盲獣のネタバレ(漫画)!江戸川乱歩原案作品の面白さとは?

今回は「漫画 久木田高明 原案 江戸川乱歩」先生の『盲獣』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『盲獣』はこんな漫画(あらすじ)

レビュー界の女王と謳われている舞台女優の水木蘭子が行方不明になってしまいます。

話を聞いた令嬢の大内麗子はすぐに調査を開始することにしました。

関係者から事情を聴いてみるとすぐに盲目の怪しい人物が浮上します。

しかし警察が本格的な捜査を始めてくれずこれ以上の情報が集まりません。

営利目的なのか蘭子本人を狙ったものなのか分からないまま、麗子は探偵役を買って出ることにします。

謎めいた奇妙な事件を麗子は解決することができるのでしょうか!?

江戸川乱歩の原案をコミック化した『盲獣』

今回はスリリングなサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ミステリアスな猟奇事件の謎に迫っていってください。

 

『盲獣』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

麗子が大内家の庭で乗馬を楽しんでいると従兄弟の小村昌一が訪ねてきました。

昌一
「いやあ・・・やってるやってる、正に人馬一体、従妹殿は今日も凛凛しいなあ、麗子君!久し振り!少しいいかな!?」

遠くから声をかけられて麗子がこちらへやってきます。

馬を自在に操る姿は昌一の言葉通り人馬一体となっていました。

麗子
「御機嫌よう!随分御無沙汰でしたわね、昌一兄さん、もっと度々大内の家にもお寄り下されば宜しいのに、良いお茶が手に入りましたのよ?わたくしがお淹れして差し上げますので是非お付き合い下さいな」
昌一
「勿論だとも!実はお願いしたい事があるのだよ・・・聞いてくれるかい?」

麗子はお茶を飲みながら昌一の話を聞くことにします。

昌一が聞いてもらいたかったのは舞台女優の水木蘭子が行方不明になっている件でした。

麗子
「レビュー界の女王と謳われている・・・あの蘭子さん?昌一兄さん親交がおありになるの?」
昌一
「うん・・・実は彼女の後援・・・つまりはスポンサー的な事をしていてね?」

芸術に関心が無さそうな昌一が蘭子のパトロンをしていることが信じられません。

しかし聡明な麗子はすぐにパトロンとなった理由が思い浮かびます。

麗子
「成る程・・・判りましたわ、昌一兄さんも隅に置けませんのね・・・踊り子さんとお付き合いなさってらっしゃったなんて・・・」
昌一
「いやいや・・・お付き合いとか何とか・・・そんな処まではまだ・・・」

行方不明が判明したばかりなのでまだ警察へは連絡していません。

昌一が蘭子の自宅に電話してみると、昨夜から帰ってきていないことをお手伝いさんから知らされたそうなのです。

麗子
「蘭子さんだって大人でしょう?一晩位どこかに泊まる事だってあるでしょう?」

まだ事件性が感じられないため麗子は話に飽きてしまいました。

ですが昌一の言葉で態度を一変させます。

昌一
「それが昨夜は私と食事に行く予定になっていてね・・・迎えの自動車を出したが行き違いになったらしいんだ」
麗子
「予定・・・?お約束していらしたの?・・・ならば話は違ってきますよ」
昌一
「ど、どういう事なんだい?麗子君・・・?」

芸術家が後援者であるパトロンとの約束をすっぽかす訳がありません。

パトロンは芸術家にとって生命線と言える存在なのです。

麗子
「警察には直ぐ連絡した方がいいかも知れませんよ・・・もし事件なら・・・拉致・・・誘拐・・・?自らの意志で失踪したのでなければ命に拘る事も考えなければ・・・」
昌一
「どっ・・・どうすれば・・・どうすればいいんだ・・・」

麗子の話を聞いているうちに不安が大きくなってきたのですが、昌一はどうやって蘭子を探せばよいのか分かりません。

不安がる昌一に麗子が励ましの声をかけます。

麗子
「しっかりして下さい!まだそうと決まった訳ではありませんよ、そうならない様に私達が動かなくては!大丈夫、昌一兄さんだってわたくしなら探し出せると思って相談に来て下すったのでしょう?」

麗子は警察への連絡を昌一に任せることにしました。

そして自分は集められるだけ情報を集めることにします。

忽然と姿を消した人気舞台女優に何が起きているのか、麗子はその真相を解明することができるのでしょうか!?

 

 

江戸川乱歩の原案を漫画化しただけあって重厚で読み応えのあるサスペンスストーリーになっていますね。

少しずつ事件の背景にある猟奇的な部分が明らかになっていくところも面白かったです。

令嬢探偵が怪事件の謎に迫っていく『盲獣』

調査によって浮上した不審人物の異常な行動力が恐怖を煽っていきます。

手に汗握りながら事件の顛末を目に焼き付けてください。

後編

情報収集のため麗子は銀座にある帝都座を訪れることにしました。

すると蘭子の弟子から怪しい盲目の男がここ数日、蘭子の周囲をウロついていたという情報を入手します。

ほとんどの関係者は怪しい盲目の男を見たことがないのですが、君子という弟子は盲目の男を目撃していました。

君子
「あれは・・・蘭子さんがモデルを務めた彫刻が美術館に展示された日ですから・・・先々週の土曜日でした」

先々週の土曜日に君子は蘭子から美術館へ誘われたそうです。

2人が美術館へ入ると中には客がほとんどいませんでした。

蘭子
「お天気が悪いからさ、二人で借り切ったみたいで楽しいわね、ゆっくりと観賞する事にしましょうよ」

言葉通りゆっくりと美術品を見て回ります。

そのうちに彫刻を陳列するエリアまでやって来ました。

君子
「何だか不気味ね・・・この中で生きているのは私と先生だけなのね・・・」
蘭子
「本当に・・・これだけ沢山並んでいると不思議な感覚を覚えるわね」

数多くの彫刻に囲まれていると奇妙な感覚に陥るようです。

そんなことを話していると君子がおかしな行動を取っている不審人物を発見しました。

君子
「先生ちょっと!まあ気味が悪い・・・あれ御覧なさい!」

君子が指差した方向を見てみると、女性の裸をモチーフにした彫刻を無心で触っている男性がいます。

男性は彫刻の隅々を触りながら恍惚の表情を浮かべていました。

蘭子と君子を気味悪がらせたのは彫刻のモデルが蘭子だったためです。

蘭子
「・・・あの人・・・目が見えないのだわ」

盲目の男性は彫刻の台座に上がり全身を隈なく触り続けていました。

その様子を見ているうちに蘭子は彫刻ではなく自分の身体を触られているような感覚に陥ります。

不気味に感じた君子はすぐに警備員を呼びに行ったのですが、戻ったときには男性の姿は消えていました。

また蘭子の周りに盲目の男性が現れたのは美術館だけではありません。

君子
「それから三日程後の事だと聞いています・・・舞台が跳ねて家に帰るとよく按摩さんを頼むのだそうで・・・その日も近所の斡旋所から来た按摩さんに揉んで貰っていたそうなのですが・・・」

いつもなら同じ按摩さんが来てくれるのに、この日は初めての按摩さんがやって来たそうです。

3日程前に斡旋所へ入ったという按摩さんが蘭子の身体を揉み始めました。

すると美術館で味わったような感覚が蘭子の頭に蘇ります。

蘭子
「も・・・もういいわ・・・按摩さん勝手だけれど今日はもうこれまでにして頂戴・・・疲れてしまって・・・眠くって仕様がないから・・・」

奇妙な感覚に襲われたためので按摩を途中で中断させました。

この夜は何事もなく済んだのですが、翌晩にやって来た馴染みの按摩さんに話を聞くと事態が急変します。

按摩さんは昨夜も蘭子の下へ伺うつもりだったのですが使いの男性に断られたと語りました。

しかし蘭子の家には使いの男性など存在していません。

さらに斡旋所には新しい按摩さんなど入っていませんでした。

蘭子
「やっぱり・・・やっぱりそうなのだわ・・・きっとそうに違いないわ・・・あの男・・・あの男が・・・この家にまで・・・」

詳しく話を聞いているうちに昨晩の按摩さんと美術館で目撃した盲目の男性の特徴が一致します。

そして失踪前夜にも奇妙な出来事が起こりました。

まず蘭子が化粧をしていると差出人不明の花束が贈られてきます。

続いて蘭子が華麗な踊りで観衆を魅了していると、盲目の男性がこちらを見ていることに気が付きました。

恐怖に襲われた蘭子は舞台上で動けなくなってしまいます。

君子
「先生!早く袖に・・・」

君子はここでも盲目の男性を目撃しました。

その後、花束の差出人を探したのですが何の情報も出てきません。

不安になっていた蘭子は昌一から食事に誘われたため外出する準備を始めました。

しかし迎えに来た車は昌一が手配したものではなかったのです。

ここから蘭子の消息は途絶えてしまいました。

一連の流れを掴んだ麗子はまず蘭子を迎えに行った自動車の運転手を探すことにします。

麗子
「タクシー会社を当たってみるか・・・問題なのはまだ事件性を示す証拠が無い事・・・刑事課が動いてくれないと・・・入る情報量に限界があるし・・・もうっ!時間の勝負だと云うのに!」

犯人から何の要求がないため営利目的ではなく蘭子本人が目的だと判断しました。

麗子の判断が正しければ残された時間は限られています。

少ない情報量の中、麗子は犯人に辿り着くことができるのでしょうか!?

 

『盲獣』はこんな人にオススメ

本格的なサスペンス漫画を探している人にオススメしたい作品です。

次々に浮かび上がる謎と犯人の異常性が物語に面白さとスリルをプラスしています。

ミステリー好きには絶対に読んでもらいたい『盲獣』

ただの誘拐事件ではないところに江戸川乱歩の個性的な発想が感じられるはずです。

犯人の目的を推理しながら謎めいた展開をお楽しみください。

 

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