ぼくの素晴らしい人生のネタバレ!愛本みずほが描く漫画の魅力は?

今回は「愛本みずほ」先生の『ぼくの素晴らしい人生』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ぼくの素晴らしい人生』はこんな漫画(あらすじ)

朝倉忍は生まれつきディスレクシアという障害を抱えていました。

このディスレクシアとは学習障害の一種で、知能や一般的な理解能力などに異常がないにも関わらず文字の読み書きだけに著しい困難を抱える障害です。

忍はディスレクシアのため高校を卒業することが出来なかったあげく、せっかく採用されたアルバイトもクビにされてしまいました。

自分の障害と向き合うことが出来ない忍。

ですが同じディスレクシアを抱えながらも何不自由なく生活している男性との出会いによって、忍の運命が大きく変わり始めます。

障害を乗り越えながら懸命に生きる青年の姿を通して人生の意味を問いかける『ぼくの素晴らしい人生』

今回は感動的なヒューマンドラマの魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

生き生きとした登場人物たちに元気をもらっていってください。

 

『ぼくの素晴らしい人生』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

ディスレクシアのためアルバイトをクビになってしまった朝倉忍。

「ときどき考える、この世界は舞台で今ぼくは文字の読めない役を演じているだけなんだ」

忍にはディスレクシアという障害を抱えているという自覚はありません。

ただ単純に文字の読み書きが苦手なだけだと思っているのでした。

そんな彼は現在ネットカフェでバイトの求人広告を検索しています。

画面上の文字が読みづらいため拡大しながら必死に採用条件を見ていく忍。

するとようやく希望条件に近いホテルの清掃員の仕事が見つかりました。

文字の読み書きが苦手な忍は求人情報をコピペして、自分のスマホにメールを送信します。

そしてメールを開き電話番号を通話画面にペーストして電話をかけることにしました。

「もしもし、バイトの募集を見たんですが、今日の午後ですか?はい大丈夫・・・1時?1時に・・・はい、履歴書と・・・」

面接の担当者と時間などをボイスメモに登録した忍。

すぐに履歴書を買いに行くことにします。

「小学校に入ったころ、教科書や黒板に何が書いてあるのかさっぱりわからなかった、ひらがなも自分の名前も書けなかった」

しかし周囲の子どもたちも同じような状況だったため、この頃の忍は自分が特別だとは思っていませんでした。

そのためいずれ読み書きができるようになると思っていたのですが、青年になった現在も文字の読み書きを苦手としていたのです。

当時の状況を思い返しながら書店で履歴書を購入した忍は、近くにあった喫茶店で記入することにしました。

その喫茶店のメニューは文字だけでなく写真付きなので、忍にも注文しやすくなっています。

「なんにします?」
「あ・・・じゃあこれを」

メニューを指差しながらドリンクを注文しました。

注文したドリンクが届くと真剣な表情で履歴書と向き合います。

しかし読み書きが苦手な忍は記入欄から名前がはみ出していきました。

するとそれを見ていた喫茶店のマスターが声をかけてきます。

「違ってたらゴメン、もしかして、きみディスレクシア?」
「・・・え?何・・・」

質問の意味が理解できない忍が困惑しているとスマホが鳴りました。

電話は面接の時間を早めてほしいという内容だったので、忍はすぐに喫茶店を出ることにします。

マスターの言ったディスレクシアという単語を忘れながら面接へ向かった忍。

なんとか再世してもらうことができたので、翌日からアルバイトを始めることになりました。

幼い頃に母親を亡くしているため、忍は祖母と2人で暮らしています。

祖母の年金だけでは生活が苦しいのですぐにアルバイトが見つかり一安心していました。

果たして忍はディスレクシアに気づかないまま、ホテルでのアルバイトをこなしていけるのでしょうか!?

 

 

ディスレクシアという障害を知らなかったので、勉強しながら物語を楽しんでいけました。

こうした障害について聞き覚えのない人も読みやすいようにしっかりとした説明してくれています。

そのため多くの人がすんなりと読み始めることができる『ぼくの素晴らしい人生』

ここからいよいよ忍が自分の障害と向き合い始めます。

彼にディスレクシアという障害について語るマスターの姿にも注目してください。

後編

面接の翌日、アルバイト先のホテルに向かった忍。

仕事の簡単な手順を説明してもらうのですが、文字の読み書きが苦手な忍はメモを取ろうとしません。

その代わりにボイスメモを録音しようとするのですが、ホテルの従業員からはメモを書いてほしいと言われます。

なんとか読み書きが苦手なことを隠しながらアルバイトを始めていった忍。

「掃除が特に好きなワケじゃないけど、字が読めない書けないじゃ選択肢が少ない、居酒屋では注文がとれず、書店やレンタルショップでは作品のタイトルが読めず、就職なんて夢のまた夢だよなー」

どうにか今できることを必死に頑張ろうと思っていました。

しかしメモを取れない忍は次第に仕事でミスが多くなっていきます。

なんとか指示書をスマホのカメラで撮影しながら対応していたのですが、他の従業員の目にはその姿が遊んでいるように映ってしまいました。

こうしたことからせっかく決まったアルバイトだったのですが、すぐに解雇されてしまいます。

決して怠けている訳ではないのですが周囲からはサボっていると思われてしまう忍。

ホテルの帰り道、うな垂れながら歩いていると履歴書を書いた喫茶店の前を通り過ぎました。

以前にマスターから言われた単語が気になっていた忍は、喫茶店に入ることにします。

「こないだぼくのことなんて言ったんですか?ぼくの履歴書見て何か言いましたよね」
「ああ・・・ディスレクシア?そっかなーと思ったんだけど違った?」
「それなんですか?」
「あ、何?自分で気づいてなかったんだ?」

ディスレクシアを知らない忍のために、遥と名乗るマスターが説明をしてくれます。

遥によるとディスレクシアとは読字に関する学習障害ということでした。

人によって症状は様々なのですが、脳の機能障害がディスレクシアなのです。

「脳?目じゃなくて?」
「目じゃないと思うよ、きみに文字がどう見えてるかわからないけど読みづらいんじゃない?学校で本を音読できないとか黒板の字をノートにとれなかったとかなかった?」
「あった、だから・・・アタマが悪いんだと」
「きみのアタマが悪いかどうかは知らないけどそれは障害のせいだと思うよ、一度ちゃんと検査受けてみたら?」

ここで忍の頭の中に1つの疑問が浮かびました。

それは履歴書の字を見ただけで、どうして遥がディスレクシアに気がついたのかということだったのです。

すると遥は忍の質問に自分もディスレクシアだということをカミングアウトしました。

忍の字の書き方は字を書いているというよりも、覚えてる形を書いているようだったため遥はディスレクシアだと感じ取ったのです。

「子どものころ教科書が読めなくて、みんなは読んでるのにぼくだけ読めなくてはずかしいから口パクで読めるフリしてた、百回書いても字を覚えられなくて」

文字の読み書きができないことが障害のせいだと分かった忍。

しかし彼はこの障害を理由に、何をやったって無駄なんだと考え始めます。

どうせ障害があるのならば何をしても現状を変えられないと思っていました。

これからどんなに頑張っても過去は変えられないとネガティブな言葉を口にする忍。

ですが同じ障害を背負っている遥は真逆の考え方をしていたのです。

「しょーがないじゃん、人間持って生まれたカードで勝負するしかないんだよ」

ディスレクシアとは思えないほどポジティブな考え方の遥。

そんな彼の姿は忍にとって嫉妬の対象になってしまいます。

しかしこのままではいけないという自覚も忍の胸の内に芽生えていました。

ここから自分を変えるため遥が経営する喫茶店で働かせてもらうことにした忍。

果たして彼はディスレクシアを受け入れ、前向きに生きていくことが出来るのでしょうか!?

彼が少しずつ己を変えていくここから先の展開は、実際に漫画をご覧になってお確かめください。

心が温まる感動を体験できるはずですよ。

 

『ぼくの素晴らしい人生』を読んだ感想

周囲の人が理解しにくい障害を抱えながら対照的に生きる忍と遥。

両方の心情に共感しながら作品を読んでいきました。

もちろん理想は遥のようにポジティブな考え方で生きていくべきだと思います。

しかし人間はそこまでの強さを持てない生き物かもしれません。

そんなことを忍の姿を通して学ばせてくれる『ぼくの素晴らしい人生』

忍が自分の人生を素晴らしいものだと思えるのか、そんなところに注目しながら彼を温かく見守ってあげてください。

 

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