『転移先は薬師が少ない世界でした』のネタバレ(漫画)!

今回は「漫画 夏野はるお 原作 饕餮」先生の『転移先は薬師が少ない世界でした』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『転移先は薬師が少ない世界でした』はこんな漫画(あらすじ)

勤めていた会社が倒産してしまい途方に暮れていた鈴原優衣は、神様のミスで異世界に転移されてしまいました。

優衣は様々な種族が暮らす剣と魔法の世界ゼーバルシュから日本に戻ることはできません。

ここで生きていく自信が持てない優衣に神様は薬師の技能を授けてくれます。

神様からスキルをレッスンしてもらった優衣は貴重な存在の薬師として生きることを決めました。

ただ神様お墨付きのスキルはとんでもない可能性を秘めていたのです。

前向きなヒロインの異世界生活を綴っていく『転移先は薬師が少ない世界でした』

今回は人気小説をコミカライズした作品の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

日本では孤独だった優衣が異世界で幸せになるため奮闘する様子を見守って下さい。

 

『転移先は薬師が少ない世界でした』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

鈴原優衣が職業安定所から出てきました。

リン
「はあ、なんでこんな時期に倒産するかなー、とりあえず求職情報の利用申請は終わったしあとは部屋を・・・ッった・・・!・・・はい?」

何かに躓いたと思ったら目の前に見た事のない景色が広がっています。

戸惑っていると圏外なのにメールが送られてきました。

メールで前絵十歩進み、右へ五歩、左へ三歩進み後ろに二歩下がってから左へ二歩進めと指示されます。

このメールは神様から送られたものでした。

リン
「神様って何さ!?景色が・・・変わった!?これやっぱり夢・・・?」

戸惑いながら不思議な景色の中を歩いていきます。

するとようやく人と出会いました。

リン
「何あれ、コスプレ?外国の人?てかなんで土下座!?」
アントス
「大変申し訳ない!僕のミスで貴女をこの世界に落っことしてしまいましたぁ!」
リン
「へ・・・?」

土下座された理由が全く分かりません。

詳しい事情を聞くため座って話すことになりました。

アントス
「ええとまず、僕はこの世界ゼーバルシュを管理している神アントスと申します、そしてこちらが地球を管理している神様の一柱、日本担当のツクヨミ様でいらっしゃいます」
リン
「・・・・・・・・・・は?」

説明を聞いても何が何だかよく分かりません。

戸惑う優衣は自分の頭がおかしくなったのか不安になってきます。

ツクヨミ
「優衣、落ち着いて聞いて下さいね、これは夢ではありません」

アントスの説明によると今いる場所は日本ではなく、様々な種族が暮らす剣と魔法の世界ゼーバルシュということでした。

五つの大陸から成り立つゼーバルシュの北方大陸には人族の国があり、そこでは何かあるとすぐに異世界人を召喚してしまいます。

その結果、異世界間を繋ぐ次元の穴があちこちに空いてしまいました。

神々は混乱を招かないため次元の穴を塞ぐことにします。

順調に穴は塞がっていったのですが、最後の穴を塞ごうとした時にアントスは髪留めを落としてしまいました。

アントス
「髪留めが落ちてそれを拾おうと追いかけたら貴女が僕の腕につまずいてしまい穴に落ち今に至ります・・・」
リン
「か、髪留め・・・?」
アントス
「はい、ついうっかり追いかけちゃって・・・あああ誠に!誠に申し訳ありません!」

アントスのうっかりミスで優衣は異世界に転移してしまったのです。

それでもとりあえず事情は把握することができました。

リン
「とにかく事情はわかりました、それで・・・私はいつ日本に帰れるんですか?」
アントス
「・・・本当に申し訳ないのですが帰ることはできないんです、神々にもルールがあって帰れる方法がないわけではないのですが・・・そもそも貴女はこの世界に転生したという扱いになっていて、元の世界にはもう戻るための器がなくなってるしで・・・」
リン
「そ、そんな・・・うっかりミスのせいで・・・」

優衣はうっかりミスのせいで元の世界に戻ることができないのです。

考えられない事態に優衣は頭がクラクラしてきました。

ツクヨミ
「優衣、巻き込んでしまってごめんなさい、気をしっかり」
リン
「ツクヨミ様・・・でもそれじゃあこの先私はどうすれば・・・」

ツクヨミは優しいのですがお先真っ暗な状況は変わりません。

しかしアントスの提案によって優衣は新たな人生を手に入れるのです。

 

 

異世界に転移した理由が神様のうっかりミスという設定に斬新さを感じました。

正直に認めるアントスと混乱する優衣のやり取りも愉快ですね。

辛い人生を送ってきたヒロインが幸せを手に入れようとする『転移先は薬師が少ない世界でした』

ここから優衣の意外な才能が明らかになっていきます。

高いポテンシャルで異世界の生活にチャレンジする展開をお楽しみください。

後編

異世界から戻れなくなり不安を感じる優衣に、アントスが安心してほしいと言ってきます。

アントス
「貴女がこの世界で不自由なく生きていけるよう技能を授けましょう・・・!」

急に神様オーラを出してきたアントスは、優衣を治安の良い大陸に移動させると提案してきました。

話はどんどん進んでいくのですが、優衣は急に変わったアントスの態度が気に入りません。

リン
「ちょ、ちょっと待って下さい!私ここで生きてく自信なんてないです!」
アントス
「ああまあなんとかなるから大丈夫!僕がなんとかするしね」
リン
「・・・なんとかなる・・・?」

うっかりミスで連れてこられた上、帰れないと言われた優衣はショックを引きずっています。

それなのにアントスはなんとかなると軽く考えています。

優衣の怒りを悟ったツクヨミがアントスの身体を押さえつけました。

ツクヨミ
「優衣、グーでもいいですよ」

ツクヨミのアシストによって優衣がアントスを平手打ちします。

平手打ちで怒りを解消したところで、アントスが優衣に薬師としての技能を授けると提案してきました。

リン
「・・・薬師?」
アントス
「うん、薬師の職業適性が出ていてね、あと商人の適性もあるんだけど・・・この世界じゃ薬師はとっても希少だからなってくれるとありがたいんだけどなー・・・」

アントスの提案を受け入れれば手に職をつけることができます。

そのため少し前向きな気持ちになってきました。

リン
「・・・この世界でどう生きればいいか私には全然わからないですし・・・正直不安しかないですけど・・・わかりました、薬師になります!」

異世界で生活していくため覚悟を決めます。

まずアントスは優衣に魔法で薬師としての知識を身体に染み込ませ、異世界向けの服に着替えさせてくれました。

さらに役立つアプリをスマホに入れてくれます。

しかしこれだけでは魔法に慣れていないので特訓を始めることにしました。

アントス
「優衣この世界は常に魔物との戦いの日々なんだ、だから薬師は希少でありとても重宝されてる、それに薬師は魔力が比較的低い人族、エルフ族、ドワーフ族にしかできない」

魔力の高いドラゴンや魔神族には薬師ができないように設定してあります。

パワーバランスを保ちながら薬師の存在を必要不可欠にするため、アントスはこの設定を取り入れることにしました。

リン
「じゃあ私は人族?ってことですかね」
アントス
「いや君は人族と魔神族のミックスになってるね」
リン
「エッ、なんでですか!?」

アントスは詳しい事情を説明しません。

それでも薬師は魔力が高いほど高性能で大量のポーションが作れます。

優衣は桁違いに魔力が高いので素晴らしい薬師になることが期待されていました。

急に言われても信用できない優衣に、アントスは魔力が高いことを証明しようとします。

アントス
「そうだなぁ、この草を注視してみて」
リン
「何か見えます」
アントス
「それは鑑識系のスキル・・・アナライズっていうんだ、本来なら自動的に付与されるものじゃないんだけど・・・君色々イレギュラーで面白いねー」
リン
「おお面白がらないで下さい!これだから神目線は!」

休憩が終わると魔力を使ったポーション作りが始まりました。

その間にツクヨミがアントスに優衣がこの異世界で生活できるか確認します。

順応性が高い優衣にアントスは太鼓判を押しました。

アントスの意見を聞いたツクヨミは安心しながら特訓中の優衣を見守ります。

優衣の良心は事故で他界してしまい里親になる人もいないまま成人しました。

さらに就職先ではイジメられ会社も倒産してしまいます。

しかし優衣はこのような不幸を些細な事だと考えていました。

ツクヨミ
「こんなことになってしまったけれど、せめてこの世界では苦労なく生きてほしいわけ、というわけでアントス、これ以上あの子に迷惑かけたら・・・日本の神全員敵に回したと思いなさい」

ツクヨミは誰よりも優衣のことを気にかけているのです。

その後、薬師として働くためのレッスンが完了しました。

リン
「なんかいっぱい持たされた・・・」

出発する前の優衣にアントスは様々なアイテムを渡してくれます。

そして中央大陸の国境近くまで移動させてくれると言ってくれました。

ツクヨミ
「優衣、これは冒険者ギルドのタグ、この世界の身分証です、それとこの世界で本名を名乗ってはいけません、これから貴女はリンとして生きていくのです」
リン
「リン・・・小学校の時のあだ名でした、なんか懐かしいです」
ツクヨミ
「最後にこれは私と日本の神々から」

ツクヨミは最後に御守りを渡してくれます。

実は優衣の両親や先祖は代々神主を務めていました。

そのことからツクヨミは友好の証としてお守りを渡してくれたのです。

ツクヨミはいつまでも優衣の味方だと約束してくれました。

リン
「・・・両親からの縁が私にも繋がるんだ・・・ありがとうございますツクヨミ様」
アントス
「あのー・・・そろそろいいかな?優衣・・・いやリン、改めて心から謝罪するよ、そしてこの先困難に見舞われることなく幸多き人生であらんことを」

こうして異世界での生活が幕を開けたのです。

まずリンはアントスと一緒に作ったポーションをギルドで売ることにしました。

しかしアナライズで見た時よりも低価格での買取価格を提示されます。

リン
「・・・ああ、わざとだ、わざと訂正価格より低くされたんだ、なんで・・・理由は?・・・見た目?だとしたら・・・ここでは売りません、だってそうでしょう?私を見て適正価格を低く提示してきたんですから」

見た目で買取価格を低くされたことに納得がいきません。

買取を断ったのですがこのままでは前途多難な状況です。

そこでリンは別の手段を考えることにしました。

リン
「いや何もギルドに頼らなくてもいいのかも、そうたとえば自分の店を持つとか」

再び前を向いて歩き始めます。

薬師として歩み始めたリンの新たな人生にはどのような運命が待ち受けているのでしょうか!?

 

『転移先は薬師が少ない世界でした』を読んだ感想

うっかりミスした神様を平手打ちした優衣のカッコ良さにスカッとした気分を味わえました。

薬師として生きることを決めたポジティブな姿勢も優衣の魅力的な部分ですね。

素敵なヒロインが異世界で驚異的なスキルを発揮していく『転移先は薬師が少ない世界でした』

右も左も分からない世界で前向きに生きる優衣を描いた明るい作品になっています。

リンという名前で歩み始めたヒロインの情熱を感じ取って下さい。

 

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