ロックは淑女の嗜みでしてのネタバレ(漫画)!りりさの秘密は?

今回は「福田宏」先生の『ロックは淑女の嗜みでして』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ロックは淑女の嗜みでして』はこんな漫画(あらすじ)

桜心女学園は小中高一貫男子禁制の超お嬢様学校で、一流の淑女しか在籍を認められていません。

高等部に通っている鈴ノ宮りりさは学力トップクラスでルックスも可愛いため、学園生から憧れられている人気者です。

しかし本当は親の再婚で鈴ノ宮に入っただけで、1年前まではロックを愛するただの庶民でした。

学園一のお嬢様となるため秘密を隠しながら権力者たちのお嬢様と接しているりりさは、老朽化した学園の旧棟から聞こえてくるドラムの音に引き寄せられます。

旧棟でドラムを叩いていたのは自分よりも容姿端麗で品行方正な黒鉄音羽というお嬢様でした。

母親を安心させるためお嬢様になると決心しギターを捨てたりりさだったのですが、音羽とのセッションによって心が激しく動かされます。

音楽に魅了されたお嬢様の青春を描写した『ロックは淑女の嗜みでして』

今回は胸が熱くなる学園コメディの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

りりさと音羽の変人っぷりをコミカルに表現していますよ。

 

『ロックは淑女の嗜みでして』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

超お嬢様しか通えない桜心女学園の高等部で鈴ノ宮りりさが食事中に同級生と談笑しています。

同級生たちはショパンやドビュッシーのきょくが好きだと語り、りりさがどんな音楽を聞いているのか質問してきました。

鈴ノ宮りりさ
「ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌは優雅で繊細でスペインへのノスタルジアがよく表現されていますわ」

会話しながら洗練された所作で食事を続けます。

美しいりりさの姿に同級生たちは見惚れていました。

桜心女学園高等部に転入してから1カ月、実力テストでトップクラスを獲得したりりさは小さくて可愛いことからアイドルのような人気を誇っています。

関東の不動産王として有名な鈴ノ宮正を父に持つりりさは、すでに憧れの的という地位を確立していました。

しかしその実態はお嬢様とはかけ離れたものです。

鈴ノ宮りりさ
「あ、あっぶねー、クラシックなんて知らねーよ!たまたま昨日勉強して覚えといてマジラッキー!ここの連中には絶対知られちゃいけない・・・私は親の再婚で鈴ノ宮に入っただけで、一年前まで本当はただの庶民だったなんて・・・!」

本当はオシャレな食事よりも牛丼を食べたいと思っていました。

この桜心女学園高等部は日本を支える権力者たちの娘が通う超お嬢様学校です。

桜心女学園高等部には一流の淑女しか在籍することができません。

厳かで歴史のある建物は最先端のシステムで管理されていて、お嬢様たちは大人たちの飾った鳥かごで華やかにさえずっているのです。

鈴ノ宮りりさ
「何の刺激もない毎日を・・・窮屈過ぎて圧死しそう!泣き事はナシよりりさ!私はここで学園一のお嬢様になるって決めたんだから・・・!」

トイレで気を引き締め直したりりあが廊下で初対面の生徒とぶつかってしまいました。

ぶつかったはずみで手を拭いていたハンカチを落としてしまいます。

鈴ノ宮りりさ
「ごめんなさい・・・」
黒鉄音羽
「こちらこそごめんあそばせ」

ハンカチを拾ってくれたのは息が止まるほどの美少女でした。

美少女が立ち去るとすぐに同級生たちが集まってきます。

同級生たちは憧れの2人が出会うことを待ちわびていました。

りりさがぶつかったのは1年C組の黒鉄音羽で、政界の重鎮を父に持つ音羽は一年生の中で最も憧れられている美少女です。

人気者の次点はりりさになっていました。

学園一のお嬢様を目指しているりりさにとって、音羽は目標となる存在です。

ですが立ち去った音羽が腰を下ろした場所に意外な物が落ちていました。

鈴ノ宮りりさ
「これは・・・?お嬢様学園にどうしてこんな物が・・・?これはギターのピック」

どうしてギターのピックがお嬢様学園に落ちていたのかは分かりません。

翌朝、疑問を抱えたままりりさが登校してきます。

すると廊下に膝をつきながら音羽が探し物をしていました。

その姿はお嬢様にはあるまじきはしたない格好です。

黒鉄音羽
「あの!昨日この辺りに変わった物が落ちていませんでしたか?これくらいの小さい物なのですが」

音羽はりりさが拾ったピックを探していました。

ですがりりさは一流のお嬢様がピックを探しているとは思えません。

そこでしばらく音羽の様子を観察してみることにします。

もしもピックが音羽の大切なものなら人気のない所で渡すことにしました。

尾行していると音羽が老朽化して使われなくなった旧棟に入っていきます。

後を追いかけていくと音楽室から爆音が聞こえてきました。

鈴ノ宮りりさ
「ここは・・・!?この音はドラム・・・しかもこの曲はインストバンド”LITE”の”Gohst Dance”」

扉を開けてみると音羽が激しくドラムを叩いています。

お嬢様がドラムを叩く姿にりりさは愕然としました。

黒鉄音羽
「あなたは・・・」
鈴ノ宮りりさ
「あ・・・え・・・えーと・・・その・・・この・・・ギターピックあなたのですわよね?」
黒鉄音羽
「よかった、見つけて下さってありがとうございます」

満面の笑みで音羽がピックを受け取ります。

恥ずかしくなったりりさは居てもたっても居られなくなりました。

鈴ノ宮りりさ
「で、では私はこれで」
黒鉄音羽
「・・・ところであなたギター弾かれますよね?せっかくなのでぜひ私とセッションして頂けませんか?」

お嬢様なのに激しくドラムを音羽はいったい何者なのでしょうか!?

 

 

鈴ノ宮りりさと黒鉄音羽は2人とも強烈な個性の持ち主ですね。

タイプは異なりますがそれぞれのキャラクターがインパクト抜群でした。

音楽を通じて魂をぶつかり合わせていく『ロックは淑女の嗜みでして』

秘密を抱えるりりさと隠し事をしない音羽の対照的な姿が印象に残りますよ。

少しずつ明かされるりりさの本性にもご注目ください。

後編

学園一のお嬢様を目指しているりりさはギターが弾けることを誰にも言うつもりはありません。

鈴ノ宮りりさ
「な、何をいきなり・・・私・・・ギターなんて知りませんわ」
黒鉄音羽
「あらだってこれをギターピックだなんてここにいる方々はそうそう気付かないはずですわ、それにこの立派な指のたこ、ギターでできたものですよね」

音楽室には数本のギターが置いてあります。

音羽はそれを使って交わろうと提案してきました。

鈴ノ宮りりさ
「鈴ノ宮の人間はそんな粗野で野蛮な事はしません、ギターなんてお嬢様にはふさわしくありません」

桜心女学園では最も学園に貢献したと認められた淑女に高潔な乙女の称号が与えられます。

りりさは高潔な乙女になるため学園に入りました。

そのためギターには触れず立ち去ろうとします。

黒鉄音羽
「そうですか、上手くないならそうおっしゃればよろしいのに・・・」

音羽の独り言でりりさがキレました。

下手と言われたままで引き下がることはできません。

鈴ノ宮りりさ
「本当にこのピックお借りしていいんですの?」
黒鉄音羽
「ええ、道具は使う為にありますから、学園の方と手合わせできるなんてドキドキしますわね♡ありがとうございます」

セッションする曲は音羽が叩いていたGohst Danceにします。

りりさは手加減するつもりはありません。

音羽を叩きのめすつもりです。

鈴ノ宮りりさ
「気に入らない、多少叩けるみたいだけど、何の苦労も知らないお嬢様の分際で!今回だけは特別、私のギターテクでこの世間知らずの度肝を抜いてやる!」

しかし音羽のドラムがりりさのギターについてきます。

それどころかギターをねじふせに来ました。

リズム感の強さで一切口ごたえを許さない音羽のドラムは、奴隷を屈服させる女王様のようです。

りりさはのほほんと生きてきたお嬢様なんかに負ける訳に行きません。

ギターのメインパートで形勢を逆転させようとします。

鈴ノ宮りりさ
「カンペキ、あの日を境に私はロックもギターも捨てた、お嬢様になる為好きでもないクラシックを必死で勉強した、あー・・・くそっ、やっぱ最高だな」

ロックが最高だという事を思い出しました。

次の瞬間、激しいドラム音が音楽室に轟きます。

まるで爆発したような音羽のドラム音が響き渡りました。

りりさは曲が終わったところで負けを認めます。

鈴ノ宮りりさ
「すごい、くやしいけど全部持ってかれた・・・ありがと、お嬢様もやるじゃない・・・」

下を向いたままの音羽に握手を求めました。

次の瞬間、音羽の態度が豹変します。

黒鉄音羽
「完全燃焼」
鈴ノ宮りりさ
「は??」
黒鉄音羽
「ふふふ・・・つっまんねぇなああ、テメェのギターはぁぁぁ!活きがいいのは始めだけかよ、なーんで急に静かになっちまうんだよ!?もしかしてテメェのギターは線香花火ですかぁー?それともシケちゃってるんですかぁぁー!?もっと燃やせよ!こっちが萎えるんだよ!この不燃ゴミが、そんなギターやめちまえ!!」

りりさに向かって右手の中指を立てました。

汗を拭き取るといつも通りの清楚なお嬢様に戻ります。

衝撃を受けたりりさは音羽が帰るまで言葉を発することができませんでした。

鈴ノ宮りりさ
「・・・な、なんなんだ、あのヤロウは・・・」

これが鈴ノ宮りりさのパートナーになる黒鉄音羽との出会いだったのです。

りりさと音羽はここからどんな音楽を奏でていくのでしょうか!?

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ロックは淑女の嗜みでしてのネタバレ!第2話と第3話の見所は?

2024.08.02

 

『ロックは淑女の嗜みでして』を読んだ感想

子供の頃から弾いてきたギターの腕前をバカにされ、セッションを受け入れたシーンにりりさの意地を感じました。

ただし彼女以上に音羽のドラムは衝撃的でしたね。

魂の叫びを音楽で表現していく『ロックは淑女の嗜みでして』

お嬢様を目指しているためギターを捨てたりりさの今後から目が離せなくなりました。

二重人格のような音羽の言動と行動にも注目していきたいですね。

 

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