兄だったモノのネタバレ(漫画)!第2話と第3話の見所は?

今回は「マツダミノル」先生の『兄だったモノ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『兄だったモノ』はこんな漫画(あらすじ)

女子高生の鹿ノ子(かのこ)は病気で亡くなった兄の墓参りに、兄の恋人だった聖(ひじり)と共にやって来ました。

男性同士で一緒に暮らしていた兄の騎一郎(きいちろう)を許さなかった両親は、聖の存在を恋人だと認めていません。

しかし聖が騎一郎の家族だと思う鹿ノ子は、両親に内緒で兄の遺骨を聖に渡しました。

騎一郎と聖の関係性に理解を示す妹だと思われましたが、実は遺骨を渡した理由は鹿ノ子が聖に恋をしたためだったのです。

亡くなった兄に勝ちたいと聖に近づこうとする鹿ノ子。

そんな鹿ノ子の前に緑の目をした怪物になった騎一郎が現れました。

恋路を阻もうとする兄だったモノに鹿ノ子は打ち勝つことができるのでしょうか!?

兄妹の歪な愛情を表現した『兄だったモノ』

今回は人間の狂気を題材にしたSFファンタジー漫画の第2話と第3話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

亡くなっても呪縛霊となった兄と、聖を奪いたい鹿ノ子の争いが激化していきますよ。

 

『兄だったモノ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話

母親とケンカした鹿ノ子が高校で友人に広島へ行くことを相談しています。

鹿ノ子
「・・・その、好きな人に会いに行くの」

鹿ノ子に好きな人がいることを知らなかった友人は驚きを隠せません。

友人は鹿ノ子の恋バナにとても興奮しています。

しかし鹿ノ子は広島に行くことをまだ聖に伝えていません。

このままではせっかく購入した新幹線のチケットが無駄になってしまいます。

鹿ノ子
「だって私スマホ持ってないし・・・どう相手に連絡していいか分からなくて・・・」

教育に厳しい母親がいるため家から電話することもできません。

困っていると友人が公衆電話を使えばいいとアドバイスしてくれます。

鹿ノ子には公衆電話を使うことは思いつきませんでした。

鹿ノ子
「うん、そうね・・・これなら連絡できると思う」

感謝すると友人に聖がどんな人なのか尋ねられます。

ですが鹿ノ子は聖のことを教えたくありません。

すると女子高生という立場を利用すればいいと言われます。

鹿ノ子は倫理観のないことをするつもりはありませんし、聖が女子高生というブランドを好きだとも思えません。

鹿ノ子
「死ぬほど嫉妬深くって執念深い人」

兄の騎一郎と同棲していたので、聖の好みが執念深い人だと鹿ノ子は分かっています。

友人は不安を感じますが、鹿ノ子は聖に会うことを止めようとはしません。

授業が終わると近くの公衆電話へ向かいます。

公衆電話の威圧感に怯えながら恐る恐るドアを開けました。

鹿ノ子
「は・・・初めて公衆電話を使うわ・・・今まで誰かに電話しようなんて思ったことなかったし・・・」

メモを見ながら聖の携帯番号をダイヤルしていきます。

出てくれるのか分からないのでドキドキしてきました。

「・・・はい、中眞です」
鹿ノ子
「ひ・・・っ、聖さん!」
「え?鹿ノ子ちゃん?どうして公衆電話から・・・あそうか、鹿ノ子ちゃん携帯持ってなかったんか、今日はどうしたん?」

聖はすぐに事情を理解してくれます。

緊張している鹿ノ子は勇気を出して用件を伝えることにしました。

鹿ノ子
「あの・・・っ、来週第二土曜日そちらに行ってもいいですか?」
「来週の第二土曜日?えーと待ってね・・・その日は・・・うん、大丈夫だよ」
鹿ノ子
「ほ、本当ですか!」

第二土曜日は鹿ノ子に来てもらった方が嬉しいと言ってくれます。

しかし鹿ノ子には言ってる意味が分かりません。

「そういえば鹿ノ子ちゃん、泊まるとこはもう決めたん?」
鹿ノ子
「?まだです」
「それならウチに泊まらん?この間家ん中片してね、鍵の掛かる部屋も綺麗にしたし、新幹線代にホテル代じゃと高いじゃろ?もちろん男一人暮らしの家だから無理にとは・・・」
鹿ノ子
「あ!いえ・・・!そんなことは・・・っ・・・う、嬉しいです」

受話器を強く握り直してから嬉しい気持ちを伝えます。

こうして第二土曜日に聖と会えることになりました。

「よかった・・・俺も鹿ノ子ちゃんが来て・・・」

急に受話器から聖の声が聞こえなくなります。

受話器からはザーという音しか聞こえません。

鹿ノ子
「あれ・・・?何だろ・・・故障かな・・・?聖さん、聖さん?もしもーし、もしもし?」
モノ
「ト、トルナ、トルナ、トルナ、トルナ、トルナ、トルナ、トルナ、カノコ」

兄だったモノの声が聞こえてきます。

しかし周囲を見回しても兄だったモノの姿はありません。

鹿ノ子
「・・・・・・」
「もしもし?鹿ノ子ちゃん?、あ、よかった、繋がった、一瞬電波が悪うなったね」
鹿ノ子
「・・・そうですね」
「あ、ねえ鹿ノ子ちゃん、その日の夕飯何か食べたいものある?」

聖が夕飯を作ってくれると言ってくれます。

鹿ノ子は聖が作ってくれるものなら何でも嬉しいと答えました。

するとオムライスを作ると言ってくれます。

鹿ノ子
「オムライス?大丈夫ですよ」
「ほんま?よかった、騎一郎の大好物だったんよ」
鹿ノ子
「お兄ちゃんオムライス好きだったんですか?」
「うん、好き嫌いも多いし子ども舌じゃったけえ、ようせがまれて作っとった、鹿ノ子ちゃんはオムライスは好き?」

聖の質問に鹿ノ子は一瞬だけ無言になりました。

しかしすぐに受話器を握り直します。

鹿ノ子
「はい!勿論!だって私とお兄ちゃんそっくりなんだから」
「・・・そっか、よかった」

ここで鹿ノ子と聖は電話を切りました。

鹿ノ子が帰宅すると早く帰ってきていた母親がオムライスを作ってくれます。

食卓に向かいながら鹿ノ子は母親に兄が好き嫌い多かったことを知っていたか尋ねてみました。

しかし母親は騎一郎には好き嫌いが無かったと答えます。

鹿ノ子
「聖さん、私ねオムライス嫌いなんです、甘ったるいケチャップライスが、ミックスベジタブルの青臭さが、ふと思った、本当の兄は聖さんと母、どちらがよく知っていたのだろう」

生前の騎一郎は本当の自分を母親と聖のどちらに見せていたのでしょうか!?

 

 

勇気を出して電話をかけた鹿ノ子の想いが聖に届いた気がしました。

しかしそれでも兄だったモノの妨害は無くなりませんね。

怪物となった騎一郎と、恋をした鹿ノ子の争いを描写した『兄だったモノ』

兄だった頃の騎一郎と怪物になった現在のギャップに驚かされるストーリーになっています。

あまりにもかけ離れた騎一郎に鹿ノ子がどんどん振り回されていきますよ。

第3話

小学校の頃、鹿ノ子が帰宅すると騎一郎と女性の話し声が聞こえてきました。

玄関で鹿ノ子が靴を脱いでいると、騎一郎と女性が部屋から出てきます。

騎一郎
「よう鹿ノ子!おかえ・・・」

女性は抱きついてくる騎一郎を無理やり離れさせました。

妹が返ってくることを知らなかった女性は、鹿ノ子に謝りながら出ていきます。

鹿ノ子
「だあれ?さっきの人・・・」
騎一郎
「んー・・・俺のお友達♡」
鹿ノ子
「この間来てた人と違うよ?」

出ていった女性のことを鹿ノ子は見たことがありません。

不思議そうにする鹿ノ子の前で、騎一郎はヘラヘラしながらシャツを着直します。

騎一郎
「いろいろあんのよ大人にゃ、コンビニ行くけどなんか食うか?」
鹿ノ子
「夕ごはん前にいいの?」
騎一郎
「なはは、鹿ノ子は真面目だなー、母さんにばれたらおれが怒られるさ、ホラ!行こうぜ」

コンビニに連れて行ってくれた騎一郎はアイスを買ってくれました。

その時の優しく微笑んだ騎一郎の顔を鹿ノ子は今でも覚えています。

当時の夢を見ていた鹿ノ子が目を覚ましました。

目を覚ました鹿ノ子が広島へ向かう準備を始めます。

騎一郎の遺影に手を合わせる母親に声を掛けてから駅へ向かいました。

鹿ノ子
「母が遺影に手をあわす姿を見るたびひどく憐れな気持ちになる、母がどんなに兄を想ってもどんなに悲しんでもこの家にはあの化け物はいない」

兄だったモノがこの家に現れたことはありません。

憐れな気持ちになりながらコンビニに立ち寄ると、兄妹が仲良さそうにアイスを選んでいました。

レジに並んでいた鹿ノ子は無意識に兄妹の様子を眺めてしまいます。

そのせいで商品を受け取るのが遅れてしまいました。

鹿ノ子
「なつかしいゆめをみた、思えば兄は私を甘やかすことが好きだった、母に内緒で私を連れ出し手を引いてはいろいろな場所へ連れていってくれた、自惚れでなければ私は兄に可愛がられていたのだと思う」

慌ててコンビニを出た鹿ノ子が新幹線に乗るため駅へ向かいます。

駅へ向かう道中も兄の記憶が頭から離れません。

騎一郎はいつも鹿ノ子を優しい瞳で見つめてくれていました。

鹿ノ子
「花火大会の帰り道で、コンビニへ向かう河川敷で、手を引かれて歩いた夕暮れの街で、記憶の中の兄はいつも優しい瞳で私を見る、だったらあの化け物はどんな瞳をしていたっけ」

怪物になった兄だったモノの瞳を思い出すことができません。

そのままホームで待っていると新幹線が到着しました。

新幹線に乗り込むと兄だったモノが姿を現します。

モノ
「俺から聖を奪るのか?酷い奴だ」
鹿ノ子
「馬っ鹿じゃないの!いつまで聖さんに執着しているのよ、亡霊のくせに!」

兄だったモノは不敵な笑みを浮かべながら姿を消しました。

ここで新幹線の発車メロディーが鳴り始めます。

新幹線に乗り遅れたら聖と会うことはできません。

興奮を抑えるため鹿ノ子は呼吸を整えます。

鹿ノ子
「・・・だってしょうがないじゃない、お兄ちゃん、一目惚れだったの、愛してもらいたいの、私だってあの人がほしい・・・っ」

鹿ノ子は聖のことがほしくてたまりません。

しかしこの時の鹿ノ子は自分が馬鹿な小娘だということを知りませんでした。

傲慢で無邪気で無知で恋に恋をした鹿ノ子は思いもよらない結末を迎えることになるのです。

結末を知らないままの鹿ノ子が広島駅に到着しました。

鹿ノ子
「初めてこの街に来たときは何も思わなかった、実家を飛び出した兄の暮らす東京から離れたつまらない街だと思っていた、次に来たときはあの人がいる街だと我ながら単純に輝いて見えた、今はなんだろう、少し戦場のようにも思える」

戦場で鹿ノ子は兄だったモノに打ち勝つことができるのでしょうか!?

『兄だったモノ』に関する他の記事はこちらです↓↓↓

兄だったモノのネタバレ(漫画)!狂気に満ちた略奪愛の行方は?

2025.09.05

 

『兄だったモノ』はこんな人にオススメ

ファンタジーとホラーが好きな人にオススメしたい漫画です。

純粋な鹿ノ子の愛情と、それを邪魔する兄だったモノの執着心が見所になっていますよ。

恋愛漫画としても魅力的な『兄だったモノ』

一途で歪な恋愛感情を題材にしている気がしました。

怪物となった兄だったモノと、傲慢な妹の愛憎劇をじっくりとお楽しみください。

 

電子書籍を無料で読んでみませんか?

電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。

ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!

それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓

 

 

映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT

実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?

U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。

さらにポイントを使って購入することも可能ですよ!

そのジャンルは幅広く漫画はもちろんのこと、小説やビジネス書、週刊誌からファッション誌、スポーツ誌までも網羅しているんです!

使えるポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!

登録時にもらえる600ポイントを使用して無料トライアル期間中でも新作コミックが読めるU-NEXT

最新巻でもポイントを使用して読めるので、こんなにお得なことはありません!

最新漫画は動画も配信しているタイトルも多いので、「原作漫画とアニメや映画」のようにセットで楽しんでみませんか?

さらに大人向けコミック、BLやTLコミック、写真集なども充実!

雑誌も読み放題で成人向けの作品も超充実のU-NEXT

しかも新規登録から31日間は無料なんです!

もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?

ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!

動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!

さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!

無料トライアルはこちらから↓↓↓