本日のバーガーのネタバレ!レシピを真似したい漫画の魅力は?

今回は「才谷ウメタロウ 原作 花形怜」先生の『本日のバーガー』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『本日のバーガー』はこんな漫画(あらすじ)

神宮寺慧は食品を扱う商社に勤めながら世界中のグルメと触れ合ってきました。

そんな彼が脱サラして始めた飲食店はハンバーガーショップだったのです。

世界中のハンバーガーを知り尽くした神宮寺は、その確かな腕前で次々とお客の舌を魅了していくのでした。

グルメ漫画としては異色のハンバーガーをテーマにした『本日のバーガー』

今回はレシピを真似したくなるグルメ漫画について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

漫画を読み終わった後はレシピを参考にしながら絶品ハンバーガーを作ってみてください。

 

『本日のバーガー』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

プロ野球のエンジェルスでキャッチャーを務める山中拓郎がお気に入りの飲食店でステーキを食べています。

山中
「ケンジさん、何かシメをもらえる?」

飲食店のオーナーであるケンジは面白いものがあると言いながら、神宮寺慧にシメを作らせることにしました。

山中
「ちょっとケンジさん、常連のこの俺のシメをこんなバイト風情に作らせるの?」

不満そうにしている山中に対してケンジは気に入らなければお会計を無料にすると言い出します。

その中で神宮寺が上質な肉をこま切れにしてから、成形した肉を鉄板で焼き始めました。

続いて焼き上がったハンバーグをバンズで挟んでいきます。

山中
「お前ハンバーガーを作るつもりか?」

不機嫌そうな山中に対して神宮寺は笑顔を浮かべながらハンバーガーを完成させました。

神宮寺
「どうぞお召し上がりください」
山中
「一流店だと思ってたのにハンバーガーなんて貧乏くさいものを作るとは、もう来ないよ」

帰ろうとするのですがケンジに止められたため、ひとまずハンバーガーを味見することにします。

ハンバーガーを一口食べると、一瞬にして山中の表情が怒りから驚きに変わりました。

山中
「美味い!ミンチではなく粗く手切りした牛肉で作ったパティと、粗挽き全粒粉を混ぜて焼き上げたバンズ、だけどこの美味さはそれだけじゃない」

完璧な味に驚きながら隠し味について質問をします。

神宮寺
「秘密はパティを焼く際に振りかけた赤ワインです」

赤ワインには牛肉の臭み消しと風味やコクを加える効果があるため、神宮寺は隠し味に使用していました。

それだけでなく赤ワインを振りかけた後に蓋をすることで、バンズにも上品な香りを吸収させたのです。

山中
「あんた・・・ただのバイトじゃないな?」
神宮寺
「神宮寺慧と言います、今度ハンバーガーショップをオープンさせますのでぜひお越しください」

神宮寺はケンジと昔から知り合いで、店のオープンまで鉄板の扱いに慣れるため働かせてもらっていました。

山中
「あんたそんなにハンバーガー詳しいのか?」
神宮寺
「いいえ、まだまだです」

何か思いつめたような表情の山中は、翌日になると開店準備をしている神宮寺のハンバーガーショップを訪ねます。

山中
「ケンジさんに聞いたよ、アンタ日本一の食品専門商社”プリンス物産”でフードバイヤーをしてたんだってな」

プリンス物産は誰もが知っている有名な商社で、神宮寺はその中で1、2を争う実力者でした。

そんな彼がハンバーガーショップを開こうとしているので、山中は少し呆れているようです。

神宮寺
「山中さんはハンバーガーがどこの国の料理かご存知ですか?」
山中
「そんなのアメリカ料理に決まってるだろ!」
神宮寺
「俺はそうは思いません、ハンバーガーは世界料理なんです、どこの国に行っても食べられる、しかも基本は同じでありながらその土地土地で様々に違うんです」

神宮寺はハンバーガーを楽しい食べ物だと思い、この楽しさを広めるためハンバーガーショップを開くことにしました。

山中は神宮寺の熱意を知ると、ある頼みごとをすることにします。

果たして山中はどのような頼みごとをするのでしょうか!?

 

 

日本人にも大人気のハンバーガーを題材にしたグルメ漫画なので、誰もが読みやすいストーリーになっていますね。

またちょっとした工夫でハンバーガーが美味しくなるレシピは参考になると思います。

本格的な料理の知識が満載となっている『本日のバーガー』

ここから神宮寺がハンバーガーの力で人々が抱える数多くの悩みを解消していきます。

神宮寺の元に舞い込む悩みごとにも注目しながら続きをご覧ください。

後編

神宮寺に頼みごとをするため山中が所属するチームの内情を語り始めます。

山中が所属するエンジェルスは元メジャーリーガーのピッチャーを獲得しました。

オジー・ペーニャというピッチャーはメジャーリーグで100勝という実績を持っています。

全盛期の実力はありませんが日本球界であれば十分に活躍できるはずでした。

しかし2年目となる今シーズンは2勝しかあげられていません。

山中
「日本とアメリカの野球は違うんだ、オジーは日本のバッターの攻略法をわかってない、なのにあの野郎、元メジャーの俺様に指図するなとこっちのサインを無視しやがる」
神宮寺
「それで俺は何をすれば?」
山中
「実は先日オジーが遂にフロントと揉めてな、勝てないのは日本の食い物がまずくて力が出ないためだと言ったんだ」

仲介役となった山中がオジーに好物を聞いてみるとハンバーガーだと答えたのです。

ですがどこのお店に連れて行ってもオジーは美味しいと言ってくれません。

もしかしたら勝てない言い訳をしているのかもしれませんが、本当にハンバーガーで勝てるようになればチームのためになるので山中は神宮寺に頼ってきたのです。

山中は昨日の非礼を詫びながらお願いをしてきました。

神宮寺
「山中選手、あなたは忙しいシーズン中にも関わらず、わざわざ俺の経歴まで調べて来てくれた、ここで断ったら俺は男を辞めなきゃいけなくなります!」

こうして神宮寺はオジー・ペーニャを満足させるハンバーガーを作ることになったのです。

後日、山中が神宮寺の店にオジーを連れて来ました。

しかしオジーは日本人が美味しいハンバーガーを作れるとは思っていないようです。

その中で神宮寺が冷蔵庫から食材を出し始めました。

山中
「美味そうな肉だな、なるほど、コイツをこれから挽き肉にするってわけだな、注文されてから作るのが一番美味いのはハンバーガーも同じか」
神宮寺
「いいえ、挽き肉にはしません」

神宮寺は肉をミンチにするのではなく、包丁の背で肉を叩き始めます。

山中
「な、何をしてるんだ?」

予想外の行動に山中は大声を上げてしまいました。

神宮寺
「これがオジー選手の食べたいハンバーガーなんです」

叩いた肉に胡椒をふりながら焼いていき、オレガノの葉を乗せてからバンズで挟むと特製ハンバーガーの完成です。

山中
「こ、これが?これじゃただパンにステーキと変てこな葉っぱを挟んだだけだ、本当にこんなものでオジーは満足するのか・・・?」

半信半疑の山中だったのですが、ハンバーガーを食べ始めたオジーは涙を流しながら大喜びしていました。

実はオジーの故郷はアメリカではなくキューバだったのです。

キューバではハンバーガーのことをアンブルゲサと呼んでいて大衆食となっていました。

神宮寺
「キューバの牛肉は繊維が筋張っていて硬い、でもミンチにしてしまうと肉を喰らう食感が失われてしまう、それがキューバの人たちは嫌だったのでしょう」

そこで生まれたのが肉を叩きながら筋を断ち切るという手法だったのです。

山中
「なるほどな・・・牛肉とパンという組み合わせは同じでも少しやり方を変えただけでこんな個性的なハンバーガーが生まれるのか」
神宮寺
「ハンバーガーに堅苦しいルールなんてない、無限のアレンジが可能なんです、簡単で美味くてパワーが付く、こんな魅力的な食べ物は他にありませんよ」

神宮寺は簡単にアンブルゲサを再現してみせたのですが、実際の作り方は簡単ではありません。

肉の叩き方を間違えると筋だけでなく肉質を壊してしまい旨味が逃げていってしまうのです。

この点も含めて完璧なハンバーガーを食べることができたオジーは、来日2年目で初の完封勝利を飾ることができました。

そして神宮寺はオジーのように悩む人たちを、ハンバーガーの魅力と美味しさでこれからも救い続けていくのです。

いったい神宮寺の頭の中にはどれだけのレシピが詰まっているのでしょうか!?

その詳細は漫画を実際に読んでお確かめください。

 

『本日のバーガー』を読んだ感想

グルメ漫画とヒューマンドラマを掛け合わせた素敵な物語だと思いました。

身近な食べ物であるハンバーガーに色々な種類があることには、多くの人が驚くのではないでしょうか。

ハンバーガーの魅力と可能性を丁寧に伝えてくれる『本日のバーガー』

ご紹介したエピソードの他にも興味深いストーリーが満載になっています。

お好みのエピソードを探しながら作品の世界観を満喫してみてください。

 

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