軍人婿さんと大根嫁さんのネタバレ(漫画)!試し読み情報も!

今回は「コマkoma」先生の『軍人婿さんと大根嫁さん』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『軍人婿さんと大根嫁さん』はこんな漫画(あらすじ)

小さな村に軍服姿の立花誉という青年が現れました。

誉の目的は田中花という女性と祝言を挙げることなのですが、朝から待っていても迎えが来てくれません。

昼過ぎになって田中家を訪ねてみると新暦と旧暦の違いによって日付を間違えていたことが判明します。

それでも遠くから訪ねてきてくれた誉のために、田中家は祝言を挙げることにしました。

さっきまで畑で大根を抜いていた花は祝言について何も聞かされていません。

出会ったばかりで夫婦になった誉と花の運命とは・・・!?

長閑な田舎で軍人と農家の娘が絆を深めていく『軍人婿さんと大根嫁さん』

今回は古き良き日本を舞台にした恋愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

現代とは異なる夫婦生活をお楽しみください。

 

『軍人婿さんと大根嫁さん』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第1話

小さな村の駅に軍人が座っています。

朝からずっと動かないので村人たちは気にするようになっていました。

軍人は目の前を牛が通っても全く動じません。

手紙を胸ポケットに入れると軍人がようやく立ち上がりました。

そのまま田舎道を歩いていき、人に道を聞きながら目的地へ到着します。

立花誉
「御免下さい、御免下さい、どなたかご在宅でしょうか」
田中花
「ハーイ、はいはい、御用向きは何でしょう・・・か!?」

17歳の田中花が出迎えてくれました。

ですが身長の高さと軍服によって花を驚かせてしまいます。

立花誉
「失礼、田中忠右衛門殿はご在宅でしょうか」
田中花
「はっハイ、ああああのっ、父は・・・そっそこの畑に・・・」

相手が憲兵だと思った花は、父親が何か罪を犯したと勘違いしました。

勘違いしたまま軍人を畑まで連れて行きます。

もちろん父親は何も罪を犯していません。

立花誉
「田中忠右衛門殿でいらっしゃいますか、立花誉と申します、先日頂いた書簡で祝言の日取りが本日と伺い参上したのですが・・・」

確かに書簡は誉の元へ届けられていました。

誉は今日が祝言の日だと思って駅前で田中家の迎えをずっと待っていたのです。

しかし書簡に書かれた日付は新暦で、田中家が使っているのは旧暦でした。

新暦は1カ月半ほど旧暦よりも季節が早いのです。

勘違いを指摘されても誉は全く動きません。

困ってしまった忠右衛門は来てしまったものは仕方ないので祝言を挙げることにします。

すぐに村人が祝言の準備を始めました。

田中花
「ちょっ・・・オトウッ、ワシ何も聞いとらん・・・」

村人がお祭りモードになっているので中止する訳にはいきません。

さらに誉が戦功を持った少尉なので村人は大歓迎しています。

忠右衛門も親戚中に手紙を出した甲斐があったと喜んでいました。

花が状況を理解できないまま祝言の準備が着々と進んでいきます。

田中花
「ワシさっきまで畑で大根抜いてましたよね・・・?それが何でこんな事に・・・?」

17歳の花は人生最大の混乱を経験していました。

いきなり祝言を挙げると言った父親が何を考えているのか分かりません。

さらに怖そうな軍人が相手ということにも動揺します。

田中花
「ああ嫌じゃ、よりにもよってこんな怖そうな・・・あれ?この人よく見たら・・・めちゃくちゃ男前じゃな?」

初めて見たので男前だと気づいていませんでした。

お婿さんがかなりの男前だということも動揺を激しくさせます。

こんな男前が自分のお婿さんだとすぐに信じることができません。

動揺したまま村人がお婿さんとお嫁さんの衣装を支度してしまいます。

田中花
「嘘じゃろ、嘘だと言ってぇ、だから誰なんじゃこの人、結局誰なんじゃぁぁぁ」

出会ったばかりの2人は3時間後に結婚し、その2時間後に床入りしました。

誉は忠右衛門の小さな浴衣を着せられています。

花は入浴後に床入りさせられました。

あまりにも展開が早すぎるので頭がついていきません。

それでも床入りで何をするのか、大体のことは想像できます。

初対面の人に身を任せたくありませんが後戻りはできません。

せめて痛くしないでほしいとお願いしようと誉を見ると、黙ったまま外を見ていました。

立花誉
「良い声ですね、あれは何の虫ですか?」
田中花
「・・・は?あれは蛙です」

お婿さんは雰囲気を和ませようとしたのですが失敗したようです。

ただし花は何も分かっていません。

立花誉
「ええと今夜はもう寝てしまいませんか、色々あってお疲れでしょう、じぶんもいささかくたびれました」

何もしないまま布団の中に入ります。

誉はあっという間に寝てしまいました。

田中花
「なんか・・・思ってたのと違うな・・・見た目と違って声も優しいし怖いこともせんし・・・すぐ寝たし・・・ワシも寝よ・・・寝れるかぁ!」

朝方まで眠れなかった花が目を覚まします。

寝過ごしたので慌てて飛び起きると、目の前に誉が座っていました。

立花誉
「おはようございます」
田中花
「おっ・・・おはようごじゃりましゅ!」

寝起きを見られたため恥ずかしくなります。

しばらく2人は無言になりました。

立花誉
「・・・昨日は自分の失態のせいでご迷惑をおかけしたうえ、貴女もきっと怖い思いをしただろうと・・・本当に申し訳ない」
田中花
「いえあの、びっくりはしましたけどもそれはその、そそそれは自分が結婚するっちゅう事も知らんかったせいで!でもそのうちそんな話はどうせあるとは思っ・・・だから少しずつお互いに慣れていけばきっと・・・仲の良い夫婦になれればその・・・」

これから少しずつ慣れていけば良い夫婦になれるかもしれません。

誉に頭を上げてほしいとお願いします。

立花誉
「ありがとうございます、そうですね・・・少しずつ・・・慣れてくだされば」

慣れていきながら良い夫婦を目指すことになりました。

 

 

何も知らされていなかったので突然の祝言に花が戸惑うのも仕方ありませんね。

女性の身分が低かった時代なのに、妻となる女性を気遣える誉は紳士的で素敵な男性だと思いました。

新米夫婦の日常を綴っていく『軍人婿さんと大根嫁さん』

ほっこりとした気分にさせてくれる優しい物語です。

ノスタルジックな雰囲気の中で育まれる夫婦愛を見守ってください。

第2話

朝食を済ませると花は誉に村を案内することになりました。

しかし案内するところがないので困っていると、忠右衛門に郵便局などがあると注意されます。

田中花
「で・・・でもそんな退屈な・・・」
立花誉
「お願い出来ますか?」

お婿さんとの村内デートが決定しました。

両親に見送られて出発しましたが、山奥の小さな村をどうやって案内すればいいのか分かりません。

しかもお婿さんの身長が高すぎて顔が見えないのも痛恨の極みです。

田中花
「そもそも男の人とふたりっきりなんて初めてなんじゃぁぁ」

慣れてくださいという誉に今朝は勢いでハイと言ってしまいました。

ただどのように慣れたらいいのかも、どんなことを喋ればいいのかも全然分かりません。

困っていると近所のおばちゃんが声を掛けてきました。

立花誉
「初めまして、誉と申します」

男前の笑顔におばちゃんが魅了されます。

するとおばちゃんがお茶を淹れてくれました。

おばちゃんが聞いたことのない声を出しているのは気になりますが、花もお茶を飲みながら時間を潰します。

田中花
「あっ、おかめ!」

花が誉を差し置いて仔牛のところへ向かいました。

小さな頃から花は動物が大好きで、仔牛が生まれてからは毎日会いに来ています。

おばちゃんはそんな花のことを働き者で親思いの優しい子だと褒めました。

立花誉
「花さん、牛がお好きですか?」
田中花
「好きです、山羊も豚も鶏も好きです」
立花誉
「自分も馬が好きです、よろしければ紹介して頂けますか?」

花の案内で村の動物たちを見て回ります。

おばちゃんの言う通り花が本当に動物好きだということが誉にも伝わってきました。

田中花
「誉さんあれ!あそこ!あそこが村で一番高い場所なんです!行きませんか!」
立花誉
「行きましょう、是非」

健脚の花になんとかついていきながら山の上に到着します。

山頂からの景色を見ながら花が村を紹介してくれました。

誉は美しい村の景色に感動しています。

田中花
「この山には神社があってお祭りには隣町から神主さんが来るんです、秋になったら一緒に行きましょう、楽しいですよ」
立花誉
「・・・楽しみです、とても」

2人は神社を参拝して帰ることにしました。

神社では花が可愛い狛犬を紹介してくれます。

田中花
「社の裏に小さな池があるんですけどたぬき池って呼ばれてて化け狸が出る言い伝えがあるんです、まぁただの噂ですけど、村の子供が肝試しに一度は行くところなんです」

悪さをすると問答無用で連れて来られる池は子供たちに怖がられていました。

笑いながら話していると誉が顔を近づけてきます。

思わず花は声を上げてしまいました。

立花誉
「花さん、自分・・・俺のことが怖いですか?」
田中花
「いいいえ・・・あのあの」
立花誉
「貴女にとってきっと昨日からのことは驚きばかりでしょうね、急に知らない男が家に来て今日から夫だと言う、怖い思いをさせてしまった、昨夜貴女が嫌だと言えばこの結婚は破棄してくれとお伝えするつもりでした」

誉は結婚を白紙に戻しても大義名分は立つと思っていたのです。

しかし花は誉に慣れればそのうち仲の良い夫婦になれると言ってくれました。

この村を案内してもらった誉は想像以上に楽しく、花から逃げようと思っていたはずなのにいつの間にか花と暮らすことを夢想している自分に気付いたのです。

ずっと軍人だった誉は荒事しか知りません。

立花誉
「そんな俺が結婚なんておこがましいと自分でも・・・分かっています、けれど・・・今は貴方の夫になりたい・・・とっ、切実に思って・・・います、だから・・・その・・・けっ・・・今朝も言いましたが・・・ゆっくり俺に・・・慣れてください、お願いします」
田中花
「・・・はい・・・」

不器用ながら想いを伝えられた誉と、素直に想いを受け取った花だったのです。

 

『軍人婿さんと大根嫁さん』を読んだ感想

親が結婚を決めてしまう時代には珍しい誉と花の純愛に感動しました。

素直に気持ちを伝えることと受け取ることの難しさも表現されていますね。

理想の夫婦像を描いて話題沸騰中の『軍人婿さんと大根嫁さん』

時代が違っても相手を大切に考える恋愛はとても美しいものだと感じました。

誰もが幸せな気分になれるラブストーリーですよ。

 

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