今回は「nev」先生の『ワタシはいいの、ワタシはね』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『ワタシはいいの、ワタシはね』はこんな漫画(あらすじ)
21歳の岸本美波(きしもとみなみ)は憧れていたインテリアや雑貨を扱う会社に就職することができました。
憧れの会社の役に立ちたいと思う美波は入社から1年後、マーケティング企画部へ異動することになります。
新しい部署で教育係を担当してくれることになったのは、仕事が出来そうな八木夕美(やぎゆみ)という女性社員でした。
キラキラと輝く八木のようになりたいと思う美波だったのですが、彼女は他人に厳しく自分に甘い最低の先輩だったのです。
治外法権状態で”ワタシはいいの、ワタシはね”という口癖で周囲の批判をねじ伏せる八木に対して美波はどんな対応をすれば正解なのでしょうか！？
自分のことを棚に上げながら平気な顔で他人を注意する先輩に振り回されるヒロインの苦悩を表現した『ワタシはいいの、ワタシはね』！
今回は実際のオフィスでも起こり得そうな社会問題を題材にしたヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
好き勝手に行動する八木に苛立ちながらヒロインの立場に感情移入してみてください。
『ワタシはいいの、ワタシはね』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
岸本美波が憧れていたIWAインテリアという会社の面接を受けています。
面接官に対してまずこの会社に憧れを抱いた理由を説明することにしました。
IWAインテリアは一人でも組み立てやすいだけでなく、安価でデザイン性に優れた家具などを販売しています。
お客のニーズをしっかりと把握している点も美波がこの会社に憧れを抱いた理由でした。
そんな美波に対して面接官がこの会社でやりたいことを質問してきます。
自分の熱意をしっかりと面接官に伝えました。
すると面接官は好感触を持ってくれます。
その結果、大きく成長できることを期待された美波はIWAインテリアへの採用が決定しました。
面接官たちからはそんなに固くならずにアットホームな会社の中で力を発揮してほしいと言ってもらえます。
それでも美波は憧れの会社に入社できることが決まったため、必死に努力することを心の中で誓っていました。
入社から1年後、美波はマーケティング企画部への異動を命じられます。
緊張しながら移動してきた美波を待っていたのは教育係を担当することになった八木夕美という女性社員でした。
八木は見るからにおしゃれで仕事が出来そうな人物です。
その姿を見た瞬間に美波は八木に憧れを抱きました。
憧れを抱いたため緊張しながら挨拶をしてしまいます。
それでも八木は緊張しなくてもいいと優しい言葉をかけてくれました。
お客様にいつも見られているという意識が大切なことを教えてくれます。
美波はしっかりとしたマナーを身に付けることを心に決めました。
八木への憧れがどんどん強くなっていきます。
自己紹介が終わると他の社員たちへ挨拶することになりました。
まず紹介されたのはマーケティング企画部1課の倉田課長です。
いつもこのように八木は上司を立てる褒め言葉を使っていました。
褒められた上司も悪い気分はしていません。
課長への挨拶を終えると基本的な新人研修を行うことになりました。
2人が会議室へ向かっていると、娘を小児科へ連れて行っていたため遅刻した女性社員が出社してきます。
その様子を見ていた八木の顔色が変わりました。
どんな理由があっても八木は遅刻を認めません。
社会人の厳しさを教わる美波だったのですが、ここから八木の本性を知ることになるのでした。
仕事が出来そうな先輩には誰もが憧れるものだと思います。
そんな共感度の高いストーリーがこの作品の軸になっていますね。
自己中心的な人物が周囲を翻弄していく『ワタシはいいの、ワタシはね』！
ここから八木があり得ない本性を見せ始めます。
呆れた考え方に苛立ちながらご覧ください。
後編
新人研修中、八木が遅刻以外の大事なルールを説明します。
大切なことを教わった美波は有給休暇など必要ないと考えていました。
一生懸命働いて八木のようなかっこいいキャリアウーマンになることを目標に掲げます。
しかし2ヵ月後、通勤電車が人身事故のため1時間以上の遅れが出てしまいました。
入社して初めての遅刻だったため、まずはメールで人身事故が起こったことを伝えます。
頭の中で仕事の整理をしながら会社へ向かいました。
到着すると先輩たちは人身事故のことを心配してくれます。
ですが八木だけは心配などしてくれません。
注意されたことで落ち込んでしまいます。
しかし少しだけ腑に落ちないことがありました。
気を取り直して仕事を始めることにします。
すると八木から美波が作成した競合調査資料にクレームが入りました。
八木は老舗のメーカーを対象にしていないことが不満のようです。
資料を今日中に作り直して明日の朝、上司の承認をもらいなさいと命じられました。
結局この日はなかなか仕事が終わらず、美波は残業することになります。
翌朝、眠たい目をこすりながら出社すると八木からメールが来ていました。
子供のような理由で遅刻することを連絡してきます。
美波はモヤモヤした気分のまま、競合調査資料を上司に見てもらうことにしました。
すると上司から対象に老舗メーカーを入れなかった方が良かったと言ってきます。
困っていると八木が2人の間に割って入りました。
そしてとんでもないことを言い始めます。
自分が指示したことを上司には明かしません。
そして今日中に資料の修正を命令してきました。
何事もなかったように上司を見送る八木に対して美波は納得することができません。
自分の非を認めようとしない八木の態度に少しずつ不満が溜まっていきます。
それでも何か意図があると考えることで美波は自分を納得させました。
しかし八木のとんでもない行動は氷山の一角だということを知ることになるのです。
最悪な先輩に翻弄される美波の運命とは・・・！？
『ワタシはいいの、ワタシはね』
とても身分勝手な八木を見ているうちに腹が立ってきますね。
現実の社会でもこのような人物がいるかもしれないと思いながら鳥肌が立ってしまいました。
絶対に同じ職場で働きたくない先輩を描写した『ワタシはいいの、ワタシはね』！
八木が不幸のどん底に落ちることを祈りながら読むことをオススメします。
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