ロックは淑女の嗜みでしてのネタバレ!第2話と第3話の見所は?

今回は「福田宏」先生の『ロックは淑女の嗜みでして』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ロックは淑女の嗜みでして』はこんな漫画(あらすじ)

母親の再婚によって不動産王のお嬢様となった鈴ノ宮りりさは、一流の淑女しか在籍していない桜心女学園高等部に通い始めました。

元々は庶民だったため鈴ノ宮家の親族たちはりりさ母娘を同じ一族だとは認めていません。

認められるためりりさはこの学園に最も貢献した淑女に与えられる高潔な乙女の称号を勝ち取ることにします。

お嬢様になるため自分を捨てたりりさは愛するギターなどいらないものは全部捨てました。

代わりに礼儀作法や英語を学んだのですが、りりさの前にロックドラムを夢中になって全力で叩く黒鉄音羽というお嬢様が現れます。

仕方なくセッションしたりりさは音羽にギターの腕前を罵倒されてしまいました。

怒りで血管がブチ切れそうなりりさの前に再び音羽が現れて・・・!?

大好きなものを捨てたりりさと、大好きなものに真っ直ぐ向き合う音羽が奏でる音楽を表現していく『ロックは淑女の嗜みでして』

今回は青春と友情を題材にしたギャグコメ漫画の第2話と第3話についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

純粋な音羽が性別や立場に囚われていたりりさの心に影響を及ぼしますよ。

 

『ロックは淑女の嗜みでして』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話

音羽に無理やりセッションさせられた翌日、りりさが何事もない顔で登校してきました。

上品で優雅な姿を同級生たちが羨ましそうに見つめています。

鈴ノ宮りりさ
「あー・・・朝から怒りで血管がブチ切れそうなんですけどぉ!」

セッション後、りりさは自分のギターテクを音羽につまらない不燃ゴミだと酷評されました。

りりさはこの学園でギターを弾くつもりはなかったのに、音羽に煽られる形でセッションしてしまったのです。

それなのに好き放題メチャクチャ言われたことが許せません。

鈴ノ宮りりさ
「まあいいわ、昨日のは悪い夢、黒鉄もギターももう私には関係ない、今日からまたいつも通り学園一のお嬢様を目指して邁進するだけ」

昨日のことは忘れて高潔な乙女を改めて目指すことにします。

しかし教室に入ると黒鉄音羽がりりさを待っていました。

黒鉄音羽
「お待ちしておりましたわ、鈴ノ宮りりささん」
鈴ノ宮りりさ
「なんでこいつが私のクラスに!」

戸惑うりりさだったのですが、同級生たちは人気ナンバーワンの音羽がいることで大興奮しています。

そして人気ナンバーツーのりりさが音羽とどんな関係なのか質問してきました。

音羽とのセッションを知られたくないりりさは赤の他人だと答えます。

黒鉄音羽
「ひどいですわ・・・昨日私とあれほど交わったのに・・・」

妙な誤解を受ける発言によって教室が大混乱してしまいました。

りりさは慌てて音羽を教室の外へ連れ出します。

鈴ノ宮りりさ
「どういうつもりよ、もう二度とあんたと関わる気ないの!だからほっといて!下さい!もし学園でギター弾いてたのバレたらあんたのせいよぉ・・・!鈴ノ宮の家にキズがつくでしょうが!」
黒鉄音羽
「じゃあ二人の秘密にしましょう、私も公になるのはまずいですし、鈴ノ宮さん・・・昨日は私と交わって頂きありがとうございました」

罵倒してきた昨日とは違い、音羽は神々しい美少女のような姿でお礼を言ってきました。

完璧な見た目のお嬢様にりりさは圧倒されてしまいます。

鈴ノ宮りりさ
「・・・と、とにかくこれでお終いという事で、私はあなたに二度と話しかけないからあなたも・・・」
黒鉄音羽
「それで今度はいつ交わりましょうか?あ、私は今日の放課後でもかまいませんよ?」

音羽が再びセッションしたいと言ってきました。

この言葉によってりりさの怒りが爆発します。

鈴ノ宮りりさ
「・・・よ!よくそんなふざけた事が言えるわね!あんた・・・人のプレイさんざんバカにしたくせに・・・!」
黒鉄音羽
「ああ!?私なんて事を!?申し訳ありません!昂ぶってしまって・・・鈴ノ宮さん昨日の演奏あまり本気ではないようでしたのでつい・・・」
鈴ノ宮りりさ
「なんだそりゃ?やるわけねーだろ!」

りりさにもうセッションをやるつもりはありません。

音羽の誘いを断ったりりさは、学園内で淑女を演じ続けていきます。

しかしりりさのペースを崩す音羽が付きまとってきました。

黒鉄音羽
「なんてキレイな箸使い、鈴ノ宮さんはやっぱり器用なのですね♡それでよろしければ放課後、私にお付き合い頂けませんか?」
鈴ノ宮りりさ
「・・・黒鉄さん、いい加減つきまとうのやめてもらえませんか?」
黒鉄音羽
「名前を覚えて下さっていたのですか!?嬉しい♡どうせなら音羽と呼んで下さいな♡これから長いお付き合いになるんですから」

りりさは音羽に付き合うつもりはありません。

いい加減、音羽の態度に我慢できなくなってきました。

鈴ノ宮りりさ
「・・・ねぇ、これ以上私のジャマしないでよ・・・失礼」
黒鉄音羽
「鈴ノ宮さんは一緒に交わって熱くならなかったんですの?・・・私はとても興奮しました」

音羽のせいで疲れ切ったりりさは帰ることにします。

するとクラスメイト達が校門まで一緒に歩こうと言ってきました。

りりさは彼女たちのようなお嬢様の中で頂点に立たなければいけません。

お嬢様たちはカフェラウンジ巡りやクルージングに心を奪われています。

しかし今のりりさには心を奪われているものはありません。

対照的に音羽はランチの間にフットペダルのトレーニングをするほど、ドラムに熱中していました。

どうしてそこまでドラムに熱中しているのかは分かりません。

鈴ノ宮りりさ
「あんたみたいなお嬢様がどうしてドラムなんてやってんの?例えば華道だったり音楽ならクラシックだったりあなたにふさわしいシュミなんてもっと他にあるでしょう、ロックドラムなんてお嬢様がやるような事じゃない!」

答えを知りたいりりさは再び旧棟の音楽室に足を運びました。

するとドラムを叩いていた音羽が笑顔を浮かべます。

黒鉄音羽
「えっと・・・それってお嬢様関係ないですよね」
鈴ノ宮りりさ
「え?」
黒鉄音羽
「私は・・・これを叩いてる時が一番夢中になれるんです、お嬢様とかそうじゃないとか、殿方とか女性とか、サラリーマンとか自営業とか、金持ちとか貧乏とかどんな事情も一切関係ありません、好き以外にやる理由があるなら教えて下さい!」

音羽が刻む8ビートがりりさの心に響き渡ってきました。

それと同時に身体中に忘れたはずの何かが駆け巡っていきます。

鈴ノ宮りりさ
「さけんな、私はお嬢様になる為にギターを捨てた、それに何一つの未練もない、だからあれは間違いだった、あの時こいつにバカにされ罵られて否定され、それでもまたギターをやりたいと思ってしまったなんて・・・私は絶対認めない!」

自分にギターが必要ないことを証明するため、りりさは再び音羽とセッションすることにしました。

このセッションで2人の運命にどのような変化が現れるのでしょうか!?

 

 

庶民から上品なお嬢様に変わりたいりりさの胸に、正直な音羽の言葉が突き刺さりましたね。

しかしまだまだ頑固なりりさは音羽の言葉を受け入れる事が出来ません。

自由に音楽を楽しむことの素晴らしさを教えてくれる『ロックは淑女の嗜みでして』

いよいよ第3話でりりさの苦悩が払拭されていきます。

りりさと音羽の自由な青春が幕を開けますよ。

第3話

学園一のお嬢様になるりりさに野蛮な楽器は必要ありません。

りりさは音羽とのセッションでそれを証明することにしました。

黒鉄音羽
「鈴ノ宮さんとまた交わる事ができてとっても感激ですわ、それで?それで?曲は何を弾きますか?」
鈴ノ宮りりさ
「・・・知ってるかしら、mudy on the 昨晩のYOUTH」
黒鉄音羽
「素敵」

すぐにりりさと音羽のセッションがスタートします。

歯切れの良い音作りが特徴のこの曲は熱さを重視しなければいけません。

ミュートや音価のコントロールができないとすぐに音が濁ってしまいます。

鈴ノ宮りりさ
「そのバランスを取りながら限界まで感情を暴走させる!」

大人しそうな顔をしているのにサビ前で音羽が主導権を取りに来ました。

しかし今回は音羽の好きにやらせるつもりはありません。

りりさはサビのリードで全ての感情を爆発させるつもりです。

鈴ノ宮りりさ
「プレイスタイルがわかってるなら対処はある、今度はこっちの番よ、前回の借りはきっちり返させてもらう!」

音羽にやめろと言われてギターをやめることはりりさのプライドが許しません。

ギターを自分の意志で捨てるためにしっかりと音羽を負かすつもりです。

鈴ノ宮りりさ
「あんたは一人で満足するまでドラムを叩いていればいい、私は違う!この学園で学園一の証である高潔な乙女の称号を手に入れないといけない!その称号さえあればあいつら鈴ノ宮家の親族共だって庶民の私達を認めざるをえない!」

認めさせるためにりりさは自分を隠し自分を捨ててきました。

捨てたものは音楽だけじゃありません。

大好きな漫画やゲームもお嬢様には必要ないので全部捨てました。

サボリも買い食いもお嬢様にはふさわしくありません。

その代わりに礼儀作法、テーブルマナー、英語やダンスを学びました。

鈴ノ宮りりさ
「それこそ血がにじむような努力をして!そうすれば私はもちろん母も鈴ノ宮家で安心して幸せに暮らしていける」

他にもりりさには求めているものがあります。

小さい頃からギターばかり弾いていたりりさには友達がいませんでした。

しかしここの学園生は自分のことを慕ってくれています。

鈴ノ宮りりさ
「お嬢様の私を・・・そう、全て上手くいってる・・・ギターなんか・・・もう必要ない・・・だからさっさと・・・諦めさせてくれよ・・・!」

鈴ノ宮家で母親と平和に暮らしたいりりさにギターを続けるつもりはありません。

キッパリと諦めたいりりさに音羽のドラム音が突き刺さります。

黒鉄音羽
「ぐだぐだ御託はいい、やりましょう!気持ちいい事!」
鈴ノ宮りりさ
「黒鉄・・・演奏で私を誘ってやがる・・・!」

やめてほしいのにドラム音が鳴り止みません。

そして音羽の楽しそうな表情がりりさを正直にさせます。

鈴ノ宮りりさ
「ぜんぶうるせぇっ!AメロからBメロ、そしてサビへ!キタコレ、脳汁ドバドバ、人生で一番キモチいい瞬間!他の事なんて考えられない!私は嘘つきだ、きっとギターなしじゃ生きられない」

ドラム音とギター音がどんどん激しくなってきました。

りりさと音羽は夢中になって演奏を続けます。

演奏が終わると汗だくになった2人の口から同じ言葉が飛び出しました。

黒鉄音羽
「ダッセェェなあ、それで全力かよ!」
鈴ノ宮りりさ
「キックの力が足りねえんだよ、スネアも抜け感が足りねえ!ゴミだな、てめぇのドラムは!」
黒鉄音羽
「てめぇの方こそカッティングザコすぎ!ビビリで荒さが足りねえ!やっぱシケてんだよ、てめぇのギターは!」

全力でセッションしたのにお互いを罵倒します。

しかしお互いを認めていないわけではありません。

鈴ノ宮りりさ
「・・・あー、くそ、髪がボサボサ」

りりさが楽しくて充実した表情を浮かべます。

音羽もりりさと同じように充実していました。

黒鉄音羽
「あの、りりささん」
鈴ノ宮りりさ
「ねぇ音羽さん」
黒鉄音羽
「私達バンド組まない?」

気持ちいい事をやるのに環境や事情は関係ありません。

純粋に演奏を楽しんだ2人はバンドを組むことにしました。

最高のパートナーになった鈴ノ宮りりさと黒鉄音羽はどのような音を奏でるのでしょうか!?

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2024.08.01

 

『ロックは淑女の嗜みでして』はこんな人にオススメ

笑えて泣ける青春ストーリーを楽しみたい人にオススメの作品です。

音楽が好きな人なら絶対に楽しめる物語になっていますよ。

青春の全てを音楽に捧げる女子高生の情熱を描写していく『ロックは淑女の嗜みでして』

夢に向かって挑み続けるキラキラした2人の姿が見所になっています。

ロックを心の底から楽しむりりさと音羽の姿を読んで感動を味わってください。

 

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