『ゴールデンカムイ』のネタバレと感想!アシリパとの出会いは?

今回は「野田サトル」先生の『ゴールデンカムイ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ゴールデンカムイ』はこんな漫画

勇猛な兵士として日露戦争で大活躍をした杉元佐一は、戦場から戻るとすぐに北海道へ向かいます。

十数年前に砂金の発掘でゴールドラッシュとなっていた北海道。

杉元はこの広大な大地で新たなゴールドラッシュを夢見ていました。

しかし現実はなかなか砂金が見つからず困り果ててしまいます。

そんな杉元だったのですが、北海道の先住民族であるアイヌから金塊を強奪した男性の噂を耳にしました。

この金塊の謎に迫る中、アイヌの少女・アシリパとの出会いが杉元の運命を大きく変えることになっていきます。

アイヌ民族にまつわる金塊を追いながら、アシリパと壮絶な冒険に向かう杉元の姿を描く『ゴールデンカムイ』

今回はこの漫画の魅力を、アシリパとの出会いのシーンを中心にしながらご紹介していきます。

大人気アドベンチャー作品に熱狂してみてください。

 

『ゴールデンカムイ』アシリパとの出会いは?

前編

日露戦争に兵士として参加していた杉元佐一。

彼はこの戦場に幼なじみと共にやって来ていました。

しかし幼なじみは妻の目の手術を杉元に託すと、戦場で命を失ってしまいます。

戦場から帰還した杉元は、幼なじみの願いを叶えるため北海道の山奥へ向かいました。

以前にゴールドラッシュで沸いた北海道なら、手術に必要な大金を稼げると考えたのです。

しかしなかなか金を見つけることはできません。

するとある老人からアイヌ民族にまつわる金塊の噂話を聞くことになりました。

老人によると、開拓の際に日本人から迫害されたアイヌは、抵抗するための軍資金を秘密裏に蓄えていたそうなのです。

ですがある日本人男性がアイヌを皆殺しにして、この軍資金を強奪していきました。

この男性は逃げ場を失い網走監獄に死刑囚として収監されることになります。

しかし刑務官に暴行を受けても、男性は軍資金の隠し場所を話すことはありませんでした。

どうにかして隠し場所を監獄の外にいる仲間に伝えたい男性は、同房になった死刑囚の体へ入れ墨にカモフラージュした暗号を彫っていきます。

そして入れ墨を彫られた死刑囚たちは、男性から軍資金の山分けを提示され次々に脱獄していきました。

杉元佐一
「あんたその話だれから聞いた?ずいぶん詳しいけど・・・またいつものホラ話だろ」

最初は老人の話を信用していなかった杉元。

ですが話し過ぎたと思った老人が杉元に襲い掛かってきたことにより、この噂話を信用することになっていきました。

自分に襲い掛かってきた老人を一蹴した杉元は、逃げ出して行った彼の後を追いかけることにします。

杉元佐一
「放っておけばまた俺を殺しに戻ってくるかもしれねえな、寝込みを襲われたらたまらん、やられる前にやるしか・・・」

老人を探しながら山の中を歩き回る杉元。

すると雪の中に埋められた老人の亡骸を見つけます。

杉元佐一
「ヒグマだ、ヒグマが食い残しをここに埋めたんだ」

老人の遺体を雪の中から出すと、杉元はとんでもない物を見てしまいました。

杉元佐一
「オイオイ、どういうことなんだ?こりゃあ・・・あんたがさっき話してた囚人のひとりってことか?」

なんと老人の背中には、軍資金の隠し場所を示す入れ墨が彫られていたのです。

杉元佐一
「ホラ話じゃなかったんだ、どおりで詳しいわけだぜこのオヤジ!これが金塊の在り処をしるした入れ墨だってのか!」

こうして杉元は千載一遇のチャンスを手に入れることが出来ました。

しかし彼の身にはとんでもない危険が迫っていたのです。

老人の遺体をヒグマに食われないようにするため、すぐに山から運び出そうとしていると一頭の小熊が姿を見せました。

杉元佐一
「なんだ小熊か、いや・・・まてよ、小熊がいるってことは」

杉元が危惧した通り、目の前に親熊が現れ襲い掛かってきます。

熊の圧倒的な力になす術もない杉元。

杉元佐一
「畜生ッ、食われる・・・」

絶体絶命のピンチの中、杉元の背後から一本の矢が熊に向かって飛んできました。

杉元が後ろを振り返ると、そこにはアイヌの民族衣装を身にまとった少女が立っています。

アシリパ
「離れろ、トリカブトの根やアカエイの毒針を混ぜた即効性の毒矢だが・・・ヒグマなら10歩は動ける」

これが目的は違いながらもアイヌの軍資金を探すためパートナーとなることになる、杉元佐一とアシリパの出会いだったのです。

二人の冒険劇はどのような展開を見せていくのでしょうか!?

 

 

アイヌから金塊を強奪した死刑囚の噂を耳にした杉元。

ホラ話だと思っていたのですが、老人の遺体に残された入れ墨によって状況は一変していきます。

そんな中、熊に襲われる杉元を救ってくれたアイヌの少女アシリパ。

実は彼女もアイヌの金塊とは切っても切り離せない関係性を持っていたのです。

それではいよいよ本格的になっていく二人の冒険劇の続きをご覧ください。

後編

アイヌ民族に代々伝わる毒矢でヒグマを仕留めたアシリパ。

杉元がヒグマの鋭い爪に驚いていると、アシリパが毒矢を抜き始めました。

杉元佐一
「何やってんだ?」
アシリパ
「毒矢が刺さったまわりの肉を取り除く、そうしないと毒が強いから肉も毛もダメになる」

するとアシリパが老人の遺体に気付きます。

杉元が穴から出てきた母熊にハラワタを食われたと説明すると、アシリパは首を傾げながら反論してきました。

アシリパ
「冬ごもりの穴から出たばかりの熊は何も食べない、胃が縮んでるからすぐには食えない」

子供を守るために人間を襲ったとしても、肉まで食べることは無いそうなのです。

アシリパが母熊の胃の中を確認してみると、予想通り空っぽでした。

アシリパ
「まずいことになったぞ、お前」
杉元佐一
「なんで?」
アシリパ
「この時期に肉が食えるのはマタカリブだ、冬ごもりしそこなって気が荒くなってる危険な熊だ」

マタカリブは一度手に入れた獲物には強い執着心を示します。

そのためアシリパは老人の遺体をこの場に置いていくよう命令しました。

しかしこの遺体の入れ墨の謎を知っている杉元は、この命令を拒否してしまいます。

するとアシリパはマタカリブと戦い、遺体を自分の物にしろと言ってきました。

戦場で数多くの功績をあげてきた杉元ですが、いくら何でも熊と戦うことはできません。

そこで彼は老人の入れ墨を見せながら、アシリパにアイヌから強奪された軍資金の噂を説明していきました。

杉元佐一
「俺もまだ半信半疑だが、このオッサンの話が本当なら・・・この死体をヒグマに食われるわけにはいかねえ」

ヒグマ猟に慣れているアシリパに助けを求めます。

親友の最後の願いを叶えるためどうしても大金が必要な杉元。

しかしアシリパは何も言わず黙ったままです。

杉元佐一
「そうだよな、こんな話俺も最初はホラ話だと思ったけど・・・」
アシリパ
「信じる、なぜならその殺されたアイヌたちのなかには、私の父親もいたから」

こうしてアシリパの協力を得られることになりました。

アシリパはマタカリブを迎え撃つため、すぐに集めた薪に火をつけ始めます。

杉元佐一
「火があれば近づかないのか?」
アシリパ
「いや、ヒグマは火など恐れない、このかがり火の明かりでヒグマを撃つ、死体を囮に使って待ち伏せするんだ」

アシリパの話を聞き杉元が遺体を火のそばに移動させていきます。

すると遺体の入れ墨を見たアシリパがとんでもないことを言い始めました。

アシリパ
「なんて冷酷なことを・・・最初から囚人たちに金塊を山分けするつもりなんて無かったんだ、こいつらそれも知らずに・・・」
杉元佐一
「どういう意味だ?」

遺体の入れ墨は腕や胸にも彫られていて、その全てが身体の正中線で途切れていたのです。

アシリパ
「この位置は熊や鹿を解体するとき、毛皮を剥ぐために切込みを入れる線と同じだ」
杉元佐一
「つまり・・・殺して皮を剥ぐことが前提で、この入れ墨は彫られているってことか?」

この入れ墨を彫った男性の執念に怯え始める杉元。

しかしまずはマタカリブと戦い生き抜かなければ、この男性の謎に迫ることが出来ません。

アシリパ
「ヒグマは一度人間を殺すと罰として人間しか食えなくなる、人間を恐れない凶暴で危険なウェンカムイ(悪い神)になる」
杉元佐一
「バレちまったわけだ・・・人間様が弱い生き物だって」

ここから弱いはずの人間である杉元とアシリパが、ウェンカムイに対して頭脳的な戦い方を披露していきます。

大金のために生き残らなけらばならない杉元と、父親の仇を討つために死ぬわけにはいかないアシリパ。

目的は違うのですがお互いを戦士として認め合う二人が、ここから抜群のコンビネーションを見せ始めていきます。

その様子は実際に漫画を読んで興奮してもらいたいので、ネタバレはここまでとなります。

この迫力満点の物語の続きはご自分の目でお確かめください。

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『ゴールデンカムイ』を読んだ感想

謎解きの面白さと、アクション漫画のドキドキ感が見事に融合した作品だと思いました。

命知らずな杉元と、山を知り尽くしたアシリパのコンビも読んでいて気持ちがよかったです。

北海道の先住民族であるアイヌについても勉強できる素晴らしい漫画ですよ。

様々な豆知識が満載で読み応えが抜群な『ゴールデンカムイ』

物語の舞台でもある北海道ではかなりの注目を集めている作品です。

おそらくその注目度はこれから全国区になっていくことでしょう。

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