『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』のネタバレ(漫画)

今回は「久慈進之介」先生の『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』はこんな漫画(あらすじ)

陸上自衛隊の精鋭部隊に他の追随を許さないほど優秀な戦闘能力を誇る女性隊員が存在しています。

しかし彼女は訓練ばかりの平和な日々を退屈だと感じていました。

ある日、彼女が上官の命令で小平駐屯地に向かうと、日本最高峰の秘匿部隊にスカウトされます。

国防のために最前線で戦えると考えた彼女にはナナという新たな名前が与えられました。

謀略、諜報、防諜を主任務とするスパイ機関の別班は、国家を守るためなら法律など無視していいと考えています。

別班にスカウトされたナナの運命とは・・・!?

スパイ天国の日本で国家防衛戦の最前線で戦うナナの活躍を描いていく『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』

今回はスリル満点でド迫力なアクション漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ナナを含めた別班のメンバーが大活躍する姿を目に焼き付けてください。

 

『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

陸上自衛隊の特殊作戦群が人質救出作戦のため訓練を行っています。

隊員たちが突入すると既に複数の隊員がやられていました。

慎重に進んでいると狭い廊下の奥にある部屋から物音が聞こえてきます。

2人の隊員がゆっくりとドアを開けると、頭上に潜んでいた女性隊員に撃たれてしまいました。

ナナ
「私の勝ちー」

訓練の様子はモニターに映し出されていて、2人の男性が興味津々の様子で眺めています。

この舞台に一時配備されている装備は米軍からの提供品で、日本がレンジャー課程への参加が解禁されてから装備品の情報提供が頻繁になっていました。

日米防衛協力の一環で訓練が行われている中、隊員たちを圧倒した女性は不満そうな表情を浮かべています。

ナナ
「毎日毎日訓練訓練・・・私達ってさ・・・実戦経験一度もないよね・・・」

日本は終戦から平和な日常を守ってきました。

平和が大切なことは女性も分かっています。

しかし女性の本能が訓練だけの平和な日々を受け入れられません。

ナナ
「そりゃまあそうなんだけどさ・・・でも・・・平和って退屈」

退屈だと感じている女性隊員が郡長に呼び出されました。

郡長からは明朝に小平駐屯地へ向かえと命じられます。

命令の意味について質問しても何も知らないと言われました。

翌朝、小平駐屯地に到着すると女性隊員は控室にあった新聞や、廊下ですれ違った男の眼鏡がどんな色のフレームだったのか質問されます。

質問に全て応えられましたが状況を理解できません。

レイ
「くくく、変な質問ばかりだろ?これらの質問は旧陸軍中野学校の入校試験を参考にして作られたものだそうだ、まぁこの面接の意味はいずれわかる、天涯孤独は都合が良い」

1人の面接官が女性の経歴について語り始めます。

女性は17年前の旅客機墜落事故で両親を失いました。

その時に女性だけが災害派遣の自衛隊に救出されたことが自衛隊を目指したきっかけです。

さらに面接官は入隊後に女性が格闘指導官をぶっ飛ばした経緯について質問しました。

ナナ
「格闘指導官にしつこく言い寄られたので拒否をしたら平手打ちをされ押し倒されました、そして服を脱がされそうになったので・・・」
レイ
「だから相手の鼻と肋骨をへし折った?殺すつもりだったかね?」
ナナ
「いえまさか、ただ・・・二度とまともな生活が送れなくなるくらいに、もっと壊しておくべきだったと後悔しています」

指導官は除隊後に急性アルコール中毒で亡くなったそうです。

しかし女性は指導官のその後には興味がありません。

レイ
「お前のことは以前から独自に審査していた、特戦群で選考に最後まで残ったのはお前だけだ、さて本題だ、簡潔に答えろ、お前を日本最高峰の秘匿部隊にスカウトする、国防のために最前線で戦え、返事は?」
ナナ
「了解!」

平和が退屈だと感じていた女性は最前線での戦いを快諾します。

すると面接官は女性を車に乗せると、防衛相がある市谷駐屯地へ向かいました。

レイ
「本部へはこれを取りに寄った、お前の新しい身分証と携帯端末だ」
ナナ
「あのー・・・私の名前が・・・」
レイ
「それがお前の名前だ、今日からお前の名前はナナ、以前までのお前は表舞台から姿を消したと思え」

新しい名前だけでなく自宅に表札は出さないこと、出勤ルートは毎日変えるよう指示します。

またホームでは最前列で電車を待ってはいけません。

ナナ
「な・・・なんですか、そのルール?逃亡犯じゃあるまいし・・・」
レイ
「ルールは守れ、死にたいのか?」
ナナ
「え・・・?あ・・・あのぅ・・・どこに行くんですか?」
レイ
「黙ってついてこい」

訳も分からないまま雑居ビルに連れて行かれました。

日本最高峰の秘匿部隊はどのような任務を担当しているのでしょうか!?

 

 

平和を退屈だと感じているところに、ナナが常人離れした感性の持ち主だということが表現されていますね。

日本最高峰の秘匿部隊に注目されていた理由もナナの特性だと感じました。

法律よりも国防を最優先していく『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』

表向きは平和ですがスパイ天国の日本をリアルに表現しています。

いよいよナナが働く秘匿部隊の実態が明らかになりますよ。

後編

麻雀店や風俗店が営業している雑居ビルの中に株式会社青桐リサーチという興信所があります。

レイ
「ここから先は私達専用のフロアだ」

ついていくと大きな窓ガラスが設置された部屋に到着しました。

窓ガラスの向こうには屈強な男性が立っています。

ナナ
「なんで下着姿?」
ハチ
「貴様殺すぞ」
ナナ
「あ・・・いや・・・」
レイ
「お前じゃない、マジックミラーだ、向こうからは見えないし聞こえない」

屈強な男性は背後の男性に話しかけていました。

話しかけられた男性は顔面を怪我していて、手足は椅子に拘束されています。

ナナ
「あ・・・あのー、あれは一体・・・」
レイ
「彼は元陸将だ、あの男陸自の教範とX文書の情報をどこかに流そうとした」
ナナ
「X文書・・・!」

陸上自衛隊最高位の陸将にスパイ容疑が掛けられていました。

X文書は軍事情報が大量に記された超機密文書です。

仮想敵国のスパイたちは日本のX文書が欲しくてたまりません。

元陸将はX文書の調達をかつての部下である現職の陸上自衛官に依頼しました。

どこかのスパイに依頼されたことが推測できます。

レイ
「これは立派な売国行為だ、だから私達が動きこうして捕まえてきたというわけだ、ナナよく見ておけ、これが諜報線だ」

拷問を受けながらも元陸将はスパイ行為を認めようとしません。

認めさせたいのなら確たる証拠を見せろと訴えます。

すると別班のヒフミが自分自身が証拠だと主張しました。

ヒフミ
「陸将ってのは国にとって超重要なポジションだ、だから悪さをしないように我々の組織が常に監視してましてね、当時陸将だった貴方の監視役は俺だったってわけです、これが貴方が最も信頼し目を掛けていたお気に入りの部下の正体だ」

スパイだということに気付かず元陸将はヒフミにX文書の調達を頼んでしまったのです。

証拠を突きつけられた元陸将は観念しました。

このように身体を散々痛めつけてから最後に心を崩壊されると大抵の人間は落ちるものです。

落ちた元陸将にヒフミがX文書を要求したスパイが誰なのか尋ねました。

依頼主は中国大使館で駐在武官を務めているハオラン上級大佐だということです。

バイセクシャルの元陸将にハオランはハニートラップを仕掛けていました。

ハチ
「貴様はスパイの常套手段に嵌まったんだ、バカめ」

元陸将は別班の怪物と呼ばれるハチに顎を剥ぎ取られて死んでしまいます。

ただし元陸将を殺してもいいという命令は下されていません。

その現場にナナが案内されます。

レイ
「ナナようこそ、私達の組織名は陸上幕僚幹部運用支援・情報部別班、通称”別班”主任務は謀略・諜報・防諜、つまり日本唯一のスパイ機関だ」

この興信所が別班の偽装事務所であることを別班長のレイが教えてくれました。

別班員は各地に設けられたこのような拠点が勤務地になるそうです。

ナナ
「レイ・・・別班長・・・?」
レイ
「ここでは全員呼び捨てにしろ、呼び方で身分がバレる、外で自衛官だと気付かれてはならない、敬礼や自衛隊っぽい言葉遣いも一切禁止だ」

別班は表向きには存在しないことになっていて、その存在は首相や防衛相も知りません。

説明を終えるとレイはナナに地下の苛性ソーダ槽に死体を運んで溶かすよう指示します。

役割を全うさせるため地下室の鍵はナナに預けることにしました。

ナナ
「あのー・・・これってあまりにも法を無視し過ぎでは・・・?」
レイ
「よく聞け、日本の法に国を守る力などない、国を守る一環として情報流出を防ぐのは重要なことだ、そしてそのためにはスパイ共を取り締まる必要がある、ところが日本は主要国で唯一スパイを取り締まる法律がないのだ、いわゆるスパイ防止法ってやつさ」

諸外国では情報機関がスパイの摘発を行っていて、スパイ罪にはとても重罪が課されています。

しかし日本にはスパイを取り締まる法律も情報機関もありません。

そのため事実上この国はスパイが野放し状態となっているのです。

だからこそ法律を無視できる別班という存在が必要になっていました。

レイ
「さあ選べ、このまま帰るなら身分証と携帯端末を返せ、やるなら鍵を取れ、法を守って国を守らずか、国を守って法を守らずかだ、平和って退屈、お前の言葉だ」

ナナの言葉は退屈しない現場が平和ではないことを意味しています。

平和ではない現場とは戦場以外にあり得ません。

ここでレイが元の場所に戻りたいのか問いただしてきます。

レイは訓練の毎日よりも実践がナナの価値を見出せる場所だと確信しています。

そして17年前の旅客機墜落事故で生き残ったナナが自衛隊に入った理由を改めて質問しました。

レイ
「自分に降りかかった人生最大の不幸にはきっと意味があるって信じたいんだろ?じゃなきゃ死んだ家族が浮かばれない、そう思ってるんじゃないか?気付けよ、答えは目の前にある、ナナ、カギを取れ」

自分だけが生き残った意味を知りたいナナはレイから地下室の鍵を受け取ります。

そして死体を専用のエレベーターで地下室へ運び始めました。

地下室の苛性ソーダ槽で死体を溶かしていきます。

ナナ
「今までこの中に何人沈められたんだろ・・・メキシコ麻薬戦争で死体を溶かすのに使われた薬品・・・か、試しにちょい足し・・・おお!?と・・・突沸!?これ・・・足滑らせて落ちたら防護服着てても死ぬな・・・」

命の危険を感じたナナは薬品の蓋を閉めておきました。

すると背後に人の気配を感じます。

振り返ると立っていたハチに身体を押されてしまいました。

ナナを処分しようとするハチの思惑とは・・・!?

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『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』を読んだ感想

血も涙もない別班の行動に恐ろしさを感じながらワクワクすることができました。

手段を選ばず国家を守ろうとする姿には強い意志が感じられますね。

何でもありのスパイが大活躍する『陸上自衛隊特務諜報機関 別班の犬』

名前を捨てた国家公務員が命を懸けて敵国のスパイと対峙していきます。

ハラハラドキドキのスパイアクションをじっくりとお楽しみください。

 

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