『柚木さんちの四兄弟。』のネタバレ!心温まる漫画の魅力は?

今回は「藤沢志月」先生の『柚木さんちの四兄弟。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『柚木さんちの四兄弟。』はこんな漫画(あらすじ)

2年前に両親を亡くした柚木家は長男の隼(はやと)、次男の尊(みこと)、三男の湊(みなと)、四男の岳(がくと)の4人で生活しています。

両親がいない寂しさはあるのですが、精一杯生きている柚木四兄弟。

しかし三男の湊は早生まれのため同学年になった尊と比較されることに不満を抱いていました。

自分より成長が早く周囲から高く評価される尊に対して、湊はいつも劣等感に悩まされています。

そんな中、自分の評価を上げようとした湊がある事件を起こしてしまい・・・!?

兄弟それぞれの立場から家族の絆を描いていく『柚木さんちの四兄弟。』

今回は涙と笑いを織り交ぜた感動作の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

四兄弟が支え合いながらひたむきに生きている姿を読んで感動を味わっていってください。

 

『柚木さんちの四兄弟。』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

柚木家の朝は教師の隼が作る朝食を囲みながらスタートしていきます。

「おいお前達、早く食べろー、遅刻するぞ」
「ごちそうさま」

2年前に両親を亡くした柚木四兄弟は、寂しさを抱えながらもなんとか平和な日々を送っていました。

しかし最近は三男の湊が尊と比較されることに不満を抱いているようです。

「いつまで食べてんだ、遅刻だぞ」
「まだ8時前だぜ、しねーよ」

湊がのんびりご飯を食べていると尊がリビングにやって来ました。

「兄さん洗濯終わってるけど干そうか?」

出来の良い尊は忙しい隼の代わりに洗濯物を干してあげることにします。

「俺も!俺もやってやる!」

尊に差を付けられたくないため湊は慌てて食事を済ませると、自分も洗濯物を干すことにしました。

「湊は岳を連れて早く学校に行きなさい!」

洗濯物干しを湊に任せるとしわくちゃにされてしまうため、隼は先に学校へ行かせることにします。

こうして湊はふてくされながら学校へ向かうことになりました。

湊と尊は誕生日に約12ヶ月の差があるのですが早生まれの関係で同学年になっています。

「背も尊のほうがでかくって周りの評価も尊のほうが高くって、隼だって俺のことは子供扱いなのに尊のことは頼りにしている」

学校でも湊は落ちこぼれで、一方の尊はモテモテの優等生なため湊の不満はますます大きくなっていました。

そんなこととは知らない隼は、家事と仕事で大忙しの状態です。

「自分が大人になるまでは当たり前のように親がやってくれてたんで・・・弟たちにも同じようにしてやれたらって思ってるんですけど」

励ましてくれる同僚に決意を語る隼はまだ23歳なのですが、すでに40代のような哀愁を背負っていました。

しかし意気込みとは裏腹にこの日の隼は疲労のため自宅で寝落ちしてしまいます。

「寝オチしてる・・・こんな時間まで仕事してたのかよ」

疲れている兄の姿に気がついた湊はあることを思いつきました。

翌朝になると疲れが溜まっている隼が目を覚まします。

「ん・・・コゲくさ・・・えっ!?7時すぎてる!目覚まし止まってるー!?ていうかなんだこの臭い!火事か!?」

目覚めた隼が慌ててリビングに向かうと、湊が代わりに朝食を作っていました。

「おはよー」
「うわ・・・うわー!?絶対コゲないと有名なナベが!!」
「あーそれウソだな、だまされたんだよ、隼」

鍋を焦がしてしまったのですが湊には悪気がある訳ではありません。

ですが湊の善意は隼には伝わりませんでした。

「何してんだ、湊ーッ」
「何って見ればわかるだろ、朝メシを作ってやったんだよ」
「どこが朝メシだーっ、発がん性物質生成したのまちがいだろーっ!」
「なんだよそれ?」

目覚ましを切ったのも湊の仕業だと分かった隼は朝食を作り直すことにします。

「なんだっておまえはいつもいつも問題を起こすんだ!ちょっとは尊を見習って落ち着いたらどうなんだ、同い年だろ!」
「・・・んだよ・・・隼のバカ!」

自分の気持ちが伝わらなかった湊は怒って家を飛び出していきました。

湊の気持ちが隼に伝わる日はいつになるのでしょうか!?

 

 

一人前として認められたいという思春期特有の感情を丁寧に表現していますね。

また両親がいない中でもたくましく生きている四兄弟が素敵だと思いました。

アットホームなストーリーで感動をお届けしてくれる『柚木さんちの四兄弟。』

家族の愛と優しさが詰まった素敵な物語になっています。

兄と比較され苦悩する湊の揺れ動く胸の内に注目しながら続きをご覧ください。

後編

怒ったまま学校へ向かった湊は放課後になっても家に帰りたくありません。

そのため親友をゲームセンターに誘うのですが断られてしまいます。

つまらなそうにしながら帰り道を歩いていると、何かを見ている岳を見かけました。

「岳?何見てんだ?」
「な、な、な・・・なんでもな」

岳が見ていたものは花火大会のポスターだったのです。

「岳・・・花火行きたいのか?」
「そういうわけじゃ・・・」
「うそつけって、おまえコレこないだも見てたろ」
「俺まだ小さかったから・・・あんまりちゃんとは覚えてないんだけど・・・昔とうさんとかあさんと・・・一緒に行ったことがある気がして・・・」

両親が死んでから柚木四兄弟は花火大会のようなイベントに出かけたことがありません。

しかも小学生の岳には花火を見た記憶がなかったのです。

「よし、行くか!」
「え!?無理だろう、隼にいさんは今年担任を持ったばかりで忙しいし」

まだ小学生なのですが岳は隼に負担をかけたくないと思っていました。

ですが湊には隼の手を借りるつもりはありません。

「ばーっかだな!おまえの兄ちゃんは隼だけじゃねーぜ?」

湊は自分が岳を花火大会に連れて行く気だったのです。

「で・・・でもっ、花火は電車に乗らないと行けない所でやるんだ、大人がいないと・・・」
「ばーか、その2-!俺をなんだと思ってる、中学生だぞ!?電車くらいちょちょいのちょいだ!!」
「ありがとう、湊にいさん・・・!」

こうして湊は岳を花火大会へ連れて行くことにしたのですが、隼と尊には秘密にすることにしました。

実は岳を花火大会に連れて行くことで隼に見直してもらおうと考えていたのです。

そして花火大会の当日を迎えました。

電車に乗り会場へ到着すると、数多くの屋台が立ち並んでいます。

「花火は8時からだ、それまで屋台回っとくか」
「じゃあぐるっと一周してからどの屋台に行くか決めよう、無料ではないし」

2人はスーパーボールすくいや綿あめの屋台を回りながら花火大会のスタートを待つことにしました。

その中で湊は近くの親子連れを見て、家族で訪れた花火大会のことを思い返します。

亡くなる前の父親は、湊がはぐれないように手を繋いでくれました。

「岳、人増えてきたから手を・・・」

父親と同じように手を繋ごうとするのですが、岳の姿が見当たりません。

湊が岳を見失ってしまった頃、自宅では2人がいないことに気がついた隼と尊が大騒ぎしていました。

隼と尊が2人のことを探し始めると花火の大きな音が聞こえてきます。

その音を聞いた尊は2人が花火に行ったことに気がつきました。

「ったく・・・なんでいつも湊はこうなんだ・・・花火に行きたいならそう言えばいいのに・・・」

2人の元へ向かう電車の中で隼が頭を抱えています。

「言えなかったんだと思うよ、兄さん今忙しいから・・・負担かけたくなかったんだよ」
「どこがだよ?余計負担かかってるじゃないか!」
「まぁそこは湊クオリティなので・・・けど湊なりに兄さんや岳のこと思ってると思う・・・」

尊は湊の気持ちをしっかりと理解していました。

その後、花火大会の会場に到着した隼と尊は湊のことを無事に見つけることができます。

「湊!よ・・・よかっ・・・見つけた・・・」

湊は怒られることを覚悟して、岳を見失ったことを謝りました。

「岳ならいるよ」

実は尊が先に岳を見つけてくれていたのです。

無事に合流した四兄弟は仲良く花火を見ることにしました。

「花火ってこんなにきれいで大きいんだな、つれてきてくれてありがとう、湊にいさん」
「お・・・おう」

隼は岳のことを肩車してあげながら、少しだけ恥ずかしそうにする湊のことを見つめています。

「来年もまたみんなで来よう、次の年もその次もずっと、俺たち兄弟はどんなことがあってもずっと家族なんだから4人で支えあって生きていこう」

黙って花火大会に出かけた湊のことを隼が叱ることはありませんでした。

「父さん母さん、俺たちはケンカしたりもするけれどこうして4人仲よく暮らしているよ、だから安心して天国から見守っててください」

こうして兄弟の絆が強まった湊たちだったのです。

お互いを支え合いながら暮らしていく柚木四兄弟。

時には揉めたりもするのですが、これからも手を取り合いながら幸せに過ごしていくことになるのでした。

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『柚木さんちの四兄弟。』はこんな人にオススメ

ハートウォーミングなヒューマンドラマを探している人にオススメの作品です。

ケンカしながらも心の底で兄弟が繋がっている様子から大きな感動を味わえるストーリーになっていますよ。

家庭内や学校で巻き起こる問題に立ち向かう家族の絆を表現した『柚木さんちの四兄弟。』

精一杯生きている兄弟の姿からエネルギーをもらってみてください。

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