ブスなんて言わないでのネタバレ(漫画)!ルッキズムとは?

今回は「とあるアラ子」先生の『ブスなんて言わないで』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ブスなんて言わないで』はこんな漫画(あらすじ)

山井知子(やまいともこ)は高校時代にブスだからという理由でイジメられてしまいました。

33歳になった現在もイジメのトラウマを払拭できず、仕事中も帽子とメガネとマスクで顔を隠しています。

高校時代に受けたイジメの主犯格は白根梨花(しらねりか)という美人で、知子は彼女に負けるのが嫌だったので学校は1日も休みませんでした。

しかし心を壊しそうになってしまった知子は、高校を卒業してから他人となるべく顔を合わせないバイトで生計を立てています。

その中で人を見た目で判断するルッキズムにNOを突きつける動きが広がってきました。

少しだけ希望を抱き始めたのですが、知子はかつて自分をイジメていた梨花が反ルッキズムの活動家になっていることを知ってしまいます。

見た目で人を判断したり、容姿を理由に差別するルッキズムという社会問題をテーマにした『ブスなんて言わないで』

今回は容姿を蔑まれてきた女性の復讐劇を描いていくヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ルッキズムに苦しむ人たちの悩みに寄り添った物語になっていますよ。

 

『ブスなんて言わないで』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

山井知子は仕事中も帽子を被り、メガネとマスクを外すことはありません。

仕事が終わっても帽子などを外さない知子は、なるべく顔を隠すように生きています。

知子が仕事帰りの電車に乗っていると美容系の情報を伝える広告が目に留まりました。

電車を降りて改札を通り抜けても美容関係のクーポンを渡されそうになります。

美容系の情報が溢れている状況に囲まれている知子は息が苦しくなってきました。

呼吸が乱れながら帰宅するとようやく帽子やマスクを外します。

33歳の山井知子は高校時代、ブスという理由でイジメられていました。

山井知子
「地面に落ちたパンを食べさせられたり頭から水をかけられたこともあった、主犯格の女、白根梨花はいつも自分で手を下さず遠くからニヤニヤ見てた」
白根梨花
「私ブスって大っ嫌い、見てるだけでイライラする、正直いらないと思う、世界に」

酷いイジメに苦しんでいましたが知子は学校を1日も休んだことはありません。

白根梨花に負けるのが嫌だったので、髪の毛にリボンを付ける自分のスタイルも貫きました。

山井知子
「だけど自分でも知らないうちに心は限界になってたんだ」

ブスと馬鹿にされ続けた結果、知子は息ができなくなってしまいます。

倒れてしまった知子を母親は優しく看病してくれました。

可愛く生まれたかったと自虐する知子に、母親は他人の評価に振り回される必要はないと励ましてくれます。

山井知子
「お母さんごめんなさい、せっかく産んでくれたのに、こんなに愛してくれているのに、自分の顔を好きになれなくてごめんなさい」

母親は知子のことを世界で一番可愛い女の子だと言ってくれました。

しかし限界を迎えた知子は学校へ行かなくなり、それからはずっと顔を隠して生きています。

これ以上ブスと言われたら心が壊れてしまうので、顔を隠すことは知子にとって生きるための手段となっていました。

山井知子
「高校を卒業後、1人で上京してなるべく他人と顔を合わせなくてもいいバイトを探した、時給は最低賃金、生活は厳しい」

友達もいなく寂しいと感じることもあります。

しかし自分が選んだ人生なので文句は言えません。

食費や光熱費を切り詰めて何とか生活しています。

山井知子
「でもこんな生活でも希望はある、ルッキズムという言葉が広がりを見せていること、この国で長く続いてきた人を見た目で判断する価値観にようやくNOが突きつけられてるのだ」

ネット上でもルッキズム系の記事がバズっていました。

こうした記事に触発された知子は容姿に関する本をいくつか読んで、初めて自分のトラウマとポジティブに向き合い始めています。

ですがコンビニで偶然見かけたファッション誌が知子の運命を変えることになりました。

山井知子
「なんで白根梨花が雑誌に出てんの?ルッキズムについて語ってんの?」

家に帰って検索してみると白根梨花は美容研究家として成功を収めていました。

最近では反ルッキズムの活動家として講演や執筆活動を行っているそうです。

知子は自分がやってきたことを棚に上げて反ルッキズム活動をしていることに腹が立ってきました。

山井知子
「ブスなんていない?は?ここにいますけど?自信を持ちましょう?自信を失ったことないお前に何がわかんの?」

前向きになれた知子は白根梨花のせいで再び殻に閉じこもってしまいます。

他人と関わらないように生活していると知子は死にたくなってきました。

すると高校時代の自分が現れて白根梨花を殺してほしいと頼んできます。

山井知子
「そうだね、殺そう、白根梨花を殺そう」

知子は自分を虐げてきた梨花を本当に殺してしまうのでしょうか!?

 

 

人を見た目で判断することの愚かさを丁寧に表現していますね。

自分をイジメていた白根梨花が反ルッキズム活動を行っていることには衝撃を受けました。

容姿に関する様々な悩みを取り上げていく『ブスなんて言わないで』

最初にクローズアップされた悩みは知子の深い闇でした。

復讐することで知子は幸せになれるのでしょうか!?

後編

白根梨花を殺すため知子が動き始めました。

山井知子
「従業員が逮捕されたら職場に迷惑がかかるだろうから仕事を辞めて、通販で折りたたみ式のナイフを買った、残ったお金はたったの526円」

帽子もメガネもしないで外出します。

もしも逮捕されたら顔写真が報道されてしまい、ネット上でブスと罵られるかもしれません。

しかしそんなことはどうでもよくなっていました。

何度もシミュレーションを繰り返した知子が白根梨花の事務所を訪ねます。

殺す覚悟を決めた知子がインターホンを鳴らしました。

ですがアポを取ったはずなのに誰も出てきません。

30分後に出直そうと思った時、ようやく中から声が聞こえてきました。

白根梨花
「面接の方ですか?」
山井知子
「いや・・・あの・・・」
白根梨花
「すみません、私ったらすっかり忘れてて・・・今準備しますね、中に入ってお待ちください」

出てきたのは梨花本人とアシスタントの若い女性です。

梨花は知子のことを覚えていない様子ですが、それはどうでもいいことでした。

目の前にいるのは梨花とアシスタントの女性だけなので確実に殺せるはずです。

山井知子
「なのになんで身体が動かないの・・・?」

千載一遇のチャンスを手に入れたのに身体が動きません。

知子は自分が人を殺せない人間だと気付きました。

白根梨花
「あの・・・どうかしました?あの・・・汗すごいですけど何か飲みます・・・?」

殺すことはできませんがこのままでは知子の気が済みません。

それならばせめて梨花の考えを否定したくなりました。

山井知子
「あ・・・あなたのイ・・・インタビュー読みました、ウェ・・・ウェブの記事も」
白根梨花
「あ、それは・・・ありがとうございます」
山井知子
「わ・・・私は・・・あなたの考えは違うと思う、あなたはあらゆるメディアでじ・・・自分の容姿に自信を持とうと呼びかけている、でもどうしてブスが・・・差別されている側の人間が変わらなくちゃいけないんだよ!」

容姿差別が存在する社会を変えるべきだと主張します。

差別されている側に変化を強要するのは差別への加担で、そもそも美人の梨花がルッキズムを分かっているとは思えません。

興奮してきた知子は最後まで話を聞かせるため持って来たナイフを取り出しました。

白根梨花
「続けて」

いくら美容研究家が自分に自信を持てと喚き立てても、現実ではテレビでもネットでも美人が持て囃されています。

知子はそんな世の中で正気を保つため必死に生きてきました。

そんな人間の気持ちが梨花に分かるはずがありません。

山井知子
「この世にブスなんて存在しないってなんだよ、都合悪いからって勝手に抹消すんなよ、ちゃんと目ぇ向けろよ!」

言いたいことを言った知子が逃げ出します。

すると梨花が追いかけてきました。

白根梨花
「ちょっと待って、面接まだ終わってないんだけど、勤務時間は朝10時から18時、時給は1500円社員登用あり、あなた面接合格したんで来週から出勤してください」
山井知子
「は?」

ナイフを出した危険人物なのに梨花は知子を採用することにします。

その理由は梨花が知子に気付いていたためでした。

梨花は知子の主張を黙って聞いていましたが納得したわけではありません。

白根梨花
「知子あんたは何もわかってない、いまだに何もわかってない、美しく生まれてしまった者には美しく生まれてしまった者なりの地獄があるんだよ」

美人の梨花も容姿差別が存在する社会で苦しみを味わっていたのです。

梨花が経験してきた地獄とは!?

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ブスなんて言わないでのネタバレ!第3話と第4話の見所は?

2024.09.24

 

『ブスなんて言わないで』を読んだ感想

容姿を否定されてきた知子の主張には共感できる部分がたくさんありますね。

しかし知子は被害者の側面だけでしか世の中を見ていなかった気がしました。

個性が際立つと差別される社会の問題点にメスを入れていく『ブスなんて言わないで』

漫画でありながら強烈なメッセージ性を感じられる物語です。

他人を安易に侮辱する社会の危うさを学ぶことができました。

 

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