『ヤングダイヤル―少年事件第零課―』のネタバレ(漫画)!

今回は「朱村咲」先生の『ヤングダイヤル―少年事件第零課―』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ヤングダイヤル―少年事件第零課―』はこんな漫画(あらすじ)

マル暴で働いていた警察官の志鷹千栄子(したかちえこ)は暴力的なイメージのせいで彼氏に婚約を破棄されました。

健全で普通な女性警察官になりたい志鷹は少年課への異動を申し出ます。

異動先の少年事件第零課ヤングダイヤルは少年少女を救うために警視庁が予算をあてて新設しました。

志鷹の教育係を担当する主任の蝙蝠鋼(かわほりこう)を含め、第零課は個性的なメンバーで構成されています。

第零課で働き始めた志鷹は普通になるどころか、目を背けてきた自分の黒歴史を思い出すことになってしまいました。

少年課の警察官にスポットを当てた『ヤングダイヤル―少年事件第零課―』

今回は職業エンターテインメントの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

志鷹千栄子の意外な過去に驚愕してみてください。

 

『ヤングダイヤル―少年事件第零課―』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

夜の街中で志鷹千栄子が呆然としています。

志鷹千栄子
「その日私は・・・久しぶりに男に抱きしめられた」

この日の朝、志鷹は警視庁少年課へ異動してきました。

警視庁少年課は非行少年の検挙や補導措置、支援活動を主な目的としています。

志鷹は健全な少年課で可愛い普通の女性警官に変わりたいと思って異動を希望しました。

少年課を希望したのは婚約破棄されたためです。

志鷹千栄子
「え?マル暴だから別れたい?でも結婚するって・・・ちょっと待ってよ、そんなテレビのイメージで勝手に決められても」

婚約者は志鷹が警察官だとは知っていましたがマル暴だとは思っていませんでした。

良心の反対もあって婚約者は志鷹との婚約を破棄したのです。

志鷹千栄子
「そんな理由で婚約破棄をされた私はマル暴を離れ、普通になりたくてわりとイメージが良さげな部署に希望を出した」

異動してきた志鷹が一緒に働くのは少し図々しい野間と、パリピ風な上司の池田、そして主任の蝙蝠です。

部署に案内されると蝙蝠が電話相談に対応していました。

電話の相手は風流華路(フリューゲル)という伝説のチームが憧れだと語っています。

蝙蝠鋼
「あの・・・それで・・・相談はなんですか?ここはヤングダイヤルなので」
志鷹千栄子
「あの・・・ヤングダイヤルって・・・ここ少年課じゃないんですか?」

志鷹が働く少年事件第零課ヤングダイヤルは、少年少女を救うことを目的とする部署として新設されました。

ヤングダイヤルにはイジメの相談はもちろん、ご家族や学校関係者からの相談電話を24時間受け付けています。

可能性の段階から介入するヤングダイヤルは事件が起きて最悪の結果になることを未然に防いできました。

特に蝙蝠は人気ナンバーワンで相談もない子が毎日のように電話をかけてきます。

志鷹の教育は蝙蝠が担当することになりました。

蝙蝠鋼
「白湯飲みますか?」
志鷹千栄子
「・・・頂きたいと思ってました」

圧をかけて言うセリフではないと思いながら、志鷹は待ってましたのような言い方をしてしまいます。

とりあえず白湯を頂きますが会話は全く盛り上がりません。

気まずいので志鷹は蝙蝠に子どもが好きなのか質問してみます。

蝙蝠鋼
「そういう質問嫌いです、人間なので好き嫌いはありますがひとくくりに子どもが嫌いなんてことないですよ、ひとりひとり別の人間ですから」
志鷹千栄子
「そ・・・そうですよね・・・」
蝙蝠鋼
「志鷹さん指スマです、いっせーのーせのかけ声で上がる指の数を言って上がる親指の数が合えばイチ抜け、2回抜ければ勝ちです」

急に蝙蝠が指スマの勝負を挑んできました。

いつか役に立つと言われたのですが、志鷹には指スマが仕事の役に立つとは思えません。

困惑しながら勝負するので志鷹は蝙蝠に負けてしまいます。

志鷹千栄子
「あ、電話」
蝙蝠鋼
「出てみてください」
志鷹千栄子
「え!?でも私まだ何も教えてもらってないですし急に・・・」
蝙蝠鋼
「習うより慣れろです」

まだ初日なので何も教わっていません。

それでも勢いで電話に出てみます。

志鷹千栄子
「はい!ヤングダイヤルです!もしもーし・・・えーっと・・・何かご相談が・・・」

相談内容は友達とのケンカでした。

そんなことで警察に電話してくるとは思っていなかったので志鷹は何も言えなくなってしまいます。

蝙蝠鋼
「もしもし大丈夫ですか?友達とケンカしてしまったんですね・・・辛いのに電話してくれてありがとうございます、大変でしたね」
志鷹千栄子
「何だ・・・この声、凄い安心する・・・」

電話を取り上げた蝙蝠の声はとても優しくて安心できるものでした。

そのまま蝙蝠は丁寧に対応していきます。

蝙蝠鋼
「ね?簡単でしょう?これで次は出来ますね」
志鷹千栄子
「それでケンカっていうのは・・・」

電話をかけてきた相手は変な男と友達が付き合っていることを否定してしまい、言い争いになったことで連絡が取れなくなってしまいました。

こういう時代なのでケンカの勢いでSNSや連絡先を消去して縁を切ることも珍しくありません。

相談者は自分をひどく責めていました。

蝙蝠鋼
「友達のためとはいえ不本意にも傷つけてしまったと、嫌われてもいいから一言だけ謝りたいと、だから友達はきっと怒ってなんていないとお伝えしました、一番に想ってくれるあなたがいて彼女は幸せだと」

ケンカくらいで相談してきたと思っていた志鷹は蝙蝠に責められてしまいます。

誰にも相談できない子どもたちは大勢いるので大人の価値観や今までの経験を捨てなければいけません。

子どもたちの求めていることはそれぞれ別なので解決方法も一人一人異なります。

そのため子どもたちと同じ目線でどんなことでも理解してあげなければなりません。

志鷹千栄子
「完全にナメてた・・・これ私・・・大丈夫じゃないかも・・・」

志鷹は悩んでいる子どもたちと向き合うことができるのでしょうか!?

 

 

普通になりたいという理由で少年課に異動を希望した志鷹でしたが、業務内容は想像以上に難しいものでしたね。

大人の価値観を捨てなければ向き合えない第零課はとても大切な仕事を任されていると感じました。

最悪の事態を未然に防ぐため活動していく『ヤングダイヤル―少年事件第零課―』

臨機応変な対応力が求められる職業を題材にしています。

志鷹と蝙蝠の意外な関係性も明らかになりますよ。

後編

初日の仕事を終えると志鷹の歓迎会が開かれました。

とても疲れたので志鷹はこの仕事に慣れていけるとは思えません。

志鷹千栄子
「酒が大の苦手で酔い過ぎて一度飲み屋で迷惑をかけてから一滴も飲まないようにしている」

歓迎会ではプライベートな質問も飛び交います。

その中で志鷹は第零課ヤングダイヤルが闇の深い問題を抱えていることを知りました。

特に蝙蝠は人が裏切るという理由から恋人を作らないそうです。

蝙蝠鋼
「憧れの人ぐらいはいましたけど、その人はいつもカッコよくてみんなから信頼されてたし、男の中の男って感じの人でボクもあの人のように逞しい人間になりたかったです」

早口で憧れの男性について語り始めました。

少し引いていると別の席で若者が騒ぎ出します。

志鷹はその中の眼帯をしている少女の様子が気になっていました。

少女がお手洗いに行ったので後を追いかけます。

志鷹千栄子
「そのケガ大丈夫?」
ユカ
「あんたさっきこっちチラチラ見てたよね、何?警察?悪いけど未成年じゃないし酒飲んでもない」
志鷹千栄子
「言いたいことは色々あるけどとりあえずそのケガ・・・誰かにやられたんじゃないの?」
ユカ
「・・・っ、ルキが殴るわけないでしょ?転んだだけだしあんたに関係ねぇだろ・・・」

大きなお世話だと言い残し少女はトイレから出て行ってしまいました。

しかしルキという男性に殴られてることは明白です。

志鷹もトイレを出ると蝙蝠が待っていました。

志鷹千栄子
「あっそうだ、蝙蝠さん今の女の子・・・」
蝙蝠鋼
「ええ、怯えていた様子から恐らく暴力を受けていますね、あの中の誰かに」
志鷹千栄子
「あの子確かルキって言ってた・・・彼氏とかかな?」
蝙蝠鋼
「この状況では彼女に証言させることは不可能です、様子を見て少しでもそれらしい行動が見られればすぐに介入しましょう」

蝙蝠の言う通り彼氏が側にいる状況で少女が証言するとは考えられません。

そこで様子を見ることにしたのですが1時間が経過しても特に何も起こらず、分かったのは隣の男が彼氏ということだけです。

志鷹に気付いた少女は警戒しているようでした。

志鷹千栄子
「警戒されてるせいでこのまま何もないなんてことになったら・・・あの子がまた傷つく・・・っ」

様子を伺っているとついに彼氏が本性を現します。

帰ろうと言ってきた少女に怒鳴り出しました。

怯える少女は体の震えが止まりません。

蝙蝠鋼
「大丈夫ですか?彼女怯えてるようですが」

蝙蝠が彼氏を注意します。

しかし暴力的な彼氏は注意を聞かず、蝙蝠のネクタイを掴んできました。

止めに入った彼女も突き飛ばされてしまいます。

ルキ
「教育だよ教育、しつけってやつ?バカには暴力で教えてやんねぇとな」
志鷹千栄子
「おー上等上等、大賛成だよ、このクソセンターパート、バカには暴力で教えてやるんだよな?あぁ?てめぇもしつけてやるよ、教育な?」
蝙蝠鋼
「志鷹さん落ち着いてください、警察が暴行なんて問題になります」

殴ろうとしたのですが蝙蝠にパンチを受け止められました。

ですが警察だと知られたことが状況を好転させます。

ユカ
「ごめんなさいっ、謝るからルキのこと連れて行かないで・・・本当は悪い人じゃないの!ふたりの時は優しいし頭なでてくれて・・・私がバカだからっ、悪いのは私だからっ、私にはルキしかいないのっ」
志鷹千栄子
「ごめんね、あなたの気持ちを否定したいわけじゃない、でもずっと痛いままでいていいわけない、ずっと悲しい顔でいていいわけないよ、私はあなたがまた笑えるようになるまで支えるから、本気だから私、信じて」

真正面から向き合う志鷹に少女は心を開いてくれました。

子どもは優しいからこそ大人が守ってあげなければなりません。

蝙蝠鋼
「白湯飲みますか?ユカさん自分には彼しかいないって言ってましたよね、それは違います」

ユカのことを心配するトモエという少女が駆けつけてくれます。

トモエはユカとケンカになったことを謝りました。

志鷹千栄子
「まさかあの電話の子が友達だったとは」

ここで蝙蝠がユカとトモエに指スマを知っているか尋ねます。

2人とも指スマをやり始めると笑顔になってくれました。

役に立たないと思っていた指スマが意外な場面で役に立ったのです。

蝙蝠鋼
「志鷹さん、さっきのお話・・・お見事でした、さすがアニキ・・・」
志鷹千栄子
「え?アニキって急に何ですか」
蝙蝠鋼
「ボクですボク・・・コウモリです、見た目が女性らしくなってて分かりませんでしたよ、本名も知りませんでしたし」

志鷹には自分自身も目を背けてきた黒歴史がありました。

それは消していた黒い春の記憶です。

志鷹千栄子
「私は元々悪だった、女なのに野郎だらけの暴走族、風流華路の総長、それが私の正体だった」

そんな志鷹の右腕であり副総長だったのがコウモリでした。

お互い容姿が変わっていため気付かなかったのです。

蝙蝠鋼
「あの右ストレート、あの啖呵聞いて一発で気づきましたよ、ご無事でなによりアニキ・・・また会えて光栄です」

蝙蝠に強く抱きしめられました。

こうして初日に普通を失った志鷹だったのです。

 

『ヤングダイヤル―少年事件第零課―』を読んだ感想

志鷹の黒歴史にも驚かされましたが、それよりも蝙蝠の過去がとんでもなく衝撃的でした。

冒頭のシーンと第1話のラストが見事に繋がったところは見事な展開でしたね。

伝説の暴走族が少年少女を守るため奮闘していく『ヤングダイヤル―少年事件第零課―』

普通を求めて異動してきた志鷹の困惑する様子が見所です。

黒歴史が今後の展開にどのような影響を及ぼすかにも注目してもらいたいですね。

 

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