今回は「原作 みつちよ丸 作画 佐藤祐紀」先生の『生者の行進 Revenge』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『生者の行進 Revenge』はこんな漫画(あらすじ)
24歳の神原省吾は産休の先生に代わり問題だらけとなっている高校2年生の副担任を務めることになりました。
イジメや暴力行為が横行する問題児たちと接することになった神原なのですが、彼は少しも動揺せず余裕のある態度で生徒と交流していきます。
その中で神原は玉木理華というイジメの被害に苦しむ女子高生と出会いました。
イジメを苦にして自殺を図ろうとする理華に対して不思議な能力を駆使しながら彼女を救おうとする神原。
実は神原には死者の声を聞くことができる能力があったのです。
死者の怨念を利用しながら復讐を決意した者たちと、死者の声を聞くことができる特殊能力者が織りなすスリリングな物語を描いていく『生者の行進 Revenge』!
今回はミステリアスなホラー漫画についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
大人気シリーズの最新作をじっくりとお楽しみください。
『生者の行進 Revenge』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
この物語は“あなたには復讐したい相手がいますか?”という問いかけから始まっていきます。
さらに“もしどこかの誰かが復讐を代行してくれるとしたら・・・あなたはどれだけの覚悟を背負えますか?”と問いかけました。
そしてもしかしたら復讐を望んでいるかもしれない男子高校生がイジメられているシーンに移っていきます。
イジメっ子からお金をせびられている高校生が必死に抵抗していると、巨大な怪物が現れイジメっ子たちを殺害しました。
この怪事件は集団自殺として警察の捜査が始まっていきます。
不気味な事件が起こった翌日、同じようにイジメ被害で苦しんでいる玉木理華が自宅で目を覚ましました。
災害が起きれば学校へ行かなくて良いと思っています。
そんな理華が仕方なく登校すると在籍している2年2組に新しい副担任がやってきました。
自己紹介をする神原なのですが生徒は誰も話を聞いていません。
実は問題児だらけの2年2組は担任の言うことを聞かない状態になっていたのです。
そのことを知った神原はクラスで1番の問題児に声をかけました。
出席簿で頭を叩かれた問題児は怒って神原に立ち向かってきます。
しかし神原が醸し出すオーラに怯えて震え上がりました。
神原の強さを悟った問題児は黙って席に座ります。
その様子を見ていたクラスメイトたちがざわつき始めました。
これまで壮絶なイジメに遭ってきたのですが、理華のことを助けてくれる先生は1人もいません。
そのため理華は教師に対する信用を失っていたのです。
この日もイジメを見て見ぬふりされた理華は屋上から飛び降り自殺をすることにしました。
屋上から飛び降りようとしている理華の前に神原が現れます。
自殺しようとしている生徒の前で冷静な態度を取る神原。
ですが理華の決意は変わりません。
ここから神原は目に見えない何者かと話ながら、落下した時の衝撃を説明していきます。
その様子を見ていた理華は神原の頭がおかしいと思ってしまいました。
常人には理解できない発言をする神原なのですが、彼は嘘をついている訳ではありません。
死者の声を聞くことができる神原は、イジメに苦しむ理華をどのように救っていくのでしょうか!?
ミステリアスな内容を期待させる序盤になっていますね。
特に死者の声を聞くことができることを当たり前のように受け入れている神原の姿が印象的でした。
死者の声を聞くという特殊能力を題材にした人気シリーズの『生者の行進 Revenge』!
ホラー漫画なのですが複雑に絡み合っていく人間模様が魅力的な作品になっています。
それではスリリングな展開を手に汗握りながらご覧ください。
後編
理華に死んだ奴の体験談を話した神原は詳しい説明を続けていきます。
当たり前かもしれませんが理華は神原の言葉を信じることができません。
神原も信じてもらえないことを当然だと思っています。
とりあえず自殺することを踏み止まってくれました。
理華は突然クラスの中心グループから無視されるようになりました。
その後は嫌がらせがどんどんエスカレートしていき、その状況を担任は知っているはずなのですが取り合ってくれません。
親にもさりげなく相談したのですが、誰もが経験することだと笑われてしまいました。
そのため理華には頼る存在がいなくなっていたのです。
神原はイジメの加害者を憎んで世の中に絶望した理華の背後を指差しました。
理華の背後には真っ黒で亡霊のような存在が立っています。
死にたいと思った時、理華は御守りを握りしめることで気持ちを落ち着かせていました。
誰かを不幸にする前に神原は御守りを譲ってもらおうとします。
しかし理華はこの御守りが必要だと感じていました。
御守りを譲りたくない理華は逃げるように屋上から立ち去っていきます。
慌てて教室に戻ると、イジメの主犯格が理華のカバンに大量のゴミや虫を入れていました。
耐えられなくなった理華は早退して親に相談することにします。
泣きながらイジメの被害を訴えると、母親がようやく信じてくれました。
母親は父親と相談するまで学校を休んで構わないと言ってくれます。
安心した理華が部屋に戻ると、カバンの中からイジメっ子が入れた虫が出てきました。
その虫を外に捨てているうちに理華は怒りが込み上げてきます。
理華が負の感情をあらわにすると、御守りがその感情を吸い取り始めました。
神原の言う通り御守りはとても危険なアイテムだったのです。
しかしまだ理華はこの事実を知りません。
果たして神原は御守りがもたらす不幸の連鎖を食い止めることができるのでしょうか!?
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『生者の行進 Revenge』を読んだ感想
前作が面白かったのでこの作品も読んでみたのですが、物語が全くの別物なので新鮮な気分で楽しむことができました。
死者の声を聞くことができるという設定意外、別のストーリーになっているので前作を読んでいない人でも楽しめると思いますよ。
スリリングでミステリアスなホラー漫画となっている『生者の行進 Revenge』!
ホラー漫画とサスペンス漫画が好きな人にオススメの作品です。
緊迫感がある展開を手に汗握りながら読んでみてください。
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