今回は「沖田×華」先生の『お別れホスピタル』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『お別れホスピタル』はこんな漫画(あらすじ)
終末期病棟で働いている看護師の辺見は色々な患者の死と向き合っています。
病気や老衰など様々な事情で終末期病棟に移ってきた患者は回復を見込むことができません。
そのため辺見が働く病棟は陰でゴミ捨て場と呼ばれていました。
辺見はこの職場で命が終わる様々な瞬間を目にしています。
長寿が常識となった現代社会の中で死と真正面から向き合っていく『お別れホスピタル』!
今回は命の重みを題材にしたヒューマンドラマの魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
大ヒット作品『透明なゆりかご』の沖田×華先生が描く物語の面白さを体感してください。
『お別れホスピタル』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
辺見は終末期病棟で働きながら自分がどのような場所で命を終わらせるかについて考えています。
自宅で家族に囲まれながら息を引き取るのか、それとも病院のベッドで最期を迎えるのかは誰にもわかりません。
この病棟で働き始めて2年が経っていました。
現在は認知症や寝たきりなどの患者を3人担当しています。
その中で太田さんという認知症の女性はお気に入りのお菓子を毎日ねだる癖があり、また野中さんという介護鬱を患った女性は滅多に喋ることがありません。
辺見が担当している患者はそれぞれ厄介な事情を抱えていました。
そのためカンファレンスではまず太田さんに与えるお菓子の量を制限することが話し合われます。
しかし認知症のため太田さんは簡単に納得してくれません。
我慢ができなくなった太田さんは新人の看護師に入れ歯を投げつけてしまいました。
ショックを受けた新人は辺見に患者との接し方を相談してきます。
ですがお気に入りの患者を見つけてもすぐに亡くなってしまうため、新人は虚しさを抱えていました。
このように終末期病棟は若手の看護師には向かない職場だったのです。
患者が回復して退院していく一般病棟とは違い、終末期病棟では看護師のスキルが上がることはありません。
辺見を含めた看護師たちはこのストレスを解消するためタバコがやめられなくなっているのです。
そんな中、脳梗塞で寝たきりの状態になっている水谷さんという患者の容体が急変しました。
肺炎を併発した水谷さんは自力での呼吸が困難になってしまい、医師は余命2カ月と診断します。
水谷さんの息子は延命措置を諦めようとするのですが、奥さんはこの判断に納得しませんでした。
延命措置にはお金がかかってしまうことを理解しながら、奥さんは夫に1日でも長く生きてもらいたいと思っていたのです。
果たしてこのように様々な事情を抱える患者たちと、辺見はここからどのように向き合っていくのでしょうか!?
死という誰にでも訪れる最期の瞬間を真剣に表現していますね。
終末期病棟を丁寧に描いているからこそリアルな現場の緊張感が伝わってきました。
様々な命の終わり方を題材にした『お別れホスピタル』!
ヒロインが自分の最期と向き合う姿が印象的な作品になっています。
命が終わる瞬間について考えながら続きをご覧ください。
後編
水谷さんは妻の希望によって呼吸器を付ける延命措置を選択しました。
実は病院にとってこの選択は非常にありがたいものだったのです。
病院で行われる全ての治療は内容ごとに点数が決められていて、点数に合わせた報酬が病院へ支払われることになっていました。
その中でも人工呼吸器などの延命措置が最も点数が高くなっているのです。
こうした理由から辺見が勤めている病院も延命措置を受け入れていました。
そんな中、辺見が担当している山崎さんというお喋りな患者の容体が急変します。
いつもはよく喋るのですが、急に山崎さんの口数が減ってしまいました。
最初は軽い体調不良だと思われていたのですが、山崎さんの体調はなかなか回復してくれません。
翌日になると山崎さんはそのまま息を引き取ってしまいました。
担当になった辺見は葬儀業者が来るまで遺体を霊安室のベッドに運んでいきます。
死後処置は2時間程度かかるため看護師への負担が大きくなっていました。
ようやく死後処置を終えた辺見だったのですが、彼女の仕事はまだ終わりません。
山崎さんの後を追うように野中さんも亡くなってしまったのです。
辺見は野中さんの死後処置も担当することになりました。
結局この日は重労働が続いてしまい、仮眠をする暇もなく仕事を終えていきます。
いろいろと予定を立てようとする辺見だったのですが、極度の疲労によって気が付くと熟睡していました。
目が覚めると丸1日寝てしまっていたため、仕方なくいつも通り出勤することにします。
するといつもとは違い終末期病棟に静けさが漂っていました。
お菓子を求めて暴れていた太田さんも野中さんたちと同じ日に亡くなっていたのです。
同じ病室だった3人が同じ日に亡くなったことで、辺見は不思議な運命を感じていました。
終末期病棟にいる患者は全員が亡くなる順番を待っている状況なのです。
辺見はこの連鎖を間近で見ているうちに死ぬことの意味がよく分からなくなっていました。
自分が死んだ時、誰が最期を看取ってくれるのか分かりません。
看取ってくれる人がいないまま息を引き取るのか、それとも愛してくれる人が延命措置を望んでくれるのかも分からないのです。
人間は1人で生きることも死ぬこともできないことを実感する辺見だったのでした。
沖田×華先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓
『お別れホスピタル』を読んだ感想
『透明なゆりかご』という作品が面白かったのでこの漫画も読んでみることにしました。
こちらの作品も命の重みを問いかけるストーリーになっていますね。
人間の最期をテーマにすることで死と向き合うきっかけを提供する『お別れホスピタル』!
病院を舞台にした読み応えのあるヒューマンドラマです。
ヒロインと一緒に自分の最期について考えてみてください。
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