今回は「椎葉ナナ」先生の『覚悟はいいかそこの女子。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『覚悟はいいかそこの女子。』はこんな漫画(あらすじ)
15歳の古谷斗和（ふるやとわ）は常に女子に囲まれている愛されキャラの男の子です。
高校に入ってもこの状況は続いていたのですが、実は彼女が出来たことのない斗和。
女子から観賞用として扱われている彼は、一念発起して彼女を作ろうと動き始めます。
そんな斗和が彼女候補に選んだのは、学年で一番人気のある三輪美苑（みわみその）でした。
しかしヘタレな斗和はクールビューティーな美苑から相手にしてもらえません。
斗和が美苑を振り向かせる様子をコミカルに描いていく『覚悟はいいかそこの女子。』！
今回はドラマや映画にもなったこの作品の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
チャーミングで愉快なラブコメ漫画を読んでハッピーな気分になってみてください。
『覚悟はいいかそこの女子。』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
少女漫画などでよく描かれる、何もしなくても女子の注目を集める愛され系男子。
それがこの物語の主人公、古谷斗和という男子高校生です。
中学時代からこの状態が続いている彼は、現状に大満足しながら高校生活を楽しんでいました。
しかし高校生活が始まってから一週間後、友人の一人に彼女が出来たことにより事態は急変することになります。
中学からの仲良し四人組の二人を励ます斗和だったのですが、自分にも彼女がいないことを指摘されてしまいました。
たしかに女子からは人気なのですが、実は観賞用として楽しんでもらっているだけなのです。
何も行動を起こしていなかった斗和は、友人たちと同じように童貞を捨てられていませんでした。
斗和はこの状況に焦りを感じたため、友人たちにある宣言をすることにします。
友人たちが冷ややかな視線を送ってくるのですが、斗和がめげることはありません。
実は既にターゲットを決めていた斗和。
早速その女の子に声をかけることにします。
斗和が彼女にしようと思っているのは、学年で一番人気のある三輪美苑でした。
とてもハードルの高い相手なのですが、斗和はフランクに話しかけていきます。
誰よりも可愛い彼女をゲットしようと、美苑に対して壁ドンを決めました。
告白が必ず成功すると思っている斗和なのですが、美苑からは意外な反応が返ってきます。
彼女の態度で告白が失敗すると思った斗和。
そのため美苑が話している途中で彼女の言葉を遮ります。
逃げるようにして美苑の前から立ち去って行きました。
普段は女子に注目されている斗和だったのですが、実はフラれることを怖がるヘタレな男子だったのです。
しかし友人たちに美苑を彼女にすると宣言した以上、ここで引き下がる訳にはいきません。
翌日になると再び美苑に声をかけることにします。
自分では精一杯カッコつけて話しかけたつもりなのですが、美苑は無視するように歩き出していました。
彼女を追いかけるのですが、足がもつれてしまい美苑に倒れ掛かってしまいます。
斗和が美苑に覆いかぶさった状況になったのですが、彼女が表情を変えることはありません。
美苑の質問が図星だったため固まる斗和。
そんな彼の実態を美苑は見透かしているようでした。
このように斗和は美苑に全く相手にしてもらえません。
男に押し倒されても顔色を変えることのない美苑を、斗和は恋をしない女性だと結論付けました。
ですが彼女はしっかりとした恋心を持った可愛らしい女の子だったのです。
果たしてクールビューティーな美苑が恋をするお相手とは一体どんな人なのでしょうか！？
イケメンで女子にモテる主人公なのですが、実は彼女が出来たことがありません。
その事実に気がついた時の表情がコミカルでしたよ。
実はヘタレ男子という一面を描いたシーンにも笑わせてもらいました。
女子から人気の男子が恋愛に苦労する姿をユーモアたっぷりにお届けする『覚悟はいいかそこの女子。』！
物語に登場する人物全員が、愛すべき魅力的なキャラクターになっています。
彼らの素敵な恋模様を引き続き楽しんでいってください。
後編
美苑のことを恋愛に興味が無い女の子だと決めつけた斗和。
しかしどうしても彼女のことが気になってしまい、普段から目で追っていくようになっていました。
すると自分のことを汚物のように見てくる美苑が、恋する乙女の表情になった瞬間を見てしまいます。
それは古典の授業中のことでした。
先生から問題を出された美苑が激しく動揺しています。
古典用語の意味を質問された美苑は、なんとか正解を出すことが出来ました。
ですがその表情は斗和が見た事のないほど、とても恥じらったものだったのです。
誰がどう見ても古典の先生に恋心を寄せている美苑なのですが、斗和はそれを認めようとしません。
その後も彼女の様子を観察していく斗和。
美苑は彼の視線に気づかず、わざわざ遠回りになる裏門から帰ろうとしています。
実はこの行動も古典の先生に会いたいがためのものでした。
美苑が普通の女の子と同じように恋をしていることが、鈍感な斗和にもようやく伝わります。
彼女の視線を追っているうちに、斗和は重大な間違いを犯していることに気がつきました。
軽い気持ちで告白した自分をクズだと思うようになっていきます。
自分の取った行動がカッコ悪いことだとようやく分かった斗和。
そんな中、美苑が校門の前でしつこくナンパされている現場を目撃します。
ナンパする彼らの姿をまるで自分のことのように感じていました。
ここで初めて斗和は素敵な行動を取ることになります。
ナンパする男性たちを止めに入った斗和。
ですが腕っぷしには自信がないため殴られてしまいました。
鼻血を出しながら今までの自分を振り返ります。
天を仰ぎながら、自分がいつの間にか美苑を本気で好きになっていたことを理解していました。
それと同時に軽い気持ちで告白したことを後悔しています。
するといつの間にか倒れている斗和の隣に美苑が座っていました。
どんなにカッコ悪くても、美苑と幸せになりたいと思う斗和。
2度目の告白にはなるのですが、自分の本当の気持ちを伝えることが出来たのです。
しかし現実は甘い物ではありませんでした。
これがクールビューティーな美苑の対応だったのです。
彼女の冷たい態度で斗和は体調を崩してしまいました。
斗和はここから美苑という高いハードルをどのように乗り越えていくのでしょうか！？
二人の可愛いすぎる恋模様の行方は、実際にご自身の目で確かめることをオススメしますよ。
『覚悟はいいかそこの女子。』を読んだ感想
セリフの一つ一つがとても素敵だと思いました。
真実の恋に気づき始める斗和と、いつも冷静な美苑。
二人のやり取りの中に出てくるお互いの心理状況を表すセリフや表情に、心から感動することが出来ましたよ。
ただの恋ではなく、人を好きになる深層心理まで表現した『覚悟はいいかそこの女子。』！
性別に関係なく心に突き刺さる物語になっています。
コミカルなだけでなく感動的なストーリーを読んで、幸せな気分を味わってみてください。
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