火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されていますのネタバレ

今回は「漫画 山田こもも 原作 浅木伊都」先生の『火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されています』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されています』はこんな漫画(あらすじ)

異能で神をもてなす巫(かんなぎ)という務めを果たす石戸家に生まれた小夜(さよ)ですが、能力が弱く物の気持ちを聴く蝶の耳を持っているだけです。

能力が弱いため義理の母親と姉に虐げられていました。

挙句の果てに罪を被らされ家を勘当された小夜は、人間を買い神々に売り渡す猩々に連れて行かれてしまいます。

猩々の鳴海(なるみ)と三千夜の最果てを訪れた小夜は、金色の焔から出てきた火を司る神の鬼灯(ほおずき)と出会いました。

この出会いによって迫害されてきた小夜の運命が好転していくことになるのです。

大正時代を舞台にした『火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されています』

今回はラブファンタジーの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

豪華絢爛で愛情に満ち溢れた世界観を存分にご堪能下さい。

 

『火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されています』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

小夜は鬼灯と出会ったことで孤独だった人生に光が差し込み始めました。

小夜
「はじめて見たそのお姿は美しく燃え盛る金色の焔でした、その輝きは孤独だった私を煌々と照らしてくれたのです」

鬼灯と出会う前の小夜は義理の母親と姉に虐げられていて、小夜を守ってくれる人は誰もいません。

この日も義姉の桜に着替えを手伝わされています。

我儘でやりたい放題の桜は着物がお気に召さないようで、小夜に黒麻の御簾藤を持ってくるよう命じました。

急かされた小夜が着物を取りに行きます。

小夜
「私はこの石戸家で産まれた、母が亡くなったのは八歳の時だった、後添いとしてお義母様と連れ子の桜様が来てからは使用人として石戸家に置いてもらっている」

石戸家の主である父親は小夜のことを娘だと思っていないのかもしれません。

この残酷な現実を小夜は仕方がないことだと思っています。

石戸家は代々神に仕える巫という役目を果たしてきました。

巫はその異能で神をもてなし喜ばせ、神の力を人々のために借りることができます。

しかし小夜の異能は強くありません。

義母と義姉は他の巫に比べ際立った異能を持っていて、特に桜は水を操ることができるので石戸家を守護する水の神様を喜ばせることができるのです。

小夜
「それに比べて私は・・・ほんの少し物たちの声にならない気持ちを聴くことができる蝶の耳があるだけ、異能と呼ぶにはとても足りない、とても巫は務まらない」

この日は帯の機嫌が良かったので結ぶのが楽でした。

楽だと感じた小夜が微笑んでいるのが桜は気に入りません。

時間がかかったことを責めると、大した異能もない小夜を石戸家に置いているのは自分と母親が慈悲深いからだと罵倒してきます。

味方がいなく孤独な小夜は義姉に逆らうことはできません。

そのまま義姉が学校へ行くのを見送りました。

小夜
「あなたたち心配してくれてるの?ありがとう、大丈夫よ、私は慣れてるし今日は打たれてもいないもの、待ってね、たたみ直して元の場所に戻してあげる」

蝶の耳があることで小夜は救われています。

この力がなければどんなに寂しい思いをしたのか想像もできません。

小夜は蝶の耳があることで母親が着ていた振袖と語らうこともできます。

小夜
「いい季節だから着てほしいと言われても困るの、私は袖を通せないの、あなたはもう桜様の物、わかってね」

一時だけでも石戸家に嫁いだ母親の娘であることを思い出せるだけで幸せでした。

着物を早く片付けないと掃除と炊事に遅れてしまいます。

遅れてしまうと義母に小言を言われるので着物をしまいました。

着物たちは居場所に戻ると満足してくれたようです。

小夜
「私もそうだった、このお屋敷の中で慣れ親しんだ物たちの手入れをしてただ共に生きていけたなら本当にそれだけでよかった」

たとえ母親の遺品を全て取り上げられても、使用人以下の扱いを受けても石戸家の役に立てるならと我慢してきました。

しかし小夜を落とし入れる事件が発生してしまうのです。

 

 

義理の母親と姉に迫害されても物に寄り添う小夜の優しさが感じられました。

使用人以下の扱いにも負けない強さも小夜には備わっていますね。

孤独な令嬢が神と恋に落ちていく『火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されています』

義母と義姉だけでなく父親も小夜を虐げていきます。

追放されたことで変わっていく小夜の運命が見所になっていきますよ。

後編

石戸家の蔵に収納されていた水の神から賜った水盃が割れてしまいました。

小夜
「水盃を割ったのは私ではありません」

貴重な神器が割れてしまったので父親は激怒します。

水盃を収納していた神器の蔵には小夜以外の使用人は立ち入ることができません。

他に入れるのは義母と義姉だけです。

そのため義姉は犯人が小夜しか考えられないと主張しました。

小夜
「お父様っ、私が今までにそのように物を扱ったことがありましたか!?私はっ・・・」

物の気持ちが聴こえる小夜がぞんざいな扱いをするわけがありません。

それなのに義母と義姉から嘘つきと罵られます。

父親も小夜が割ったことに異論はありません。

小夜
「お父様・・・石戸家の当主から私は・・・私はもう石戸家の家族とすら思ってもらえないのですね・・・」

諦めた小夜は自分が割ったと謝罪しました。

すると義母は小夜を石戸家から追放し、その処遇を猩々に任せると言い出します。

猩々とは人間を買い神々に売り渡す存在で異世界に住んでいました。

ただし人間に力を貸してくれるような神ばかりではありません。

人間を食べることもある恐ろしい神も存在しているのです。

三千夜の最果てという異世界に住んでいる猩々を小夜は見たことがありません。

しかし人の心を読み、物の怪ともあやかしとも違う姿だということは知っています。

小夜
「怖い・・・でもこの石戸家にもう私の居場所などないなら、せめて一時でも神々の役に立てるのならそれもいいのかもしれない・・・」

外に出ると赤い雷が落ちてきました。

父親が赤い雷の前で手を叩くと猩々が姿を現します。

鳴海
「お呼びいただきありがとう存じます、猩々の鳴海と申します本日は人間をひとり私どもに引き渡していただけるとか」

鳴海は雷と同じ赤い神と赤い目をしていました。

父親は鳴海に神器を壊した粗忽者として小夜を引き渡します。

小夜
「近くにいると感じる、人の姿をしていても纏う気がまったく違うっ・・・人でない者にこんなに近づくのははじめてっ・・・」

怯える小夜を父親はただの使用人だから名もない神の贄や慰みものになるだろうと伝えました。

はした金で引き渡した父親は小夜を娘だと考えていません。

鳴海
「では確かに受け取りました、お代はこの通り、それではお客様また是非御贔屓に」
小夜
「さようなら、私はもうこの門をくぐることはない、お父様がなんと言おうと・・・貴方は私にはただひとりのお父様でした、石戸の家は私のただひとつの居場所でした」

最後の挨拶を済ませます。

ですが振り返っても父親の姿はありません。

鳴海
「お嬢さん力を抜いて、これより三千夜の最果てに参ります」

鳴海の力ですぐに三千夜の最果てに到着しました。

猩々の屋敷であるこの場所は庭の美しさと風通しの良さだけが取り柄なのだそうです。

たしかに素晴らしい庭には季節の違う花が咲き誇っていました。

小夜
「不思議なところ・・・先ほどから見たことのない家具を見かける、外国製かしら」

家具たちは満足しているのでとても静かです。

小夜は屋敷に流れる風をとても気持ちいいと感じていました。

鳴海
「そういえばお嬢さん、まだ名前をお聞きしていませんでしたね」
小夜
「小夜といいます、小さいに夜です」
鳴海
「小夜様、私は鳴海と申します、以後お見知りおきを」

自分の名前に様を付けてくれたことで、小夜は三千夜の最果ても猩々のことも思っていたものと違うと実感します。

そんな小夜に鳴海はすぐに裁定を行うと伝えました。

父親は贄ぐらいにはと言っていましたが、身体が貧相なので小夜は自分に食べがいがあるとは思えません。

小夜
「私は何をしたらよいのでしょうか?あっ・・・味見などは洗ったほうがよいと思うのですっ」
鳴海
「プ、お姿を観察させていただくだけです、私どもは商人です、商品に疵をつけるようなことはいたしませんよ、姐さん方よろしくお願いします」

笑いを我慢できなかった鳴海が声を掛けると、赤い髪に赤い目をした女性たちがぞろぞろと出てきて裁定を始めました。

姐さん方によると小夜は痩せ気味なので食用には向かず、香しい清浄な気を感じるので良い巫の血を引いているそうです。

異能はありませんが蝶の耳を持っているも褒めてくれました。

裁定の結果、小夜は50年に一度出会うかどうかの最上級なのだそうです。

そんな小夜がはした金で売られたことが姐さん方は信じられません。

追放された詳しい経緯を話すと、鳴海や姐さん方は小夜の素直に信じてくれます。

小夜
「聞いてもらえて信じてもらえて優しい心遣いをしてもらえてもう十分、贄でも慰みものでも精一杯やらせていただきます、よろしくお願いいたします」

良家の血筋を引いている小夜を贄にすることなど勿体ありません。

姐さん方と鳴海は小夜が神の花嫁に相応しいと言ってくれます。

しかし巫としての教育を受けていない小夜は、自分に花嫁が務まるはずがないと考えていました。

断ろうとしていると隣の部屋から大きな物音が聞こえてきます。

鳴海
「こちらの部屋はっ・・・ああっ・・・鬼灯様の祝言かっ・・・行って参ります!」

物が割れる音が止まりません。

ただ部屋ごとに結界が張られているのでこちらには被害が及ばないそうです。

騒音の原因は女性が醜い神と結婚したくないので暴れているためでした。

激しく拒絶しているので小夜はよっぽど醜いなんだと想像し怖くなってきます。

小夜
「誰?誰かが私を呼んでいる、声はこちらから・・・」

声がする方を覗いてみると鳴海が話をしていました。

しかし声を掛けているのは焔に対してです。

鳴海
「鬼灯様おけがは」
鬼灯
「私は大丈夫だ、深手の傷を負った人間がいたようだが・・・」
鳴海
「今、別室にて対応中です」
小夜
「焔!?違う・・・焔の中に人の姿がある」

焔の中にうっすらと人の姿が見えました。

これが小夜と鬼灯の出会いとなったのです。

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『火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されています』を読んだ感想

使用人以下の扱いを受けてきた小夜でしたが、三千夜の最果てでは血筋の良さを認めてもらえましたね。

人間よりも猩々たちが正当な評価をしてくれたことに皮肉さを感じました。

蝶の耳を持つ令嬢の恋模様を綴っていく『火の神さまの掃除人ですが、いつの間にか花嫁として溺愛されています』

鳴海や鬼灯など人ならざる者のインパクトが抜群の作品になっています。

小夜の優しさと謙虚さも物語の魅力だと思いました。

 

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