今回は「森永ミク」先生の『君ノ声』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『君ノ声』はこんな漫画(あらすじ)
他人の心の声が聞こえる能力を活かして商社の敏腕社長を務めている京極一成は、商談相手との交渉を優位に進め業績を伸ばしていました。
さらに成り上がりたい一成は資産家の令嬢である諏訪部ななに縁談を申し込みます。
縁談は受け入れてもらえたのですが、ななの心の声を聞くことができません。
それでも勢いでななとの結婚を決めてしまいました。
ここから一成は聞こえることと聞こえないことの間で揺れ動くことになるのです。
一成とななの不器用な純愛を描いていく『君ノ声』！
今回は大正時代を舞台にしたピュアなラブストーリーの第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。
心の声が聞こえるため他人を信用できない一成が、どういうわけかななに心を開いていく様子をじっくりとお楽しみください。
『君ノ声』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
ななと出会うまでの一成は街中を歩くたびに聞こえる他人の心の声を鬱陶しく感じていました。
しかしななと出会った現在は静寂がどんなものなのかを想像するようになっています。
諏訪部家から連れ帰ったななと向き合っている今も、一成とななの間には静寂の時間が流れていました。
気まずいのでお茶を淹れようとするのですが、ななは首を横に振って拒絶します。
そのため一成はこの場を離れることができませんでした。
思ったように行動できない一成は静寂をしんどいと感じるようになっていきます。
場が静まり返る中、一成は自分が取った行動を後悔していました。
一成は心の声が聞こえないななとの婚約を破棄するつもりだったのです。
しかしななが母親に折檻されている現場を見てしい、我慢できなくなったのでななを連れて帰ってきました。
今さら自分の行動を悔やんでもどうしようもありません。
ななの様子を窺っていると急に動き始め、ななの母親に足で踏まれた手の傷を指差します。
そして着物の袖をビリビリと音を立てて破りました。
驚く一成に対してななが袖を差し出してきます。
どうやら傷ついた腕を破った袖で手当てしたいと思っているのですが、疑心暗鬼な一成はななの好意をすぐに信用することができません。
他人の心の声が聞こえる一成は、様々な企みを事前に察知することができます。
しかしななの心の声は聞こえません。
気遣ってくれたななのことが気になります。
ですが他人と馴れ合うことを良いこととは思えません。
深入りしたくない一成はななと話をすることにします。
自分のためにななの考えていることを知るため、筆談で会話することを提案しました。
しかしななは文字を書くことができません。
文字を書けないことをななが申し訳なさそうに謝ります。
言葉も話せず文字も書けないので一成とななは意思の疎通を図れません。
それでも一成はななを受け入れます。
手信号をななに提案した理由は優しさだけではありません。
もしも他人が情報を得ようとしても手信号なら情報漏洩の心配がないのです。
一成の提案は疑心暗鬼が生み出したものかもしれません。
それでもコミュニケーションを取ろうとする行動が2人の距離を急接近させていくのです。
声を出せないななと心の声が聞こえる一成の手信号はどういったものなのでしょうか！？
言葉は発しないのですが表情から読み取れるななの感情に注目しました。
一成の優しい問いかけに一喜一憂するななは、喋る事はできませんがとても感情豊かな女性だと思います。
感情が読める青年が、感情を読めない女性と愛を深めていく『君ノ声』！
第2話では一成の強い信念が描かれていきます。
その信念と一成の優しさで心を救われるななにご注目ください。
後編
手信号で感情を伝え合うことを思いついた一成は、ななに喜怒哀楽を伝えることから取り掛かってもらうことにします。
しかしここで邪魔が入ってしまいました。
やって来たのは大家の美波剛之丞です。
ご機嫌な様子の美波だったのですが、ななを見ると様子が一変しました。
美波は一成が結婚することを認めていないのです。
小娘に唆されて感覚が鈍ることは許されません。
興奮した美波はワラ人形で呪うため、ななに名前を書かせようとします。
一成は名前を書かなくてもいいと言うのですが、ななは筆を取って名前を書き始めました。
美波が嘘を書くなと脅す中で名前を書いていきます。
しかし名前には奇妙な漢字が使われていました。
美波は怒り出すのですが一成に静止されます。
その理由を一成が説明し始めました。
ななの名前は諏訪部名無だったのです。
意味を聞かれたななはキョトンとしたまま何も反応しません。
ななの腕を見てみると無数の傷痕があります。
状態を見るとどてもご令嬢だとは思えません。
一成は粗末に扱われることを許すなと教えます。
そして不幸に慣れることと負けることも許しません。
ここで一成はななが自分自身で新しい名前を贈ってみてはどうかと提案します。
みんなで名前を考え始めるのですがなかなか良い名前が思い浮かびません。
美子や幸子など考えた7種類から名前を選ばせます。
するとななは全ての名前を指で囲みました。
七名という素敵な名前を付けてあげます。
こうして七名は新しく生まれ変わることができました。
新しい名前を付けてもらった七名は笑顔を見せてくれます。
言葉を出さなくても嬉しい気持ちが一成に伝わりました。
頷いた七名が今度は心臓を手でトントンと叩きます。
この動作が何を意味しているかは分かりません。
それでも一成と七名は距離を縮めることができました。
美波に冷やかされたことで一成は自分が間違いを犯したことに気付きます。
そもそも心の声が聞こえない七名とは婚約を破棄するつもりでした。
しかし気が付くと仲睦まじい夫婦のような関係を構築し始めています。
後悔してももう遅いのかもしれません。
頭を抱える一成だったのですが、実はまだ七名の秘密に気づいていませんでした。
諏訪部七名は心の声が視えていました。
しかし文字の読めない七名には浮かんでは消える心の声が何を意味しているのかは分かりません。
それでも一成の傍に浮かんだ新しい自分の名前を見た時、心が潰れるほどの嬉しさを感じたのです。
お互いに特殊な能力を持った2人はどのような夫婦生活を営んでいくのでしょうか！？
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『君ノ声』はこんな人にオススメ
優しさに包まれたラブストーリーを読みたい人にオススメしたいですね。
心の声が聞こえる青年と、心の声が視える女性の不器用な恋模様を描写しています。
言葉が通じない中で夫婦が愛を育んでいく『君ノ声』！
ホッとできる素敵な恋愛漫画です。
お互いの気持ちを汲み取ろうとする優しい一成と七名の幸せな姿に胸キュンしてみてください。
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