ぼくは麻理のなか(漫画)のネタバレと感想をお伝えします!

今回は「押見修造」先生の『ぼくは麻理のなか』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ぼくは麻理のなか』はこんな漫画

主人公の小森功は大学にはいかず家の中でゲームばかりしている引きこもり青年です。

しかし彼には唯一の楽しみがあり、それは深夜のコンビニで見かけた美少女のあとをひたすら追いかけることでした。

この尾行をライフワークとしている功はこの美少女を「コンビニの天使」と名付けます。

ある日いつものように尾行をしていると、突然功は意識を失い気が付くと「コンビニの天使」の身体に入り込んでしまっていました。

ここから始まる功と美少女の吉崎麻理による摩訶不思議な物語。

今回はそんな『ぼくは麻理のなか』の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

ミステリアスなサスペンス漫画の面白さを体感してみてくださいね。

 

『ぼくは麻理のなか』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

朝になりゆっくりと麻理が目を覚ましました。

しかしこの時すでに彼女の身体の中には功が入り込んでいます。

「んーアレ?めがね、ん?見える?え、ていうかここどこ?」

部屋を見回すと自分の部屋ではないことに気が付く功。

身体を見ても明らかに女性のものだということが分かります。

自分で胸を触り少しずつこの現象が事実だと把握していきました。

そしてついに鏡を見て自分が別人の身体になっていることに気が付きます。

「ひいやぁぁッ、ハァ、こ、この子、コンビニの天使・・・」

悲鳴を上げてしまうほど驚く功。

どうして自分が「コンビニの天使」になっているのか分からないため、冷静に状況の分析をすることにしました。

普段の功は大学にまったく行かずに、ゴミ屋敷となった部屋でゲームに夢中な生活をしています。

「あっ・・・くそっ・・・あとちょっとだったのに・・・もう夕暮れか・・・」

いつも通りゲームばかりしている功は夕方になっていることにも気が付きません。

田舎の母親が仕送りをしてくれているので生活はなんとか安定しています。

ですが母親にはしっかりと大学に通っていると嘘をついていました。

彼がこのような引きこもり生活をするようになったのは、大学に入学してから3カ月ほど経ったある日のことでした。

群馬から大学のため上京した功。

都会の中で輝かしいキャンパスライフを送れると思っていたのですが、現実は彼の理想とは正反対のものになってしまいます。

自分の中では多くの友人が出来てやがては恋人も・・・と考えていたのですが気が付けば1人ぼっちだった功。

「まずいまずいまずいまずい、乗り遅れた遅れた遅れた、どうしようどうしようどうしよう」

こんな状況でも卒業しないとまずいため、1年間は真面目に大学へ通っていました。

しかし2年生になったある日、校門の前で何かに足を押さえつけられる感覚に陥った功。

その力はとても強く彼の心さえも押さえつけてしまいます。

「それから僕は大学へ行くのをやめた」

このままではいけないと思っていたのも最初の頃だけで、すぐにどうでもよくなり自堕落な生活に浸ってしまいました。

「どーなるのかなオレ・・・就職なんてできっこないし、もちろん何の才能も無いし・・・」

自分の人生はもう終わったと考える功。

そんな絶望の淵にいた時に出会ったのが「コンビニの天使」だったのです。

ここから功のどん底だった人生は少しずつ明るくなっていったのでした。

 

 

物語の冒頭から麻理の中に入り込んでしまった功。

いきなり憧れの美少女の姿になっていた時の彼の驚き方が印象的です。

読んでいる人にいろいろな想像をさせてくれるところが『ぼくは麻理のなか』の魅力の1つかもしれません。

ここからは想像力を働かせながら続きをお楽しみください。

後編

功がコンビニで麻理を初めて見たのは引きこもってからすぐのことでした。

「・・・おいウソだろ?天使・・・天使だ完全に・・・!」

彼女の美貌に一目惚れした功は、それからの日々を「コンビニの天使」の観察に充てることにします。

彼女がいつも夜9時ころにやってくること、そしてチョコレートと飲み物を買って帰る事を突き止めた功。

「名前は何ていうんだろう、どんな声で喋るんだろう?どんなものが好きなんだろう、どんな風に笑うんだろう?」

そして功は彼女の帰り道まで尾行することになっていきました。

どんなに暑さや寒さが厳しくても尾行をやめることはありません。

告白する妄想や彼氏がいないかを想像しながら尾行する功。

完全なストーカー状態となってしまいます。

しかし彼の頭の中は恋愛感情というよりも、ただ彼女の存在に癒されていると言った方が的確かもしれません。

「ただ僕はこのままあとをつけていられれば、ずっと何もかも忘れて、現実を全て忘れてただずっと彼女のあとを、ずっと、ずっと・・・」

そうしていると「コンビニの天使」が急に振り返り功と目が合いました。

ここからの記憶は功にはありませんでした。

ただ気が付くと「コンビニの天使」の中に入り込んでいたのです。

「それでそのあと・・・そのあと・・・ダメだ・・・思い出せない・・・夢じゃない、ああこんな近くに・・・」

姿見で自分の全身を確認しているうちに、本当に「コンビニの天使」になったことを実感します。

そして学習机の中から彼女の生徒手帳を見つけました。

「吉崎麻理・・・吉崎麻理・・・麻理・・・麻理さん・・・」

彼女の本名が分かり涙を流して喜ぶ功。

「これは夢じゃない、現実、麻理さんの現実だ」

その後母親から呼ばれたため、家族がそろう食卓に行くことになりました。

もちろん中身が小森功であることは言えるはずがありません。

何とか麻理の家族にバレないように平常心を装う功。

その様子は少しぎこちないのですが、この場は何とか切り抜けることが出来ました。

すると学校に行くために着替えをしなければならず、功の胸はドキドキが止まらなくなってしまいます。

しかしあくまでも麻理に対しての感情が誠実な功。

「僕はずっとあなたのことを想っていました、僕にとってあなたは救いです、だからあなたの許しが無いのに裸を見たりそういうことは絶対しません」

彼女の身体を見ないため目をつぶりながら着替えを終えます。

ここで功の頭の中に1つの大きな疑問が生まれます。

「・・・麻理さんはどこに行ったんだ?」

今後の功の麻理としての生活はどうなってしまうのでしょうか!?

そして功も知らない麻理の行方はどうなってしまったのでしょうか!?

気になりだしたら止まらなくなるこの物語。

是非ご自分の目で続きを楽しんでみてくださいね。

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『ぼくは麻理のなか』を読んだ感想

とてもユニークな設定の漫画だと思いました。

入れ替わり系の漫画はたくさんありますが、一方的なストーカーが女性と入れ替わる物語は珍しい気がします。

功の不気味なほどの純情さも読んでいて印象に残りますね。

ストーカーなのにどこか憎めないところは、もしかするとその純情さのためかもしれません。

予測不能な展開にもかなり惹き付けられてしまいましたよ。

『ぼくは麻理のなか』はとても読み応えのある漫画だと思います。

 

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