

そんな中、佐原の隣にいた千秋は驚きのあまり路上に座り込んでいます。

すると事故現場に蓮乗さんがやって来ました。

蓮乗
「大丈夫!?千秋!!どうしたの!?これって・・・」
千秋
「・・・はらくんが、佐原くんが目の前で・・・」

佐原が事故に遭ったことを知り、蓮乗さんは顔を真っ青にしています。

しかしすぐに正気に戻り千秋を安全な場所へ連れて行きました。

その様子を佐原が信じられない表情で眺めています。

佐原
「・・・あれ・・・?お・・・俺って」

すると蓮乗さん以外のクラスメイト達が次々に駆け付けてきました。

それぞれが思い思いの表情で佐原の死を受け止めています。

色々な情報が飛び交う中、クラスメイト達の心配は事故をすぐ近くで目撃した千秋に移っていきました。

蓮乗
「みんな・・・今は千秋そっとしとこ?」

しかし実は千秋よりも佐原の死を悲しんでいたのは蓮乗さんだったのです。

そのため急に蓮乗さんの目から大粒の涙がこぼれ出てきました。

蓮乗
「ごめ・・・ん、つらいのは千秋なのに・・・ごめん、ごめんなさい・・・」

自分の死を悲しんでくれる友人たちの姿を幽霊として見つめている佐原。

ここから物語は再び3日後に戻っていきます。

佐原は自分の机に添えられた花と写真を眺めながら笑顔を浮かべていました。

佐原
「ありがとな、みんな」

一人一人にお礼を言って回ります。

佐原
「蓮乗、好きでいてくれてありがとー、生きてたら付き合ってたのになー」

しかし彼の思いが伝わることはありません。

佐原
「俺はこのクラスにいれて、みんなと友達で良かった」

思いを伝え終わると佐原が教室を出て行きます。

佐原
「死んでからじゃなんにも伝わらないか」

数時間後、校門と事故現場の間に立ちながら佐原が千秋を待っていました。

すると彼の横を千秋が通り過ぎていきます。

佐原
「千秋、なんで俺を殺した?」

幼い子どもの幽霊を横に連れた佐原と千秋が正面で向かい合いました。

佐原
「あの時なんで俺を突き飛ばしたんだ?俺に恨みがあったのか?これからも繰り返すのか?」

実は佐原の横にいる子どもの幽霊は、冒頭のシーンで千秋が話していた幽霊だったのです。

その幽霊と一緒に千秋を見つめる佐原。

佐原
「死んでからじゃ何も伝わらない、だけどこれだけは絶対にみんなに伝えてみせる、ずっと訴え続けてきた彼女と一緒に」

この言葉を受けた千秋の表情が、恐ろしいほど残酷なものに変わっていきます。

佐原
「お前のしたことを全部みんなに伝える、これが俺のおくる言葉だ」

果たして少女の幽霊と千秋はどのような関係性なのでしょうか!?

そして彼女が佐原を殺した理由とは・・・!?

この真相は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

『おくることば』最新刊の発売日は?

死んだ人間が自分の死の真相を解明していく『おくることば』

謎解きの面白さと登場人物たちのミステリアスなところが注目を集めています。

そんな注目作の最新刊となる第3巻は、2018年11月9日に発売されました。

次回作となる第4巻は2019年6月11日頃の発売が予想されています。

第4巻ではどのように謎が解明されていくのでしょうか?

新たな展開を心待ちにしましょう。

ちなみに次回作の発売日はあくまでも予想となっていますので、諸事情により変更になった場合はご了承ください。

 

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