白紙の上でさようならのネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「天井フィナンシェ」先生の『白紙の上でさようなら』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『白紙の上でさようなら』はこんな漫画(あらすじ)

描くことが大好きだった我聞恵(がもんめぐみ)は、16歳の時に漫画大賞でグランプリを獲得しました。

漫画家としてデビューすることに大喜びする恵でしたが、グランプリを受賞したことで家庭が崩壊してしまいます。

それ以来、恵は身を隠すように細々とアシスタントの仕事をこなすようになっていました。

恋人とは良好な関係を築いていますが、家庭を崩壊させたことを母親には許してもらえていません。

無気力なまま生きている恵は人気漫画家の源田雲水(げんだうんすい)と出会ったことで、再び漫画の世界と向き合うことになりました。

15年止まっていたヒロインの人生を描写した『白紙の上でさようなら』

今回は人気沸騰中の恋愛漫画についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

恵の止まっていた人生が再び動き始める様子を感動的に描いていますよ。

 

『白紙の上でさようなら』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

16歳の時に恵は漫画大賞でグランプリを獲得しました。

その喜びを報告すると母親に恵が漫画を描いたせいで姉がおかしくなったと言われます。

さらに母親は一生許さないと恵のことを完全に拒絶しました。

我聞恵
「ごめんなさい、もう漫画なんて描かないから、だから許してお母さん」

31歳になった現在の恵が飲食店でタブレットに絵を描いています。

するとその絵を見た人から漫画家なのか尋ねられました。

我聞恵
「あっ、私はただのアシスタントですので・・・っ、漫画家なんかじゃないんでちがいます!すみません、ごめんなさい!」

過剰に拒否反応する恵が飲食店から逃げ出します。

もう過剰反応する癖はやめたいのにやめられません。

後悔していると店を出たところで男性とぶつかってしまいます。

ぶつかった衝撃でタブレットを落としてしまいました。

源田雲水
「・・・しまった、申し訳ない・・・っ」
我聞恵
「うわっ、えっ・・・液タブの画面こわれっ」
源田雲水
「待って!破片で手をケガしたら危ないですよ」

画面を触ろうとする恵の腕を男性が掴みます。

そのまま店員を呼んでホウキとチリトリをくださいと頼みました。

我聞恵
「この人・・・液タブより先に私の手を心配してくれた・・・?」

男性はデータをバックアップしているかどうかも心配してくれます。

データはクラウドに自動保存する設定なので問題ありません。

源田雲水
「あぁ・・・それならよかった・・・この液タブ・・・OS搭載型のヤツですよね・・・あー・・・やっぱり新作出てるから中古しか無いな、ちょっと今から買いにいきましょうか」
我聞恵
「何?新手の詐欺・・・ですか!?」

詐欺だと疑う恵を男性が家電量販店に連れて行きます。

そこで保証プラン込みで22万円のタブレットをクレジット一括で購入しました。

源田雲水
「いやー運よく在庫があってよかったですね」
我聞恵
「不注意だった私が悪いのにこんないただけませんよっ!」
源田雲水
「悪者さがしは意味がないですよ、ただ君の大切な時間を奪ってしまい申し訳なかった、何か問題が起こったらここに連絡してください、じゃあ僕は打ち合わせなので失礼」
我聞恵
「源・・・田・・・雲水・・・」

立ち去った男性が渡してくれた名刺には、漫画家スタジオ雲水社長“源田雲水”と書かれています。

スタジオに戻ると新しく担当になった編集者が雲水の帰りを待ちわびていました。

担当者は締切まであと2日しかないのに、雲水がラスト10ページを描き直すと言っていることに焦っています。

源田雲水
「やあ武井くん遅れてしまって申し訳ない、ちょっと面白いことがあってね、あ、コーヒー買うの忘れた」

雲水に焦っている様子は全くありません。

描き直すことを納得させるため、武井に修正したネームの方が面白いことを認めさせます。

しかし雲水は原稿を描かずに漫画を読み始めました。

アシスタントによると雲水は集中したい時に必ずこの漫画を読むそうです。

すぐに武井は漫画の作者名を検索しますが全くヒットしません。

そのためデビューしただけで満足して消えた作家くずれだと判断してしまいます。

一方その頃、恵は書店で源田雲水のことを調べていました。

50歳の源田雲水はグルメ漫画“徒然ひとり飯”を大ヒットさせていて、今年は画業15周年を記念して実写ドラマ化が決定しています。

ただ顔出しは一切NGのため私生活は謎に包まれていました。

我聞恵
「ヤバイ、私はそんな人に液タブを買わせてしまったのか・・・どうしよう・・・なんとか雲水先生にお金返さなきゃ」

雲水が有名な漫画家だと知った恵には、ここからドラマチックな展開が待ち受けているのです。

 

 

せっかく漫画大賞でグランプリを獲得したのに、母親から拒絶されてしまった恵が不憫でした。

母親が喜んでくれていたら恵の人生は大きく変わっていたでしょうね。

漫画が大好きな恵の運命を描写した『白紙の上でさようなら』

人間の優しさと残酷さを見事に表現しています。

夢を諦めた恵の人生に少しずつ変化が表れますよ。

後編

恵が書店で雲水のことを調べていると、彼氏の環から電話がかかってきます。

今日は外食にしようと言われたので、恵はすぐに待ち合わせしたレストランへ向かいました。

我聞恵
「ありがとう環、今日バタバタしてたから外食で助かったよ」
村正環
「うん、いつものコース頼んどいたから、あれ・・・その紙袋どうしたの?」

液タブが壊れたので新しいものを買ったことを伝えます。

すると値段も聞かれてしまいました。

我聞恵
「・・・に、22万円・・・」
村正環
「22万!?待って、フツーにヤバくない!?えっ恵の口座そんなに貯金あったっけ!?俺も半額出そうか!?」

予想以上に驚かれてしまったので本当のことが言えなくなってしまいます。

仕方なく恵は自分で液タブを買ったことにしました。

我聞恵
「ご・・・ゴメンね、相談なしに大きな買い物しちゃって・・・でも貯金はまだ残ってるし・・・アシの仕事も頑張るから・・・」
村正環
「アシスタントじゃこの額ペイするの何年もかかるよ?漫画家だったらこれぐらい経費で相殺されるじゃん、恵はなんでもう一度漫画描かないの?」

環は16歳の時にデビューした恵に再び漫画を描いてもらいたいと思っています。

しかしその想いは恵にとって重荷となっていました。

我聞恵
「・・・それは結局私は才能が無いから・・・」
村正環
「それは自分の思い込みでしょ?恵には才能があるって俺が一番よく知ってるから、恵にはもっとキラキラ輝いてほしい、俺はそれを一番近くで見ていたいんだよ」

友達の付き添いでパーティーに参加したことが環と知り合ったきっかけです。

漫画好きで営業マンの環は何かと恵のことを褒めてくれました。

我聞恵
「空いた穴が埋まるような心地良さに溺れて、溺れたまま2年が過ぎて気付いたら息ができなくなっていくような、徐々に海の底へ沈んでいくような」

環は恵との結婚を真剣に考えていますが、恵はなかなか結婚に踏み切ることができません。

その理由は家庭が崩壊しているためです。

幼い頃から恵は母親に関心を持ってもらえず、姉の春にしか母親は関心がありませんでした。

恵が高校の絵画コンクールで優勝したことを報告しても聞いてもらえません。

それよりも母親は姉のセンター試験が上手くいくかどうかだけが気がかりだったのです。

我聞恵
「漫画は私を無視しない、いつもそばにいてくれてたくさんの言葉を話しかけてくれる、この白い世界だけが救い、ずっとここに居たい、ここを私の居場所にしたい」

漫画だけが救いになってきた頃、夢中になって描いた作品を漫画大賞に投稿しました。

その作品がグランプリを獲得し、恵の漫画家デビューが決まったのです。

大喜びする恵だったのですが、同時期に姉の春が大学受験に失敗しました。

妹の才能に嫉妬していた姉はショックを引きずったまま引きこもってしまいます。

母親は姉がおかしくなったことを全て恵のせいにしました。

我聞恵
「私のせいで15年たった今もお姉ちゃんは部屋から出てこない」

グランプリを獲得したことが家庭崩壊の始まりだったのです。

翌日、友達とランチに行くと環に嘘をつき、恵はお金を返すため雲水のスタジオへ向かいました。

きっと返金の必要はないと言われそうなので、ポストに入れたらすぎ立ち去ることにします。

我聞恵
「豪邸・・・さすがヒット漫画家の仕事場って感じだ・・・それに比べて私は貯金額が10万を切ってしまった・・・もう1件仕事増やさないとキツイな・・・あ、雲水先生ってアシスタント募集してるかな」
源田雲水
「あれ、君はいつぞやの・・・液タブに何か問題ありました?」
我聞恵
「うわぁあああーっ!・・・いえっやっぱりお金を・・・」
源田雲水
「え・・・?」

バレてしまったら意味がありません。

別の理由を考えることにします。

我聞恵
「わ、わたしっ、雲水先生のアシスタン・・・」

ここでスタジオの中から大声が聞こえてきました。

驚いてしまいアシスタントの件をお願いできません。

源田雲水
「これはまた太田くんが暴れているな、申し訳ないが君もいったん中に入ってください!」

スタジオの中ではアシスタントたちが鍋の〆に何を入れるかで揉めていました。

片方は〆を雑炊にしたいようで、片方は煮込みラーメンを食べたがっています。

我聞恵
「ぶふっ、あ・・・ごめんなさい、つい・・・っ」

子供の様な言い争いだったので思わず笑ってしまいました。

笑われてしまったアシスタントたちは恵が誰なのか分かりません。

源田雲水
「ああ、昨日話した液タブの人で・・・えーと・・・お名前は・・・」
我聞恵
「あっ、急にお邪魔してすみませんっ、初めまして我聞恵といいます・・・」

我聞恵という名前を聞いた一同に衝撃が走りました。

スタジオで働く全員が漫画大賞でグランプリを獲得した我聞恵の名前を知っていたのです。

アシスタントたちは雲水と恵が知り合いだったことを喜び、新作の漫画に期待し始めました。

すぐに恵のことを我聞先生と呼び始めます。

我聞恵
「やめてくださいっ、私は先生なんかじゃない!ご・・・ごめんなさいっ・・・あの・・・私・・・自分の漫画ぜんぜん描いてないですし・・・先生なんて言われるような人間じゃないので」
源田雲水
「そんなことはどうでもいい、みんな色んな事情で誌面から離れていきます、それでもいま君が元気に過ごしているなら僕は嬉しいんです、君は僕の唯一の同期ですから」
我聞恵
「なんで気付かなかった」

恵がグランプリを獲得した漫画大賞で、雲水は審査員特別賞を獲得していました。

家庭が崩壊したことで賞金とデビューを辞退した恵は、結果発表を掲載した誌面を焼き捨ててしまっていたのです。

母親に無視され傷付いた恵は今も立ち直れていません。

源田雲水
「16歳にこんな熱量の漫画を描かれた時には正直足元が崩れましたよ、でも自分はこの作家に絶対負けたくない、いつかもっと面白い漫画を描いてみせる、それが僕の制作の原動力です」

辛くなって仕事が嫌になりそうな時も、雲水は恵の漫画からパワーをもらっていました。

もしも叶うなら15年前の恵にずっとお礼を言いたいと思っていて、恵の漫画にずっと感謝していたのです。

我聞恵
「そんなふうに私の漫画を受け入れてくれるひとがいたなんて、私の気持ちを無視しないでくれるひとがいたなんて」

雲水の言葉を聞いた恵は涙が止まらなくなります。

アシスタントたちは泣いている恵を鍋に誘いました。

鍋を食べていると恵がアシスタント希望だということが分かります。

源田雲水
「別に僕はどっちでもいいですよ、だって彼女の物語の主人公は彼女自身ですから、ひとつひとつ後悔のない選択をして欲しいです、それに物語はキャラクターが自由に動いたほうが面白いですからね、我聞さんが好きなように決めてください」

今でも恵は自分がどうしたらいいのか分かっていません。

恵の心は16歳の時に止まってしまったままなのです。

しかし雲水と出会って決心がつきました。

我聞恵
「私はここで皆さんと一緒に働きたいです」
源田雲水
「そうですか、それはよかった、ようこそスタジオ雲水へ」

31歳になった恵はどんな漫画を描くのでしょうか!?

 

『白紙の上でさようなら』を読んだ感想

母親に拒絶されたことによって恵は大好きな漫画から目を背けてしまいましたね。

しかし自分の漫画が原動力と言ってくれた雲水のおかげで少し変われた気がします。

我聞恵がもう一度夢を追いかけ始めていく『白紙の上でさようなら』

とても感動的なストーリーに心を奪われました。

多くの人にこの漫画の素晴らしさを知ってもらいたいですね。

 

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