今回は「原作 田井ノエル 漫画 馬場彩玖」先生の『大阪マダム、後宮妃になる』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『大阪マダム、後宮妃になる』はこんな漫画(あらすじ)
大阪で生まれて道頓堀で死んでしまい異世界に転生した蓮華は、優れた商才を活かして傾きかけた豪商を立て直しました。
父親に商才を認められた蓮華は後宮に入り、皇帝陛下の心を射止めろと命じられます。
嫌々ながら後宮入りするとすぐに皇帝陛下の天明が蓮華に近付いてきました。
皇帝陛下の天明は皇太后から政の実権を取り戻すため蓮華を利用するつもりです。
胡散臭い話ではありますが蓮華は後宮での商売を許可してもらうことを条件に、天明の申し出を受け入れることにしました。
序列でトップ4の正一品に君臨した蓮華の運命とは・・・!?
陰謀が渦巻く後宮に身を置くことになった蓮華の活躍を描いた『大阪マダム、後宮妃になる』!
今回はお茶会編の面白さについてネタバレを含みながらご紹介していきます。
4人の正一品による壮絶な心理戦が幕を開けますよ。
『大阪マダム、後宮妃になる』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
道頓堀で死に鳳朔国の豪商である鴻家の令嬢に転生した蓮華は、皇帝陛下と出会ったことで正妃不在の後宮でトップ4にあたる正一品になりました。
鴻徳妃という地位を与えられた蓮華に新居の芙蓉殿が宛がわれます。
後宮の妃たちは夜になると屋敷で身を清めながら、いつ来るか分からない皇帝とのお夜伽に備えなければいけません。
特にこの日は新皇帝の後宮が完成した初日なので、必ずお夜伽があるはずだと皆が期待と不安を胸に秘めていました。
皇帝陛下の天明が現れたので陽珊は激しく動揺してしまいます。
陽珊は逃げ出しましたが蓮華は少しも動じていません。
お気に入りのタイガース配色に変更したのですが悪趣味だと言われました。
どうやら天明には阪神カラーの良さが分からないようです。
そんな天明のことを気にせず蓮華はお好み焼きを焼き始めました。
後宮の仕組みを未だに蓮華は良く理解していません。
呑気な様子で天明のツッコミを褒めてしまいます。
お好み焼きを作るのに夢中だったので、蓮華は寵妃になったことをすっかり忘れていました。
ただし約束したのは寵妃のフリをすることです。
そのため心の準備はできていました。
皇帝陛下が毒味をしていないものなど食べるはずがありません。
蓮華は勿体ないと思うのですが、毒殺や暗殺が身近な世界ではこれが当たり前なのです。
少し悲しくなりましたが蓮華は自分が毒味することにしました。
皇帝や妃の毒殺は皇族の権力争いが目的です。
しかし敗れれば一族が処刑されてしまうかもしれません。
この世界の実情は理解できてきましたが、蓮華は権力争いで家族が殺し合うことをおかしいと感じています。
天明に秀蘭と話し合いに応じるつもりはありません。
そんな天明の姿を見ているうちに蓮華は息子を持った親の気分になってきました。
蓮華の想いは天明にとってお節介なのかもしれません。
それでも目の前に困っている人がいたら何かしたくなるのが蓮華なのです。
一方その頃、後宮の牡丹殿では正一品である賢妃の位を手に入れた夏雪が怒り狂っていました。
夏雪から蓮華にお茶会の誘いを知らせる文書が届きます。
しかしこれはただのお茶会ではありません。
陳賢妃となった夏雪は蓮華に和解を望んでいたのです。
つまり和解をしてやってもいいからお茶会をセッティングしろというメッセージでした。
後宮の外から仕入れようとしても競争が禁止されています。
頭の良い夏雪は計算し尽くされた策略で蓮華を落とし入れようとしていました。
しかしこの難問にも蓮華は大阪のド根性で立ち向かうことにします。
どのような方法で蓮華はこのピンチを乗り切るのでしょうか!?
あっという間に蓮華が後宮入りしたスピーディーな展開が気に入りました。
引き続きお茶会というピンチに遭遇した蓮華には休まる暇がありませんね。
様々な困難にド根性で立ち向かうヒロインが魅力的な『大阪マダム、後宮妃になる』!
いよいよ正一品たちのバトルが幕を開けていきます。
誰が味方で誰が敵になるのでしょうか!?
後編
夏雪が和解の茶会を開くことで蓮華に正式な謝罪を求めていることがハッキリしました。
どうして蓮華が自信満々なのかは分かりません。
そのままお茶会当日を迎えました。
大勢の従者を引き連れながら夏雪が殿舎から会場へ向かっています。
すると茶葉を買えなかった蓮華が様々な品物を慌ただしく購入しているという情報が入ってきました。
夏雪が蓮華を落とし入れる作戦に不備はありません。
不敵な笑みを浮かべていると正一品の一人である淑妃の遼星霞が現れます。
遼淑妃は夏雪の企みを知りません。
そのまま二人がお茶会の会場に到着しました。
タイガース柄のお召し物に皮肉を言われるのですが、蓮華は全く気にしていません。
驚いていると4人目の正一品である貴妃の劉天藍が挨拶をしてきます。
食事にうるさいと噂の劉天藍が満足そうにしているので夏雪は驚いてしまいました。
しかし蓮華がどのような手段を使ったのかは分かりません。
陳賢妃である夏雪は皇族にも連なる大貴族の娘です。
遼淑妃の星霞は皇太后が実権を握っている現在は地位を落としていますが、かつては絶大な権力を持っていた名家の出身でした。
劉天藍は数々の将軍を輩出してきた劉家のご令嬢です。
そして蓮華は貿易で財を成した豪商の娘で、夏雪は成り上がりの平民と位置付けていました。
ここから正一品が勢ぞろいしたお茶会が始まるのです。
当たり前ですが異世界の人間にタコパという言葉は通じません。
そこで蓮華がお手本を見せることにします。
夏雪は自分が料理することに納得できません。
しかし先に来ていた劉天藍は乗り気になっています。
蓮華の手ほどきを受けながら劉天藍がたこ焼きを作り始めました。
ですが初心者なので上手に焼くことはできません。
たこ焼きが崩れてしまいました。
それでも初めてにしては上出来です。
楽しそうな2人に遼星霞も加わりました。
夏雪にとっては予想外の展開になっていきます。
皇帝陛下にも蛸を探してほしいと言ったのですが取り合ってもらえませんでした。
肝心の蛸は手に入りませんでしたがたこ焼きの完成です。
遼星霞は熱そうにしながらたこ焼きを味わっていました。
普段は毒味の後で食事しているので熱々の料理には慣れていないのかもしれません。
蓮華は喜んでたこ焼きを差し上げました。
そして夏雪にもたこ焼きを勧めてあげます。
果たしてお茶会はどのようなクライマックスを迎えるのでしょうか!?
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『大阪マダム、後宮妃になる』はこんな人にオススメ
恋愛漫画とヒューマンドラマが好きな人にオススメの作品です。
強烈なキャラのヒロインが大阪弁で異世界を変革していく様子は病みつきになりますよ。
陰謀が渦巻く後宮の中で自由奔放に振舞う蓮華の活躍にワクワクしてしまう『大阪マダム、後宮妃になる』!
現代の日本とは文化が異なる異世界で蓮華が自由に生きていく爽快な物語です。
タコパで蓮華が用意した飲み物にも驚かされると思いますよ。
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