今回は「原作 松岡圭祐 漫画 神江ちず」先生の『万能鑑定士Qの事件簿』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『万能鑑定士Qの事件簿』はこんな漫画(あらすじ)
雑誌記者の小笠原悠斗は編集長から巷で話題を集めている力士シールの謎を解明することを命じられます。
力士シールは数年前から都内のあちこちで目撃されているのですが、どんな目的で誰が貼っているのかは分かっていません。
そこで小笠原は力士シールの鑑定を依頼することにします。
ネットで見つけた万能鑑定士Qで小笠原は、凛田莉子という女性鑑定士の類稀な観察眼と豊富な知識を目の当たりにしました。
莉子の能力を活用して取材を再開させた小笠原が辿り着く真実とは・・・!?
万物を鑑定してしまう天才の活躍を描写した『万能鑑定士Qの事件簿』!
今回は人気ミステリー漫画の第2話についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
いよいよ事件の捜査が始まるドキドキの展開をお楽しみください。
『万能鑑定士Qの事件簿』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
莉子の天才的な能力を目の当たりにした小笠原は持ち込んだガードレールを見てもらうことにします。
編集長から急かされているので、今日中にも何か手がかりを掴みたいと思っていました。
すると莉子が都内の現場を見てみたいと言い始めます。
もちろん都内全部は見て回れません。
それでも小笠原持ち込んだガードレールは後回しにします。
またしても莉子が膨大な知識量と鋭い観察眼を披露しました。
その様子を見ているうちに、小笠原は莉子なら力士シールという謎だらけの事件を解明してくれると確信します。
こうして謎を解くための幕が上がりました。
まず都内に貼られている力士シールを見て回ります。
外に出るとすぐに力士シールが見つかりました。
サイズは縦7.5cm横10.5cmで他の場所に貼られていたものと同じです。
シールが軒がある場所に貼られていることから、いたずらよりも長期にわたって人目に触れさせたい意図を感じました。
近くで見てみると剥がれにくい接着剤をブラシで広範囲に塗ってからシールを貼っていることが分かります。
つまり力士シールは正確にはシールではありません。
つまり請求のハガキなどは一度剥がしたら再び75tの力で圧着しない限り元には戻らないのです。
力士シールは耐水性の紙ではありませんが何らかのコーティングが施してありそうでした。
ここで莉子は力士シールが手描きであることに気づきます。
力士シールにはペン先にインクを付けて引っかくように描かれていました。
また絵によってはホワイトの修正が加えられた痕跡もあります。
お世辞にも力士シールは美しい絵とは言えません。
しかし莉子は不気味さや異様さを意図的に出していると感じます。
つまりインパクト抜群になるよう計算されつくしていました。
ただし力士シールには妙な点もあります。
別の力士シールは頬の下に見ようを描かず輪郭を膨らませていました。
この2枚には明らかに異なるテクニックが使われているのです。
問題はどちらが真似たのかをハッキリさせれば真相に近付けるかもしれません。
解明のため莉子がどこかへ電話を掛けます。
そして電話を切ると事務所に戻ると言い出しました。
莉子はどのような方法で作者の違いを解明するのでしょうか!?
実物の力士シールを莉子が鑑定したことで色々なことが分かってきましたね。
絵の見分け方だけでなく豊富な知識を駆使しながら鑑定する莉子がとてもカッコ良かったです。
科学的なアプローチで真相を解明していく『万能鑑定士Qの事件簿』!
論理的なので莉子の言葉はすぐに理解することができるので、とても読みやすい物語に仕上がっています。
事件の真相を予想しながら莉子の鑑定をお楽しみください。
後編
事務所に戻ると店舗の鍵が開いていて、中で電話を掛けた男性が莉子を待っていました。
店の中に入っていたのは早稲田大学先進理工学部で応用物理学科の准教授をしている氷室拓真です。
落ちついた様子の氷室を見た小笠原は頭の中に変な想像が浮かびました。
美人の莉子と男前の氷室がどんな関係なのか気になります。
するとここで莉子が小笠原のことを氷室に紹介してくれました。
併せてガードレールの鑑定も依頼します。
氷室は力士シールのことを調べていることはすでに知っていました。
研究室は土日も使えるので氷室は鑑定を快く引き受けてくれます。
しかし公共のガードレールを預かっても良いのかが不安でした。
引き受けてくれた氷室に莉子がシールのインクの古さを調べてほしいとお願いします。
具体的にカプラペンのシールとGペンの時間差について知りたいと考えていました。
これによって先に描かれた方を知ることができるのです。
氷室は月曜日に鑑定結果を伝えると約束してくれました。
鑑定結果が出るまで莉子と小笠原にはできることがありません。
怒られることを覚悟しながら月曜まで締め切りを延ばしてほしいとお願いします。
すると鬼と恐れられる編集長が入稿の延長を許可してくれました。
不思議なのはこれだけでなく、社に戻ろうとする小笠原にその必要はないと命令してきます。
また締め切り前にもかかわらず編集長と部長以外はすでに帰ったと言われました。
理由は分かりませんがいつもの様子とは全くの別人に感じられます。
それでも退社時間まで働けと言われたため、莉子に色々と質問をすることにしました。
個人的に莉子のことを色々と知りたいのですが、電話がかかってきたため会話は中断してしまいます。
電話は好条件の物件に関する抽選会を知らせるものでした。
移転先を探していた莉子はすぐに抽選会へ向かいます。
しかし到着するとすでに抽選会は終了していました。
残念がる莉子の代わりに小笠原が近くにいた老人に抽選方法を質問します。
10円玉を使用した今回の抽選で老人は12回連続で表を出せたのですが、13回目で裏が出てしまい外れてしまいました。
抽選を勝ち抜いたのはイオナ・フーズという企業だそうです。
ここで莉子は10円玉が12回連続で表になる確率は4096分の1で、2枚の10円玉が同時に12回連続で表になる確率は1677万7216分の1という信じられない確率だと気付きました。
異常な確率に気づいた莉子はすぐに知り合いへ電話を掛けます。
莉子が電話をしたのは知り合いの古銭商で、製造に失敗したエラーコインの売買について情報を得ることができました。
DFというのは両面とも表、もしくは裏の硬貨で古銭商によると一ヶ月前に平成20年製造の10円玉が30万円で売れたそうです。
インチキな抽選会に憤慨した莉子と小笠原は、裏側にある陰謀を明らかにすることにしました。
偶然遭遇した詐欺事件は力士シールとどのように関係しているのでしょうか!?
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『万能鑑定士Qの事件簿』を読んだ感想
テンポの速い展開なのにとても読みやすい物語だと感じました。
特に冷静で理論的に事態を鑑定していく莉子の姿には魅了されてしまいましたよ。
次々と興味をそそられる事件が連続していく『万能鑑定士Qの事件簿』!
1つ1つの事件と結末との関連性が見所になっています。
莉子の鑑定力と正義感から大きな感動を味わってください。
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