異世界居酒屋「のぶ」のネタバレ(漫画)!アニメ化されました!

今回は「原作 蝉川夏哉 漫画 ヴァージニア二等兵」先生の『異世界居酒屋「のぶ」』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『異世界居酒屋「のぶ」』はこんな漫画(あらすじ)

城壁に囲まれた古都アイテーリアでは数多くの兵士が日々訓練を積んでいます。

訓練で疲れ切った兵士の胃袋を満たす酒場が路地裏に開店しました。

異世界の住民を癒す酒場の名前は居酒屋「のぶ」です。

馴染みが少ない異国風の料理と“トリアエズナマ”の美味しさに魅了されていく兵士たち。

寡黙な店主とキュートな看板娘のしのぶが異国の兵士を虜にする様子を描いた『異世界居酒屋「のぶ」』

今回はファンタジーとグルメ漫画が融合した物語の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

心温まるアットホームな居酒屋のような雰囲気を存分にご堪能ください。

 

『異世界居酒屋「のぶ」』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

古都アイテーリアで兵士たちの行軍訓練が行われています。

夜遅くまで続いた訓練で多くの兵士が疲弊していました。

その中でニコラウスが同僚のハンスを食事へ誘います。

ニコラウス
「最近ちょっといい酒場をみつけたんだ、このあとどうだい?ハンス」
ハンス
「ぐぅぅぅー」

空腹のハンスは大きくお腹の音を鳴らしました。

ニコラウスはお腹の音を返事だと受け取ります。

ニコラウス
「はは、いい返事だ、このニコラウスが薦めるんだ、外れはないぜ?今日の訓練は城壁外の森まで行ったんだ、クッタクタだろ」
ハンス
「そうだなそれに・・・なんせ今日は給料日!」

給料日を喜ぶ2人はお酒を楽しむことにしました。

隊舎を出ると異世界の夜空には月が2つ出ています。

この月明りのため2人には灯が必要ありません。

月明りに照らされた2人が向かったのは、馬丁宿の通りにある酒場です。

しかしいくら天気が良くても古都を包む空気はかなり冷え込んできました。

それでも楽しみなお酒のため歩を進めていきます。

ニコラウス
「さぁもうそこだ、ほらあの店」

ようやく酒場に到着したのですが、ハンスには看板に書かれた文字が読めません。

どうやら看板に書かれている文字は異世界のものではないようです。

ハンス
「おいニコラウス、あの看板・・・何て書いてあるんだ?」
ニコラウス
「ああ、なんでも居酒屋ノブって書いてあるらしい」

もちろんニコラウスも看板の文字を読める訳ではありません。

この酒場に来たことがあるので店名を知っているのです。

ハンス
「居酒屋・・・ノブ?ノブってのは人の名前か?」
ニコラウス
「ああ、ここのマスターの名前らしいな、ノブ・タイショー、店ではタイショーと呼んだらいい」

マスターの名前もこの異世界では風変わりなものでした。

しかしハンスには名前よりも気になっていることがあります。

ハンス
「ところでニコラウス、この店は何を出すんだ?」
ニコラウス
「分からん、日によって変わる」

居酒屋のぶでは日替わりメニューを提供していました。

ただこの異世界には日替わりメニューという概念がないのでハンスは納得できません。

ハンス
「いやいや肉とか魚とかあるだろ」
ニコラウス
「まあまあ・・・そこは入ってからのお楽しみ」

毎日の食事として食べ飽きている馬鈴薯でなければ構わないと思うハンスが居酒屋のぶの扉を開けようとします。

ですがドアに触れたところで動きを止めました。

ハンス
「ちょ・・・おいニコラウス、本当に大丈夫なのか?」
ニコラウス
「何がだよ」
ハンス
「払いだよ!見ろよこの引き戸・・・硝子だぜ!?いくら給料日だからって・・・」
ニコラウス
「なあに心配するな、それにここはツケもきく、さぁ入った入った!」

この異世界で硝子は高級品にランク付けされます。

そんな硝子を引き戸に使用していたので、ハンスは支払いが不安になってしまいました。

しかしニコラウスに背中を押されながら店内へ入っていきます。

ハンスは支払金額に怯えるドキドキ感と、どんな料理が食べられるのか楽しみな気持ちで胸が一杯になっていました。

そんな2人を出迎えたのは寡黙な店主と、キュートな女性店員のしのぶだったのです。

和風の居酒屋っぽさが漂うこの酒場でハンスはこれまで味わったことのない絶品料理を頂くことになるのでした。

 

 

異世界の兵士も仕事終わりのお酒を楽しみにしているという、日本のサラリーマンと変わらない姿にホッとしました。

そんな兵士たちを大満足させるのが居酒屋「のぶ」なのです。

この居酒屋では若鳥の唐揚げや海鮮丼など、日本では当たり前の絶品料理が次々と登場していきますよ。

紹介される料理がお酒好きにはたまらない『異世界居酒屋「のぶ」』

まず初めにニコラウスとハンスが頂くのはどんなお料理なのでしょうか!?

彼らが絶品料理に舌鼓を打つ姿を読んだ後は実際に絶品グルメを作ってみてください。

後編

居酒屋「のぶ」に入店したニコラウスとハンスを、キュートな笑顔が魅力的なしのぶが出迎えます。

しのぶ
「いらっしゃいませ!お二人様ですか?」
ニコラウス
「トリアエズナマ!こいつにも頂戴!」

来店経験があるニコラウスは席に座った途端、トリアエズナマというメニューを注文しました。

しかしハンスにはトリアエズナマがどんなものか分かりません。

ハンス
「トリアエ・・・?何だそりゃ」
ニコラウス
「トリアエズナマな!ダマされたと思って飲んでみろって」

飲むという言葉からトリアエズナマが酒であることは理解できます。

この異世界ではエールを飲む習慣はありますが、冷えた状態で飲むことはありません。

しかし居酒屋のぶでは冷えたエールを提供しています。

しのぶ
「はい、生二丁お待たせしました!横から失礼します!」

グラスに注がれた生ビールをしのぶが運んでくれました。

透き通るような黄金色の生ビールにハンスは思わず見惚れてしまいます。

また取手も硝子で出来ていることと、グラスがキンキンに冷えていることにも度肝を抜かれました。

ニコラウス
「はは、オレも最初は驚いたんだ、ま、取り敢えず飲もうぜ、乾杯!」

乾杯するとニコラウスが美味しそうにトリアエズナマを飲んでいきます。

しかしまだ初体験のお酒に対する不安をハンスは払拭できていません。

ハンス
「冷えたエールなんて初めてだぞ・・・うまいのか?」
ニコラウス
「いーからいーから!」

促されるままトリアエズナマを飲むことにします。

すると不安そうにしていたハンスがグラスを一気に飲み干しました。

ハンス
「・・・牛の小便だ」
ニコラウス
「は?」
ハンス
「美味いとかマズいとかそんなもんじゃない!段違いすぎる・・・今まで飲んでいたエールは牛の小便だ!」

トリアエズナマは今まで味わったことのない極上すぎるお酒だったのです。

気に入ったハンスはすぐにもう一杯トリアエズナマを注文しました。

そこにしのぶがオトーシを運んでくれます。

本日のオトーシは枝豆なのですが、ハンスは豆の皮が向かれていないことに納得できません。

ニコラウス
「いやいやこれはな・・・この皮に塩を振ってあるんだがこれをこうして食べると絶妙な塩加減になるんだ」

レクチャーするように皮ごと噛みながら豆を口の中に入れました。

ハンスも見様見真似で枝豆を食べてみます。

ハンス
「面白楽し美味しい」

あまりの美味しさにハンスは手が止まらなくなっていました。

ここでニコラウスがもっと美味しい食べ方をレクチャーします。

ニコラウス
「そしてこれがトリアエズナマによく合う!」

トリアエズナマと枝豆を口の中に流し入れました。

タイミング良くここでしのぶが注文していたトリアエズナマを運んでくれます。

しのぶ
「はいお待たせしました!」

ハンスもトリアエズナマと枝豆が相性抜群なことを実感できました。

入店してすぐにハンスもこの店が素晴らしいと感じます。

店主
「今日はおでんだ」

そんな2人に店主が今日のメニューを伝えてくれました。

もちろん2人はおでんがどんな料理なのか知りません。

しのぶ
「どうぞ、熱いのでお気をつけてくださいね」

運ばれてきたおでんが煮込み料理だということが分かりません。

しかし腸詰が入っていませんでした。

店主
「ああ、ありゃ美味い・・・が今日は無しだ、代わりにこれも入れてやろう」

店主は腸詰の代わりに牛すじを入れてくれます。

牛すじだけでなく他の具材も見たことがありません。

とりあえずハンスは大根に手を伸ばしました。

ハンス
「う・・・美味い!」

大根の次は蒟蒻、そして牛すじ、ちくわを食べていきます。

店主がそれぞれの具材について説明するのですが、美味しすぎるためハンスは説明を聞いていません。

しかし最後にジャガイモが残ったところでハンスの手が止まります。

店主
「なんだ、じゃがいもは苦手か?」
ハンス
「いやね・・・正直馬鈴薯は食べ飽きてて・・・どう料理したって同じ味しかしないだろ?いくらこの美味いスープで煮込んでも大して変わらない気がしてなぁ・・・」

馬鈴薯を食べ飽きているハンスのため、店主はカラシを出してあげました。

辛味によって馬鈴薯の味が見事に激変します。

感激を伝えようとするのですが、ニコラウスがトリアエズナマではない酒を飲んでいます。

ニコラウス
「これはアツカンだよ、オデンに合うぜ」
ハンス
「タイショー!オレにも同じものを!」

こうして2人はアツカンとオデンの最強コンビを味わうことができました。

大満足した2人がお会計を済ませようとします。

ニコラウス
「代金はいくらかな?」
しのぶ
「お代は泪雫型銀貨一枚です」

居酒屋のぶは美味しいだけでなく料金も安いので、数多くのお客を大満足させていました。

そんな人気店では次にどんな料理を出してお客様を満足させるのでしょうか!?

 

『異世界居酒屋「のぶ」』を読んだ感想

日本人なら誰もが食べたことのある料理を珍しそうに耐える姿が斬新ですね。

看板娘のチャーミングなしのぶも印象に残りました。

お客様の身も心も大満足させる『異世界居酒屋「のぶ」』

読んでいると作中の料理を食べたくなるはずですよ。

ご自分なりのレシピで料理の再現にもチャレンジしてみてください。

 

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