『独り身ですが何か？』のネタバレ(漫画)！最終回の結末は？

今回は「安タケコ」先生の『独り身ですが何か？』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします！

『独り身ですが何か？』はこんな漫画(あらすじ)

29歳の高橋瑠衣(たかはしるい)は独身で彼氏もいなく結婚願望もありません。

30歳を目前に控えた現在は周囲から結婚を期待される状況に苛立っています。

すると同じく独身主義者の三代川悠(みよかわゆう)というチャラ男と出会いました。

ノリが軽い三代川と意気投合するのですが、ホテルへの誘いを断ったことで2人の関係が進展することはありません。

ですが仕事場でまさかの再開を果たした2人の恋が幕を開けることになったのでした。

アラサー女性の恋愛事情をユーモアたっぷりに描いていく『独り身ですが何か？』

今回は結婚しなくても構わないことをテーマにした恋愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

独身主義者なら共感できるストーリーをじっくりとお楽しみください。

『独り身ですが何か？』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

独身主義者の高橋瑠衣が同僚の男性から結婚の報告を受けています。

同僚からこのまま一生独り身かもしれないことを心配された瑠衣はイライラしてきました。

「ほっとけよ、バカヤロウ」

誰か男を紹介してやるという言葉に怒りが爆発しそうになります。

仕事が終わると行きつけのBARで愚痴をこぼし始めました。

「ヤバいって何！？結婚してないと人としてヤバいわけ！？29ですけど何か！？独り身ですけど何か！？結婚する気がないだけですけどそれが何かー！？」

お酒の勢いでどんどん瑠衣が荒れていきます。

瑠衣には元々結婚願望がありません。

そのことを悪いと思っていないので、結婚しないとヤバいという同僚の発言に納得がいかないのです。

愚痴が止まらなくなっていると、隣の席から男女の言い争う声が聞こえてきました。

どうやら彼女の方が結婚する気のない彼氏に怒っているようです。

「うーん、そうかぁ・・・だったらしょうがないね、別れようか」

このカップルも結婚について会話しているため呆れていると、男性があっさりと別れを切り出しました。

彼女はもちろんですが瑠衣も男性の言葉に驚いてしまいます。

「うわ、笑顔でそんなアッサリと！？彼女プルプルしてんじゃん！知らない人だけど同情するわ・・・」

こうして隣の席のカップルは結婚を理由に別れてしまいました。

ドライな考え方に驚いていると男性が瑠衣に話しかけてきます。

「ごめんね、横でうるさくしちゃって」

「あ、いえ・・・っ、ジロジロ見てすみません！ビックリしたもんで」

「ははっ、俺もビックリした、まさかこんな終わり方するとはねー、結婚だけが全てじゃないのにね」

「そ・・・その気持ちわかる・・・っ」

瑠衣は同士がいたことに喜びを感じました。

ここから気が合う2人は一緒にお酒を飲むことにします。

「あなたも独身なんだ？結婚願望はないの？」

「これといってなくて・・・考えてないし、でも世間がそれを許してはくれない・・・結婚しないってことが悪いことみたいに言われるし」

2人とも結婚しないことで色々と精神的な苦労を経験してきました。

しかし2人の根本的な考え方には少しズレがあるようです。

「わかるよ・・・結婚しないって言ってるのに女性が寄ってくるんだよね、俺の性欲もバリバリだしさ」

「いやなんか違う！一緒にしないで、何それモテ自慢！？性欲って！」

初対面にも関わらず思い切り突っ込んでしまいました。

それでもノリが軽い男性は少しも気にしていません。

「お互い結婚をしない自由を求めている者同士、それは一緒でしょ、独り身カンパーイ」

改めて乾杯すると再びお互いの結婚観について語り始めます。

瑠衣は結婚できるうちが花だと言われたことに納得できていません。

男性も女性が何歳になっても愛でたくなる花だとフォローしてくれます。

「今日も会社の同僚にイジられてさー、やんなっちゃうよ」

「どんな会社に勤めてんの？」

「WEB制作会社といっても小さい会社なんだけどね」

「へぇ・・・結婚考えてないのも仕事が充実してるから？仕事楽しい？」

確かに仕事が楽しいので結婚する気が起こらないのかもしれません。

そんな会話をしているうちにBARが閉店時間を迎えてしまいます。

男性にまだ話したいと言われたので別の店へ向かうことになりました。

「いやいやいや、待って待って」

「入るだけ入るだけ、エッチなことはしないから」

いきなりラブホテルに誘われてしまったので全力で抵抗します。

彼女と別れたばかりなのに男性は強引に誘ってきました。

「私は軽々しくそういうことはしないんで！帰りますっ」

「そっかー残念♡もっと仲良くなりたかったのに、その気になったら呼んでね」

フリーWEBデザイナー三代川悠と書かれた名刺を渡すと男性は帰っていきます。

ここから瑠衣は偶然出会った三代川に振り回されることになるのでした。

結婚することだけが人生の幸せではないということを教えてくれる素敵な漫画ですね。

世の中が変化しているので考え方にも多様性があっていいと思います。

未婚者なら共感しやすい『独り身ですが何か？』

大人のリアルな悩みにも感情移入できるはずです。

仕事と恋を両立させようと奮闘する瑠衣を温かな目で見守ってください。

後編

三代川に出会った翌日、ホテルのコンペに参加するため瑠衣が提案書を作っています。

しかしデザインを担当する社長が出勤してきません。

「もしもし社長！まだ出勤しないんですか？日帝ホテルのデザインを早く・・・え！？事故！？」

事故の一報を聞いた瑠衣が慌てて病院に向かいます。

すると社長が腕を骨折していたので、デザインを完成させることができないことが分かりました。

しかしコンペを辞退する訳にはいきません。

そこで社長は知り合いのデザイナーに仕事を依頼することにしました。

知り合いのデザイナーはWEBデザイン大賞を獲得したこともある天才的な人物なのだそうです。

安心する瑠衣だったのですがデザイナーの名前を聞くと事態は一変しました。

「連絡もらえて嬉しいよ、キスぐらいしときゃよかったって思ってたからさー」

社長の知り合いの天才デザイナーは三代川だったのです。

このチャラ男が本当に天才なのか瑠衣は信じることができません。

それでも仕事のため自己紹介すると名前が可愛いと言われます。

瑠衣は三代川のペースに引き込まれないように仕事の内容を説明することにしました。

「ではさっそくですが今回のコンペ・・・」

「ねぇねぇルイルイはさ、彼氏はどのくらいいないの？」

「仕事の！話をさせてもらえますかね？」

「あはは、ルイルイコワーイ」

今回の仕事は日帝ホテルのリニューアルサイトに関するコンペです。

コンペを勝ち抜くため瑠衣は完璧な提案書とデータ分析を完了させていました。

そのデータを三代川にチェックしてもらいます。

「大丈夫、書類は完璧、いやむしろ仕事受けるからキスしてとか言ってきそうだな」

嫌な予感が頭に浮かんでいると三代川の表情が一変しました。

これまでのチャラチャラした様子と違うため瑠衣は緊張してきます。

「ルイルイってさー、仕事が楽しいって・・・あれウソでしょ、なーんにもここから伝わってこないし」

「でもこれは・・・クライアントの要望を第一に考えて・・・」

「そうだね、そつなくキレイにまとめてあるけどそれだけだ、あなたなりの考えや視点が全くないよね、クライアントの要望以上のものを作りたいと思わないの？」

瑠衣がまとめた資料からは仕事に対する情熱が感じられません。

このような仕事であれば誰が担当しても同じだと指摘されます。

反論することすらできない瑠衣は自分のことが恥ずかしくなってきました。

同時に仕事と結婚について中途半端な自分自身を見透かされた気持ちになります。

それから数日間、別のデザイナーを探すのですが適任者は見つかりません。

困り果てた瑠衣の頭に情熱が無いと言われた場面が浮かんできます。

「情熱・・・あるよ！好き勝手言ってくれちゃって！見てろよ、あンのクリクリ頭ー、全部ぶつけてやる！コンチクショー」

悔しくなった瑠衣あ三代川をホテルに呼び出しました。

ですが仕事の話をしたいのに三代川が関係を迫ってきます。

「えー、いいよもうそれは」

「よくない！私は絶対にこのコンペを取りたいんです」

「なんで？大きな利益になるから？」

「私がっ、このホテルが好きだから！こんなこと完全に私の私情だし仕事に絡めるのもダメなことってわかってる！でももう一度私にチャンスをちょうだい！」

自分の想いと情熱を素直にぶつけることにしました。

瑠衣は母親が就職祝いに買ってくれたピアスをこのホテルで紛失してしまった過去があります。

しかしホテル内のどこに落としたか分からず、必死になって探しても見つかりませんでした。

落ち込んでいると一週間後にホテルからピアスと手紙が送られてきたそうです。

手紙にはお母様との大切な思い出が見つかりましたと綴られていました。

広いホテルで小さなピアス一つを探すことがどんなに大変なのかは少し考えれば分かることです。

「私が帰っても捜し続けてくれた優しさが余計に嬉しかった！そんな素敵なホテルのサイトを作れるんだよ、やりたいに決まってるじゃない！」

コンペを勝ち抜くためのデザイナーは三代川しか考えられません。

瑠衣の情熱を感じ取った三代川はデザインを引き受けてくれました。

「よし・・・っ、できた！最終チェック！」

天才と称される三代川はパーフェクトなデザインを完成させてくれます。

三代川のおかげで仕事と真剣に向き合えた瑠衣は、見事にコンペを勝ち取ることができました。

コンペの成功をすぐに三代川へ伝えに行きます。

「それともう一つ伝えたいことが！前は・・・胸をはって言いきることができなかったけど・・・やっぱり仕事が楽しい！こんなこと再認識したらますます結婚が遠のくけど」

「いいんじゃない？自分らしく生きてれば、それにそういう女性のほうがそそる」

瑠衣の顔に手を寄せた三代川がキスしようとしてきました。

完璧な仕事ぶりを見せられたので忘れていましたが、あくまでも三代川の本性はチャラ男なのです。

「イケメンだからって何言っても許されると思ったら大間違いだよ、ふざけんなバカヤロウ」

「いいねぇ、ゾクゾクする♡決めた、ルイルイのこと絶対に落とす」

結婚適齢期の瑠衣はとんでもない男に狙われることとなってしまいました。

危険な恋模様の結末とは・・・！？