リビルドワールドのネタバレ(漫画)！アルファの正体は？

今回は「漫画 綾村切人　原作 ナフセ」先生の『リビルドワールド』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『リビルドワールド』はこんな漫画(あらすじ)

スラム街で生活しているアキラは、荒野から侵入したモンスターに殺されかけてしまいます。

アキラは偶然拾った拳銃で窮地を脱すると、大金を稼ぐため旧世界の遺跡へ向かうことにしました。

クズスハラ街遺跡には高値で売れる遺物があり、持ち帰ったハンターは巨大な防壁に囲まれたクガマヤマ都市に住むことができると噂されています。

強い覚悟を持って旧世界の遺跡に足を踏み入れたアキラは、ある遺跡の攻略を依頼する謎の美女アルファと出会いました。

奪われ踏みにじられる人生を送ってきたアキラは成り上がるため、アルファと行動を共にすることを決心します。

旧世界の遺跡を舞台に繰り広げられるスリリングなバトルを描写した『リビルドワールド』

今回はSFファンタジーとガンアクションをミックスさせた漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ハラハラドキドキのアクションシーンと、ミステリアスな展開に魅了されてください。

『リビルドワールド』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

拳銃を手に入れたアキラの前に謎の美女が現れました。

「あなたはハンターなの？」

物語は数日前まで遡ることになります。

アキラが暮らしているスラム街に荒野からモンスターが侵入してきました。

逃げまわる中、アキラは武器を探しています。

その理由は武器を所持している者がスラム街の住人を撃ち殺してモンスターの囮にしているためでした。

「奪われ踏みにじられ挙句の果てにはモンスターに食い殺される・・・こんなクソみたいなところで死んでたまるか！」

モンスターの囮にされるわけにはいきません。

必死に逃げていると落ちている拳銃を発見しました。

しかし拳銃を手に入れたところでモンスターに接近されてしまいます。

左肩を噛まれながらも手に入れた拳銃で反撃しようとしていると、背後から現れたハンターがモンスターを撃退してくれました。

ただハンターはアキラを助けようとしたわけではありません。

モンスターの死体は旧世界の遺物なので売れば飯代にはなります。

さらにハンターはアキラが手に入れた拳銃も奪おうとしていました。

「この銃は俺のだ！俺だってハンターに・・・そして絶対に成り上がってやる・・・！」

荒野と呼ばれる危険地帯から都市を護る巨大な防壁の向こう側にはお金持ちが住むクガマヤマ都市があります。

アキラのようにお金のない人間は荒野の傍にあるスラム街でしか暮らすことができません。

スラム街にくらしている大抵の人間はそのまま死んでいきます。

「だけど金を稼ぎさえすれば抜け出せる、その方法だってある、それがハンター、荒野を抜けた先には旧世界の遺跡があって、そこには高値で売れる遺物があるらしい」

貴重な遺物を持ち帰ったハンターはクガマヤマ都市の住人になれるという噂がありました。

そこでアキラは旧世界の遺跡を目指すことにしたのです。

命がけでスラム街を脱出したアキラが目的地のクズスハラ遺跡に辿り着きました。

「ハンター証・・・俺も今日からハンターだ、絶対に遺物を持ち帰ってやる！」

手に入れたハンター証を見ながら気合を入れていると、物陰に隠れていた男性たちに腕を掴まれてしまいます。

男性たちはハンター崩れの追いはぎで、アキラから拳銃を奪おうとしていました。

ハンター証はハンターオフィスに行けば誰にでも発行してくれるので、アキラはハンターごっこをしていると思われているのです。

またハンター証に書かれた名前がアジラと間違っていたこともあって、ハンター崩れに舐められていました。

このままでは身ぐるみを剥がされてしまうと思った次の瞬間、アキラの前に謎の美女が現れます。

「あなたはハンターなの？私のことが見える？」

アキラが美女に向かって拳銃を抜きました。

しかしハンター崩れたちにはアキラの行動が理解できません。

「あいつらには見えていない・・・？なんだあの女・・・何かやばい！」

美女の存在はアキラにしか見えていないようです。

動くなと命じても美女が接近してきました。

拳銃を撃っても弾丸が美女の身体をすり抜けていきます。

「死にたくなかったら10秒以内にビルの中に飛び込みなさい」

「何を・・・」

「・・・10・・・9・・・8・・・7・・・遅い、ダメね、さよなら」

美女が消えてしまったことでようやくアキラが走り出しました。

ハンター崩れが追いかけようとした次の瞬間、閃光と共に爆発が発生します。

先に走り出していたアキラは爆風で吹き飛ばされましたが、命を落とすことはありませんでした。

美女の言う通りにしたことでアキラは死なずに済んだのです。

アキラにしか見えていない謎の美女はいったい何者なのでしょうか！？

他人の生存価値を認めないような奪い合いと殺し合いの緊張感にゾクゾクしました。

成り上がるためにハンターを目指すアキラの行動力には強い信念が感じられますね。

大人気小説をコミカライズした『リビルドワールド』

野垂れ死にを拒絶するアキラが命懸けで自分の運命を切り開いていきます。

アルファの正体も少しずつ明らかになりますよ。

後編

爆発を回避できたことでアキラはハンター崩れから追いはぎされずに済みました。

「まあいいわ、一応合格よ、私はアルファ、よろしくね、次は階段を上って屋上へ、5・・・4・・・」

訳が分からないまま美女の指示に従います。

すると先程まで座り込んでいた所で爆発が起こりました。

「はぁ、はぁ、えっとアルファ・・・だっけ？頼む・・・説明してくれ・・・」

「了解よ、アジラ」

「アキラだ！」

アルファも間違えたハンター証の名前を見ていたようです。

しかしハンター崩れたちのように舐めているわけではありません。

「アキラがウェポンドッグの襲撃で死ぬところを私が的確なサポートで助けた、それはわかる？下を見てみて」

「なんなんだあれは・・・」

建物の下を見ると無数のモンスターが徘徊しています。

スラム街で暮らしていたアキラはウェポンドッグを見たことがありませんでした。

ウェポンドッグはもともと旧世界で都市部を警備するために造られた生物系のモンスターだとアルファが教えてくれます。

「背中に銃火器が生えているのが見える？お腹の中のナノマシンが銃や弾丸を製造するの」

「・・・いやそれよりもおまえはなんなんだ？・・・幽霊・・・なのか？」

「違うわ、あなたが見ている私は拡張現実の一種なの、あなた達が旧世界の技術と呼ぶ高度な技術の成果よ」

「拡張・・・現実？」

アキラには拡張現実がどういった仕組みなのか分かりません。

そんなアキラにアルファが丁寧に説明してくれます。

拡張現実とはアキラの脳が視覚と聴覚を処理する過程に外部から情報を送り込むことで、アルファが実在するかのように認識させていました。

「さて本題よアキラ、あなたハンターなんでしょ？あなたをハンターと見込んで依頼したいことがあるの、それはある遺跡の攻略よ」

「ある遺跡？攻略？ここじゃないのか？俺でも行けるところなのか？」

「無理ね、死ぬわ、はっきり言って高難易度の遺跡よ、だけど報酬の前払いとして私が完璧にサポートしてあげる、だからアキラでも必ず到達できるわよ」

成功した暁には高額で売却できる旧世界の遺物を進呈してくれるそうです。

アキラはハンター崩れから助けてくれたアルファには感謝していました。

しかしアルファの依頼を断ります。

「俺がなぜハンターになりたいと思ったのか今わかった、俺は今までスラムで何度も騙され踏みにじられてきた、おいしいモノが食べられる・・・防壁の向こうで暮らせる・・・そんな言葉につられたせいで奪われて騙されて切り捨てられて何もかも失った、だから俺はもう二度と踏みにじられない」

「はっきり言ってこんなおいしい依頼を受けられるなんてアキラは残りの人生の幸運をたった今使い切ったわ、だから契約しないと大変よ？」

このまま一人で行動すればビルの下に集まっているモンスターに殺されることは間違いありません。

それでもアキラは説得に応じませんでした。

「俺は覚悟を決めてこの遺跡にやってきた、ここで死ぬなら俺の運はその程度だったんだろう、まあ諦める気はないけどな」

サポートを拒否したアキラは一人で戦いに向かおうとします。

するとアルファが別の提案を申し出ました。

「じゃあアキラこうしましょう、お試し期間としてしばらくあなたをサポートするわ、そして信用できると思ったら私と契約する、これでどう？私がサポートすれば取りあえずここで死ぬことはないわ」

「・・・わかった、だけど少しでも怪しいと思ったらそこで終了だ」

アルファのことを完全に信用したわけではありません。

ですがアルファの提案にはメリットがあるので受け入れることにしました。

「1つ約束ごと、私の指示には必ず従うこと、でないといくら私のサポートがあっても死ぬわよ、アキラ」

「わかった」

まずこのビルから生き延びるためにはウェポンドッグの群れを抜けないといけません。

そこでアルファはウェポンドッグの行動パターンを分析し始めました。

ウェポンドッグの銃火器をくらえばアキラは木っ端微塵になるため、アルファは全力でモンスターの群れを走り抜けるよう指示しました。

指示に従うとアルファがウェポンドッグを次々と撃退していきます。

優勢に立ったと思われましたが、ここで巨大なウェポンドッグが出現しました。

「今から細かく指示を出すわ、少しでも戸惑ったら・・・わかるわね？大丈夫よアキラ、あなたは私が死なせない、さあ走って！アキラ右折後壁を背に5秒！来た道を戻って！」

走りながら銃を構えてアルファのカウントに合わせて振り向きざまに銃撃しろと指示が出ます。

指示に従うと巨大なウェポンドッグを倒すことができました。

「・・・倒せた・・・のか？あんなデカいのをこんな銃で・・・」

「デカいだけで脳みそはちっちゃかったみたいね、もちろんその銃で倒せるようにサポートしたのはこの私だけど？どう？私のサポートは、もう私のこと信用しちゃったんじゃない？もっと感謝してくれてもいいのよ？」

「・・・ありがとうございました」

「契約すればもっとすごいサポートが得られるわよ？どう？」

アルファのサポートには感謝していますが、契約についてはまだ決心できないアキラだったのです。

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『リビルドワールド』を読んだ感想

不遇な環境に苦しめられてきたアキラだからこそ、アルファの申し出をすぐには受け入れられなかったのかもしれませんね。

それでもアルファのサポートに救われた心を揺れ動かされたシーンには共感できました。

スラム街で生きてきた少年と謎の美女が運命を交錯させていく『リビルドワールド』

物語が進むにつれ緊張感が増していきます。

命を懸けたアキラの戦いから目を離さないでください。

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