今回は「峰浪りょう」先生の『ヒメゴト～十九歳の制服～』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『ヒメゴト～十九歳の制服～』はこんな漫画(あらすじ)
同じ大学に通う3人の学生はそれぞれが誰にも言えないヒメゴトを抱えています。
女子大生の由樹(ヨシキ)は周囲から男っぽく見られていて、そのことに違和感を覚えたことから秘密の儀式で自分を女だと認識させていました。
男性を見下すことに快感を覚える未果子(ミカコ)は制服を身に纏い夜な夜な男性と淫らな行為を楽しんでいます。
佳人(カイト)はイケメンでモテモテなのですが女性になりたいため女装することが趣味になっていました。
この3人の男女が交わっていくことでお互いの日常に変化が現れ始めます。
異なる制服を身に纏った男女の欲望を描いていく『ヒメゴト～十九歳の制服～』！
今回は性的少数者を題材にした恋愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
LGBTについて色々と考えながら作品を楽しんでみてください。
『ヒメゴト～十九歳の制服～』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
周囲から男性っぽく思われている由樹は、高校生までは制服のおかげで自分が女性であることを証明できていました。
大学生になった現在は私服で通っているため、ますます男性のようだと思われています。
そんな由樹が友人と先生が巨乳でエロいと話していると、同じ講義を受けている女子大生が笑いながら声をかけてきました。
話しかけてきたのは学年の中でトップクラスの可愛さを誇る未果子です。
さらに未果子の隣に座っている女子大生が由樹の名前が本当にヨシキなのか尋ねてきました。
男性っぽいためユキという名前が似合いません。
そのため友人たちからヨシキと名付けられたのです。
話しかけてきた女子大生たちはヨシキの方がイメージ通りだと笑いかけてきました。
ヨシキが教室から出ていくと女子大生たちは彼女のことを男装の麗人だと話し始めます。
美人なのに口調も格好も男性っぽいヨシキは男勝りを演じて男性にモテるポジションにいると思われていました。
しかし未果子はヨシキがそんな女性だとは思っていません。
未果子に少し本質を見抜かれていることを知らないヨシキは友人の誘いを断り家へ帰ることにしました。
大学では男性っぽい恰好をしているヨシキなのですが、家へ帰ると制服のスカートに足を通していきます。
ヨシキが男っぽい性格をしているのは彼女の本質であると言うしかありません。
しかし中学・高校と男子の輪に混ざっているうちに、男性っぽさを出す演技が含まれるようになっていました。
演技を続けるうちにヨシキは自分らしさが分からなくなっていきます。
自分を知っている人が少ない大学を選んだのですが、ヨシキと名付けた高校の同級生が一緒の大学へ入学してしまいました。
そのため由樹はヨシキという名前から決別できなくなってしまったのです。
さらに話しかけてきた女子大生たちからもヨシキと呼ばれるようになってしまいました。
いつものように自分で局部を触っていると頭の中に由樹を蔑む人物が現れます。
女性としての由樹はいつも男性に罵声を浴びせられながら犯されることを想像しながら性欲を満たしていました。
この日も犯されることを想像しながら満足感を得ました。
このまま由樹はヨシキとして生き続けるのでしょうか！？
それとも女性であることを周囲に認めさせるのでしょうか！？
3人の主人公を描いていく中で、まずは男性っぽい自分と女性であること自分に悩むヨシキが登場しました。
決して彼女は性同一性障害ではありません。
それでも男性っぽい性格が災いして周囲に誤解を与えてしまっています。
彼女のような性に関する悩みを抱える主人公たちを描いていく『ヒメゴト～十九歳の制服～』！
この作品のキーワードは制服と欲望になっています。
2つのキーワードに注目しながら続きをご覧ください。
後編
ある日の午後、友人と話していると未果子が顔だけでなく名前も可愛いと褒められています。
その会話の中で童顔の未果子は友人たちに髪を染めたほうが良いと指摘されました。
友人たちと話していると近くをイケメンが通りかかります。
イケメンの名前は相葉佳人といい大学内で有名になっていました。
彼の姿に友人たちが見惚れていると、佳人がこちらを見てきます。
どうやら彼の視線は未果子に向けられていました。
そのため未果子は友人たちから憧れの存在を盗らないでとお願いされます。
未果子は来週予定されているコンパも断ってしまいました。
しかし女性の参加者があと1人足りていません。
友人たちが困っていると近くをヨシキが通りかかります。
結局ヨシキが合コンに誘われることはありませんでした。
その後、夜の街に真っ黒なセーラー服を身に纏った女性が現れます。
この辺ではあまり見かけない制服を着ている女性こそが、大学とは違った表情の未果子でした。
未果子は待ち合わせをしている男性がやって来ると、一緒にホテルへ入っていきます。
ホテルへ入ると男性がソファーに座る未果子の股間を下から舐め始めました。
未果子がこのような行動を取るようになってから3年以上が経過しています。
大学生になった現在も十五歳だと年齢を偽っている理由はいくつかありました。
快感に浸っていると男性が未果子を押し倒してきます。
しかし未果子が拒否したため元の位置に戻りました。
実は男性が上になることは未果子にとって気持ちが良くないことなのです。
男性を見下すことで快感を得ている未果子は騙せなくなる日までこの行為を続けようと考えていました。
数日後、未果子が大学の構内に置かれたベンチで友達と話している姿をカイトが見つめています。
するとヨシキと友人が近くを通りかかりました。
カイトはヨシキと友人のことをホモのカップルに見えるとからかいます。
からかわれたくないヨシキは友人を置いて立ち去りました。
友人はヨシキのことを男友達だと言い張るのですがカイトは納得できません。
女の子の可愛らしさ長続きせず儚いものであることをカイトは自らの経験から実感しているのです。
イケメンのカイトは年上の女性と援助交際をしていました。
彼女は自分のクレジットカードを自由に使わせているのですが、最近のカイトはお金遣いが荒くなっています。
その理由は自分の趣味にお金をつぎ込んでいるためでした。
女性と別れたカイトは秘密の趣味を始めることにします。
カイトには女装癖があり、女性ものの洋服を自分の制服と呼んでいました。
この制服を着ながら街中を徘徊することで憧れの未果子と一体化した気分を味わっているのです。
しかし最近は女装したカイトを不思議そうな目で見る通行人が多くなっていました。
ヨシキと未果子、そしてカイトの3人はいつまでヒメゴトを続けることができるのでしょうか！？
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『ヒメゴト～十九歳の制服～』はこんな人にオススメ
少しエッチな内容ではありますが、独特の個性と性癖について考えさせられる物語になっています。
そのため恋愛漫画とヒューマンドラマが好きな人にオススメしたい漫画だと思いました。
異なる性癖を持った男女の運命が見事に交錯していく『ヒメゴト～十九歳の制服～』！
表と裏の顔を使い分ける3人のギャップが見所になっています。
3人の感情に共感できる部分とできない部分を探しながら作品の世界観を堪能してみてください。
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