鬼人幻燈抄のネタバレ(漫画)!なろう発の人気作です!

今回は「漫画 里見有 原作 中西モトオ」先生の『鬼人幻燈抄』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『鬼人幻燈抄』はこんな漫画(あらすじ)

江戸時代、幼くして妹の鈴音(すずね)を連れて家を飛び出した甚太(じんた)という少年は、偶然出会った老人に助けられ彼の故郷である葛野(かどの)という集落で暮らすことになりました。

集落の長だった老人は白雪(しらゆき)という娘を神に祈りを捧げる巫女の役目を担う”いつきひめ”という立場に就かせます。

それと同時に甚太はいつきひめを護衛する巫女守という仕事を任されるようになりました。

流れ者でありながら優れた能力で幼馴染の白雪を守る甚太だったのですが、集落の近辺に現れた不思議な鬼と対峙したことで運命が大きく変わっていくことになります。

鬼に刀を振るう甚太の途方もない旅路には鈴音の存在も大きく関係していました。

時代を超えて人間と鬼の因縁を表現していく『鬼人幻燈抄』

今回は大人気小説をコミック化したファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

江戸から平成へ繋がっていく切ない物語は多くの漫画ファンが注目していますよ。

 

『鬼人幻燈抄』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

2009年2月、兵庫県葛野市の神社でみやかという女性がいつきひめと呼ばれる巫女に選ばれました。

みやかの家は歴史がある神社で、巫女をいつきひめという独特の伝統が残されています。

しかしいつきひめに選ばれたみやかは正直面倒くさいと思っていました。

それでも仕方なく神社の境内を掃除していると、自分が入学する予定の制服を着た高校生が境内に入ってきます。

男子高校生はみやかが神社の巫女なのか尋ねてきました。

みやか
「は・・・はいっ、あ、じゃなくて・・・私は・・・いつきひめです、私はあまり詳しく知らないのですがこの甚太神社では代々巫女のことをそう呼ぶんです」

神社の名前が甚太だと知った男子高校生が涙を流します。

みやかは初めて男の子が涙を流す姿を見ました。

男子高校生はみやかの言葉に満足した様子で帰って行きます。

みやか
「遠い昔のことなんて自分には関係ないと思っていた、けれどその涙の理由は私が今ここにいる意味とつながっていて、だから私は知っていく、彼の歩んだ百七十年に及ぶ長い道のりを」

ここで物語は平成から1840年の日本へ舞台を移しました。

みやかに声をかけてきた男子高校生によく似ている甚太という青年が木陰で佇んでいます。

すると通りがかった女性が葛野という集落の場所を尋ねてきました。

葛野は辺鄙な場所にあるので普通の人は立ち寄りません。

しかし女性は葛野に嫁いだ妹を尋ねたいそうです。

その話を信用したフリをした甚太が女性の首元を斬りつけました。

甚太
「美しい容姿に話の設定も上々・・・だが肝心の瞳が赤いままだ、鬼よ」

話しかけてきたのは女性に化けた鬼だったのです。

甚太はそのまま鬼を討伐しました。

葛野集落に戻った甚太はいつきひめと村長たちに鬼の討伐を報告します。

白雪
「此度も鬼切役、大儀でした、甚太、悪鬼羅刹を物ともせぬ貴方の献身嬉しく思います」
甚太
「巫女守として為すべきを為したまでにございます」

江戸にも甚太のような刀の使い手はいません。

それでも謙虚な態度を取る理由は、流れ者の甚太には葛野の民としての才能がないためです。

葛野の民は刀打ちに優れていて、甚太にも刀を打ってくれていました。

しかし葛野の民には鬼を討伐できる力はありません。

そのため葛野と巫女守の甚太はウィンウィンな関係性を築いているのです。

白雪
「此度の鬼はいかがなものでしたか?」
甚太
「鬼は女人に化けて葛野に侵入しようとしておりました」

甚太の報告によって村長は鬼の狙いがいつきひめだったかもしれないと推測しました。

古い言い伝えによると巫女の生き肝には不老不死の効果があるそうです。

実際に先代のいつきひめは8年前に鬼に食い殺されました。

白雪
「あるいは夜来が目的かもしれませんね・・・いつきひめが代々受けつぐ宝刀”夜来”、その刃は千年の時を超えて打ち果てぬと言いますから・・・」

確かにいつきひめの言う通りかもしれません。

ですがいつきひめ自身が狙われている可能性も否定できないのです。

この状況下で甚太はいつきひめのことを守り切れるのでしょうか!?

 

 

現代と過去を繋ぐシーンから始まったストーリー展開が印象的でした。

巫女を守るため鬼を成敗する甚太の冷静な表情もかっこよかったです。

人間と鬼の悲しい宿命を描写していく『鬼人幻燈抄』

いつきひめと甚太の関係性にもとても興味をそそられました。

切ない空気感を漂わせる物語にはあっという間に引き込まれてしまいますね。

後編

村長たちがいつきひめを奪われないため改めて気を引き締めています。

すると村長の息子でもう1人の巫女守を務めている清正が、独自の見解を申し出てきました。

清正
「そんなピリピリしなくても大丈夫ですよ、父上、今のいつきひめには2人も巫女守がついてるんですよ?まあ俺は姫さまの話し相手くらいしかできませんが・・・なんともう1人は剣術しか能のない稀代の巫女守と言われてますから、鬼など恐るに足りませんよ、ねえ甚太くん」
甚太
「何が言いたい?」
清正
「えーっと、お前はすげー有能だけどクソまじめでつまんねえ奴って事・・・かな?」

2人の間に緊張感が走ります。

しかしいつきひめから注意されたことで2人は態度を改めました。

甚太
「申しわけございません、姫さま」

このように清正は甚太に対していつも挑発するような行動を取っていました。

いつきひめは清正のことも注意すると持ち場へ皆を戻らせます。

白雪
「甚太、今この場にいるのはあなただけですか?」
甚太
「あ、皆本殿から離れました」

甚太しかいないことを確認すると、いつきひめが屏風の中から出てきました。

そしてジッと顔を見ながら甚太の頬をつねってきます。

白雪
「ねえ甚太、何回も言ってるけど何でそんなしゃべり方なの?」
甚太
「いえ・・・ですが、やはり立場というものが・・・それに姫さま今のはさすがに・・・」
白雪
「また姫さまって言った!誰もいない時は昔みたいに呼んでって言ったよね?そりゃあ抵抗があるのはわかるけど、せめて2人の時くらいは名前で呼んで欲しいな・・・」

いつきひめとなった現在、白雪という名前で呼んでくれるのは甚太しかいません。

そのため2人の時は昔のように白雪と呼んで欲しいのです。

甚太
「白雪、すまなかった、白雪、気遣えなくて・・・」
白雪
「ううん、私こそごめんね、ワガママ言って」

幼馴染の白雪は3年前に白夜という名前に変わりました。

鬼に喰われた先代のいつきひめは白雪の母親です。

そして白雪の父親は当時の巫女守として命懸けで鬼を封じました。

甚太
「両親の死を機に彼女はいつきひめになることを決め、自分は巫女守になることを誓った」

ただし白夜だからこそ巫女守になったことは伝えていません。

大切なことを秘密にしている甚太の頭を白雪が撫でてきます。

白雪
「だめだぞ甚太ー、ほらお姉ちゃんにちゃんと言ってごらん」
甚太
「俺のが1つ年上だ」
白雪
「私の方がしっかりしてるからお姉ちゃんなの!」
甚太
「しっかりしている?自分も巫女守になると言って親を困らせ、魚を捕ろうと川でおぼれ、ああ、鈴音と一緒に森で迷子になって泣いていたこともあったな、ほう、しっかりしているか」

しっかりしているか疑っていると、白雪が社殿に鈴音が来ていることを伝えてきました。

社殿は立ち入り禁止なのですが少しでも早く甚太に会いたかったため鈴音は入りこんだそうです。

様子を見に行くと鈴音はぐっすりと寝ていました。

鈴音
「あっ!兄ちゃんおはよう!それとお帰りなさい」
甚太
「ああ、ただいま鈴音」
白雪
「なんだかんだ言ってすずちゃんには甘いんだから」
甚太
「む、よく聞け鈴音、何度も言うが社殿は絶対立ち入り禁止だ」

甚太は巫女守のお役目で社殿に入っています。

そのことを説明しても鈴音は納得してくれません。

ただ甚太と白雪が仲良くしている様子を見ると安心したようです。

鈴音
「じゃ、兄ちゃん姫さまごゆっくりー」

抜け道を使って帰って行きました。

2人が鈴音を見送っていると社殿に長が現れます。

長はいつきひめに先日の話を進めたいと申し出てきました。

話を進めるため長は甚太に席を外してほしいと言ってきます。

甚太
「しかし・・・」
白雪
「大丈夫です・・・下がりなさい」
甚太
「・・・御意」

巫女守としていつきひめのそばから離れることはできません。

しかしいつきひめの命令なので甚太は席を外すことにします。

白雪
「甚太、葛野をこれからも頼みます」
甚太
「・・・はっ、巫女守として為すべきを為しましょう」

甚太がいなくなったところで長はいつきひめのご婚儀を進めたいと申し出ました。

その社殿を集落の外から2匹の鬼が見つめています。

鬼はどのような目的で葛野に現れたのでしょうか!?

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『鬼人幻燈抄』を読んだ感想

登場人物たちそれぞれの感情を上手に表現している物語だと感じました。

悲しげで幻想的な雰囲気もストーリーと見事に融合していますね。

過去から現在に至るまでの壮絶な宿命を表現していく『鬼人幻燈抄』

鬼と人間が相容れない存在だからこその切ない物語です。

戦いの中で交錯していく人間模様も丁寧に描かれていますよ。

 

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