今回は「まちた」先生の『おはようとかおやすみとか』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『おはようとかおやすみとか』はこんな漫画(あらすじ)
住宅販売会社に勤めている28歳の日向和平は、長らく実家で絵本作家をしている父親と二人暮らしをしてきました。
しかし父親が放浪しながら絵を描くと旅立ったため、念願だった一人暮らしを始めることにします。
新築のマンションで人生をリスタートさせることに希望を抱く和平だったのですが、急に腹違いの妹3人を面倒見ることになりました。
年齢差と性別の違いによるギャップに戸惑う和平。
他人だった4人の男女が家族へ成長していく様子を描いた『おはようとかおやすみとか』！
今回は感動的なヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
優しさが溢れる物語を読んで温かな気分を味わってみてください。
『おはようとかおやすみとか』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
絵本作家の父親が放浪の旅に出かけたため、日向和平は一人暮らしを始めることにしました。
新築マンションの前で期待に胸を膨らませています。
ワクワクしながら勤務先のアイダハウスへ向かった和平は、家の建て替えを希望する夫婦の接客をすることになりました。
玄関ホールの色合いなどの要望を聞きながら丁寧に接客していきます。
すると夫婦が建て替え前の実家が古くて使い勝手が悪いとぼやいてきました。
同じような古民家に住んでいた和平と夫婦は話が合うようです。
古民家ブームを理解できない和平たちは、昔の生活に沿って建てられた古い家は現代の生活スタイルに適さないと考えていました。
子供の頃から自分のライフスタイルに合った新しい家が欲しいと思っていた和平。
父親が放浪の旅に出た今だからこそ夢を叶えられるチャンスなのです。
仕事が終わると和平はスキップしながらマンションへ向かいました。
すると小さな2人の女の子がぶつかってきます。
2人の女の子はぶつかった衝撃で泣き出してしまいました。
泣き止まないため困り果てていると、和平の前に別の女の子が現れます。
女の子は泣いている妹たちを抱きかかえながら和平を睨みつけてきました。
妹に不審者が近づいたと誤解していたようです。
泣かしたお詫びにマンションまで案内することにしました。
姉と双子の妹3人はアークコートに住んでいる兄を探しに来たそうです。
3人は和平の後について行きながら兄の名前と勤務先について話しだしました。
すると兄の名前が日向和平で勤務先がアイダハウスという言葉が聞こえてきます。
3人が探しているのは偶然にも目の前にいる日向和平でした。
事情が理解できない和平はとりあえずファミレスで話を聞くことにしました。
穂高は父親が書いた手紙を見せてきます。
手紙には父親が3姉妹を自分の娘だと認める内容と、3人の面倒を見てほしいという内容が書かれていました。
まだ信じたくない和平は父親の携帯に電話をかけてみるのですが、携帯はお客様の都合で通話ができなくなっています。
和平は突然現れた腹違いの妹たちにどのような対応をするのでしょうか！？
古民家の価値を認めようとしない和平の姿が印象的でした。
また突然現れた腹違いの妹たちに戸惑う様子もリアルに描かれていますね。
4人の異母兄弟がドタバタしながら家族としての絆を深めていく『おはようとかおやすみとか』！
居住空間や家族の形について考えさせられる素敵な物語になっています。
大切な人のことを思い浮かべながら続きをご覧ください。
後編
父親の手紙を見て事情は理解した和平なのですが、念願だった一人暮らしを邪魔されたくありません。
帰宅することを勧めるのですが穂高たちには帰れない事情がありました。
穂高たちには他に頼れる親戚などは存在していません。
和平はみなしごとなった穂高たちとの関係を整理することにします。
父親は和平の母親と離婚した後、穂高たちの母親と内縁関係を結んでいました。
この内縁関係が解消された後に穂高の母親は再婚することになったのです。
事実上、穂高たちは母親に捨てられたような形となっていました。
しかし和平に穂高たちを世話する義務はありません。
帰ろうとする和平のことを穂高が引き留めます。
自分は無関係だと思うのですが子供たちを置き去りにするほど和平は悪人ではありません。
そのため仕方なくこの日は自宅のマンションで穂高たちを預かることにしました。
しかし家に着くと双子が暴れ回るため、連れて来たことを後悔してしまいます。
眠らせるため布団を用意していると穂高が気になっていたことを質問してきました。
和平は実家を潰すことに何も感じないのですが、穂高は寂しそうな表情を浮かべます。
この日はこれで話を終えることにしました。
翌朝、和平は朝食の準備を済ませると仕事へ向かうことにします。
まだ納得していない穂高は何も言ってくれません。
仕方なく和平はそのまま仕事へ向かいました。
モヤモヤした気持ちを抱えながら仕事をしていると、家の建て替えを注文していた夫婦がリフォームに変更してほしいと頼んできます。
実は改めて家を眺めた夫婦は寂しい気持ちが湧いてきて建て替えを中止することにしました。
この話を聞いた和平は仕事帰りに実家へ立ち寄ることにします。
すると道中に穂高の姿を見かけました。
4人で実家を見に行くことにします。
しかし実家があった場所には何もありません。
その光景を眺めた和平は突然寂しい気持ちに襲われます。
さらにこの寂しさを穂高たちが抱えていることに気がつきました。
寂しい気持ちになっていると穂高たちが和平を支えるようにくっついてきます。
ここで和平の考えが180度変わりました。
家が無くなる寂しさを理解した和平はしばらくの間、穂高たちを自宅マンションで預かることにしたのです。
ここから始まる4人の新生活はどうなっていくのでしょうか！？
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『おはようとかおやすみとか』を読んだ感想
実家が無くなる寂しさは多くの人が共感できることだと思います。
その寂しさを知った和平が穂高たちを迎え入れたシーンが特に感動できました。
腹違いの兄妹が家族として歩み始める様子を描写した『おはようとかおやすみとか』！
感動と温かな気持ちを味わえる人情味が満載のストーリーになっています。
ホッとできる珠玉のヒューマンドラマを是非この機会に読んでおいてください。
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