グッドファザーボードのネタバレ(漫画)!第2話の見所は?

今回は「原作 見ル野栄司 漫画 大竹玲二」先生の『グッドファザーボード』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『グッドファザーボード』はこんな漫画(あらすじ)

車の自動運転を開発している工星エレクトロン株式会社で働き始めた若森ヒトミは、上司の室田宗一郎が仕事にしか興味がなく親子関係が崩壊していることを知りました。

過去のトラウマから室田の息子を自分と同じ目に遭わせたくないと思った若森は、家が焼けた室田親子の面倒を見ることにします。

しかし一緒に生活しても室田は相変わらずの仕事人間で、息子のコウタも父親に関心を示しません。

この奇妙な親子の関係を修復するため若森は2人と体当たりで接することにします。

若森の真っ直ぐな気持ちは室田とコウタに届くのでしょうか!?

親子とは思えないほど関心が無い2人の絆を繋ごうとするヒロインの奮闘を描いた『グッドファザーボード』

今回は絆の大切さを表現したギャグコメ漫画の第2話についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

純粋でひたむきな若森の努力する姿に心を打たれてください。

 

『グッドファザーボード』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

若森は自宅が燃えても平然としている室田親子を家に連れて帰ります。

ただし室田はその前に警察の事情聴取に対応しなくてはなりません。

若森ヒトミ
「コウタくん大丈夫?家が燃えちゃってショックだと思うけど、お父さん事情聴取が終わったらすぐ帰ってくるから」
室田コウタ
「・・・別に、父には興味ないんで」
若森ヒトミ
「興味ないか・・・それにしてもお父さん遅いわね」

室田の帰りが遅くなっている理由は、ロケットエンジンについて詳しく説明しているためです。

また自宅が全焼した理由は室田が119番で消防車が呼べることを知らなかったためでした。

呆れた警察は事情聴取を終えて室田を帰すことにします。

室田宗一郎
「牛丼買ってきました」
若森ヒトミ
「え、お金は・・・」
室田宗一郎
「ポケットの小銭で足りました」

3人分の牛丼を買って来てくれました。

それにしても帰りが遅すぎます。

若森ヒトミ
「お店混んでました?」
室田宗一郎
「いや?盛り付けを見ていたら自動盛り付けロボットのアイデアが浮かんだのでどういう機構にしたら良いか考えていましたが・・・言うほど遅かったですかね?」

火事を起こした直後の行動とは思えません。

改めて若森は室田を変人だと思います。

おかしいと感じながら奥の部屋にいるコウタを呼びに行きました。

若森ヒトミ
「コウタくん、お父さんが牛丼買ってきてくれたから一緒に食べよう」
室田コウタ
「いらないです・・・あの人の手が掛かってるんでしょ?」

若森と室田が声を掛けてもコウタは部屋から出てきません。

食欲が無いと言うので仕方なく若森と室田だけで牛丼を食べることにしました。

若森ヒトミ
「食欲が無い・・・か、やっぱり火事がショックだったのかな・・・大丈夫かなあの子」
室田宗一郎
「ところで若森さん、なぜ我々親子を家にまで泊めてくれたりするんですか?」
若森ヒトミ
「んー、なんだか室田さん親子があたしと被るんですよね」
室田宗一郎
「おお・・・ロケットの炎で家を焼いた経験が?」

もちろん若森にそんな経験はありません。

それよりも若森は室田とコウタの関係性が気になっていました。

若森ヒトミ
「あたしも聞きたいことがあるんですけど、その室田さん親子ってどうなってるんですか?室田親子の関係性というか・・・」
室田宗一郎
「それなら簡単です、彼には彼の世界がありまして、脳がクラウドだとするとそこに上がっているデータを処理するプログラムの言語がまず私と違っていて、さらにハード的にも私の中央演算処理装置との組み込み回路が別ものだから合わないのは当然で・・・」

話が長いので若森が途中で遮ります。

親子の関係性を質問したのにクラウドやハードという単語が出たことで、若森は室田が息子のことを人間扱いしていないことが分かりました。

若森ヒトミ
「コウタくんのことも真剣に考えてあげませんか?学校に行くにも教科書は全部燃えちゃったし服もあのままじゃ可哀想です、室田さんはもう少し自分の現状と向き合って・・・」
室田宗一郎
「それなら大丈夫、お金ならありますんで」

若森は精神的な部分でコウタのことを考えてあげて欲しいと思っています。

しかし室田はお金があればコウタのことも全て解決できると考えているので手に負えません。

果たしてこのまま室田とコウタの心が通い合うことはないのでしょうか!?

 

 

若森のように普通の人であれば室田のことがおかしいと思うはずです。

必要最低限の会話しかしていないのにコウタのことを全く心配していない室田は父親失格かもしれませんね。

お節介なヒロインと風変わりな親子の人間ドラマを表現した『グッドファザーボード』

どんな方法で若森はコウタの心を開かせていくのでしょうか!?

室田にも変わってほしいと思いながら作品を読んでいってください。

後編

当面のお金を引き出すために室田が銀行にやってきました。

室田宗一郎
「む?銀行口座が空っぽだ」
若森ヒトミ
「え?なんで?どういうこと?」
室田コウタ
「ママが全部下ろしたっぽいよ」

口座のお金を全額引き下ろされていたのです。

失踪した妻にお金を持ち逃げされても室田は全く動揺していません。

若森ヒトミ
「どんだけ奥さんに嫌われてるんですか!?」
室田宗一郎
「無くなったものは仕方ありません、若森さん少しの間お金を貸してもらえますか?」
若森ヒトミ
「だ・・・大丈夫ですけど」
室田宗一郎
「コウタさん、とりあえずお姉さんに必要なものを買ってもらってください、床屋も行けなくなるからバリカンとか・・・」

室田がコウタの頭を触ろうとします。

しかしすぐにコウタが後ろに飛んで触られることを拒否しました。

これには室田もさすがにショックを受けたかもしれません。

若森ヒトミ
「あのっ、ホラ人って突然触られると誰でもびっくりしますから・・・」
室田宗一郎
「その通りです、さっきのこうたさんを見て閃いたんですが、運転中に車が危険を予知してシートなどに振動で危険を知らせたら運転手は気をつけるんじゃないか・・・と」

若森は息子に避けられたことでショックを受けたと思ったのですが、室田は開発している自動運転システムのことを考えていました。

アイディアが閃いた室田は2人を置き去りにして会社へ行ってしまいます。

若森ヒトミ
「もうすぐあたしの家の前だってのに・・・あれコウタくんちょっと待って!靴、火事で穴が開いちゃってるじゃない、さっきお父さんに言えばよかったのに」
室田コウタ
「・・・別に、父に世話になりたくないんで」

完全にコウタは父親に対して心を閉ざしていました。

心配になった若森は会社で室田に靴のことを報告します。

若森ヒトミ
「ボロボロだったのに言ってくれなくて・・・室田さん知ってました?」
室田宗一郎
「そうですか、適当に買ってやってください、何でもいいんで」

この場面でも室田はコウタに関心を示しません。

それよりも新しい基盤を使ってプログラム処理速度を上げた成果を披露してきました。

ついにここで若森の怒りが爆発します。

若森ヒトミ
「いい加減親子で向き合ってくださいよ!そうやって仕事に逃げて!あの子のこと考えてあげられないんですか!」

後日、室田が靴だと思われる物を置いて会社へ向かいました。

靴には取扱説明書が添えられていて、この靴はつま先部分にアルミを削り出したので物が落ちてきても安全なように設計されているそうです。

またかかとに内蔵された回路は歩数や体温を管理していて、GPSで位置情報も把握できる機能を持たせていました。

管理するデータが貯まっていけばビッグデータとなり歩き方でAIが体調をスマホに知らせる機能もあるそうです。

若森はこの靴を室田が作ったと気付いたのですが、そばにいたコウタは裸足のままで出かけてしまいました。

追いかけた若森はコウタに父親が作った靴を履こうと声を掛けます。

室田がコウタのことを心配していると話しかけるのですが、コウタは納得してくれません。

室田コウタ
「違う・・・自分の技術をひけらかしたいだけですよ・・・一切家に帰ってこなかったくせに」

クリスマスも誕生日も室田が家に帰ってくることはありませんでした。

そのうちに妻もコウタも冷めてしまい、イベントはなくなっていきます。

コウタはそんな父親が子供のことを考えているわけがないと思うようになっていました。

そんなコウタの気持ちを知った若森は草むらの中から四つ葉のクローバーを探し始めます。

若森ヒトミ
「四つ葉のクローバーをね見つけた人は願い事が叶うんだって、その代わり滅多に見つからない、実はあたしもあなたと似た時期があったの、父がエンジニアでね、よくぶつかっていたわ」

若森の父親者ほとんど家に帰ってこないエンジニアでした。

幼い頃の若森は父親とぶつかる度、家を飛び出して河原に泣いていたそうです。

河原にいると母親が駆けつけて一緒に四つ葉のクローバーを探してくれました。

母親は四つ葉のクローバーにパパと仲良くなりますようにという願い事をしてくれます。

若森は自分と同じようにコウタと室田が仲良くなるように願い事をしたいと考えていました。

室田コウタ
「何ですかそれ、そんなもので仲良くなれるわけ無いじゃないですか、いい歳して恥ずかしい・・・下らない迷信ですよ、信じて探す方がどうかしてる」
若森ヒトミ
「あーっ!これなんかそうじゃない!?なんだ違った・・・でもこっちの方ならあるかも、コウタくんはこの靴を作ったお父さんの思いを信じられないんでしょ、だったらあたしは四つ葉のクローバーを探す、もし見つかったらあなたとお父さんが仲良くなるように四つ葉のクローバーにお願いをするの」

たとえ迷信だとしても信じれば願いが叶うかもしれません。

するとここで拒絶していた靴をコウタが履いてくれました。

室田コウタ
「・・・別に、話してたら馬鹿馬鹿しくなっただけですから」

迷信よりも父親の思いを少しだけ信じてくれたのです。

ちょっぴりだけコウタの心を動かした若森は、親子の距離を縮められるのでしょうか!?

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グッドファザーボードのネタバレ(漫画)!試し読み情報と感想も!

2023.02.22

 

『グッドファザーボード』はこんな人にオススメ

家族の絆について考えさせられる奥の深いストーリーに仕上がっています。

そのため素敵なヒューマンドラマを探している人にオススメの作品ですよ。

笑いを混ぜながら家庭の問題点にメスを入れていく『グッドファザーボード』

たとえ親子でも理解しあえない部分があるという現実に焦点を当てています。

自分が家族とどのように向き合っているのか考えながら作品が伝えようとするメッセージを受け取ってみてください。

 

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