龍と苺のネタバレ(漫画)!あらすじと感想もお伝えします!

今回は「柳本光晴」先生の『龍と苺』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『龍と苺』はこんな漫画(あらすじ)

女子中学生の藍田苺(あいだいちご)は決められたルールに従うことができません。

クラスメイト達が友達ごっこをしているようにしか見えない苺は、有り余っているエネルギーの持っていき場に困っていました。

退屈した日々を送っていた苺に、元校長でスクールカウンセラーの宮村が将棋を教えてくれます。

すぐに将棋の才能を見出された苺は初心者のまま大会に参加することになりました。

女性や子供を差別する将棋界に戦いを挑んだ少女の生き様を綴っていく『龍と苺』

今回は胸が熱くなるヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

圧倒的な才能で成り上がっていく苺の雄姿を興奮しながらお楽しみください。

 

『龍と苺』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

女性棋士がプロ入りを目指して対局しています。

ですが連敗してしまったことで女性プロ棋士が誕生することはありませんでした。

雑誌の記者たちは女性プロ棋士の誕生が叶わなかったことに落胆しています。

そんなことを知る由も無い女子中学生の藍田苺が教室にいると、地味な男子がイジメられていました。

イジメの現場を目撃した苺は、イスで加害者をぶん殴ってしまいます。

暴行事件を起こした苺がカウンセリングルームに呼び出されました。

宮村
「お待たせお待たせ、いや君の担任から事の経緯なんかを聞いててな、2年4組の藍田苺さんだね、私は藤ヶ崎中学のスクールカウンセラーをしている宮村です、はじめまして」
藍田苺
「はじめまして」

元校長だった宮村は将棋をしながら話をしたいと提案してきます。

しかし苺は将棋を指したことがありません。

それでも宮村はルールを教えるから趣味の将棋に付き合ってほしいと言ってきます。

将棋を指す理由は初対面同士が肩肘張って語り合うより、何かをしながらの方が喋りやすいと思ったからでした。

まずは歩や香車などの駒について動き方を教えます。

そして苺から駒を動かしていいと勧めるのですが、苺は反応を示してくれません。

宮村
「藍田さんに椅子で殴られた子の傷は大したことないそうだ、保健室で手当てしてるよ」
藍田苺
「そう」
宮村
「どうしてそんなことしたんだい?」
藍田苺
「前からあいつは大人しい子相手に陰で蹴ったり物盗ったり嫌がらせしてた、人にするってことはされてもいいはずだなって思って」

苺は男子を殴ったことが悪いことだとは思っていません。

それなのに殴られた男子は泣き出してしまい、苺はカウンセリングルームで尋問を受けています。

この状況を苺は理解することができません。

宮村
「そうか、藍田さんはいじめられてた子とは仲が良かったのかな」
藍田苺
「全然、名前も覚えてない、私はただ本気のケンカがしたかった、毎日生ぬるい水に浸かってるみたいで気持ち悪い、みんな友達ごっこ青春ごっこしてるようにしか思えない」

苺は生ぬるい状況から抜け出すため、命懸けで何かをしたいと思っているのです。

ここで苺が初めて駒を動かしました。

7六歩で角道を開けた一手目は素人とは思えない素晴らしい一手です。

宮村
「懐かしいな・・・昔は藍田さんのような生徒は沢山いたんだ、大人が作ったルールの中で無理矢理生活させられることに耐えられないんだろう、気持ちは分かるよ、実は私も昔そうだった」
藍田苺
「そうやって分かったフリされることが一番ムカつく」

謝る宮村だったのですが、校長を務めていた昔は本当に苺のような子供ばかりでした。

苺のようなタイプは決められたことに従うことに違和感を覚えています。

それなのにどうしていいか分からないので有り余った力の持っていき場がなくなっていました。

宮村
「ほう、7八金・・・あらかじめ角の頭を守ったのかな、初めてとは思えない勘の良さだ」
藍田苺
「せっかく勝負するなら何か賭けない?」
宮村
「ん?いいよ、お金以外ならね」
藍田苺
「命」

命懸けの勝負を宮村は受け入れました。

しかし苺が本気で命懸けの勝負を望んでいるとは思っていません。

勝負が進んでいく中で宮村は苺の本気度を理解していくことになるのでした。

 

 

苺の有り余った力を発散できない苛立ちがとても伝わってくる物語ですね。

そんな苺の気持ちを理解してあげようとする宮村の優しさも感じ取れました。

女子中学生が将棋界に旋風を巻き起こす『龍と苺』

ここから苺の才能が一気に開花していきます。

初心者とは思えない吞み込みの早さに驚いてみてください。

後編

命懸けの勝負を提案した苺は攻め所がないため守りを固めました。

吞み込みの早さに驚く宮村は苺の実力を試してみることにします。

宮村
「飛車の成り込みをどう防ぐか、守るだけなら4八金だ、6六銀もある、次に5五銀と出れば反撃が狙える、ここは個性が出るところだ、さぁどうする?」

宮村の仕掛けで苺の動きが止まりました。

時間制限はないので宮村はじっくり考えることを勧めます。

しかしすぐに苺が反撃を開始しました。

苺は受けに回らず6八銀の一手で攻めに転じます。

藍田苺
「命が賭かってるっていうのに随分とぬるいことするのね、それともじいさんだからお迎えが多少早まったくらいにしか感じないのかな」

カウンセリングルームを見回した苺がハサミを取ってきました。

そして将棋に負けた時は自分で死ぬことを提案します。

宮村
「まずい・・・とりあえずなんとか立ち直さないと」

ですが苺が完全にコツを掴み始めました。

ここから一進一退の攻防が続いていきます。

藍田苺
「えっ?取った駒って使っていいんだ、やばいやばい、一から考え直さないと」

苺は取った駒を使って良いことを知りませんでした。

改めて宮村は苺が初めて将棋を指しているんだと痛感します。

さらに一手指すごとに強くなる苺が切り込んできました。

宮村
「とにかくここはなんとしても勝ちきる!この子は本気で・・・」

渾身の一手で勝ちきりを図ります。

しかし苺が瞬時に詰みの一手を指しました。

藍田苺
「分かってると思うけど4回後にあなたは死ぬ」
宮村
「・・・前半遊びすぎたな、結局飛車のハンデを取り返せなかったか」
藍田苺
「末期の言葉はそれでいい?」
宮村
「いや、藍田さんの負けだ、自分の歩を縦に二つ置いている、これは二歩といって指したその場で反則負けだ、ただ死ぬことはない!命は賭けただけだ!藍田さんの命は私が預かる」

結局ルールを把握していなかった苺が負けてしまいます。

負けを認めた苺が窓に向かって歩き始めました。

そのまま飛び降りようとするのですが宮村に足を掴まれます。

宮村は死ぬことを許しません。

代わりに命を預かることにしました。

次の日曜日、課外授業として宮村が苺を市民センターに連れて行きます。

藍田苺
「約束だから今日はじいさんに付き合う、でも今日だけだからね、聞いてる!?」
宮村
「今日の大会は年齢制限はないが基本、大人しか出ないし初心者はまずいない、厳しい戦いになるぞ」

宮村の目的は市民センターで行われる将棋大会に苺を参加させることでした。

将棋で負けたので従う苺なのですが宮村の目的は分かりません。

藍田苺
「あのさ、じいさんはどうして私に将棋をさせたがるの?」
宮村
「うーん、そうだな、藍田、今日本に女性のプロ棋士は何人いるか知ってるか?」

苺は女性プロ棋士の数など知る訳がありません。

そんな会話をしていると対戦相手が現れました。

対戦相手は苺が4日前に一度だけ将棋を指したと聞いて宮村に対戦を代わってほしいと言い出します。

子供扱いされた苺は負けたら謝罪することを条件に出しました。

20年将棋を指している対戦相手は女子中学生に負ける訳がないと思っています。

しかし勝負が始まると苺の勢いが増していき、対戦相手を圧倒しました。

藍田苺
「おっさん、負けた時の約束覚えてるよね?」

適当に謝罪する様子に苛立った苺は駒を相手に投げつけます。

すると大会の運営者に叱られてしまいました。

宮村
「まあまあまあ」

間に割って入った宮村が会場の外に苺を連れ出します。

ですが宥められても怒りは収まりません。

藍田苺
「なんなのあいつら!人の話全っ然聞かない!人間てトシ食うほど頭悪くなんの?体より先に脳ミソ腐ってんじゃないの?あそこまで話通じないことある」
宮村
「藍田の言うことが聞き入れられなかった理由は三つある、一つ初心者だから、二つ子供だから、そしてもう一つ・・・もう一度聞く、今将棋界にプロの女性棋士が何人いると思う?」
藍田苺
「だから知ってる訳ないでしょ!」
宮村
「1人もいない!今、日本にはプロ棋士が300人以上いるが全て男だ!女性がプロになっちゃいけないなんてルールはない、挑戦してる女性もいる、でもなれない」

将棋界の人間は女性が将棋を指せないと思い込んでいるのです。

ここで宮村が苺に本気で将棋と関わることを提案しました。

何十年も将棋に関わってきた宮村などを覚えたばかりの棋力で打ち負かした苺に才能を感じたのです。

藍田苺
「言っとくけど将棋の世界なんてどうでもいい、私の興味は一つだけ、売られたケンカは買う」

こうして将棋界に天才少女が旋風を巻き起こす戦いの幕が切って落とされました。

柳本光晴先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

響~小説家になる方法~のネタバレ(漫画)!映画版のキャストは?

2018.05.03

響~小説家になる方法~のネタバレと最新刊情報!文芸部の存続は?

2018.05.04

 

『龍と苺』を読んだ感想

胸が熱くなれるヒューマンドラマを読みたい人にオススメの作品です。

生意気ですが才能をどんどん開花させる苺の姿から目が離せなくなりますよ。

将棋に情熱を傾ける天才の活躍を描いた『龍と苺』

あまり将棋に詳しくなくても楽しめるストーリーに仕上がっています。

柳本光晴先生の渾身作を見逃さないでください。

 

電子書籍を無料で読んでみませんか?

電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。

ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!

それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓

 

 

映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT

実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?

U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。

さらにポイントを使って購入することも可能ですよ!

そのジャンルは幅広く漫画はもちろんのこと、小説やビジネス書、週刊誌からファッション誌、スポーツ誌までも網羅しているんです!

使えるポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!

登録時にもらえる600ポイントを使用して無料トライアル期間中でも新作コミックが読めるU-NEXT

最新巻でもポイントを使用して読めるので、こんなにお得なことはありません!

最新漫画は動画も配信しているタイトルも多いので、「原作漫画とアニメや映画」のようにセットで楽しんでみませんか?

さらに大人向けコミック、BLやTLコミック、写真集なども充実!

雑誌も読み放題で成人向けの作品も超充実のU-NEXT

しかも新規登録から31日間は無料なんです!

もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?

ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!

動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!

さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!

無料トライアルはこちらから↓↓↓