『ゼイチョー!~納税課第三収納係~』のネタバレ(漫画)!

今回は「慎結」先生の『ゼイチョー!~納税課第三収納係~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ゼイチョー!~納税課第三収納係~』はこんな漫画(あらすじ)

百目鬼華子(どうめきはなこ)は幼い頃に母親が滞納した税金を強制執行される様子を目の当たりにしました。

15年後、成長した百目鬼は幸野市役所納税課で徴税吏員を務めています。

美人でクールな見た目とは裏腹に、新人ながら大胆な行動で先輩方を驚かせる百目鬼はチャラチャラした饗庭蒼一郎(あいばそういちろう)とコンビを組むことになりました。

毎日のように納税処理を滞納者の対策に追われる中、百目鬼は自分なりのやり方で仕事と向き合っていきます。

徴税吏員の仕事にスポットを当てた『ゼイチョー!~納税課第三収納係~』

今回は公務員をヒロインに設定したビジネス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

滞納者と全力でぶつかり合うヒロインの奮闘を目に焼き付けてください。

 

『ゼイチョー!~納税課第三収納係~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

子供の頃、百目鬼華子は母親が滞納した税金を強制執行される現場を目の当たりにしました。

15年後、お金の大切さを学んだ百目鬼は就職先に選んだのは幸野市役所納税課です。

人口20万人を抱える納税課では徴税吏員20名と、庶務係5名が納税の処理と滞納者への対策に日々追われていました。

まだ新人の百目鬼が研修として初めての受付を任されます。

百目鬼華子
「住民税のご納付ですね」

納付書を紛失した納税者のため作り直してあげました。

その様子を先輩の饗庭蒼一郎が他の職員と面白そうに眺めています。

饗庭蒼一郎
「美人は得だねー」

新人としては立派に仕事をこなす百目鬼は優秀だと思われているのですが、次の納税者から税金が高すぎると文句を言われました。

それでも百目鬼は表情を変えることがありません。

納税者は無愛想な様子が面白くなく、どんどん文句を言ってきます。

新人にはクレーマーの対応が難しいと判断した指導係の饗庭が助け船を出そうとしました。

次の瞬間、百目鬼がとんでもない行動に出ます。

百目鬼華子
「しめて3万2000円のご納付ですね!ありがとうございますっ」

文句を言う納税者の前で机にペンを突き刺しました。

公務員を舐めたような態度を百目鬼は許しません。

饗庭蒼一郎
「新人ちゃーん、ちょっとバックヤード行こうか?」

納税者を怒らせた百目鬼を饗庭バックヤードへ連れて行きます。

しかし百目鬼は自分が悪いことをしたとは思っていません。

百目鬼華子
「なんですか?饗庭さん」
饗庭蒼一郎
「あのさ接遇研修で習ったこと忘れちゃった感じ?それなら俺が一から教えてやるしかないかな・・・?」
百目鬼華子
「あーこれ壁ドンですね!古くないですか!?まだ流行ってるんですか?接遇研修はすべて覚えてますのでけっこうです」

口説こうとしている女たらしの饗庭を無視して仕事に戻っていきました。

仕方なく饗庭も職場へ戻ると、郵振を百目鬼に担当させろと言われます。

饗庭蒼一郎
「優秀な新人ちゃんは郵振入力終わったよねー」
百目鬼華子
「さっき会計課の職員さんに送りました」

納税課では公務員であることを隠すため、職員は社員と呼ばなければなりません。

また役所のことも会社と呼びなさいと饗庭に注意されます。

公務員には風当たりが強いのでこのようなルールが設けられていました。

饗庭蒼一郎
「採用から6ヵ月は試用期間の半官半民半人前、でもさこの仕事は対象者の収入や生活状況まで把握して臨機応変に動かなきゃいけないからね!」
百目鬼華子
「わかっています、決して少額ではない税金をご負担いただくのです、ご納得のうえご納付いただけるよう全力を尽くします」

百目鬼が新人とは思えない立派な発言をしている頃、浅川真名美という滞納者がコンビニでアルバイトしています。

浅川がゴミを分別していると店長からボサボサの髪を注意されました。

お客からクレームが入っているので次の給料日で美容院に行ってほしいと言われます。

浅川真名美
「バイト代入ったらお米買うし、光熱費払ってママを病院連れてって家賃払ったらなくなる、どこにあんの、そんなお金、ていうか足りない」

給料日まで2週間もあるのに浅川の所持金は1151円しかありません。

貧困な状況のため浅川は税金を滞納していました。

そんな彼女を担当することになったのが百目鬼だったのです。

 

 

型破りな新人徴税吏員の百目鬼がとても印象的でした。

時には行き過ぎた接客態度も彼女の魅力に感じますね。

ヒロインのクールな見た目と熱血な姿のギャップが見所の『ゼイチョー!~納税課第三収納係~』

ここからいよいよ百目鬼が滞納者の自宅を訪問することになります。

納税の大切さを百目鬼の姿から学んでみてください。

後編

百目鬼は饗庭と共に滞納者の家を訪問する臨宅を行うことになりました。

対象者は22歳の浅川真名美22歳です。

百目鬼華子
「母子二人暮らしで長女である対象者がアルバイトで生計を立てていますね」
饗庭蒼一郎
「その浅川長女ちゃんがいっさい税金納めてくれないわけよ、俺他の案件もあってだるいからさー、新人ちゃん税法とか熟知してんでしょ、メインでやっちゃう?」

この対象者に関する担当を任せてもらえました。

張り切って臨宅に向かうのですが、浅川は部屋から出て来てくれません。

電気のメーターが動いているので不在ではないようです。

百目鬼華子
「浅川さま先日の件でお伺いしました、納税課ふがっ」
饗庭蒼一郎
「はーい、ご近所に滞納者宅ですよーって触れ回るようなことしなーい」

滞納者だと周囲に知られないよう納税課の公用車には所属先を書いていません。

このような気配りも徴税吏員には必要なのです。

大切なことを学んだ百目鬼が再び浅川のドアをノックしました。

百目鬼華子
「真名美いるんでしょ、真名美」
浅川真名美
「友美!?洋子!?めぐ!?ずっと電話してたんだよ!」

友人だと思った浅川がドアを開けます。

しかし目の前にいたのが徴税吏員だったので怒り出しました。

百目鬼華子
「騙し討ちではありませんよ、市立みゆきの中学1年1組・2年4組・3年1組、都立みゆきの高校では3年間同じクラス、お久しぶり真名美」
浅川真名美
「は、華子・・・?百目鬼華子!?公務員になったの?公務員になって権力で仕返しにきたってわけ?あたし華子にさんざんなことしたもんね」

百目鬼と滞納者の浅川は中学と高校の同級生だったのです。

学生時代、貧乏だった百目鬼は浅川にイジメられていました。

そのため浅川は百目鬼が自分を見返しにきたと思います。

百目鬼華子
「誤解してるようだけど4万9500円、滞納してる住民税納めてもらいにきただけだから、仕返しなんて一円の得にもならないことしない主義なの」

合理主義者の百目鬼が時間を無駄にすることはありません。

そんなことよりも自分の任された仕事を全うしているだけなのです。

浅川真名美
「じゃあお金貸してよ、それで納付するから」
百目鬼華子
「できません」
浅川真名美
「それで全財産、もう来ないで!」

全財産の1151円を投げつけると浅川は部屋に戻ってしまいました。

その様子を見ていた饗庭は新人には荷が重いかもしれないと心配になります。

百目鬼華子
「わー、千円札っ、よしっ」

心配されるほど百目鬼は弱い人間ではありません。

少額でも納付してもらったことを喜んでいました。

翌日、納税課に飲み物を売りに来たおばさんが小銭を落としてしまいます。

百目鬼は落ちた小銭全てを拾ってあげました。

饗庭蒼一郎
「お金にがめついとはしたなくてモテないよー」
百目鬼華子
「お金が好きっていけませんか?ないよりあったほうがいいです、お金がないと惨めです、いつもお金の心配ばかりしてますし、それに私は公務員としてお金、税金やそれに関わる方々に真摯に向き合いたいんです」
饗庭蒼一郎
「俺は職権乱用して浅川さまに復讐すると思ったのになー」
百目鬼華子
「バカにしてます?恨みは別腹ですよ、部屋中水浸しにしてやりたいし、ポストの親展物なんか開けちゃったりして、服は全部くべてたき火したいですね」

恨んでいる気持ちがない訳ではありません。

しかしそれよりも徴税吏員としての務めを全うしたいのです。

気持ちを切り替えた百目鬼は再び浅川の元へ向かいました。

浅川真名美
「もう放っといて」
百目鬼華子
「私たちは敵じゃない!頼ってください!」

徴税吏員は滞納者を苦しめるための存在ではありません。

そのことを分かってもらうため、百目鬼は確定申告のやり直しを提案しました。

果たして確定申告のやり直しで浅川の厳しい状況を打開できるのでしょうか!?

公平公正な方法で滞納者を救う百目鬼の活躍は実際に漫画を読んでお確かめください。

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『ゼイチョー!~納税課第三収納係~』を読んだ感想

この漫画を読むと普段気にしていなかった税金について考えるきっかけになりますね。

住民税や所得税の仕組みを勉強できて得した気分になれました。

読むと金銭的に得できるかもしれない『ゼイチョー!~納税課第三収納係~』

インパクト抜群で型破りなヒロインだけでなく、税金に対する知識も学べる読み応え満載の物語です。

漫画を楽しんだ後は自分が支払っている税金と向き合ってみてください。

 

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