図書館の主のネタバレ(漫画)!感想と無料の試し読み情報も!

今回は「篠原ウミハル」先生の『図書館の主』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

図書館の主』はこんな漫画(あらすじ)

都会の街角にひっそりと佇むタチアオイ図書館には御子柴という名物司書がいます。

地味な眼鏡とキノコ頭で不愛想な御子柴なのですが、外見とは裏腹に児童図書の知識が尋常ではありません。

その膨大な知識によって御子柴は人生に迷った大人や子供を図書の力で救っていきます。

本と人の出会いをサポートする御子柴の元には今日も多くの人が訪れることになるのでした。

図書館を舞台にしながら様々な人間模様を描いていく『図書館の主』

今回は心温まるヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

児童書のソムリエと称される御子柴と人々の触れ合いを読んでいきながら心を癒されてみてください。

 

図書館の主』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

年末のある夜、宮本という会社員が忘年会に参加しています。

一次会が終わり参加者が二次会へ向かう中、宮本は1人で帰ることにしました。

普段は付き合いが良い宮本なのですがある事情からお酒を楽しく飲める気分ではありません。

宮本
「悪酔いしたな・・・全くろくでもない年末だ、どうせ帰っても一人だし帰りたくねぇなあ・・・」

少し悪酔いした宮本が公園で嘔吐しています。

すると近くにまだ営業している図書館を見つけました。

気になった宮本は外が寒いこともあり図書館へ入ってみることにします。

宮本
「温かいなぁ、図書館ってのはもう少し冷たいイメージだったんだけど、そういえば児童図書館って書いてあったな、だからか、少し気恥しいけれど何故か心地良い・・・」

館内を見回していると司書が現れました。

宮本が声をかけようと留守と司書が暴言を吐いてきます。

御子柴
「失せろ、酒くさい!大方飲みすぎてそこの公園でゲロでも吐いててここに気付いたんだろう、ここは酔っ払いを休ませる場所じゃない、とっとと帰れ!」

司書の御子柴は正論を語っているのですが、初対面の相手にけかける言葉とは思えません。

宮本
「こ、ここは図書館だろうが、本借りるために来てやったんだ!でも子供の本しかないんじゃ読むものないな!」

正論をぶつけられた宮本は悔しさから言い返してしまいました。

するとさらに御子柴の態度が悪くなります。

御子柴
「子供の本が何だ?お前は子供向けの本をバカにできるほど大人だとでもいうのか!ここにある本を全て読んだとでもいうのか?開いた事もない本を馬鹿にするなど愚の骨頂だな!」
宮本
「た、確かにその通りだな・・・悪かったよ・・・」

宮本が素直に謝ると御子柴は態度を軟化させてくれました。

するとここで宮本の携帯が鳴ります。

御子柴
「館内は携帯禁止だ、出るんなら外に・・・」
宮本
「出ないよ・・・親からだ、もう何年もずっと帰ってないからいい加減顔を見せろってな・・・」

ですが仕事で忙しい宮本は故郷に帰ることができません。

御子柴
「誰に対して言い訳してるんだ?俺には関係のないことだ、帰りたくないなら帰らなければいい」

御子柴はお客のプライバシーには興味がないようです。

そんな御子柴のことが宮本は少し気になってきました。

宮本
「あんたもずいぶん忙しそうだな、図書館てのはもっと早く閉まるもんだろ」
御子柴
「ここは私設図書館だ、公共の施設じゃないから多少は好きに出来る、今は冬休みで利用者も多い、だからいつもより多くガキ共の読みつぶした本を修理してガキ共が読みあさって投げていった本を正しい位置に戻さんといかんのだ」
宮本
「あんた本当に児童図書館の司書か・・・?」

本を整理しながら御子柴は早く冬休みが終わってほしいと愚痴をこぼしています。

その姿はとても司書を任されている人間には思えません。

御子柴
「お前も少しは手伝ったらどうだ!ただで温まっていく気か!ほらこれ片してこい!」

御子柴は本の背表紙に記載された分類番号通りに本棚へ戻す作業を命じてきました。

渋々ですが宮本は指示に従うことにします。

宮本に渡されたのは新美南吉の童話集でした。

宮本
「新美南吉・・・聞いたことあるなぁ」
御子柴
「ごんぎつねの作者だ、そのくらいは知ってるだろう」

ごんぎつねは教科書にも掲載されたことがある名作です。

そのため文学に関心がない宮本でも知っていました。

宮本は本棚へ戻す前に童話集を読んでみることにします。

ただの好奇心で本をめくった宮本なのですが、この何気ない行動が彼の運命を大きく変えることになるのでした。

 

 

不愛想な司書が主人公なのですが児童図書を題材にしているためとてもハートウォーミングな物語になっていますね。

特に図書と出会うことによって心が救われていく登場人物たちの姿に感動しました。

誰にでも大好きで心を癒してもらえる本が一冊はあると思います。

そんな日常の当たり前を独特な視点で表現していく『図書館の主』

本が好きな人なら夢中になれる素敵な物語になっています。

引き続き悩みを抱える宮本と童話集の出会いをご覧ください。

後編

宮本が新美南吉の童話集を開くと“うた時計”という作品が掲載されていました。

“うた時計”は二月のある日、12・3歳の少年と30代の中年男性が同じ方向へ歩いていくシーンからスタートします。

中年男性が少年に名前を聞いてみると清廉潔白の廉だと答えました。

しかし男性には清廉潔白の意味が分かりません。

少年は男性に対して清廉潔白は何も悪いことをしていないので警察に捕まっても平気だということを説明します。

物語を読みながら宮本はこれまでの人生を振り返っていました。

宮本
「一体どうしてこんなことになったのか・・・」

清廉潔白という言葉が頭から離れない宮本。

そんな彼の父親は地元で有名な事業主でした。

しかしどこに行っても親の威信がつきまとってしまうため、大学生になった頃の宮本は自分の置かれた状況に嫌気がさしてしまいます。

宮本
「自分一人だってやってみせる、親を越えてみせる、そう言って家を飛び出た、故郷を出る列車でふとカバンの中を見るとあの時計がひっそりと入っていた」

父親は故郷を離れる息子に対して何も言わず懐中時計を渡してくれました。

その時計を眺めながら宮本は父親の期待に応えて成功することを誓います。

ですが現在の宮本は思っていたような成功を収めてはいません。

宮本
「今、俺は理想とはほど遠い小さな会社の課長でおまけに・・・」

趣味の競馬で散財した宮本は借金を作っていました。

借金の督促状に悩まされているため気持ちよくお酒を飲むことができなかったのです。

現在の状況を悲観しながら宮本は“うた時計”の続きを読むことにしました。

物語の中で少年は寒いため歩きながら男性のポケットへ手を入れます。

すると男性のポケットにはオルゴールが入っていました。

少年はそのオルゴールがよく遊びに行っている薬屋に置いてあるオルゴールだと気がつきます。

しかし薬屋の主はなかなか少年にオルゴールの音色を聞かせてくれません。

その理由は不良になってしまった息子のことを思い返してしまうためでした。

2人はそのまま言葉を交わしながら歩を進め別れ道へ辿り着きます。

男性は別れ際に少年を呼び止めると懐中時計を手渡しました。

懐中時計を持っていた理由を間違えてポケットに入ってしまったと説明すると男性は去って行ってしまいます。

少年はその後、追いかけてきた薬屋の主から男性が息子であることを知らされました。

薬屋の主人は少年を通して懐中時計を返してもらったことで、息子が更生したことを知り涙を流します。

宮本
「二本の別れ道、男は少年と同じ道を進むことは出来なかった、それでも時計を渡すために引き返してきた男には新しい三本目の道が開けたんじゃないだろうか、そう思いたい」

“うた時計”を読みながら宮本は男性の姿に自分自身を照らし合わせていました。

また男性の後ろ姿を見つめる少年も自分と同じだと感じています。

自分がどこへ向かうのか少年だった自分が見ているという感覚に陥りました。

宮本
「あんた・・・御子柴さんだったか、あんたもしかしてわざと俺にこの本・・・」
御子柴
「お前が本を選ぶんじゃない、本がお前を選んだんだ」

御子柴の言葉を聞いた宮本は慌てて図書館を飛び出します。

そして公園で父親に電話をかけました。

宮本
「もしもし父さん?うん俺・・・あのさ、時計を返しに行きたいんだ」

“うた時計”に出てくる薬屋の息子のように清廉潔白でありたいと思う宮本は、ようやく父親と向き合う決心を固めたのです。

こうして図書と運命的な出会いを果たした大人がまた一人救われました。

次はどのような人物が運命の図書と出会うのでしょうか!?

 

図書館の主はこんな人にオススメ

感動できるヒューマンドラマを探している人にオススメです。

御子柴などの主要人物は変わりませんが、エピソードごとに様々なキャラクターが登場するので読み飽きすることがありません。

コミカルなシーンを交えながら奥の深い人間模様を描いていく『図書館の主』

本が好きな多くの人を魅了している素敵な作品になっています。

漫画選びでお悩みの方はこちらの物語を読んでみてください。

 

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