今回は「谷中分室」先生の『ボーダレスネーム』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『ボーダレスネーム』はこんな漫画(あらすじ)
31歳になった片山津亜生(かたやまづあお)は漫画家になるという夢を捨て、現在は広告代理店で働いています。
夢を諦めてからは色々なものに折り合いをつけながら、人生を上手く過ごすようになっていました。
誰かのニーズに応える広告の仕事をこなしているうちに、亜生は自分の限界を知ってしまいます。
その中で漫画雑誌の50周年を宣伝する広告の仕事を担当することになりました。
捨てたはずの夢に関わることとなった亜生は、再び夢に向かって立ち向かうことになるのです。
夢に向かって突き進む女性の輝きを描いていく『ボーダレスネーム』!
今回は読んでいくうちにポジティブな気持ちになれるビジネス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
アラサー女性が夢を叶えようとする姿から大きな感動を味わってください。
『ボーダレスネーム』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
子供の頃、片山津亜生は夢を持ちましょうと言われてきました。
しかし夢破れた現在の亜生は、子供の頃にかけられた言葉を呪いだと思っています。
夢ばかり見ているとロクな大人になれないと言われたことで、亜生は漫画家になりたいという夢を諦めました。
それからの亜生は広告代理店でデザインの仕事を続けています。
30歳を超えた現在の亜生は仕事を上手くこなすことがポリシーになっていました。
広告の仕事は依頼主のニーズに上手く応えることです。
若い頃の亜生は求められていることを理解できず、上司や先輩に叱られてしまいました。
自分のキャパシティーを把握していなかったので、数々の失敗も繰り返してしまいます。
現在の状況を亜生は階段の踊り場で立ち止まっているような感じだと思うようになっていました。
このままの状況で良いのか本人も分かっていません。
しかしそれでも上手く仕事をこなすことしかできないのです。
いつも通り仕事をしていた亜生に、新しく上司になった七尾が声をかけてきました。
七尾のことを少し苦手だと思っているのですが亜生は笑顔で対応します。
亜生が仕事内容を理解しないまま、依頼内容の説明を受けるオリエンテーションへ向かうことになりました。
オリエンテーションに参加すると、新規案件はステップという人気漫画雑誌の50周年を宣伝する広告だということが判明します。
夢を諦めた亜生は漫画と携わることに抵抗感を覚えてしまいました。
それでも仕事なのでしっかりと向き合うことにします。
漫画雑誌の出版社からは広報部と編集部から社員が参加してくれることになりました。
亜生はその中で編集の石川という男性に意見を求めることにします。
精神論を語られた亜生は戸惑ってしまいました。
実はこのようなオーダーが亜生にとって最も苦手なのです。
不安を感じているうちにオリエンテーションが終了しました。
帰り道、七尾が今回の案件について仕切りを亜生に任せてきます。
社内には人気漫画雑誌のステップを愛読している社員がたくさんいました。
その中で自分が担当する理由が分かりません。
意味不明な理由で担当を任されてしまいました。
非効率的な仕事に納得ができない亜生は自宅でヤケ酒を飲むことにします。
晩酌をしながら資料用に購入した漫画雑誌を読むことにしました。
漫画自体を読むことが久しぶりの体験です。
すると漫画家になる夢を諦めなさいと言われた記憶が蘇りました。
あくまでも仕事だと割り切ってから漫画を読むことにします。
しかし漫画に熱中した亜生は徹夜で読み入ってしまいました。
心のどこかに漫画への未練が残されていることを本人はまだ自覚していません。
仕事として関わることになった漫画は亜生をどのように変化させていくのでしょうか!?
多くの社会人が子供の頃に描いた夢とは異なる人生を送っていると思います。
そんなリアリティーを感じられる設定に共感することができました。
何歳になっても夢を追いかけて良いことを教えてくれる『ボーダレスネーム』!
ひたむきに頑張るヒロインの姿は勇気を与えてくれますよ。
自分の気持ちと素直に向き合うヒロインのキラキラした姿をお楽しみください。
後編
徹夜で漫画を読んでしまった亜生は目の下にクマを作りながら出社しました。
部下のサポートをしながら仕事していると打合せの時間になってしまいます。
七尾が嫌なところを突いてきました。
たしかに亜生自身もこの案が石川の要望に応えられているとは思いません。
しかし他のスタッフは充分だと評価してくれます。
判断は亜生に任されることになりました。
時間も遅いため打ち合わせを終え明日に備えることにします。
帰る準備をしていると七尾が声をかけてきました。
夢を捨てた亜生には仕事を上手くやることしかできません。
考えても仕方ないため亜生は美味しい食事で気分を変えることにします。
すると常連になったお店で意外な人物と出会いました。
石川は最近この辺りに引っ越してきたそうです。
亜生が隣の席に座ると石川の横には今週号のステップが置いてありました。
興奮してしまった亜生は子供のようにはしゃいでしまいます。
それでも明日プレゼンする得意先と相席してしまったので、粗相のないよう振る舞うことにしました。
昔から石川は漫画が苦手だったそうです。
漫画よりも小説が好きだったので文芸の編集になりたいと思っていました。
しかし配属されたのがステップだったため最初の頃は悩みが多かったそうです。
最初は夢を絶たれたと感じたのですが、いつの間にか漫画が石川の夢に変わっていました。
石川が心からステップを好きだと気づいた亜生は、自分の案では石川の要望に応えられていないことを再認識します。
お店を出ると着替えてから会社に戻りました。
しかし夜も更けてきたためなかなか良いアイディアが思い浮かびません。
自分には夢に溢れたステップの広告などできないと思いながらステップに掲載中の漫画を読んでいきます。
すると登場人物が夢を諦めそうになっているシーンが目に留まりました。
一度は夢を捨てた亜生は、夢の影につきまとう存在を知っています。
絶望のまま終わらない強さを持つステップの主人公達だからこそ、多くの読者に立ち上がる勇気を与えてくれました。
それは漫画が夢に変わった石川も同じなのです。
終わらない主人公達を見ているうちに亜生は素敵なアイディアが思い浮かびました。
まずモノクロのカットから始まっていき、様々な絶望のカットをラッシュのように描いていきます。
そして読者の視点に切り替えこれで終わりだと思わせておき、ページをめくると白紙のステップがを虹色に染めました。
虹色のページには“僕らはこんな所で終われない”というメッセージが刻まれています。
絶望が希望に変わる場面を表現しました。
完成した亜生のプレゼンは高く評価されCM化されることが決定します。
プレゼン終了後、石川が亜生に仕事の提案をしてきました。
最初は断った亜生だったのですが完成したステップのCMに心を揺れ動かされます。
大型ビジョンに映し出されたCMに足を止めた人たちが頑張る勇気を貰えたと言ってくれました。
これまでの経験値があるのは仕事です。
しかし亜生にはもう一つの可能性が残っていました。
それが随分前に捨てたものだということは分かっています。
良い大人なんだからと言われて亜生は夢を捨てました。
31歳になった片山津亜生は再び夢に向かって歩き始めたのです。
しかし何を描けば良いのか分からずしょっぱなからつまづいてしまう亜生だったのでした。
『ボーダレスネーム』を読んだ感想
夢を抱き続けることの難しさと、何歳になってもチャレンジする勇気が大切なことを教わりました。
何度失敗しても諦めないことはとても困難な道のりかもしれません。
しかし亜生のように夢を追い続ける人は素敵だと思います。
大切なメッセージを数多く伝えてくれている『ボーダレスネーム』!
感動できる漫画を探している人にオススメです。
努力家のヒロインを応援しながら漫画の世界観を堪能してみてください。
電子書籍を無料で読んでみませんか?
電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。
ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!
それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓
映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT!
実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?
U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。
しかも新規登録から31日間は無料なんです!
もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?
ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!
このポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!
動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!
さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!
無料トライアルはこちらから↓↓↓