今回は「おかざき真里」先生の『かしましめし』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『かしましめし』はこんな漫画(あらすじ)
仕事を辞めてしまった千春とキャリアウーマンなのに男性関係が上手くいかないナカムラ、そしてゲイの英治は美大で一緒に学んだ旧友です。
そんな3人は同級生の自殺をきっかけに久々の再会を果たしました。
3人それぞれが人生に悩みを抱える中、みんなで集まって食事を楽しむようになります。
どんなに悩みを抱えていても仲間と食事を楽しむ時間は最高だと感じる3人。
今宵も賑やかな宅飲みで盛り上がる3人だったのでした。
誰でも真似できる簡単で美味しいレシピを紹介していく『かしましめし』！
今回はアラサー男女の日常を切り取ったグルメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
漫画を楽しんだ後はレシピを参考にしながらアレンジ料理に挑戦してみてください。
『かしましめし』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
ある中年男性のことを思いながら千春がキャベツの千切りをしていると英治から家に行っていいか尋ねるLINEが送られてきます。
返信するともう1人の飲み友達であるナカムラが私も行くとメッセージを送ってきました。
千春は2人のために包まないギョーザを作ることにします。
包まないギョーザは好きな食材を使えるため、千春はチーズやキムチ、ツナ缶などの余っている食材を冷蔵庫から取り出しました。
そして豚挽肉とキャベツ、タケノコとしいたけとにんにくをみじん切りにしてから塩コショウをを混ぜ合わせていきます。
用意が整ったところで英治が家にやって来ます。
英治はお酒だけでなくカタマリ肉なども買ってきてくれました。
買ってきたお酒を飲む英治を横目に千春は料理を続けていきます。
ニンジンをピーラーで薄く切ってから千切りにしていきキャベツと合わせてから塩コショウとフレンチドレッシング、そしてマヨネーズと和えてから少し冷蔵庫で寝かせるとコールスローが完成しました。
美味しそうなコールスローが完成するとナカムラも到着します。
ここからナカムラと英治が下らない言い争いを始めました。
ナカムラと英治は仲が良いのか悪いのかよく分かりません。
その様子を千春は少し困りながら眺めています。
3人が飲むお酒を決めるといよいよ楽しみにしていた食事会がスタートしました。
千春が作る包まないギョーザはまずギョーザの皮をホットプレートの片側に並べてから、千切りしたキャベツと豚挽肉などを混ぜ合わせたものをのせていきます。
その上に好きな具材をトッピングしてからもう1枚の皮をのせて蒸し焼きにしながら空いたスペースで次のギョーザを作り始めました。
中まで火が通ったら蓋を開けて空いたスペースで焼いているギョーザに水をかけて蓋をします。
こうして両面がこんがりと焼き上がったギョーザに3人はお好みのダレをつけて食べ始めました。
外はパリパリのギョーザに3人は大満足の様子です。
このように美味しい食事を楽しむ3人なのですが、美大を卒業してからずっと交流があった訳ではありません。
美大を卒業後、3人が再会したのは同級生の葬式でした。
そこで3人は思いもよらなかった事実を知ることになるのです。
衝撃的な事実を知った3人が仲良くなったきっかけとは！？
仲間で美味しい食事を食べることの楽しさを伝えてくれる素晴らしい物語になっていますね。
1人でも食事は美味しいものですが、やはり気心の知れた仲間と食べるグルメは最高だと思います。
各々が事情を抱えながらも美味しい食事を求めて集まる仲間の姿を描いた『かしましめし』！
複雑な人間模様と真似したくなるレシピがこの漫画の魅力になっています。
それでは真似したくなるレシピを探しながら物語の続きをご覧ください。
後編
千春たち3人が再会したのは1年前のことです。
再開した場所は美大の同級生の葬式で、3人は同級生が自殺したことで衝撃を受けました。
ナカムラは千春に質問したのですが、英治も亡くなった同級生とつき合っていたと答えます。
英治はつき合っていた時期が重なっていないと弁明するのですが千春は驚きを隠せません。
3人にとってこの同級生は少しの謎を残して自殺をしてしまいました。
それでもこの日から3人は頻繁に食事を楽しむようになったのです。
しかしいつも千春だけが食事を用意している訳ではありません。
包まないギョーザを楽しんだ後日、英治が自宅で目を覚ましました。
この日は同棲中の彼氏が帰ってこなかったため機嫌が悪いのですが、英治にはどうしても起きなければいけない理由があります。
前日の英治は鶏手羽元をヨーグルトに漬けておきました。
この鶏手羽元をカットトマトやにんにく、玉ねぎなどをみじん切りしたものをバターで炒めていき生クリームとカレーパウダーで味を調えてから20分以上煮込めばバターチキンカレーの完成です。
英治はこのカレーに揚げた夏野菜をトッピングしてアレンジしていきます。
アレンジしたカレーの味に英治が満足している頃、ナカムラは職場で苦い思いを経験していました。
ナカムラは仕事ができるのですが、最近の職場は年下が多くなり厳しい先輩というレッテルを貼られています。
その上、花形の宣伝部から新部署への異動を命じられてしまいました。
自分でも後輩から憐れみを持たれていることに気が付いているナカムラ。
そんなナカムラと千春の元に英治から美味しいカレーを食べようとLINEが送られてきました。
千春はカレーをさらに美味しく食べるためナンを作ることにします。
モチモチで香ばしいナンを作るためにはまずドライイーストとぬるま湯、強力粉と塩を用意しました。
そして小さじ一杯のドライイーストをぬるま湯120ccで溶いてから、塩を少々振った300gの強力粉とボウルの中でよく混ぜ合わせます。
折り曲げてもヒビが入らない硬さになったジップロックのような袋に入れて、炊飯器の保温機能で20分程度発酵させます。
エビが安く売っていたため、千春はエビと春雨のタイ風煮を作ることにしました。
まずエビの背ワタを取ってからスライスしたにんにくと生姜と一緒に炒めていき、土鍋の上に豚バラ肉を敷いて茹でた春雨と炒めたエビを上に乗せます。
そこに200ccのスープとオイスターソース小さじ2杯を入れてから、蓋をして中火で10分蒸し焼きにするとタイ風煮が完成しました。
発酵したナンをフライパンで焼いていると、英治とナカムラが到着します。
この日も絶品レシピに大満足する3人。
食事が終わるとお酒に弱い千春が眠ってしまいます。
千春が住んでいる部屋は母親と一緒に住んでいた頃から使っているのですが、現在は留学中のため母親はいません。
この部屋は1人で暮らすには広すぎるのですが、お客を招いて食事をするには丁度良いサイズです。
そんな千春の部屋に英治は食材やお酒を持ってきてくれ、ナカムラはいつも数千円を置いて帰るようになっていました。
最高の環境で千春は絶品料理と心地良さを味わっているのです。
いつまでこの幸せな時間は続いてくれるのでしょうか！？
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『かしましめし』を読んだ感想
ほのぼのとした雰囲気の中で極上の手料理を味わう3人が羨ましくなりました。
その中で英治とナカムラは言い争うことが多いのですが、その姿も仲が良い証拠なのかもしれませんね。
仲間と食事することがどれだけ幸せなのかを教えてくれる『かしましめし』！
文中でご紹介したレシピ以外にも食べたくなる料理が盛り沢山になっています。
グルメ漫画が好きな人と料理が好きな人はこの漫画を読んでみてください。
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