青に、ふれる。のネタバレ(漫画)!太田母斑と相貌失認とは?

今回は「鈴木望」先生の『青に、ふれる。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

青に、ふれる。』はこんな漫画(あらすじ)

太田母斑とは日本人の0.1~0.2%の方に見られる疾患で、青褐色のアザが顔の右か左のどちらかに見られます。

この疾患は女性が発症する場合が多く、この物語のヒロインである青山瑠璃子は生まれつき右眼を囲むような青いアザがありました。

青いアザに触れないよう生きてきた瑠璃子が高校2年生になると、今まで出会ったことのない男性に出会います。

出会ったのは新たな担任教師の神田という男性で、彼は相貌失認という症状を患っていました。

相貌失認は脳障害による失認の一種で、特に顔を見てもその表情の識別が出来ず誰の顔か解らず個人の識別が出来なくなる症状なのです。

そのため顔にアザがある瑠璃子を識別できない神田と、自分のアザを見つめてくる神田に苛立つ瑠璃子。

しかしお互いの疾患を認識したことで2人の距離は縮まっていくことになるのでした。

悩みを抱える女子高生と教師の恋模様を描いていく『青に、ふれる。』

今回は珍しい疾患を題材にした恋愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

少し心を閉ざしかけている男女が希望の光を見つける様子から大きな感動を味わってみてください。

 

青に、ふれる。』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

高校2年生になった青山瑠璃子が学校へ行く準備をしています。

Yシャツを着てからネクタイを締め唇にリップを塗って準備が整いました。

青山瑠璃子
「あなたは自分の顔が好きですか?」

多くの人々に問いかけた瑠璃子が顔の左側を鏡でチェックします。

瑠璃子は左側の顔が完璧に仕上がっていたため学校へ向かうことにしました。

しかし出かけようとすると母親から右眼に施したメイクについて質問されます。

青山瑠璃子
「ひじきまつ毛!いってきまーす」

安いマスカラを勧める母親を無視するように瑠璃子が家を出ました。

学校に到着すると親友と一緒のクラスになれたことが分かります。

そして新しい担任が新卒でイケメンだということも分かると、担任になった神田先生が出席番号で1番初めの瑠璃子が名前を呼ばれました。

神田野光
「4組出席番号順に並んで下さい、1番青山さん」
青山瑠璃子
「あ、はーい」

瑠璃子が神田の元へ駆け寄ると風が吹き始めます。

その風が瑠璃子の前髪を吹き上げたため、右眼のアザが露になってしまいました。

神田は瑠璃子のアザを一瞬だけ凝視します。

神田野光
「あ・・・青山さんはそこに、2番井岡くん」

すぐに視線を外した神田は記念写真の撮影をするための準備に戻りました。

瑠璃子は担任の後ろ姿を眺めながら前髪を整えます。

青山瑠璃子
「昔は写真が大嫌いだった、あたしの顔には太田母斑と呼ばれる生まれつきの青いアザがあります」

新学期の行事が終わると瑠璃子は親友と縁日の屋台へ出かけることにしました。

縁日ではしゃぐ瑠璃子のことを男性たちがナンパしようとするのですが、青いアザを見た事で断念します。

ルックスが可愛い瑠璃子なのですが青いアザがあるため男性から距離を置かれることは日常茶飯事になっていました。

青山瑠璃子
「顔のアザとはもう長いつき合いだ、コンプレックスなんてみんな何かしら持ってるよね」

思春期の女子は誰もが何かしらのコンプレックスを抱えています。

瑠璃子も青いアザをただのコンプレックスだと思うようにしていました。

その後、通常通りの新学期がスタートします。

神田野光
「はい、ではここまでをノートに取って下さい、時間は40分まで」

授業が行われると神田が瑠璃子の顔をジーッと凝視してきました。

少しだけ嫌な気分になりながら瑠璃子は前髪で青いアザを隠します。

休み時間になるとクラスメイトたちが神田先生について愚痴を言い始めました。

実は瑠璃子だけでなくクラスメイトの多くが神田にガン見されていることを不満に思っていたのです。

青山瑠璃子
「あたしのアザを見てたわけじゃないのかな・・・」

瑠璃子だけが見られていたわけではありません。

その証拠に神田は生徒たちの特徴をノートにまとめていて、偶然にもクラスメイトがそのノートを拾っていました。

ノートには生徒たちの髪形や服装などが細かく記されています。

しかし瑠璃子はそのノートを見て大きなショックを受けてしまいました。

果たしてノートには何が書かれていたのでしょうか!?

 

 

太田母斑という疾患があることを知らなかったので大切なことを学ぶことができました。

珍しい疾患について少しでも知識があれば瑠璃子と同じような悩みを持つ人を無駄に傷つけることがないかもしれませんね。

疾患のためコンプレックスを抱えるヒロインと担任の先生が心を通わせていく『青に、ふれる。』

他人に対しての思いやりが大切だということを教えてくれる物語になっています。

それでは神田のノートが瑠璃子を傷つけた理由に注目しながら続きをご覧ください。

後編

神田のノートを見てしまい瑠璃子は複雑な気持ちになってしまいました。

この気持ちを払拭するためノートをクラスメイトから受け取り職員室へ向かいます。

青山瑠璃子
「先生、これ落ちてました」
神田野光
「あ・・・っと、ありがとうございます、青山さん・・・ですよね」

職員室で何かを探していた神田はノートを持ってきてくれたことに感謝してくれました。

しかし瑠璃子は神田の言葉に納得がいきません。

青山瑠璃子
「・・・ですけど、ですよねってなんですか?先生って人のこと覚えるの苦手なんですか」
神田野光
「そうですね、苦手です」

少し苛立ちながら神田を問いただします。

そして自分のことが書かれているページを開きました。

青山瑠璃子
「だったらなんで・・・?なんであたしだけ空欄なんですか?書けばいいじゃん!青山瑠璃子!顔に大きなアザ!」
神田野光
「アザ?」

神田のノートには瑠璃子の特徴が何も書かれていません。

自分の欄だけが空白だったことで、瑠璃子は変な気を遣われたと思い腹が立っていたのです。

青山瑠璃子
「いいじゃん、メモで気ぃ遣わなくたって!アザがあるって書けばいい!触れちゃいけないみたいなの一番ムカつく!」
神田野光
「青山さんは・・・わかるので」
青山瑠璃子
「あはは・・・っ、そうですよね・・・あたしの顔初めて見たとき、一瞬止まってましたもんね、こんなアザのある顔覚えるの簡単だったでしょ」

瑠璃子のアザを見た人は見てないフリをすることが多くなっていました。

その嘘に傷つく瑠璃子だったのですが一番の嘘つきは自分であることを理解しています。

いつも人に気を遣わせるたび笑って誤魔化しているのですが、自分の顔はアザのない左側だけだと思うようにしていました。

このような嘘で自分を誤魔化さないと周囲の視線を忘れることができないのです。

神田野光
「あぁ・・・言われてみると確かに・・・アザだったんですね、書けと言うなら書いときます、青山さん・・・顔にアザ」
青山瑠璃子
「なんだこいつ、ほんとに書くか?普通」

意味不明な行動に瑠璃子は心の中で文句を言ってしまいました。

すると神田がさらに意外な行動を取り始めます。

神田野光
「青山さん今なんだこいつって顔してますよね、その顔僕には見えてないです、今度はキョトン顔になりましたね、表情が変わったのはわかるのですが僕にはその顔がわからないんです」
青山瑠璃子
「どういうこと・・・?」
神田野光
「相貌失認、知ってますか」

相貌失認とは脳障害による失認の一種で、特に顔を見てもその表情の識別が出来ず誰の顔か解らず個人の識別が出来なくなる症状を神田は発症していました。

神田は相貌失認によって親の顔も自分の顔も分かっていません。

青山瑠璃子
「・・・自分の顔も?」
神田野光
「自分の顔は別にいいです、どうせ自分では見ないですし、問題は他人の判別です、僕は普段服装や髪型、持ち物、声、仕草等で判別しています」
青山瑠璃子
「あ・・・だからメモ帳?」

神田が生徒の特徴をメモしている理由は他人の顔を判別するためだったのです。

さらに神田は顔にほくろやアザなどの特徴があると判別しやすいと説明しました。

そのため瑠璃子のことをメモしていなかったのです。

神田野光
「実は青山さんのそのアザ、オーラだと思っていました、青山さんを判別できるのは青山さんが特別なオーラを持っているからだと」

神田は普通の人が見えないオーラを見えるようになったと思っていました。

しかしアザだと知ったため思い直します。

青山瑠璃子
「んふっ、アザがオーラ!?なんで!?ふふふふ、オーラだって!」

自分でもなぜオーラだと思ったのか理由は分かりません。

その理由を解明するため神田は瑠璃子の顔を間近で凝視します。

神田野光
「あぁ・・・ほんとだ、どこかにぶつけたようなアザですね」
青山瑠璃子
「あの、先生って今どのくらいあたしの顔見えるんですか?」
神田野光
「顔は見えていません、パーツで見ています、目、鼻、口、それと・・・赤くなってますね」

赤くなっていることを指摘された瑠璃子は恥ずかしさから逃げ出してしまいました。

そして廊下に設置された鏡で自分の顔を見つめます。

青山瑠璃子
「あたしはこの日初めて知った、自分の顔をまっすぐに見る気持ち」

自分とは異なるのですが他人にはなかなか理解してもらえない疾患を抱えた神田との出会いが瑠璃子の気持ちを少しだけ前向きにさせてくれました。

嘘をつくことで自分のアザと向き合っていた瑠璃子は、神田との出会いによって変わることができるのでしょうか!?

 

青に、ふれる。はこんな人にオススメ

感動できるラブストーリーを探している人にオススメの作品です。

普通の恋模様を描くのではなく、珍しい疾患を抱える2人だからこその心温まる純愛を表現していますよ。

他人にはなかなか理解してもらえない悩みを抱える男女が心を通わせていく『青に、ふれる。』

ヒロインが少しずつ自分と向き合う姿から大きな感動を味わえるはずです。

涙を流しながら瑠璃子の恋を応援してあげてください。

 

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