『夢みる太陽』のネタバレ(漫画)！新装版が話題になっています！

今回は「高野苺」先生の『夢みる太陽』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『夢みる太陽』はこんな漫画

自分の名前が嫌いな高校生の亀戸しま奈（かめこしまな）。

彼女は中学一年の時に母親を交通事故で亡くしてしまいます。

その後、父親が再婚して弟が誕生するのですが、次第に自分の家に居場所がないと感じ始めるしま奈。

現状に我慢が出来なくなった彼女は家出をすることにしました。

行く当てもなく困っていたしま奈は、公園で着物姿の不思議な男性と出会ったことにより奇妙な同居生活を
開始します。

一軒家で謎の同居生活を送る男女の生活をコミカルに描く『夢みる太陽』！

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

大人気漫画家がお届けするポップなラブロマンスの魅力を存分に味わってみてください。

『夢みる太陽』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

「しま奈って名前がキライ、自分の人生がキライ、一日が終わるたび明日こそ違う自分に変わっててほしいとただ毎日願ってた」

そんなしま奈は半年前に弟が誕生しました。

しかし弟が生まれたことにより、血の繋がらない母親との距離を感じています。

自分に対する愛情を感じないしま奈。

不満を抱いていると、父親から子育てを手伝うよう注意されてしまい、家に自分の居場所がないと感じていきます。

「こんなの楽しくない、それもこれも全部お母さんがいなくなったせいだ」

現状に対する不満を全て亡くなった母の責任だと思うしま奈は、家出することを決意しました。

家出をしたしま奈は学校もサボることにして、自由を感じながら公園を散歩しています。

「ん？何か蹴った？」

足下を見てみると着物姿の男性が倒れていました。

「おまえ蹴ったなコラー」

「キャー、何でこんなとこ人寝てんのー！！しかもなんで着物きてんのこの人ー」

必死に逃げるしま奈だったのですが男性に捕まってしまいます。

酒臭い男性をホームレスだと思うしま奈。

すると男性がお金を貸してほしいと言い出しました。

「他の人に頼んで下さい」

「お願いだよぉー、カギ持ってないし家に入れないんだよー、昨日の夜からずっと！」

仕方なく事情を聴いてみると、酒癖の悪さから追い出されてしまったようです。

自業自得だと思うしま奈。

ですが男性は龍ヶ江朝陽という人物が悪いと言い始めました。

「知らねえ？おまえと同じ高校なんだよ、その制服、そうつが俺をしめ出したんだ」

「朝陽許さん、朝陽のせいでこんなおじさんに会うはめになったんだー」

ここでしま奈が大きな荷物を持っていることに気付いた男性。

すると住むところを紹介してくれると言い出します。

家賃が破格の一万円だと知り、しま奈はこの話に飛びつくのですが男性から三つの条件が提示されました。

「1つ目、家出の理由を言え」

「それは言いたくない」

「それじゃ入居認めねーぞー、言え」

「だってつまんない事だもん」

男性の迫力に押され、しま奈は渋々事情を話します。

母親が亡くなった事、そして父親が再婚し弟が生まれてから自分への愛情を感じなくなった事などを赤裸々に話しました。

本当は誰かに話を聞いてもらいたかったしま奈。

「おまえ名前何ていうんだ？」

「言いたくない、お父さんに変な名前つけられたから」

「まぁいいわ、じゃあ2つ目の条件、朝陽を探してこい」

果たしてしま奈は2つ目の条件をクリアできるのでしょうか！？

とてもコミカルなストーリーですね。

悩みを抱えて家出をしたはずなのに、トラブルに明るく対応するヒロインが可愛らしいと思いました。

女子高生の恋と悩みをユニークに描く『夢みる太陽』！

ここからさらに個性豊かなキャラクターが登場して物語を盛り上げていきます。

それでは笑って泣けるラブストーリーの続きをご覧ください。

後編

朝陽という男性を見つけてカギをもらって来いと言われたしま奈。

しかし彼女には反論がありました。

「てゆうかカギはおじさんの都合でしょ？」

「おじさんはなぁカギがないとお家入れないんだよ、カギ持ってこねーと入居認めねーぞ、それかあいつだ、中城善」

「え！？中城善！？ってあの！？」

「なんだおまえ知ってんの！？」

実は中城善とたまたま同じクラスだったしま奈。

この幸運に感謝しながら学校へ向かいました。

そしてすぐに善を連れて男性の元に戻ります。

これで2つ目の条件をクリアしたと思ったのですが、善はカギを落としてしまっていました。

「朝登校する時ここ通ったから・・・バック転しながら、そん時落としたのかも・・・」

厄介者の善のおかげでカギ探しが振り出しに戻ってしまいました。

善によるとカギにはパンダのキーホルダーが付いているということなので、公園内を必死に探すしま奈。

しかしなかなか見つからず途方に暮れてしまいます。

そんな中、しま奈はカギ屋に電話をすることを思いついたのですが、携帯の充電が切れていました。

「この役立たずがー！」

この言葉にショックを受けたしま奈は、友人の所に行くと言い二人と別れます。

その道中で母親のことを思い出すしま奈。

「やっぱり私は誰にも必要とされないのかな、また居場所がなくなってしまった、やっぱりお母さんの側がいいよ、私もお母さんのところに行きたい！」

そんなことを思っていると公園のガードレールの下の木に、パンダのキーホルダーが引っ掛かっているのを見つけました。

「きっと誰にも必要とされないのは私が役に立たないからなんだ、でも私だって1つでも役に立ってから死にたい」

必死に手を伸ばしパンダのキーホルダーを取ろうとすると、バランスを崩してガードレールから転落しそうになってしまいます。

すると見知らぬ男子が現れしま奈を助けてくれました。

「その人は1度も会った事はなかったけど、ただあまりにもその人にその名前が合っていたから」

この男子を直感で朝陽だということが分かったしま奈。

朝陽を連れて男性の元へ向かったしま奈は、2つ目の条件をクリアしたと思い浮かれていました。

しかし男性は1つ目の条件をまだクリアしていないと言い始めます。

「本当の事言え、あれは本心じゃねぇんだろ？ちゃんと話せ、誰も笑わなぇから」

「本当はうれしかった、本当はみんなを愛したい」

実は新しい母親や弟が出来た事を喜んでいたのです。

さらに母親が亡くなってからふさぎがちだった父親が、再婚してから明るくなったことも嬉しかったしま奈。

しかしその気持ちを認めてしまうと、亡くなった母親が悲しむと思っていたのです。

彼女の正直な気持ちを聞いた男性は、改めて善と朝陽にしま奈のことを紹介し始めました。

「今日からこいつは俺らと一緒に住む事になった、名前は言いたくないそうだ」

103号室に入居することを認められたのですが、しま奈にはまだ疑問が残っていました。

「でも3つ目は！？3つあるって」

「3つ目は夢を持つ事、あいつらにもそれぞれ夢がある、まぁそれはこれからみつけてきゃいいよ」

初対面なのに自分の話を聞いてくれた男性に感謝するしま奈。

続いて善が自己紹介をします。

「俺102号室だから、よろしく」

「俺は藤原虎、虎って書いてたいが」

しま奈は男性も変な名前だと知り嬉しくなります。

ですが虎はこれからお世話になる家の大家でした。

信じられない様子のしま奈に朝陽が自己紹介をします。

「俺は龍ヶ江朝陽、、101号室、よろしくね、名前知りたいな、俺に教えてくれないかなあ？」

「亀戸しま奈です」

「へえ、かわいい名前！しま奈って呼んでいい？」

「はい！」

こうして始まった不思議な同居生活。

しま奈はここでの生活が人生を変えるような気がしていたのでした。

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『夢みる太陽』はこんな人にオススメ

チャーミングなラブコメ漫画をお探しの人にオススメの作品です。

可愛いヒロインとユニークな登場人物が魅力的な『夢みる太陽』！

大人気コミック「orange」の高野苺先生の漫画なだけあって、読み応え抜群の仕上がりになっていますよ。

新装版も好評なこちらの漫画。

是非この機会に読んでみてくださいね。

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