僕と君の大切な話のネタバレ(漫画)！感想もお伝えします！

今回は「ろびこ」先生の『僕と君の大切な話』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『僕と君の大切な話』はこんな漫画(あらすじ)

女子高生の相沢のぞみは同じ学年の東司朗に恋をしました。

ストーカーのような気質があるのぞみは東に気づかれないよう彼の周囲をつきまとうようになります。

しかしこのままではいけないと思ったのぞみは帰りの駅で想いを伝えることにしました。

すると東から予想外の言葉が返ってきたため混乱するのぞみ。

2人はここから噛み合わない会話を続けながら徐々に距離を縮めていくことになるのでした。

すれ違う男女の様子をコミカルに描いていく『僕と君の大切な話』！

今回はキュートなラブコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

純粋な男女の可愛らしい恋模様をじっくりとお楽しみください。

『僕と君の大切な話』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

東司朗に想いを寄せる相沢のぞみはいつの日か自分の気持ちを伝えたいと考えていました。

そしてこの日、のぞみにとって最大のチャンスが訪れます。

「どうして男は戦いが好きなの・・・この間弟の漫画を読んだのだけど、どれもこれも戦ってばかりだったわ、なぜ男は戦うの、その先に何があるの」

帰り道の駅で東と一緒になったのぞみが素朴な疑問をぶつけました。

「それを言ったら少女漫画だって似たようなものじゃないか、古今東西男女の色恋沙汰だ、なぜ冴えない主人公に2人の男が言いよるんだ、男も女も狭い範囲で付き合いすぎだろ」

「それが少女漫画のいいところじゃない・・・なんてそんなことはどうでもいいんだけど・・・2年4組東司朗くん、私あなたが好きです」

顔を真っ赤にしながらのぞみが急に想いを伝えます。

「2組の相沢さんだっけ、もしかしてそれを言うために今日学校からずっとつけてたの？」

「・・・はい」

「そういうのよくないよ、男だって後ろを尾けられたら怖いんだよ、不審者かはたまた不審者扱いされるか、万に一つを考えてすごくドキドキしたじゃないか」

「ご・・・ごめんなさい、でもどうしても気持ちを伝えたかったから・・・」

東は女性から男性に告白をすることを良く思っていませんでした。

ここで彼は独特な持論を語り始めます。

彼の趣味は好きなゲームのカードを集めることで、5年の月日とお小遣いをカード収集に費やしていました。

「それがある日、駄菓子屋の前にぽつんと捨て置かれていたら、一体僕はどうすると思う？」

「さ・・・さあ、やっぱり拾うかしら？そこまで欲しいのなら・・・」

「その通り、拾う、だがそのことによりその日から僕は何か大切なものを失い情熱は薄れ、ポケキンカードは母に片づけられてしまうまでその辺に放置されることだろう、女性から告白するっていうのはそういうことなんだよ」

「ごめんなさい、何を言っているのかよくわからないわ」

のぞみには理解できないのですが、東は達成感が好きな男性は差し出されたものでは満足しないことを伝えたかったようです。

ここでのぞみは突然話しかけたことを謝罪しました。

「あ、いや、まあ、別に・・・」

「本当に私ったら東くんが地学室に忘れていったノートもらったり、教室に忍び込んで東くんのシャーペン盗んだり消しゴム盗んだり、そんなことしかできなくて・・・」

「犯罪じゃないかそれは！！」

「わかってるのよ！でもどうしてもそんな自分が止められなくて、いっそのこと告白してフラれるかうまくいくかするしかないって」

微妙ですがどこかポジティブなのぞみに東は驚いてしまいます。

「ちょっと待て、もしかして君、本当に告白に来たのか？」

ここでのぞみが盗んだノートを返そうとすると、勢い余って2人の距離が急接近しました。

「東くんを好きになって私の毎日は変わったの、あのね東くん、よかったら私と友達に・・・」

改めて想いを伝えようとしたのですが、視線が下に向いたのぞみの目に東のすね毛が映ります。

「・・・相沢さん？」

東が声をかけるのですが、のぞみは動揺を隠しきれません。

「ご、ごめんなさい・・・東くんにすね毛が・・・じゃなくて用事が、用事思い出したから・・・」

理想と現実のギャップに戸惑うのぞみは、そのまま逃げる様に立ち去ってしまいます。

果たしてのぞみは現実を受け入れることができるのでしょうか！？

2人の話が噛み合わないところに作者のユーモアを感じますね。

哲学的な東と天然なのぞみのギャップも読んでいて心地良かったです。

自然体な2人が思ったことをストレートに伝え合う姿が魅力的な『僕と君の大切な話』！

ここから先もなかなか2人は意思疎通することができません。

それでは引き続きすれ違うのぞみと東の様子をご覧ください。

後編

のぞみには逃げられたのですが、東は女子と初めて長時間話したことに驚いていました。

「翌日、学校で相沢さんと目が合ったけど逸らされた、全てもう忘れることにした」

しかし今朝の通学電車で東が痴漢から助けたことで、のぞみの恋心は再び燃え上がっていたのです。

そして放課後になり、前日同じように駅のホームで2人きりになりました。

「どうして女は弱い生き物なのかしら、私あなたに恋をするまで自分がこんな人間だなんて思ってもみなかった、ねぇ女はどうしてこんなに弱いのかしら、それとも人は恋をすると弱くなるの・・・？」

この質問に東は自分に甘いことが原因だと答えます。

「はっきり言って僕は自発的な女というものを見たことがない、なぜやせたいと言いながら菓子を食う、ごめんねーと言いながら長話をする」

東はこの原因を自分を甘やかしているからだと分析していました。

「そ・・・そんなことないわ、お菓子食べた後の罪悪感てホントすごいんだから」

「だからそれを自制すべきだろう」

「ムリよ、だっておいしいんだもの」

またしても2人の会話が噛み合わなくなっていきます。

「だいたいこの間ここで話してからずっと避けていたのはそっちじゃないか、今さら僕になんの用があるんだ」

「違うわ、ずっと話しかけようとしてたんだけどできなかったのよ、だから私今朝電車で助けてくれたことがすごくうれしくて、この間はごめんなさい、東くんの男らしい下半身をみて私、なんかどん引きしたっていうか」

「君は僕の傷口に塩を塗りにきたのか！？」

「違うわ！あやまりにきたの！ただ理想と現実のギャップに耐えられなくて・・・！」

しかしのぞみの言い訳を東は受け入れることができません。

そのため女性が自分の感情を優先にして態度を変えることに文句を言い始めます。

「家まで来といてやっぱり今日はダメとか、ニコニコメシを食っといて帰りは不機嫌とか、人格変わってるのか」

自らの妄想をのぞみにぶつけました。

「き・・・きっと女の子側にも何か理由があるのよ、たとえば下着がイマイチだったとか、ふと鏡を見たら顔色が冴えなかったとか！」

必死に女性の気持ちを代弁するのですが東には理解することができません。

「はあ・・・常々思っていたことだけど、やっぱり僕と君ら女性とは同じ星の人間とは思えない」

ため息をつきながら諦めの気持ちを呟きます。

「でもならどうして拒まないの？助けてくれたりこうして話してくれたり、なんだか期待してしまうわ」

「いやそりゃまあ普通無視はしないだろう、ただ誰であれなんの話であれ自分から会話を閉ざすようなことはしたくないんだ」

東は人と人を繋ぐものは言葉だと考えていました。

そのためせっかくの会話を自ら閉ざしてしまうのはもったいないと思っているのです。

さらにのぞみの言葉は自分には想像もつかない発想をしているため、彼女との会話を楽しいと感じていました。

「私あまりおしゃべり上手じゃないから自分が何話したか覚えてなかったりするけど」

「いや大丈夫、僕は話の内容を忘れたりしない、君がまさか僕の下半身にドン引いていたとかな！」

ここで再びのぞみが東に気持ちを伝えることにします。

「東くんあのね、改めて私と友達に・・・」

次の瞬間、駅の構内に突風が吹きました。

突風はのぞみのスカートをめくってしまいます。

「なんのパ・・・話だったっけ？」

パンツを見られてしまった恥ずかしさで顔を真っ赤にするのぞみ。

「死ぬわ！！」

「待て待て！大丈夫だから！むしろありがとうって言うか！！」

とりあえずこのことがきっかけで挨拶をするようになった2人だったのでした。

『僕と君の大切な話』を読んだ感想

東とのぞみはどちらも変わり者なのですが、憎めないところが2人の共通点ですね。

素直な2人の恋模様を描いているからこそ読んでいて気持ちが良くなりました。

物語の世界観に触れていくうち、心が癒されていく『僕と君の大切な話』！

ゆっくりですが確実に仲良くなっていく様子が見所になっています。

温かな気分にしてくれる素敵なラブコメ漫画を存分に満喫してみてください。

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