『ファイアパンチ』のネタバレ!アグニとルナの悲しき運命とは?

今回は「藤本タツキ」先生の『ファイアパンチ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『ファイアパンチ』はこんな漫画

氷の魔女の恐るべき能力によって雪に覆われてしまった極寒の世界。

食糧が無くなっていき飢餓に苦しみ始める人類たち。

そんな世界で再生能力を持ち合わせていたアグニとルナの兄妹は、己の肉を与えながら人々を救っていました。

しかし人肉を食べる行為は神の教えに背く行為です。

純粋な気持ちで人々を救おうとしたアグニとルナ。

二人には天罰とも思える残酷な運命が待ち受けていました。

身寄りのない兄妹の悲しき運命を描いていく『ファイアパンチ』

今回はこのダークファンタジーの魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

衝撃的なストーリーを手に汗握りながらお楽しみください。

『ファイアパンチ』アグニとルナの悲しき運命とは?

前編

生まれながらに奇跡を起こす人間を祝福者と呼んでいた世界。

その一人であるアグニは身体を再生できる能力の持ち主です。

彼はその能力を持ちながら、世界の異変に苦しんでいました。

アグニの住む世界は、氷の魔女という祝福者によって氷河期を迎えていたのです。

そのため飢餓に苦しめられている人々。

アグニはそんな人々を救うため、自分の身を切落して食糧にしていました。

アグニ
「ルナっ・・・!一息で頼むぜ・・・!」
ルナ
「力ぬいてくださいよ!兄さん!」

妹のルナに右腕を切落してもらうアグニ。

あまりの激痛に絶叫してしまいます。

しかし再生能力の持ち主である彼の右腕は、すぐに新しく生まれ変わっていきました。

ルナ
「兄さん!顔色が悪いです!休憩しましょう!」
アグニ
「全っ然平気だ!今日はあと七回で終わりだろ!?じゃんじゃん切ってくれよルナ!!」

彼はいつもこうのようにして、自分の身体を飢えで苦しむ人々に分け与えています。

集落に住む人々はそんなアグニとルナに感謝をしていました。

ルナ
「後はヴァナおじさんの家だけです、切るのはいつも兄さんの腕ばかりです!私も兄さんと同じ再生能力の祝福者です!明日からは私の腕も切ります!」
アグニ
「バカヤロー、絶対ダメだからな、ルナの再生能力は俺のより弱い!新しい腕生えるのに一時間もかかるだろ」

一瞬で生えてくるアグニとは違い、ルナの再生には時間がかかってしまいます。

アグニは妹に痛い思いをさせたくないこともあり、いつも自分の身体を切落していました。

献身的に自分の再生能力を酷使していくアグニ。

しかし彼の努力も虚しく、次に向かったヴァナおじさんは息をしていませんでした。

アグニ
「俺の肉を食べなかったんだ!缶詰だけじゃ食料が足りるはずないのに!俺がもっと早く気づいていればっ・・・!」
ルナ
「兄さんのせいではありません、ヴァナおじさんは最後まで人肉に抵抗があったんです、兄さんではどうする事もできない・・・」

全ての元凶は氷の魔女にあると語るルナ。

氷の魔女は二人の両親の命も奪っていたのです。

身寄りがなくなってしまったルナには、兄のアグニしか頼る相手がいませんでした。

その気持ちをアグニもしっかりと受け止めています。

しかしここからこの兄妹には恐るべき運命が待ち受けていました。

あまりにも悲し過ぎるその運命とは!?

氷の魔女の能力によって生存の危機に陥ってしまった人類。

その中でアグニは自らの再生能力で身近な人々を救っていきます。

しかし彼の努力には限界がありました。

抗うことのできない運命を受け入れるしかないアグニの苦悩を描いていく『ファイアパンチ』

切なすぎる物語を多くのファンが絶賛しています。

引き続きアグナとルナに巻き起こる悲しい物語をお楽しみください。

後編

お互いのことを想いながら暮らしているアグニとルナ。

そんな中、ルナがアグナに対して兄妹以上の関係を求め始めます。

ルナ
「兄さん・・・あのっ子供を作りませんか・・・?」
アグニ
「バカ野郎っ!なんでいきなり・・・」
ルナ
「でも村で若いのは私達だけです!それに・・・!私は兄さんを愛しています・・・」
アグニ
「俺もだけど!俺は・・・!おっ俺達は兄妹だ!バカ!!」

翌日になると、二人は司祭と一緒にヴァナおじさんの供養を始めます。

彼らが暮らす集落には、ヴァナおじさんのように人肉を拒否する人が少なくありません。

しかし人肉を拒否することは死につながってしまいます。

そのためアグニとルナの存在は、集落の命運を握っていると言っても過言ではありませんでした。

三年前にこの集落の近くで行き倒れていたアグニとルナ。

二人を救ってくれたのがこの集落の人々だったのです。

命を救ってもらった恩を返すように、アグニとルナは集落の人々に身を捧げていました。

そんなある日、彼らの集落に悲劇が巻き起こってしまいます。

アグニが貴重な鹿を狩猟していると、集落の方角から大きな物音が聞こえてきました。

アグニ
「飛行機!?村の方向だ!」

急いで戻ってみると、国王軍が集落を制圧しています。

状況を理解できないアグニ。

すると軍の司令官が彼に声をかけてきました。

ドマ
「若い男もいたのか・・・!珍しい!私の名前はドマだ、貴様の名前を言え」
アグニ
「俺はアグニだ!何しに来た!」
ドマ
「睨むな、戦いに来たワケじゃない、近くで戦闘があって物資を燃やしてしまった、村を見つけたので食料とガソリンを買いに来た」
アグニ
「人様にやるメシはねえ!」

軍に対して必死な抵抗を見せるアグニ。

しかしドマたちはおとなしく引き下がってはくれませんでした。

ドマ
「悪いが食料は勝手に取っていく、礼はするぞ、貴様をベヘムドルグの住人にさせてやろう」

ベヘムドルグは国王が作る自由の国です。

この国では氷の魔女と戦うため、多くの若者を集めていました。

ですがアグニはこの申し出を拒否してしまいます。

そんな中、軍の兵士たちが集落の民家から人肉を発見しました。

ドマ
「人を・・・!?」
アグニ
「勘違いすんじゃねえ!人肉っていっても・・・」
ドマ
「帰るぞ、撤退だ、ここに村はなかった、こいつらは人じゃない」

アグニの説明を聞かずに帰ろうとするドマ。

そんな彼をアグニは睨みつけていました。

すると再びドマが声をかけてきます。

ドマ
「アグニ、この村に祝福者はいるか?」
アグニ
「・・・いない!」

奴隷にされることを恐れ嘘をつくアグニ。

ドマ
「私は祝福者だ、その力を国王の為だけに使う、そうだ、国王がここにいたのなら人食い村を野放しにはしない・・・」
アグニ
「なんだよ・・・!」
ドマ
「私の炎は焼け朽ちるまで消えないぞ」

ドマは祝福者の能力を使い、集落を燃やし尽くしてしまいました。

その炎の力は凄まじく、再生能力を持つアグニですら苦しめられます。

当然普通の人間である集落の人々は、その炎で焼き尽くされてしまいます。

ドマの炎は再生能力の弱いルナの身体も塵にしていきました。

必死に妹の元へ向かうアグニ。

すると塵のようになっていくルナが最後の言葉を発します。

ルナ
「にいさっ・・・ん・・・生きて・・・」

そのまま亡くなってしまったルナ。

妹の亡骸を見つめるアグニの頭の中にはドマへの復讐心が芽生えていました。

アグニ
「生きてと言われた、憎しみの炎に覆われた、奴を塵に返さねば」

八年後、ようやくドマの炎から解放されたアグニ。

ここから彼の壮絶な復讐劇が始まっていきます。

残酷な運命を背負ったアグニの物語の続きは、実際に漫画を読んでエキサイトしてください。

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『ファイアパンチ』はこんな人にオススメ

バイオレンスなファンタジー漫画をお探しの人にオススメの作品です。

非情に思えるほど過酷なストーリーとなっていますよ。

祝福者として生き残ったアグニの復讐劇を描いていく『ファイアパンチ』

壮大なスケールで不思議な世界を表現しています。

アグニの悲しみをまとった姿を目に焼き付けてください。

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