透明人間の骨のネタバレ！感想と最新刊の発売日をお伝えします！

今回は「荻野純」先生の『透明人間の骨』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『透明人間の骨』はこんな漫画

9歳の少女、来宮花（きのみやあや）の家庭は崩壊寸前でした。

感情をコントロールできず暴力的な父親と、必死に耐え忍ぶ母親、そして何事にも無関心な兄。

こんな家族に囲まれながら生活する花は精神が壊れそうになってしまいます。

どこにも居場所のない彼女が願ったのは透明人間になる事でした。

その願いが叶い透明人間になれた花が普通の家族を取り戻すまでの姿を描く『透明人間の骨』！

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

花の不思議な能力の使い道にご注目しながらお楽しみください。

『透明人間の骨』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

小学2年生の時、花は父親と釣りに出かけたことがありました。

そこには楽しそうな親子の姿があったのですが、花は本当は行きたいと思っていた訳ではありません。

ただ父親の機嫌取りのために一緒に行っただけでした。

幼い我が子にまで気を使わせるこの父親は、自分の感情をコントロールできず機嫌が悪いとすぐに怒鳴り散らします。

花はそんな父親を何よりも恐れていました。

ある日、友達の家に遊びに行った花はカルチャーショックを受けることになります。

友達の父親が家にいたため、友達に素朴な質問をする花。

「お父さんがいるのにおうちで遊んでいいの？」

普通の親子関係を築いている友達には質問の意味すら分かりません。

すると父親とテレビゲームを始める友達。

その姿は花にとって信じられない光景でした。

もしも自分の家で花が一人でテレビゲームをしていたらこんなことは起こりません。

実際に友達の家から帰った花が一人でゲームをしていると、父親が不機嫌そうに声をかけてきました。

「花ちゃん、野球見ていいか？」

「えっと・・・まだ・・・その・・・」

「チッ、テレビゲームなんかいつでも出来るだろ・・・」

「あっ・・・えっと・・・ご・・・ごめんなさい」

こうして機嫌が悪くなった父親は母親と喧嘩を始めます。

「お父さん！そんな事くらいで怒らないでよ！」

「てめぇがこんな時間にテレビゲームなんかやらせてやがるからだろうが！！」

花の家ではこうした事が日常的になっていました。

そのため父親が家に帰ってくるたび、花はその恐怖に怯えてしまいます。

父親の恐怖はこれだけではなく、母親の顔には日に日に傷が増えていくありさまでした。

「ここに居たくない・・・別の家に生まれたかった・・・」

切実にこう思っていると、不思議なことに鏡に映った自分の姿が消えていきます。

いったい花の身に何が起こったのでしょうか！？

愛情を感じられない父親との生活に苦悩していく花。

幼い彼女が家族の問題で苦しむ姿は見ていて辛いものがありますね。

しかしそんな花に奇跡のような出来事が起こります。

彼女がどのようにこの奇跡の能力を使っていくのかが見所になっている『透明人間の骨』。

ここからはその能力についても詳しく描かれていきます。

それでは引き続き物語の魅力をご堪能ください。

後編

自分が透けて見えることに気が付いた花。

「えっ・・・透けてる・・・鏡に映ってない・・・これって・・・私消えてる？」

彼女は本当に消えているのかを、兄の前で試すことにします。

兄が夢中になっているテレビの前に立ってみる花。

しかし兄は花に気が付くことはありません。

さらにこの能力にはもう一つの特徴がありました。

「自分の意思で消えたり戻ったり自由に出来る・・・何？これ・・・？超能力？何でこんな事に・・・ここに居たくないって思ったから？」

花はここからこの能力についていろいろと試してみることにします。

まず初めに気が付いたことは、花が消えるのと同じように着ている服も消えることでした。

しかし花が中に入っても布団が消えることはありません。

つまり彼女が持ってみたり身に付けたりすると、その物は一緒に消えることが判明します。

さらに透明になっている時の花の声は誰にも聞こえません。

検証してみるとこの透明になれる時間は10時間を超えていました。

「楽しい！でも大騒ぎになったら嫌だから秘密にしよう」

それからの彼女はこの能力を遊び半分で使い始めます。

誰にも迷惑をかけずに一人で能力を楽しむ花。

しかし彼女が10歳になると状況は一変してしまいます。

ついに花は父親が母親に暴力を振るう現場を目撃してしまいました。

母親を助けたいのですが恐怖のあまりどうすることもできません。

「花ちゃんはお母さんの味方か？俺が悪いのか？花ちゃんはそう思ってんだな？」

「えっ・・・あの・・・そんなこと・・・」

「俺が悪いのか！！！」

興奮する父親を母親が止めに入ります。

「子供に怒鳴らないで！！」

こんな毎日が続く中、花は15歳へと成長していきます。

花はこの頃から自己主張を辞め、家族に何も期待しなくなっていました。

そんな中、再び暴力を振るわれた母親はついに刃物を出し自殺をしようとしてしまいます。

「私はあなたの為に生きてるんじゃない！！こんなんじゃ生きてたくない！死んでやる！」

その姿を見た花は改めて自分が母親の事を愛しているんだと気が付きます。

そして母親が暴力に対して必死に我慢しているのは、自分たちを守るためだという事にも気が付きました。

「もう何年も透明になってない」

久しぶりに能力を使うことにした花。

彼女は透明になり父親の後をつけ始めます。

果たして花が選んだ究極の選択肢とは！？

誰もが驚愕する続きは漫画を読んでのお楽しみにしてくださいね！

『透明人間の骨』最新刊の発売日は？

常軌を逸した家族の物語を描いた『透明人間の骨』！

このスリリングな内容は多くの読者から反響を得ています。

そんな『透明人間の骨』は第4巻が2018年3月19日に発売されました。

残念ながら第4巻で連載が終了してしまいましたので、次回作を楽しみにしましょう。

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