『永遠の0』のネタバレ(漫画)!実写映画のキャストは?

今回は「原作 百田尚樹 作画 須本壮一」先生の『永遠の0』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『永遠の0』はこんな漫画(あらすじ)

26歳になる司法浪人生の佐伯健太郎はフリーライターとなった姉の慶子から、亡くなった祖母から伝えられた本当の祖父について調査するアシスタントの依頼を受けます。

司法試験を受ける気が無くなっていた健太郎は仕方なく姉の取材に協力することを決めました。

手始めに厚生労働省や戦友会に連絡を取ってみると、祖父の宮部久蔵が海軍航空隊で最も臆病者だっと侮辱されてしまいます。

しかし様々な手掛かりを辿っていくと久蔵が侮辱されるような人物ではないことが判明しました。

現代の日本では考えられない特攻隊として大日本帝国に命を捧げた祖父がどんな人物か探る姉弟が辿り着いた真実とは・・・!?

大ヒット小説をコミック化した『永遠の0』

今回は戦争について考えるきっかけを与えてくれる歴史時代劇の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

話題になった実写映画のキャストも併せてチェックしてみてください。

 

『永遠の0』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

世界大戦が起きてしまった時代は遥か昔の事です。

しかし目を閉じて想像してみるとそんなに遠くない時代なのかもしれません。

この漫画で取り上げる宮部久蔵という人物は大正8年に東京で生まれ、昭和20年に南西諸島沖で戦死しました。

健太郎
「一行で書けば・・・僕の祖父の人生はそういう事だ」

宮部久蔵は15歳から26歳までの間、人生で最高の時間かもしれない瞬間を軍隊に捧げた人物です。

後半の8年間はパイロットとして軍隊に尽力していました。

その結果、宮部久蔵は特攻で命を失うことになります。

健太郎
「不運なのはあと数日間早く戦争が終わっていれば・・・助かっていたって事、生まれた時代が悪かったんだなぁ・・・久蔵さんよ」

もちろん特攻隊で命を落とした兵隊たちは、命が助かることなど望んでいませんでした。

そのため現代の日本人には彼らの意気込みや心境を理解することはできないかもしれません。

宮部久蔵を含めた特攻兵たちは何も迷うことなく国のために命を捧げたのです。

司法浪人生の佐伯健太郎がそんな特攻兵たちについて調べることになったのは一週間前にかかってきた電話がきっかけでした。

慶子
「今何してるの!?」
健太郎
「散歩してます」

姉の慶子からの電話で目を覚ました健太郎は散歩していると嘘をつきます。

しかしすぐに嘘を見抜かれてしまいました。

慶子
「アンタさぁ・・・いつまで仕事もしないでブラブラしてんのよ・・・健ちゃんみたいな男をニートって言うのよね」
健太郎
「姉ちゃんさぁニートって何の略か知ってんの!?」
慶子
「ニヤけてイケてないトボケた男、まさに今の健ちゃんよ、もし何もしてないならいいアルバイトあるんだけど・・・」

フリーライターの慶子は自分のアシスタントをしてほしいとお願いしてきます。

現在の彼女は祖父のことを調べたいと考えていました。

健太郎は生きている祖父に話を聞けばいいと言うのですが、慶子が調べたいのは生きている祖父ではありません。

慶子が調べようと思っているのは戦争で亡くなった本当の祖父だったのです。

健太郎
「ああ・・・あのばあちゃんが亡くなった時、はじめてじいちゃんが話してくれた母さんも会ったコトのない本物のジイさんの方ね・・・たしか特攻隊で死んだんだよね」

健太郎と慶子の祖父は戦争で亡くなっていて、今の祖父は祖母が再婚した相手でした。

そのことを知った2人の母親は自分の父親について関心を示したそうです。

慶子
「それを聞いた時、私興味がドカーンって湧いちゃったの!」
健太郎
「ああん!?湧いちゃったのォ!?じゃあ自分で調べればいいじゃん」

慶子は仕事が忙しいため祖父の調査を一人で行う時間がありません。

暇を持て余した健太郎は報酬につられてアシスタントを引き受けることにしました。

簡単な気持ちで引き受けた仕事が自らの人生観を変えることになるとは知らずに・・・。

 

 

特攻隊というワードは多くの人が知っていると思います。

しかし実情についてはあまり知られていないのかもしれません。

そんな特攻隊を史実に基づきながら描いていく『永遠の0』

原作が大ヒットしたこの作品は日本人なら知っておくべき歴史を題材にしています。

戦争が引き起こした悲しみに包まれた物語に胸を打たれてみてください。

後編

司法浪人と言っても現在の健太郎は試験を受けることすらしていません。

そんな状況から慶子の手伝いをすることにしました。

打ち合わせのためファミレスに向かうと、慶子から日本の傑作軍用機という雑誌を渡されます。

健太郎
「これ読んで・・・僕に何しろって言うの・・・姉ちゃん!?」
慶子
「だからね・・・家には祖父の写真は一枚も残されてないのよ、これ読んでちょっとはシンパシー感じてちょうだい」
健太郎
「スゲェーいっぱいありますね・・・」

慶子は大量の雑誌をファミレスに持ち込んでいました。

雑誌の量に驚きながら健太郎は姉の奢りということもあり、食べたいものを次々と頼んでいきます。

注文したメニューが届くと慶子が仕事について詳しい説明を始めました。

慶子
「実は私・・・今度大きな仕事やらせてもらうかもしれないんだ・・・」

慶子は終戦をテーマにした新聞社のプロジェクトを任されることになるかもしれません。

このプロジェクトが成功すれば戦争体験者の本を出版できる可能性が出てくるのです。

話を聞いた健太郎は慶子が祖父のことを調べようと言い始めた理由に納得がいきました。

健太郎
「今まで知らなかったジイさんの事を急に興味を持つからヘンだと思ったよ、ジイさんの調査で予行演習をする・・・つもりだな」

健太郎の指摘は当たっていますが祖父の事に興味を持ち始めた理由はプロジェクトだけではありません。

慶子は特攻隊について気になる噂を耳にしていたのです。

慶子
「でね!?特攻隊ってテロリストらしいわよ」

衝撃的な言葉を聞いた健太郎は食べていた麺を喉に詰まらせてしまいました。

慌てて水を飲んだ健太郎は慶子に言葉の意味を問いかけます。

健太郎
「特攻隊が!?テロリストォ、何でそーなるの・・・!?」
慶子
「これは今回の仕事で知り合った新聞社の人の言葉だけど神風特攻隊の人達は今で言えばテロリスト、9・11のニューヨーク貿易センタービルに突っ込んだ人達と同じなんだって」
健太郎
「そうかなぁー、特攻隊がテロリストっていうのはちょっと違うような気がするけど・・・」

健太郎は特攻隊とテロリストを結び付ける発想に納得がいきません。

それでもジャーナリストに言わせると時代背景が異なるため違って見えるのですが、特攻隊とテロリストの構造が同じそうなのです。

今回のプロジェクトに当たり慶子は特攻隊員の遺書を集めた本を読みました。

遺書には報国や忠孝といった言葉が数多く書かれていて、特攻隊員が死ぬことを恐れていなかったことが読み取れます。

むしろ特攻隊員は御国のために喜んで命を捧げました。

慶子
「熱狂的愛国者で殉教的!・・・っていう共通項でくくると特攻隊はテロリストなのよ・・・」

健太郎たちの祖父はテロリストだったのかもしれません。

そのことも含めて健太郎と慶子のリサーチがスタートしました。

しかし祖父の宮部久蔵は遺書を残していません。

人生の形跡が全く見当たらないため、健太郎は祖父を知っている人物に話を聞くことにしました。

健太郎
「八十歳を超える当時の戦友たちもほとんど亡くなっているだろう・・・ちょっと遅すぎた、いや・・・今が間に合う最後の時かもしれない・・・生きる事さえ止まっていた僕を小さな疑問が突き動かす、ジイさん・・・アンタは本当にテロリストなのかよ!?」

この時の健太郎は宮部久蔵について調べることは自分のルーツを探すための旅になると思っています。

ですがこの旅によって健太郎は自身を大きく変えることになるのでした。

原作者百田尚樹先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

『海賊とよばれた男』のネタバレ(漫画)!モデルとなった人物は?

2018.01.20

 

『永遠の0』実写映画のキャストは?

百田尚樹先生の大ヒット小説を漫画化した『永遠の0』

この作品は実写映画としても人気を集めました。

気になるキャストは特攻隊として国のために命を懸けた宮部久蔵役を岡田准一さんが演じています。

そして祖父の人生を調べることになった佐伯健太郎役に三浦春馬さん、姉の慶子役に吹石一恵さんがキャスティングされました。

他にも井上真央さんなど豪華キャストが脇を固めています。

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