ボールパークでつかまえて!のネタバレ(漫画)!ルリコの魅力は?

今回は「須賀達郎」先生の『ボールパークでつかまえて!』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ボールパークでつかまえて!』はこんな漫画(あらすじ)

20歳のルリコはボールパークでビールの売り子として働き始めました。

すぐ売れっ子になれると思っていたのですが、この世界はそんなに甘くはありません。

重たい装備を背負いながら仕事していると、ボールパークに冴えない社畜のサラリーマンがやって来ました。

仕事で疲れ切っていて逃げ込むようにボールパークを訪れた社畜の村田を、ルリコは励ましてあげることにします。

ギャルのルリコは積極的に村田と交流するのですが、実は男の人と話すことが得意ではありません。

純情なルリコを中心に球場で巻き起こる人間ドラマを描いていく『ボールパークでつかまえて!』

今回は様々な出会いをユーモアたっぷりに表現したギャグコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

個性豊かな登場人物たちが織り成すコミカルな物語に魅了されてください。

 

『ボールパークでつかまえて!』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

サラリーマンの村田は社会人になってから数年が経過しました。

現在は社畜の道をまっしぐらに突き進んでいます。

そんな村田が逃げ込むように訪れる場所がボールパークでした。

ボールパークでは観客によって様々な試合の楽しみ方があります。

応援団に混じって賑やかに応援する人たちや、ご贔屓にしている選手をじっくりと観察するお客がいる中、村田は空いている自由席でまったりと試合を楽しむようになっていました。

ルリコ
「ビールいかがですかー、ビールいかかですかぁ!?ちょっとお兄さん!」
村田
「え!?はい!?申し訳ありません!?」
ルリコ
「ビールいかがですかって言ってんじゃん」
村田
「あ・・・はい・・・じゃあお願いします・・・」

社畜の村田は反射的に謝ってしまいます。

そんな村田にギャルの売り子がビールを注いでくれました。

ルリコ
「はい、700円!」
村田
「え・・・ちょ・・・泡だらけですけど・・・」

ルリコが入れてくれたビールはほとんどが泡です。

しかし注意されても本人は気にしていません。

ルリコ
「えー?ダメー?泡の方がアルコール濃度高いから実質得だって」

無茶苦茶な理論でゴリ押ししてきます。

もちろん村田は社畜なので反論できません。

村田
「え・・・あ・・・そうすか・・・」
ルリコ
「ウソだよ!お兄さん冗談通じねー、モテないっしょ?はい、新しいの!」

冗談が通じないという言葉は言われ慣れています。

何も言い返さずにビールを飲んでいると、ルリコが隣に座りました。

村田
「・・・あ、あの・・・なんですか?」
ルリコ
「は?休憩!悪い?売り子ってさ装備がマジヤバイんだよねー、マジでゲームの勇者通ってレベルのフル装備」

背負っているビール樽は20㎏の重さで、他にお釣りやカップ、おつまみなども持ち歩かなくてはいけません。

その上で同時に複数の作業をしながら階段の移動まである重労働です。

しかし売れっ子になると1試合で300杯のビールを売り上げることも珍しくありません。

村田
「はぁ・・・へぇ・・・」

ずいぶんとお喋りだなと思いながら話を聞いています。

村田は以前からボールパークを訪れているのですが、ルリコのことは見たことがありません。

ルリコ
「私なら秒で売れっ子になれると思ったけど甘くなくてさー」

ルリコは自分にかなり自信を持っているようです。

仕方なく村田は話を合わせることにしました。

村田
「カワイイだけじゃダメなんて奥が深いんですね・・・」
ルリコ
「・・・ん?あたし自分をカワイイなんて一言も言ってませんけど?そっかそっか、お兄さん的にはあたしタイプなんだ♡かーわいいー♡」
村田
「い・・・いや・・・話の流れ的にそうだと思うじゃないですか・・・」

ルリコは見た目ではなく自分の根性なら売れっ子になれると思っていたのです。

勘違いしてしまった村田が恥ずかしそうにしていると、打者がヒットを打ったのでボールパークが盛り上がりました。

ルリコ
「お兄さんは応援団と一緒に応援しないの?」
村田
「あー・・・自分みたいな底辺サラリーマンが頑張れとか何様って感じだし・・・他人である俺の応援なんて必要ないかなって・・・」
ルリコ
「ひねくれすぎでしょ!じゃあさちょっと試してみるか、がんばれ、いつもお仕事お疲れ様、今日もよく頑張ったね」
村田
「んんんんん!?」

ルリコが耳元で応援する言葉を囁いてくれます。

そのおかげで他人が応援しても嬉しいことを教えてもらえました。

ルリコ
「お兄さんの応援もちゃんと選手に届いてると思うよ、じゃそろそろ仕事戻るわ」
村田
「あの・・・キミ・・・ビ・・・ビールもうひとつ・・・」

まだビールは残っているのですが、村田はルリコを応援するつもりでビールを注文したのです。

応援されたルリコは頑張ると伝えて仕事に戻っていきました。

ルリコ
「あぁぁぁぁぁ、男の人と話すのめっちゃ緊張したー!先輩にはお客さんと積極的に交流しろって言われたけど・・・声震えたりしてなかったかな・・・」

ポジティブに見えるルリコなのですが、実は男性と話すことが苦手なのです。

シャイなのですがルリコは大きな一歩を踏み出すことができました。

 

 

明るくてチャーミングなルリコに癒される物語ですね。

実は恥ずかしがり屋という性格もルリコの魅力だと感じました。

ビールを売るだけでなくお客を心から楽しませようとする売り子が魅力的な『ボールパークでつかまえて!』

まだまだルリコの可愛らしさは紹介しきれていません。

第2話を読んでルリコに魅了されてみてください。

後編

ボールパークをサードプレイスにしている村田がナイトゲームを観戦に来ました。

ナイトゲームで楽しみにしているのは800円のメガ盛りウルトラ弁当です。

村田
「今日はこれのために夕食はもちろん昼飯はチョコだけでしのいだ・・・!」
ルリコ
「ちょっとお兄さん!ビールなしに弁当食うなんて頭ホームランかよ」
村田
「あ・・・ど・・・ども・・・こんばんはっす・・・」

5日ぶりに会ったルリコが声を掛けてきました。

もちろんただ声を掛けてきた訳ではありません。

ルリコ
「ほれ!ビール!700円出して♡」

ルリコの押し売り技術は5日間でずいぶんと向上しています。

押しに弱い村田は言われるがままビールを注文しました。

村田
「・・・なんかこの前より美味い」

ビールと弁当の組み合わせが最高なことを実感します。

しかしビールが美味しい理由は弁当との相性だけではありません。

ルリコ
「ビールって注ぎかたですっごい味変わるじゃん?めっちゃ練習したんだよねー、やっぱ違い出てるかー」

泡とビールを3対7の割合で注ぐ練習を重ねて来ていたのです。

その上でルリコはぼこぼこの泡にならないよう気を付けていました。

村田
「それは全然わからなかった・・・」

注ぎ方の上達には気づかなかったのですがルリコには言えません。

言えない理由はルリコが嬉しそうにしているためです。

ルリコ
「わかったのお兄さんだけだよ、そんなに私のこと好きなわけー?こわっ♡ほんじゃまた買ってねー」

この日は隣に座らず仕事に戻っていきました。

少し残念だと思いながら試合を観戦していると、自由契約から移籍してきた大ベテランの打順が回ってきます。

村田は彼の打席を楽しみにしていました。

村田
「ここからって時にビール切れかよ、ルリコさん・・・ってやたらと捜してたらまたからかわれるかな・・・別に他の売り子さんでも・・・」
ルリコ
「お兄さーん♡あらあらあらー?私はここにいますよー?私のことめっちゃ捜してたっしょ?」
村田
「・・・いや・・・その・・・まぁ・・・はい・・・」

結局からかわれてしまいます。

ルリコは他の売り子から買おうしている様子も見逃していませんでした。

ルリコ
「浮気は困るねー、売り子ってさ常連さんの存在が大事なんだよー?」

まだ村田は常連と言えるほどルリコからビールを買っている訳ではありません。

しかし社畜の村田にはそれを伝える勇気などありませんでした。

村田
「すみませんした・・・」
ルリコ
「えっへっへっ、うーむ・・・お兄さんあーいうほんわか系の子が好きなの?」

村田がビールを買おうとした売り子は確かにほんわかした雰囲気をしています。

ですが見た目で選ぼうとした訳ではありません。

村田
「えっ!?はっ・・・いや・・・そういうワケでは・・・」

否定する村田の横でルリコがほんわか系の売り子を観察し始めます。

するとあることに気が付きました。

ルリコ
「あーこれか!ポニーテールがいいんだな?お!?図星か!?ホレ直しちゃった?」
村田
「えっ!?なんで一度ホレたことになってんすか」
ルリコ
「てれんな、てれんな」

髪の毛をポニーテールにしたルリカの可愛らしさにドキッとします。

ルリコのチャーミングな姿に村田が魅了され始めました。

村田
「・・・つっ、次もまた・・・ルリコさん・・・から買うようにするんで・・・」
ルリコ
「もう常連気取りかよ!しょうがないなぁー、また来てあげっかー♡またねじょ・う・れ・ん・さーん♡」

村田はルリコが去った後で初めてビールの味が美味しくなったことを実感します。

初めてできた常連さんにルリコも大喜びしていました。

そして試してみたポニーテールが思ったよりも気に入ったルリコだったのです。

 

『ボールパークでつかまえて!』を読んだ感想

ルリコのような売り子がいるならボールパークに通いたくなりますね。

客前とバックヤードでルリコが見せる表情の変化に魅了されました。

読んでいくうちに幸せな気分を味わえる『ボールパークでつかまえて!』

ルリコだけでなく様々な登場人物が心を癒してくれます。

ボールパークに魅力が詰まっていることをこの漫画から知ってみてください。

 

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