お葬式にJ-POPのネタバレ(漫画)!葬儀社の仕事内容とは?

今回は「Kimura」先生の『お葬式にJ-POP』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『お葬式にJ-POP』はこんな漫画(あらすじ)

ポンコツ女子大生の塩山あかりは4年生の冬になっても就職先が決まりません。

大苦戦する中でようやく葬儀社から内定を貰うことができました。

しかしいざ働き始めると過酷で激務な仕事内容に驚いてしまいます。

数々の人間模様が繰り広げられる葬儀社の仕事をあかりは続けていけるのでしょうか!?

葬儀社に勤務している作者の実体験を基にした『お葬式にJ-POP』

今回は葬式をテーマにしたリアルな漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

自分のお葬式にJ-POPを流して欲しいという作者の想いを感じ取ってみてください。

 

『お葬式にJ-POP』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

社会人になるまで遊びまくるという友人からのメールを塩山あかりが震えながら見つめています。

塩山あかり
「こっちはニートまであと何日だよ・・・!」

次々と友人たちが就職先を決める中、大学4年生の冬になってもあかりは就職先が決まっていません。

どこでもいいので採用してほしいと願っているあかりのスマホに○○セレモニーという会社から連絡が来ます。

慌てて電車を降りたあかりが電話に出ると、内定を頂くことができました。

塩山あかり
「ありがとうございます!こちらこそよろしくお願いいたします!ところで○○セレモニーさんって何の会社でしたっけ?」

ポンコツなあかりは面接を受けた会社の仕事内容を把握していません。

改めて仕事内容を伺うと○○セレモニーは葬儀社でした。

そして春になりあかりが初出社の日を迎えます。

ですが初日から寝坊してしまい遅刻しそうになってしまいました。

塩山あかり
「本日から配属になりました、塩山あかりです!不束者ではございますがどうぞよろしくお願いいたします」
黒田
「あー内定の電話で何の会社ですかって聞いた奴か!俺は黒田、よろしくな」

挨拶を終えると黒田が忙しない様子で仕事に取り掛かります。

その様子を見ているうちにあかりはとんでもないところに就職したと思い始めました。

困惑していると会社に主人の口を閉じて欲しいとお願いする老人がやって来ます。

塩山あかり
「黒田さん!あのおばあちゃん誰ですか!?」
黒田
「今日13時から告別式のA村さんの奥様だ、ちょうどいい、ついておいで塩山さん」

黒田はあかりをA村さんが安置されている場所へ連れて行くことにしました。

初めて見る遺体に戸惑っていると黒田が力ずくで遺体の口を閉じようとします。

塩山あかり
「あっ・・・そうやって閉じるんだ・・・」
黒田
「塩山さんお願いだから表情殺してくれる?」

葬儀社の社員は遺族の前で気味が悪いような表情を浮かべてはいけません。

黒田はプロとして表情を変えないのですが、死後硬直が進んだ遺体の口を閉じることはできませんでした。

安置室を出ると黒田から今のくだりが4回目だと教えられます。

塩山あかり
「えっ!?どういうことですか!?」
黒田
「あの故人様だいぶ痩せこけてるでしょ?死後2週間後に発見されたんだよ」

A村さんの遺体は自宅で発見されました。

しかし故人は1人暮らしをしていた訳ではありません。

奥様と2人で暮らしていたのです。

塩山あかり
「そうか・・・あれ?どっ、どういうことですか?」
黒田
「いやだからつまり・・・奥様は旦那さんが亡くなっているのに2週間も気づかなかった、まぁ切ないの一言に尽きるな、こればかりは」

認知症の奥様はご主人がスーパーに行ったっきり帰って来ないと思っていました。

その連絡を受けた娘が海外出張から帰国して様子を見に行くと故人を発見したそうです。

塩山あかり
「た・・・たしかに切ないですねぇ」
黒田
「言動の割にワクワクしてない?」

切ないと言いながらあかりは好奇心をそそられていました。

しかし面白がっている訳ではありません。

塩山あかり
「いや・・・そんなことないですよ!ただちょっとドラマっぽいなぁって思って・・・」
黒田
「いやむしろそういう性格じゃないとこの仕事もたないと思うし安心したよ」

褒められてるのか呆れられているのか分かりませんが仕事に向いていると言ってもらえました。

その後、告別式の時間まで仕事をしているとお腹が空いてきます。

塩山あかり
「うっ・・・寝坊して朝ごはん抜いたから・・・」
黒田
「塩山さんお腹空いてる?よかったらこのおかきお食べ、よく来るお寺さんとかお客様からもらうんだけど食べきれなくって」

おかきを頂いていると再びA村さんの奥様が口を閉じて欲しいとお願いしてきました。

しかし黒田は他の仕事に取り掛かっています。

本来であれば遺体の口を閉じるのは納棺師の仕事なのですが、奥様は告別式が終わると老人ホームに入るため納棺師を呼ぶお金がありません。

そのため仕方なくあかりが対応することになりました。

塩山あかり
「目の前に死体があるって思うと震えが・・・黒田さんよくあんなにガッツリ触れたな」

目を合わせないようにしながら遺体の口を閉じようとします。

ですが結局あかりには口を閉ざすことはできませんでした。

配属初日から普通ではなかなか経験できない仕事に取り組むあかり。

まだまだ葬儀社の仕事は始まったばかりなのです。

様々な人間ドラマが繰り広げられる葬儀社であかりを待ち受けているものとは・・・!?

 

 

葬儀社という職業にスポットを当てた漫画は珍しくないと思います。

しかしこの漫画は本当に葬儀社で働いている作者の目線で描かれているので他の作品とは一線を画していますね。

フルカラーで葬儀社の仕事内容を伝えてくれる『お葬式にJ-POP』

葬式や告別式を題材にしているのですが明るくて読みやすい作品に仕上がっています。

なかなかお目にかかることのない職業の裏側を学ぶきっかけにしてください。

後編

A村さんの娘が到着したことで定刻通りに告別式が始まりました。

告別式は身内だけで行う家族葬です。

黒田
「それでは喪主様より順次お焼香へとお進み下さい」

黒田の話によると今回はお坊さんなどを呼ばずにお焼香が済むと出棺する予定になっていました。

あかりはお焼香の様子を眺めながら葬式に参列したことがないと気付きます。

塩山あかり
「身内誰も亡くなったことないし、ニュースで有名人のを少し見たぐらいでこうして間近でお葬式見るのはA村さんが初めてだ」

テレビで見たことがある葬式のように祭壇はありません。

参列者も母と娘の2人だけのため、あかりが知っている葬式とは異なります。

不思議そうに眺めているとA村さんの奥様が火のついた炭をつまんでしまいました。

黒田
「保冷剤持ってきて!」
塩山あかり
「はっ、はい!」

認知症の奥様は5分後にも同じ失敗を繰り返します。

さらに炭を大量に掴んでしまったため会場中が真っ白になってしまいました。

ドタバタしながら最後のお別れへ移っていきます。

黒田
「塩山さん、お花切って渡していって、俺にじゃない!家族の人に渡して」

娘さんにお花を渡して棺の中に入れてもらいました。

こうして最後のお別れが済んだため、続いて遺体を火葬場へ運ぶことになります。

すると最後に父親の顔を見た娘さんが泣き出しました。

娘さんは高齢出産で生まれたため、両親は介護で迷惑をかけたくないと思っていたそうです。

父親は妻の世話を任せておいてと言っていたのですが突然死してしまいました。

さらに母親の認知症が進行していたことを知らず海外出張に出かけてしまったそうなのです。

塩山あかり
「お葬式って亡くなった人のための儀式だと思ってたけど、周りの人の故人様と向き合うための儀式でもある気がした・・・」

初めての葬式を体験したことで概念が変化しました。

そんな中で告別式が幕を閉じようとします。

黒田
「お名残は尽きぬ事とは存じますがお別れのお時刻がまいりました、お棺のおふたを閉じる前に今一度ご合掌をお願い申し上げます」

黒田とあかりが棺の蓋を閉じようとすると、奥様が遺体に晩ご飯の献立を何にするか話しかけました。

どうやらご主人が死んだことを理解していないようです。

あかりが戸惑う中、娘さんから出棺を進めて欲しいと頼まれました。

塩山あかり
「え・・・なにこの役、重い重い重い・・・ってか本当に閉じて大丈夫なの?このおふた閉じたら二度とこの姿の故人様と会えないんだよ、奥様・・・娘様・・・ごめんなさい・・・」

悲痛な思いを抱えながら棺の蓋を閉じます。

しかしここまで進んでも奥様はご主人が火葬場に運ばれる理由を分かっていません。

そのためあかりは歯切れの悪さを感じながら出棺を見送ってしまいました。

黒田
「亡くなってるって奥様やっぱりわかってなかったなぁ」
塩山あかり
「あの・・・黒田さん、いま私はなんと言えばよかったでしょうか?」
黒田
「いや何も答えられないでしょ、世の中知らない方がいいこともあるさ」

結局あかりは奥様にご主人が亡くなったことを伝えられなかったのです。

初日から怒涛の忙しさで疲れ果てたあかりは新社会人生活がもっとフレッシュだと予想していました。

予想外の激務に追われながら1週間が経過します。

するとA村さんの娘さんから電話がかかってきました。

実は葬儀後、老人ホームに入居した奥様がわずか1日で脱走してしまい、6日後にホームから数キロ離れた路地裏で遺体となって発見されたそうなのです。

発見された奥様の遺体は○○セレモニーに運ばれてきました。

塩山あかり
「知ってる人が亡くなるってちょっと見れないです・・・」
黒田
「大丈夫だよ、とってもやすらかなお顔してる」

遺体の顔は安らかだったのですが、奥様の足が酷く損傷しています。

もしかすると奥様は亡くなったご主人を探して歩き回っていたのかもしれません。

塩山あかり
「亡き人を探して自分自身も亡くなるなんて」

翌日、奥様の葬儀が執り行われました。

葬儀中、娘さんが立て続けに父親と母親を亡くしたことにショックを受けます。

また亡くなった場所が病院ではないことにより、娘さんは自分自身を責めることしかできません。

娘さんは父親が亡くなった時、母親の看護をしようか悩んだそうです。

しかし火葬場で父親を追いかけようとする母親を止めた時に腕を噛まれてしまいました。

その時に娘さんの心は折れてしまったそうなのです。

黒田
「いつまで拝んでるの、塩山さん、塩山さーん式場片付けるよー・・・って、えっ!なんで泣いてんの!?」

娘さんの悲痛な様子を見ているうちにあかりは泣いてしまいました。

こうしてあかりは入社わずか1週間で老夫婦の死を看取ることになったのです。

塩山あかり
「この仕事はつらい・・・いろいろとしんどすぎる、つらいけどひとまず親の老後の資金貯まるまで働こう・・・!」

ポンコツ女子大生だったあかりは葬儀社に就職したことで少しだけ成長することができました。

次にあかりが看取るのはどういった人生なのでしょうか!?

 

『お葬式にJ-POP』を読んだ感想

地域などによって断る点はあると思いますが、葬儀のしきたりやルールを学ぶことができましたよ。

また色々な最期があるという事実に衝撃を受けました。

人間の最期と寄り添う素晴らしい職業をテーマにした『お葬式にJ-POP』

自分の葬儀をどのような形式にするか考えるきっかけを与えてくれる素敵な物語です。

他人事ではない問題と向き合ってみてください。

 

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