じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~第2話!

今回は「漫画 榊原宗々 原作 蔵人幸明」先生の『じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~』はこんな漫画(あらすじ)

『じゃあ、君の代わりに殺そうか?』という漫画の中に登場した熊狼愛繕(くまおかあいぜん)は、常軌を逸した行動で美少年のアメリを翻弄しました。

この物語では熊狼愛繕のバッググラウンドを描いていきます。

ヤクザの家庭で生まれ育った愛繕は組長である父親の命令を遵守しながら生きてきました。

父親の許可がなければ何もできない愛繕だったのですが、中学生になると父親が自由を与えてくれます。

しかしこの自由によって愛繕の暴力にまみれた人生の幕が上がりました。

アメリを憎悪する愛繕の人格がどのように形成されたのか、その謎に迫っていく『じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~』

今回は熊狼愛繕の正体が明らかになっていく物語の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

自由を手に入れたことで変貌していく愛繕の姿にご注目ください。

 

『じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

ヤクザの多岐にわたる仕事の中で愛繕の父親は組長でありながら人殺しを生業としています。

その父親が中学生になった愛繕に自分の仕事を引き継がせることにしました。

まず父親は罪を犯したり組に迷惑をかけた3人の人間を拘束し、誰がどの罪を犯したか愛繕に見極めるよう指示します。

殺人を生業とする者は殺していい者とそうでない者を見抜かなければいけません。

父親の問いかけに愛繕はすぐに3人の罪と罰について答えを出しました。

熊狼愛繕
「情報少ないんで間違ってるかもだけど、昔本部長さんをお見かけした時、普通はコワモテの手下連れてるはずなのに、あの人の周りはいつも若くて美形の男が多かったんで・・・この人が本部長さんの愛人かと」

続いて組の金を盗んだのが覆面を被った人物で、その理由は覆面を被せている理由が愛繕の知っている人物だということを隠していると予想したためです。

さらに薬指に結婚指輪をはめているので愛人の可能性はほとんどありません。

そしてバラバラ殺人は隠蔽や運搬が運びやすいという理由から、犯人が女性であることを見抜きました。

女性には左手の平に傷があり、これは一般家庭にある包丁で首を切断する時に体重を乗せた時のダメージだと推測できます。

熊狼一賽
「・・・なるほど・・・おめでとう、今日がお前の成人式だ、今までお前を制してきたのには理由があった、私が父から殺しの血を継いだようにお前も私のように・・・いや・・・私以上の才能があると気づいたからだ」

もしも愛繕に自由を与えていれば分別なく人を殺していたかもしれません。

そこで父親は愛繕に自分の許可と命令でしか動かないようにしたのです。

様々な命令と許可を出しながら、髪を切らせないという理不尽な命令を下しました。

この命令に従った愛繕は誰にも恐れられることのない並以下の子供になったのです。

熊狼一賽
「だが今日で全て解き放っていい、自分で判断し自制も解放もできる者に育ったようだしな、今日からお前は自由!」
熊狼愛繕
「・・・自・・・由・・・命令や許可は・・・?」
熊狼一賽
「無い、お前の意志でお前の好きにしていいんだ、さあお前の血は何をしたがっている?自由という言葉に戸惑うのは当然だ、いわばお前は卵から孵ったばかりの雛、今はただ血に従えばいい」

父親は愛繕にナイフを持たせると、目の前で拘束されている人物に罰を与えるよう命じました。

しかし自由を手に入れた愛繕はナイフを床に放り投げました。

熊狼愛繕
「好きにしていいなら殺しません、これが俺の意志です、別に自分の脅威にならない人を殺す気はありません、これから俺は自分の意志でやりたいことを探してみます」

初めて愛繕が父親の命令を拒絶します。

ですが父親は愛繕がこのまま立ち去ることを許しません。

熊狼一賽
「しょうがないな・・・ホラあの子を殺すんだ、遠慮はいらん、殺せば無罪放免、盗んだ金持って消えてOKだ」

覆面の男にナイフを渡して拘束を解きました。

これで愛繕の前に脅威となる者が現れたのです。

どうしても父親は命令では味わえない殺しの喜びを愛繕に体験させたいと考えていました。

熊狼愛繕
「まったく・・・イヤな父親だ」

初めて人を殺すことで愛繕の才能が覚醒していくことになったのです。

 

 

愛繕と父親のどちらも狂っているところにこの物語の面白さが凝縮されていますね。

父親から殺しを引き継いだ愛繕がどのように変わっていくのか目が離せなくなりました。

殺人を生業とするダークヒーローの生い立ちを描いていく『じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~』

主人公と並ぶほど人気のキャラクターに焦点を当てた衝撃的なスピンオフ作品です。

自由を手に入れた愛繕の行動には驚かされるはずですよ。

後編

父親から自由を与えられた愛繕は金髪に姿を変えて学校に現れました。

イケメンな姿に多くの女子が魅了されてしまいます。

その半面で不良の生徒たちは愛繕のことをますます気に入らなくなっていきました。

不良たちは愛繕に退学しなければ殺すと脅してきます。

胸ぐらを掴まれた愛繕は瞬時に反撃を開始しました。

父親譲りの能力は非常に高く、普通の学生では相手になりません。

熊狼愛繕
「ふふ・・・いいねえ自由・・・なあここのトップ呼んできてよ、まさかこんなクソ弱い奴らじゃないよね?」

不良たちを一瞬で撃退した愛繕は西川くんにサッカー部への入部を断りました。

自由を手に入れた愛繕には他にやりたいことができたのです。

一方その頃、憩いの家で死体の始末をしながら父親が神楽木に自分の命が残り僅かだということを伝えていました。

死んだ後は神楽木に組を任せるつもりで、遺産も弁護士に一任してあります。

熊狼一賽
「で・・・お前に頼みたいのは私には愛繕の他に8人の子がいる、歳はだいたい同じくらいで中には私も会ったことない者もいる、私が死んだらその者達にこう伝えて欲しい、真の遺産が欲しければ他の兄弟を押しのけた一人に全てを与えると」

父親は生涯をかけて手にした真の遺産をたった一人に与えることを決めていました。

つまり遺産が欲しいのであれば兄弟同士で殺し合いをしなければなりません。

引き継いできた人殺しの生業は一子相伝という決まりになっているのです。

神楽木
「わかりました、手筈は整えますが・・・はたしてご子息達はその話にのってくれるでしょうか・・・」
熊狼一賽
「のるさ、私の血を色濃く継ぐ者なら必ず参加するだろう、兄弟同士の殺し合い・・・最高のイベントだと思わないか?」

父親は自分の子供たちが殺し合いに必ず参加すると自信を持っていました。

遺産相続で殺し合いが行われることなど知る由もない愛繕は、不良たちを相手に大乱闘を繰り広げています。

熊狼愛繕
「俺はもう自由だ、父さんの命令も血も関係ない、これからは俺のやりたいことをやるんだ、まあとりあえずは自由を満喫することかな」

愛繕が自由を手に入れてから1日が経過しました。

父親は改めて殺し合いの段取りを神楽木に確認します。

熊狼一賽
「私が死んだ後、私の持つ真の遺産を兄弟同士で奪い合わせろ、私の血を一番色濃く継いだ者が必ず勝ち抜き、そして私の遺産を継いでくれることだろう」
神楽木
「ええ、すでに我々も準備に入っております、でも参加者は少なそうですね、愛繕君でさえ今は学校の方に興味がいっているようですが」
熊狼一賽
「今のあいつは卵から孵った雛みたいなもんだ、しばらくは世間に触れさせ学ばせればいい・・・どうせすぐこちらへ帰ってくるさ」

愛繕は12年という長い間、父親の命令と許可のみで生きてきました。

そこから解放され自由を手に入れた愛繕が学校で不良たちを相手に大暴れしています。

熊狼愛繕
「こんなもんすか?この学校に総戦力って」

自由を満喫しているのですが、学校には愛繕を刺激するような楽しいことはありませんでした。

すると不良の1人が負け惜しみのように3年の天堂という生徒がこの辺で最強の不良で、愛繕は軽く殺されると言ってきます。

愛繕はすぐに天堂を呼んで欲しいと頼むのですが、最近は学校に来ていませんでした。

学校に用が無くなった愛繕は繁華街へ出てみることにします。

この繁華街は日本一治安の悪い街なので求めている刺激と出会えるかもしれません。

熊狼愛繕
「アレは・・・相当ヤバい」

路地裏で派手なタトゥーの不良たちが背の低い男子と揉めています。

不良たちは嫌がる男子を無理やり路地裏の奥へ連れて行きました。

熊狼愛繕
「行けば恐らく危険な目に遭う、もし父さんに行きたいと言えば許可してくれるかな・・・俺は自由だ、自分の意志で自由に決められるんだ、ほらやっぱり、あいつはヤバイ」

愛繕がヤバイと本能的に感じたのは背の低い男子の方だったのです。

男子は路地裏の奥で不良たちをボコボコにしていました。

そのまま男子が不良を奥の部屋へ運んでいきます。

愛繕が部屋の中に入ると男子は不良の生き血を吸っていました。

血を吸っている男子から愛繕は同族のニオイを感じ取ります。

熊狼愛繕
「すごいね、人の血吸ってんの?おいしい?」
岡崎与一
「うん・・・血を吸えばその人の能力を得られそうな気がしてね、力の強さ、背の高さ、頭の良さ・・・とかね」
熊狼愛繕
「へえ」

次の瞬間、男子が刃物で襲いかかってきました。

咄嗟にかわした愛繕も反撃に出ます。

岡崎与一
「・・・君もしかしてさぁ・・・あの人の血ィ引いてる?初手でいきなり命を取りにいくやり方って普通の人は出来ないんだって、そう、人を殺すことを生業としてるあの一族のニオイ・・・お父さんの名前はもしかして熊狼・・・」
熊狼愛繕
「一賽」
岡崎与一
「ほらやっぱりな、じゃあ僕達異母兄弟だ」
熊狼愛繕
「・・・キョーダイ?」

父親の熊狼一賽が神楽木に語った8人の異母兄弟はこの街の周辺に住んでいました。

出会ってしまうと殺し合いが始まってしまうので、互いに避けながら行動しているそうです。

岡崎与一
「でも・・・君を見て思ったよ、身内の・・・兄弟の血を吸えばより一族の血が濃くなってとんでもない力が宿るんじゃないかってさ・・・あれ・・・引いた?」
熊狼愛繕
「いや・・・むしろ嬉しいよ、自由な人生を生きる上で兄弟達にいろいろ聞けるんじゃないかと思ってね」

異母兄弟がいることを初めて知ったのですが愛繕は少しも動揺していません。

むしろこの出会いを喜んでいます。

岡崎与一
「人生・・・か、君名前は?」
熊狼愛繕
「熊狼愛繕、あんたは?」
岡崎与一
「岡崎与一、すでに父からは殺しの自由を貰ってる」
熊狼愛繕
「いいね、生き方の参考にさせてもらうよ、先輩・・・」

ここから愛繕と岡崎与一の死闘が幕を開けました。

異母兄弟の壮絶なバトルはどのような結末を迎えるのでしょうか!?

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『じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~』はこんな人にオススメ

サスペンス漫画が大好きな人にオススメした作品になっています。

手に汗握る死闘の数々と、自由が何かを追い求めていく哲学的なシーンが魅力的な物語です。

どのように熊狼愛繕という人間が形成されたかを表現した『じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~』

異母兄弟同士の殺し合いは緊張感とスリルが満点で、ハラハラドキドキしながら楽しむことができますよ。

目が離せなくなる死闘から臨場感を味わってみて下さい。

 

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