『青のミブロ』のネタバレ(漫画)!最新刊の発売日はいつ?

今回は「安田剛士」先生の『青のミブロ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『青のミブロ』はこんな漫画(あらすじ)

文久三年(1863年)、京都の団子屋でお手伝いをしていた少年におは、乱暴狼藉していることで嫌われている壬生浪(ミブロ)という浪士組と出会いました。

壬生浪の土方歳三沖田総司は周囲が怖がるような悪い人間には思えません。

そんな中、におが暮らす街に幼い子を狙った人攫いが出没するようになりました。

におが妹のいろはと店から帰っていると、2人の前に人攫いが現れます。

妹を守ろうとするにおを助けてくれたのは嫌われ者の土方歳三と沖田総司でした。

この出会いによってにおの心で燃えていた小さな正義の炎が膨れ上がることになったのです。

強い志を胸に誠の道を貫いた浪士たちの青春を描写した『青のミブロ』

今回は新選組を題材にした歴史時代劇の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

土方歳三や沖田総司が主人公ではない新たな歴史活劇になっていますよ。

 

『青のミブロ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

すっかり年老いた永倉新八の周りに子供が集まってきて、新選組の話を聞かせてほしいと言ってきます。

永倉新八は土方歳三や沖田総司ではなく歴史に残らない白髪の浪士について語り始めました。

文久三年三月、京都の団子屋に2人の浪士が姿を現します。

土方歳三
「こりゃ当たりだぞ、総司」
沖田総司
「だから言ったじゃないですか、土方さん、私の勘は当たるんですよ」
土方歳三
「婆さん団子を二つずつ頼む」

店内はお客で一杯だったので外で待たせてもらうことにしました。

女性客は土方と総司が美男子なので騒然としています。

いろは
「おいでやす!お熱いのでお気をつけて」

可愛らしいお嬢さんがお茶を運んでくれました。

しかし土方の眉間にシワが寄っていたので怖がらせてしまいます。

土方歳三
「俺は子供・・・」
沖田総司
「わかってますよ、土方さんは子供が嫌いなんですよね」
土方歳三
「いや奴らが俺を嫌うのさ、いい者と悪者の見分けがつくんだろ」
沖田総司
「なるほどー、しかしふふ・・・気がつきました?ここの店もう一人お婆さんが働いてますよ、やけに店の中を忙しなく働き回ってます」

確かに忙しそうに働き回っている人がいるのですが、土方によるとお婆さんではありません。

驚いていると少年がお団子を持ってきてくれます。

にお
「お待たせしました、お団子五つです」
沖田総司
「わっ、ほんとだ子供だ!勘違いごめんね!しかもよく見ると精悍な顔立ち!男の子かな!」
にお
「ああ、はい、これはですね・・・」
沖田総司
「いーじゃない、素敵だね!細雪みたいに真っ白で!」

髪の色を褒められた少年は喜んでくれました。

土方と総司が団子を食べていると、店の中から最近幼い子ばかりを狙う人攫いについての噂話が聞えてきます。

その後、ようやく空いてきたので土方と総司は店内に案内してもらいました。

土方は店を手伝っている兄妹に名を尋ねます。

にお
「にお、におと申します」
いろは
「うちはいろは!」

におといろはは土方と総司のことが気に入りました。

しかし2人が帰ると店の客があれは近頃噂になっている壬生浪だと言ってきます。

江戸から浪士組が大勢流れてきた中で壬生村に棲みついた浪士のことを壬生浪と呼ぶようになっていました。

壬生浪は訳もなく人を斬ったり、店に押し入って金を巻き上げたり乱暴狼藉していると噂されています。

にお
「そ、それはめちゃくちゃですね」

そのため関わらないほうがいいと客が注意してきました。

店を閉めるとお婆さんと兄妹は家に帰って休むことにします。

いろは
「お兄、みぶろって怖い人たちなんかな?」
にお
「そうだなー、いろははどう思った?」
いろは
「んー、うちは面白い人と思ったんだけど」
にお
「いろは、自分で見聞きしたことをまずは信じたらええと思うよ」

2人には土方と総司が悪い人だとは思えません。

翌日も土方と総司が団子を食べにやって来てくれました。

沖田総司
「こんにちはー!今日も来ましたよー、おや?今日は空いてますね、あれ?もしかして」

しかし2人の噂で店は閑古鳥が鳴いています。

お店が空いているので土方と総司はゆっくりと特製の汁粉と湯豆腐を頂くことにしました。

土方歳三
「婆さん、あの二人は兄妹ではないな」
沖田総司
「え?なんでわかるんですか?」
土方歳三
「いろはとにお、におの方が後ろだ、順番がおかしい」

いろはにほへとと繋がるはずなのに順番が逆であることに気付いたのです。

お婆さんは生まれてすぐに両親が亡くなったいろはを、におはお寺に預けられていたところを引き取りました。

どちらも孤児ですが10年一緒に頑張ってきた2人は血が繋がっていなくても兄妹なのです。

におはとても器用で賢く目端が利き、いろはは元気で器量が良いので公家の貰われることが決まりました。

お婆さんは2人の成長が嬉しくてたまらないようです。

沖田総司
「まるで本当の祖母と孫ですね」

総司は褒めたつもりなのですがお婆さんにそこはお母んでええやろとツッコミを入れられました。

ですが幸せそうに見える兄妹に危機が迫っていることをお婆さんはまだ知らなかったのです。

 

 

乱暴狼藉していると噂の壬生浪ですが幼い兄妹の目には善人として映ったようですね。

土方歳三と沖田総司それぞれのカッコ良さも上手に表現されていると思いました。

若き浪士たちの青春活劇となっている『青のミブロ』

いよいよ土方と総司がにおと魂をぶつけ合っていきます。

心の奥に秘めた3人の信念に感動を覚えるはずですよ。

後編

お婆さんはにおといろはを暗くなる前に先に帰すことにします。

しかし土方がお茶をいろはにこぼしてしまいました。

そのため着替えてから帰ることになったのです。

にお
「急ごう、すっかり暗くなってしまったな」
いろは
「大丈夫、お兄がいるから、土方さんと沖田さん、もう三日も来とるよ」

いろははすっかり土方と総司のことがお気に入りになりました。

ただ自分が公家に貰われることを気にしているようです。

にお
「僕は大丈夫、ちりぬ屋で立派にやってみせるさ、特にやりたいこともなりたいものもないし、世の中楽しく生きてこそだろ、それに婆ちゃん一人残したら泣いちゃうだろ、いろはもたまにはちりぬ屋に寄ってくれよ」

話していると物陰から足音が聞えてきました。

すぐにいろはを連れて逃げようとするのですが、月明かりで逃げ場所がありません。

あっという間に兄妹は5人の大人に囲まれてしまいます。

ここでにおは人攫いであることに気付きました。

いろはを守ろうとしたのですが蹴とばされてしまいます。

土方歳三
「ようやく出たか」
沖田総司
「待ちくたびれましたよ、もう入ってますよ手刀」

屋根から飛び下りてきた土方と総司がいろはを捕まえている人攫いを倒してくれました。

一瞬の出来事に兄妹は言葉が出ません。

土方歳三
「下がっていろ」

人攫いの前に2人が立ちはだかります。

驚いた人攫いは2人が何者なのか尋ねました。

沖田総司
「何者ですって?知りませんか?泣く子も凄く泣く嫌われ者の浪士組ですよ」
土方歳三
「黙るだ」

2人はあっという間に人攫いを倒していきます。

すると人攫いが刀を抜きました。

沖田総司
「あ、トーシロ、わかっちゃうんだな、抜き方で、こっちは抜きませんよ、刀がサビるだけですから、よした方がいいと思いますよ、実力が違いすぎますから」

自信満々の2人は素手で人攫いたちを圧倒していきます。

人攫いたちが残り1人になったところで土方が刀を抜きました。

にお
「土方さん!その人は違います!」

におが斬りかかる土方を止めます。

この行動には総司も賛成してくれました。

沖田総司
「そうですよ、居場所を聞き出さなきゃ」
にお
「人質が取られてるんじゃありませんか?」
沖田総司
「もしかして子供?」

最後の一人は子供を人質に取られたので人攫いに参加させられていたのです。

土方はそれよりもにおが人質を取られたことを見抜いた理由が気になっていました。

にお
「この人の刀は一度も命に向いていませんでしたから」

事情が分かると人攫いたちの根城を教えてもらいます。

敵の数は10人ほどだということも分かりました。

沖田総司
「ではすぐ参りましょうか」

10人という敵を2人でどうにかできるとは思えません。

そのためにおは応援を呼ぶことを提案します。

土方歳三
「大丈夫だ、夜明け前には片がつく、必ず俺たちが助ける、帰ってきたら娘さんを誉めてやってくれ、腹が減ってるだろうからな、握り飯でも食わせてやるといい」

兄妹を家に帰らせると土方と総司は人攫いの根城へ向かいました。

そして翌日になると再びちりぬ屋を訪ねてくれます。

沖田総司
「子供は全員無事でしたし奴らは散り散りになりました、もう悪さはしないんじゃないかな?」

助けてくれたことにいろはは大喜びしてくれました。

しかしにおの機嫌が良くありません。

土方歳三
「にお、壬生に来て浪士組に入らないか、まだお前は子供だが十分働ける」
沖田総司
「斬り合いをしろと言ってるんじゃないですよ、賄いや掃除、洗濯、仕事は沢山ありますから」

願ってもない申し出なのですが、におは首を横に振りました。

その上で自分たちを囮に使ったか質問してきます。

人攫いの素性が知れず一刻を争った土方と総司は、確かに兄妹を囮に使いました。

にお
「しかしいろははそのせいでしばらく夜道を歩けないかもしれません」
沖田総司
「ご、ごめん、私の提案でした、そこまで頭が回りませんでした」
土方歳三
「結構なことじゃねぇか、歩かなきゃいいんだ、今はな」
沖田総司
「あ、これはですね、つまりえーと・・・あれです、そのうち歩けるようになりますよ、私たちがそういう世の中にしますから」

手段を選ばなかった壬生浪にも落ち度があったかもしれません。

しかし世の中を変えるという信念のもとで壬生浪は活動しているのです。

にお
「まるで犬のようだな、使えそうだからともらわれる、幸せだからと家を追い出される、明日病になったら死ぬかもしれない!親に一目会うことすらできない!真っ昼間から暴れる!夜道を狙う奴がいる!土地を奪う!金を盗む!命を取る!争う!犯す!殺す!僕たちは・・・ずっと我慢してきた、笑って耐えてきた」

今までも我慢を続けてきました。

それなのにいつも犠牲になるのは一番弱い子供だという現実が許せません。

沖田総司
「に・・・」

総司が声をかけようとするのですが土方に止められました。

土方はまだにおが何かを訴えたいことに気付いたようです。

にお
「でも本当に嫌なのは何もできない自分だ、僕だって強くなりたい、こんな世界変えたい」

理不尽な世の中も弱い自分も変えたいと思っていました。

胸の内をさらけ出したにおは大粒の涙を流します。

正義を求めて泣いているにおを抱きしめたのは土方歳三でした。

土方歳三
「引き受けた」

こうして京都で三匹目の狼が壬生浪の仲間に入ったのです。

 

『青のミブロ』最新刊の発売日は?

新選組を新たな視点で描いていく『青のミブロ』

最新刊となる第9巻は2023年6月15日に発売されました

第10巻の発売日は2023年8月13日頃だと予想されています。

江戸と明治に渡って時代を駆け抜けた浪士たちの命を懸けた戦いはどのような展開を迎えるのでしょうか!?

最新刊の発売を心待ちにしましょう。

 

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