『実は私は』のネタバレ(漫画)!感想と詳しいあらすじも!

今回は「増田英二」先生の『実は私は』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

実は私は』はこんな漫画(あらすじ)

男子高校生の黒峰朝陽は嘘がつけない性格で隠し事がすぐにバレてしまいます。

その特徴から朝陽は穴の開いたザルを略してアナザルと呼ばれていました。

周囲からアナザルとバカにされる朝陽だったのですが、彼には1つだけ誰にも明かしていない秘密があったのです。

それは同じクラスの白神葉子というミステリアスな美少女に恋をしている事でした。

隠し事のできない朝陽は自分と正反対の白神葉子に想いを伝えようとするのですが、彼女はとんでもない秘密を抱えていたのです。

恋を成就するためヒロインの秘密を守ろうとする主人公の姿をコミカルに描いていく『実は私は』

今回は笑って泣けるラブコメ漫画について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

ユーモアあふれる新感覚ラブストーリーをじっくりとお楽しみください。

実は私は』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

世の中に秘密を抱えていない人などいません。

その中でこの物語の主人公である黒峰朝陽は隠し事ができない自分の性格に困っていました。

黒峰朝陽
「ふっふっふっ、今までの俺・・・黒峰朝陽とは違うんだ!もう本音なんて読ませやしない!このだて眼鏡がある限りな!」

友人の眼鏡を借りてババ抜きに挑んでいます。

しかし表情を読まれてしまいすぐに負けてしまいました。

黒峰朝陽
「私、黒峰朝陽は不本意ながら嘘のつけない男、隠しごとの出来ない男ということで”穴の開いたザル”通称”アナザル”なんて呼ばれています」

アナザルのため朝陽は周囲からよく意見を求められています。

その理由は正直な彼なら本音を言ってくれるためでした。

ただし“ここだけの話”には参加することができません。

この状況に朝陽は周囲から信用されていないと思っていました。

しかし朝陽は周囲から信用されていない訳ではなく、隠し事ができない彼は信頼されているのです。

黒峰朝陽
「けど俺にだって秘密の一つくらいあるのだ!1年の秋頃から2年の秘密まで守り通してきた秘密が!実は私、黒峰朝陽はこの娘のことが、白神葉子のことが好きなんです」

朝陽は同じクラスの白神葉子に片想いをしていました。

白神葉子はいつも無表情で休み時間を1人で過ごしているミステリアスな美少女です。

会話では必要最低限な敬語を使う彼女は孤独に見えるのですが決して学校が嫌いなわけではありません。

その証拠に誰よりも早く登校して誰よりも遅く下校していました。

だから校内で彼女の登下校を見た人は誰もいません。

黒峰朝陽
「なんか外で体育の時はいつも見学だし肌が弱いのかと思ったけど、一回真っ黒に日焼けして学校来てたんだよなぁ」

隠し事のできない朝陽は自分とは正反対でミステリアスな白神葉子に惹かれていたのです。

ここで授業中にも関わらず白神葉子を見ていたため目が合ってしまいました。

黒峰朝陽
「やっべー・・・思いっ切り目が合った・・・見てたのバレたかな・・・?いや・・・守り通すんだ!この秘密だけは!」

白神葉子が自分には不釣り合いな高嶺の花だということは理解しています。

だからこそ遠くから秘かに想っていたいと考える朝陽。

しかしバレていないと思っているのは自分だけで、周囲の友人たちにはバレバレでした。

黒峰朝陽
「やっぱ恥ずかしくてさ言えなかった、別に告白とかする気も無かったし、だったら黙ってようって」

告白する気がない朝陽なのですが、友人から告白することを勧められてしまいます。

その理由は去年の夏、朝陽は告白もしていないのに女性からフラれた経験を持っているためでした。

黒峰朝陽
「まだリングにすら上がってなかったのに・・・!」

隠し事ができない朝陽は好きだという気持ちを気づかれてしまい、告白する前に断られてしまったのです。

このままでは白神葉子からも同じことをされるかもしれません。

友人からのアドバイスを受けた朝陽は告白することを決意します。

果たして白神葉子は彼の告白を受け入れるのでしょうか!?

考えていることがすぐ顔に出る主人公が憎めないですね。

彼をからかいながらも親身に想ってくれる友人たちも素敵でした。

純粋な高校生の日常と恋模様を描いていく『実は私は』

ここから朝陽が告白をすることによって、白神葉子のとんでもない秘密が明かされていきます。

彼女のトップシークレットと、それを知った朝陽の対応に注目しながら続きをご覧ください。

後編

フラれる前に告白しろと言われた朝陽が放課後の校舎に戻りました。

黒峰朝陽
「噂通り白神が誰よりも遅く下校するならまだ学校にいるはず・・・たぶん教室に・・・!」

心臓をバクバクさせながら教室へ向かいます。

とりあえずこの日は急いで書いたラブレターを渡して逃げようと思っていました。

朝陽には失うものなど無いため玉砕する覚悟もできているようです。

黒峰朝陽
「きっと秘密なんて誰にでもある、それはとても当たり前のことで、それはとてもありふれていることで、例えば少し人と違う・・・そんな秘密」

誰にでも秘密の1つや2つくらいあると考えながら教室の扉を開けました。

すると教室にはとんでもない光景が広がっています。

白神葉子
「あー、やっぱ誰もおらん教室で羽のばすのはたまらんねー」

白神葉子が教室の中で大きな羽を広げていました。

黒峰朝陽
「ギャーッ!?えっ?羽?キバ?さっきコウモリもいたような・・・それってまさか・・・!」
白神葉子
「・・・見た?」

実は白神葉子の正体は吸血鬼だったのです。

しかし朝陽は驚きよりも別の感情が頭の中を巡っていました。

黒峰朝陽
「俺はもうダメかもしれない、さっき見た光景なんてぶっ飛んで、普段のミステリアスで綺麗な白神もいいけど、今目の前にいる顔を真っ赤にして涙目になってる白神の方がずっとずっと可愛いだなんて」

より一層、彼女のことが好きになっていたのです。

そんな朝陽に対して白神葉子が自分の正体について語り始めました。

白神葉子
「実は私・・・吸血鬼やねん・・・私のアホ・・・なんで家帰るまで羽のばすん我慢出来んかってん・・・」
黒峰朝陽
「しっ、白神って素だと関西弁なんだな」

自分だけが素の彼女を知れたと思い得した気分になります。

白神葉子
「素でしゃべると調子乗ってキバ見えてまうから、だから普段敬語であんま人と話さんようにて・・・」
黒峰朝陽
「えと・・・確か吸血鬼って日光に当たると灰になるって、だから体育とか登下校とか・・・」
白神葉子
「いや?灰にはならんよ?ものすごい勢いで日焼けするけど」

あっさりと真相を明かしてくれました。

黒峰朝陽
「さらば、ミステリアス白神」

その真相に驚いていると、白神が素朴な質問をしてきます。

白神葉子
「その・・・黒峰君は怖ないん・・・?私その・・・吸血鬼で」
黒峰朝陽
「あ、いえ、むしろめちゃくちゃ可愛いです」

ついつい正直な気持ちを伝えてしまいました。

その姿を白神葉子が不思議そうに見ています。

白神葉子
「えと・・・もしかして何か別のもんと勘違いしてへん・・・?あれ?もしかして吸血鬼知らん?」

可愛いと言われたことに白神葉子が気づいていません。

黒峰朝陽
「もしかして白神って・・・ものすごくにぶい!?」

彼女のことを鈍感だと思っていると、白神葉子が衝撃的な言葉を口にします。

白神葉子
「その・・・なんやろ、最後にお話する相手が黒峰君でホンマに良かったと思う・・・吸血鬼やてバレてもた以上、私はもうこの学校とはお別れせなあかんから」

父親から人間の通う学校に通うため、吸血鬼だということをバレてはいけないという条件を出されていました。

黒峰朝陽
「その・・・白神っ、俺っ・・・」

ここで初めて朝陽は自分がとんでもないことをしてしまったことに気がつきます。

白神葉子は自分の正体がいつかはバレると思っていました。

白神葉子
「ただきっと気付いた人にはもっとすごい怖らせてまうと思てたし、きっともっときつい終わり方やと思っとったから・・・だからその黒峰君、ホンマにありがとうね!」

自分のせいで学園を去ることになるのですが、白神葉子は笑顔を浮かべています。

その笑顔を見ているうちに朝陽は切なくなってきました。

黒峰朝陽
「俺のせいだから?好きな娘がいなくなるから?それはある、大いにある!」

好きな人がいなくなることで切なくなっているのですが、それ以上に白神葉子が不憫に思えてきます。

彼女の本当の姿は関西弁で良く喋る明るい女の子でした。

恐らく彼女は人と話すのが大好きなのですが、正体がバレてはいけないため無口を装っていたのです。

そんな素敵な彼女を自分のせいで学園から追い出す訳にはいきません。

白神葉子
「あーもー、あんな?黒峰君!オトンと約束したんも私!うかつに羽出してたアホも私!だから黒峰君のせいちゃう!はいオッケー!」

十分に学園生活を満喫したと言うのですが、朝陽は納得することができませんでした。

黒峰朝陽
「そうだ・・・秘密がバレたことを秘密にすればいい!俺なんかすげぇわかりやすいらしくて嘘つけないだの隠しごと出来ないだの言われてっけどさ、この秘密だけは何が何でも絶対に隠し通すから!」

このままの勢いで朝陽は告白しようと思ったのですが、友達になって欲しいと伝えてしまいます。

白神葉子
「黒峰君、その・・・私なんかでええんならよろこんで!」

2人はまず友達から始めることになりました。

その中で朝陽は絶対に白神葉子が吸血鬼だということを周囲に悟られる訳にはいきません。

秘密を絶対に守り抜きながら、いつの日か自分の気持ちを伝えたいと思う朝陽だったのでした。

実は私はを読んだ感想

ラブコメ漫画なのですがとても感動できるストーリーになっています。

登場人物たちの素敵なセリフに胸がジーンとなる人も多いのではないでしょうか。

正直者の主人公と心優しき吸血鬼の関係を見守りたくなる温かみに包まれている『実は私は』

不器用な2人の恋模様を応援しながら読んでみてください。

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