てっぺんぐらりん～日本昔ばなし犯罪捜査～のネタバレ(第3話)！

今回は「キリエ」先生の『てっぺんぐらりん～日本昔ばなし犯罪捜査～』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『てっぺんぐらりん～日本昔ばなし犯罪捜査～』はこんな漫画(あらすじ)

新人刑事の桃生(ものう)は人の仕業とは思えない残虐なバラバラ殺人事件の捜査を担当することになりました。

昔話と現代の凄惨な事件が関連していることを研究している変人教授の太郎と捜査を進める中、加害者と思われる天邪鬼の尻尾を掴みます。

これ以上の被害者を出させないため2人は天邪鬼に近づく手段を考え始めました。

すると現代ならではの手掛かりが見つかります。

果たして2人は被害者の無念を晴らすことができるのでしょうか！？

昔話に登場する化物と対峙することになった2人の推理劇を表現した『てっぺんぐらりん～日本昔ばなし犯罪捜査～』！

今回は瓜子姫の完結編となる第3話の面白さについてネタバレを含みながらご紹介していきます。

天邪鬼を逮捕できるのかなど見所が盛り沢山になっていますよ。

『てっぺんぐらりん～日本昔ばなし犯罪捜査～』の魅力紹介（ネタバレ含む）

第3話前編

桃生と太郎は天邪鬼が被害者のアカウントを乗っ取ったことまで突き止めることができました。

ここから天邪鬼に近づくため2人は警視庁に移動します。

「警視庁とか初めて入ったわー」

「おい、あまりキョロキョロするな、今サイバー犯罪対策課に被害者のSNSを乗っ取ったIPアドレスを調べてもらってる」

「天邪鬼の種は古来から成りすましのプロだ、サイバー何とか課に暴けるか？」

昔話を研究している太郎は警察組織の能力を信用していないようです。

それでも今はサイバー犯罪対策課を頼るしかありません。

「警視庁はおれの捜査一課を始め優秀な人材が揃ってる」

「それなのに変人研究者に頼るっていう」

皮肉を言われましたが気を取り直して被害者のスマホを調べることにします。

まずはSNSのアカウントを乗っ取られたこと以外の不審な点を探してみました。

するとおかしな点が見つかります。

「ん？写真や着信履歴が一か月以内のものしかない」

「それが？」

「買い換えたばかりってことだ！もしかして彼女、前のスマホは落としたんじゃないか？それを犯人に拾われてアカウントを乗っ取られた」

昔話では瓜子姫の織物に興味を示した天邪鬼が言葉巧みに近づいてきました。

現代の天邪鬼はスマホから住所を知ったことで被害者の家に上がり込んだのかもしれません。

被害者が服飾専門学校に通っていたことも昔話とリンクします。

容姿端麗で気立ての良い瓜子姫はお殿様との縁談が決まっていたのですが、瓜子姫を殺して成り代わった天邪鬼は瓜子姫のふりをして殿さまに輿入れしました。

昔話を研究している太郎は次の犠牲者が出ると予想します。

「殿様のその後は記録されてないがたぶん殺された、金に興味のない天邪鬼の目的は権力者を痛ぶる遊び」

「次の被害者は殿様？」

「今ごろどこぞの殿様が天邪鬼とメル友」

もしも天邪鬼が昔話の通りに犯行を繰り返すとしたら次に狙われるのは殿様のような人間かもしれません。

不安を感じた桃生はメール相手をチェックしてみることにします。

「そういえば香澄さんのSNSに度々コメントをしてる男がいた」

「どんな奴？こりゃ立派な殿様だ」

香澄のSNSにコメントを送っている男性をチェックしてみると、高級な車や腕時計をアップしていました。

この男性を天邪鬼は次のターゲットとして狙っているかもしれません。

2人はこの男性を天邪鬼から救うことができるのでしょうか！？

いよいよ天邪鬼に接近するチャンスが巡ってきましたね。

昔話の流れ通り、天邪鬼が殿様のような男性を狙っているシナリオには好奇心をそそられました。

残虐な犯行に及ぶ人ならざる者を追い詰めていく『てっぺんぐらりん～日本昔ばなし犯罪捜査～』！

第3話はいよいよ瓜子姫編がクライマックスを迎えます。

桃生と太郎が活躍する物語の第一章を見逃さないでください。

第3話後編

2人は香澄のアカウントにコメントをしていた男性のマンションを訪ねました。

「RIKIYAさんですね、香澄さんのことでお話が」

RIKIYAは3日前に香澄がDMを送ってくれたため個人的なやり取りを始めたそうです。

香澄が亡くなったことを知らないRIKIYAは今日もメールを送っていました。

関係が良好だと思っていたRIKIYAは香澄が3日前に亡くなっていることを伝えると激しく動揺します。

「何がイイカンジだ馬鹿、殺されそうなカンジだ馬鹿」

言い方は悪いのですが太郎のおかげでRIKIYAは自分の命が狙われていることに気づいてくれました。

しかし天邪鬼の目的は分かりません。

「そのメール相手が香澄さんを殺した犯人である可能性が高いんです、ご協力願えますか？」

桃生はRIKIYAのアカウントを使って天邪鬼にメールを送ることにします。

“お世話になっております、RIKIYAです、大変恐縮なのですが、今度直接お会いすることできませんでしょうか、季節の変わり目ですので、どうかご自愛ください”

真面目な桃生らしく堅苦しい文面になってしまいました。

「それに食いつくのは内定先の上司か馬鹿だけだろ」

意外にも馬鹿だった天邪鬼がメールに食いついてきます。

天邪鬼との待ち合わせは明日の夜11時、市原の高架下に決まりました。

待ち合わせ場所に到着すると桃生は太郎に笑われてしまいます。

その理由は桃生がRIKIYAに成りすましたためでした。

「いや・・・くく・・・笑っちゃ悪いね・・・フフ・・・何だろう・・・パパがロックな息子の服借りました的な、成りすましには成りすましを、ま気ぃ張んなよ」

「張るだろ、香澄さんの写真・・・彼女を愛する人はみんな彼女との日々も未来も突然奪われた、絶望という言葉すら足りないだろう、おれも父が殺された時感じた気持ちだ、絶対に捕まえる！」

「じゃこれあげる、ピンチになったら敵にぶちまけろ、じゃおれは安全なとこ隠れてる、もし見つかっても他人のふりしろよ」

桃生は1人で天邪鬼と対峙することにします。

しばらく待っていると香澄と同じワンピースを着た人物が現れました。

「香澄ちゃん・・・かな？」

「ばあっ！驚いた？ね驚いた！？もっと驚いてよ」

男の顔をした天邪鬼がバッグから鎌を取り出し襲いかかってきます。

ある程度想定していた桃生は攻撃をかわすと、肘で背中を殴打して天邪鬼を転倒させました。

「動くな！警察だ！武器を捨てろ！」

「わかった、つまんないの、ちょっとふざけただけなのにー」

まだまだ天邪鬼は遊び足りません。

倒れた状態のまま桃生の腹部を蹴り飛ばします。

「つ・・・」

天邪鬼が馬乗りになって桃生の動きを封じました。

そして顔面に鎌を近づけてきます。

「遊ぼーよ、遊ぼうよ、君と仲良く遊びたいー、ずーっとずっとずっとずっと♪」

ここでようやく桃生一族の能力が発動しました。

目の前の天邪鬼が鬼のような形相に変化します。

「ああ、そうか、限界までの心拍数で視えるのか」

発動条件に気づいたところで天邪鬼が鎌を振り上げました。

桃生は太郎から貰った粉末のようなものを天邪鬼にぶちまけます。

苦しむ天邪鬼だったのですがそのまま首を絞めてきました。

「いいぞー、いいぞー、その調子だ、もっと苦しめろ、そのまま喉をかっ切れよ」

太郎の言葉で天邪鬼の動きが止まります。

その隙をついて桃生が天邪鬼を取り押さえました。

命令に従うことができない天邪鬼の習性を太郎は利用したのです。

「おとなしくしろ！」

「ね、刑事さん、あの子の頭必死で探したの？スマホのロックって暗証番号で解除できるけど顔認証ってすごく便利だね」

瓜子姫をバラバラにした天邪鬼は姫の面の皮を被って彼女に成り代わりました。

現代の天邪鬼も同じ行動を取っていたのです。

昔話の天邪鬼は正体が暴かれると蕎麦畑を引きずり回され死にました。

「原典から読み解くに天邪鬼は蕎麦アレルギー、奴らの特性はそれぞれ、弱点もそれぞれ、人間とはまったく異なる種族だ、近年は生き残るため本能をおさえ人間に紛れて生活してる」

「けど何でだ？ここ10年ほどあきらかに異常犯罪は増えてる」

「それはおれも気になってた、奴らを活発にする要因が何かあるはず」

鬼種を刺激する要因が存在しているのかもしれません。

異常犯罪を解決するため桃生は大きな決断を下します。

「過去の未解決事件もこれから起きる犯罪もウィキッドを念頭においた捜査を行うべきだ、異常すぎる犯罪を専門的に捜査する捜査班が必要だ、おれはウィキッド犯罪対策の部署を立ち上げる、おまえはそこのコンサルタントになれ」

「え、いやいやいや、何勝手に決めてんの」

突然の提案に太郎は困惑してしまいました。

しかし研究の材料になるというメリットを提示されます。

「おれには奴らが視える、奴らが隠す血なまぐさい本能が視える、陰惨に救いなくただ奪っていくあいつらを野放しにしてたまるか、昔ばなしは子どもに読むホラ話であるべきだ、おれは日本昔ばなしの犯罪と戦う！」

「てっぺんぐらりん」

「てっぺ・・・何だそれ？」

「めでたしめでたしって意味さ」

瓜子姫編を解決した2人が次に挑む事件とは・・・！？

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『てっぺんぐらりん～日本昔ばなし犯罪捜査～』瓜子姫について

おじいさんとおばあさんに名付けられた瓜子姫は可愛く気立ての良い娘に育ちました。

瓜子姫が織った布は出来が良く高い価値が付いたそうです。

評判が広まった結果、お殿様との縁談も決まったのですが瓜子姫の前に天邪鬼が現れました。

天邪鬼は瓜子姫を殺して彼女に成り代わろうとします。

しかし瓜子姫のように美しい布を織ることが出来ず、おじいさんとおばあさんに正体を気付かれてしまいました。

昔話でも現代でも天邪鬼は目的を達成できなかったのかもしれませんね。

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