『院内警察 アスクレピオスの蛇』のネタバレ(漫画)!

今回は「漫画 林いち 原作 酒井義」先生の『院内警察 アスクレピオスの蛇』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『院内警察 アスクレピオスの蛇』はこんな漫画(あらすじ)

昨今の医療界では医療職員が患者からパワハラやセクハラを受ける事例が社会問題化しています。

そこで警察のOBはクレーマーとなった患者の対応を行う院内警察を開設することにしました。

あくまでも民間組織の院内警察に事務職として配属された川本響子(かわもときょうこ)は、風変わりな刑事の武良井治(むらいおさむ)と仕事を共にすることになります。

戸惑いながら仕事を始めた川本と、自信満々な様子の武良井が立ち向かうことになるクレーマーとは・・・!?

病院で巻き起こる切実な問題に目を向けた『院内警察 アスクレピオスの蛇』

今回はシリアスな医療病院系漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

自分が迷惑なクレーマーにならないためこの漫画を読んでおいてください。

 

『院内警察 アスクレピオスの蛇』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

院内交番の事務を担当することになった川本響子が、患者のクレームや暴力への対応がテーマの講習会に参加しています。

まず講師の横堀から医療従事者へ理不尽な要求や暴力行為に及ぶモンスターペイシェントが増加の一途を辿っているアンケート結果が報告されました。

モンスターペイシェントの中には刃物や拳銃を持って診察室に押し入り、逆恨みで医師を殺害する凶悪犯も存在していません。

このような状況の中、病院側は医療と向き合うだけでは運営できなくなる状況になっていました。

そこで警察OBの横堀が全国の大学病院で初めて院内刑事に就任したのです。

横堀の就任を皮切りに現在では全国300以上の病院に院内交番が開設されました。

院内刑事の多くは警察を定年退職した者で、主にクレーム患者の対応に当たっています。

院内刑事は民間の組織ですが警察OBということもあり、警察組織との連携をスムーズに取れることがメリットになっていました。

川本
「警察の定年退職者かぁ・・・横堀さんって可愛いなぁ・・・」

川本が微笑んでいる頃、病院内で院内刑事の武良井が男性の医師に靴を脱ぐようお願いしています。

ですが医師は靴を脱がなければいけない理由が分かりません。

武良井
「宮下先生の奥さん病院近くのテニススクールに通ってますよね、そしてたまに差し入れを持ってくる、今日あたり来るかも、いつもは国産の革靴なのに外来があるわけでもない今日に限ってイタリア製のブランド靴を履いてたら・・・」

妻なら医師が不倫していることをすぐに見抜くことを指摘します。

この医師は特定の看護師と一緒に夜勤を入り過ぎていたため、武良井は不倫していることを見抜きました。

クレーム患者の対応だけでなく病院の風紀を乱さないことも院内刑事の仕事なのです。

そんな仕事内容をまだ把握していない川本が病院に姿を現しました。

川本
「なるほどねー、優秀な院内刑事がいればお医者さんも安心して働けるってことか・・・だっ大丈夫ですか!?」

考え事をしながら歩いていると廊下に男性が倒れています。

よく見てみると男性は武良井で倒れている訳ではありません。

武良井
「ねぇあそこのカメラに向かって手を振ってくれない?」
川本
「え・・・?ええ?」
武良井
「いいから早く」

言われた通りカメラに向かって手を振ります。

しかしなぜ手を振らなければならないのか変わりません。

実はこの時、武良井はモニター室と連絡を取っていてカメラの死角を調査していたのです。

それなのに詳しい説明をしないまま院内交番に戻っていってしまいました。

川本
「ちょっちょっと待ってください!ムライさんってば!さっきの何だったんですか!?説明してください」
武良井
「カメラ、覗き用」
川本
「っはぁぁぁぁぁぁ!?何それ何それ何ソレ!!覗きの仕事手伝わされたの!?」

2人が話をしていると病院のスタッフが慌てて院内交番に入ってきます。

そして患者の家族がスタッフに暴力を振るっていることを報告してきました。

詳しい状況を聞いてみると、奥さんが入院している男性は技師検査を何度も行うことに苛立ち医師に会わせろと暴れているそうです。

すぐに武良井は入院している女性のことを調べ始めました。

武良井
「山本恵美・・・と」
川本
「ムライさん!早く行かないと!何してるんですか!」
武良井
「川本さん先行っててくれない?俺、事務処理やってから行くからさ」

事務職の川本は断ろうとするのですが武良井は言うことを聞いてくれません。

仕方なく現場に向かうと男性が刃物を持って検査技師に主治医を出せと要求しています。

怖くなった川本はまず警察に連絡しました。

川本
「このままムライさん待ってたいけど状況的にヤバそうだし・・・やっぱ私が時間稼ぎするしかないよね・・・でも・・・」

覚悟が決まらず動揺しているとスタッフに背中を押されてしまいます。

すると男性が警官ではなく主治医の榊原に会わせろと要求してきました。

武良井
「賑やかですね」
川本
「ム・・・ムライさん・・・遅いですよ!何してたんですか!?ってかなんで白衣なんですか!」
武良井
「テンパリ具合覗き見るのおもしろかったよ」

ここから風変わりな武良井が院内刑事としての顔を見せ始めることになったのです。

 

 

モンスターペイシェントという社会問題に関してシュールな笑いを織り交ぜながら分かりやすく表現していますね。

普通の警察ではなくクレーム患者の対応が専門という職業に驚きました。

型破りな方法で主人公が問題を解決していく『院内警察 アスクレピオスの蛇』

ここから武良井と対峙する天才外科医が登場してストーリーが盛り上がっていきます。

院内刑事VS天才外科医の構図にもご注目ください。

後編

男性が刃物を持っていても武良井が動じることはありません。

武良井
「あんたが山本さんね、奥さんが病気だからって悲劇のヒーロー気取りか?勘違いするな、君の奥さんがたとえ病気で死のうが人に暴力を振るっていい理由にはならない」
山本
「お前らにとっては複数患者の内の1人かもしれん・・・でもなこっちはずっと不安なんだよ・・・医者のお前に俺の気持ちがわかるか・・・!」
武良井
「うん、わかんないね、あ、あんたの奥さんもしかして癌?」

白衣を着て医師を装っている武良井ががんの告知をしてしまいました。

ですが主治医ではないので山本は信用しようとしません。

本当に癌なら何癌なのか答えろと問い詰めてきます。

榊原
「膵臓癌です」
武良井
「やっと来てくれましたか・・・榊原先生」

ようやく主治医の榊原が現れました。

武良井は彼の到着を歓迎します。

榊原
「山本さん・・・申し上げにくいのですが・・・あなたの奥さんは膵臓癌で間違いありません」

主治医から妻の病名を告げられた山本が泣き出しました。

それでも武良井は自分のペースを崩しません。

武良井
「榊原先生お待ちしていました、はじめまして、院内刑事の武良井と申します、お噂はかねがね」

激しく対峙することになる2人の初顔合わせになりました。

その後、榊原から詳しい病状の説明が行われます。

榊原
「ステルス進行する癌・・・膵臓癌はそう呼ばれます、癌が発生していても早期では症状がでにくく気づいた時には手術ができないほど進行していることが多いため、手術で切除可能か判断するのに時間を要してしまいました」

手術が可能だと判断した榊原は十二指腸、胆管、胆のうを含めて膵頭部切除することにしました。

切除後、残った膵臓を小腸に繋ぎ合わせて膵液が小腸に流れるようにします。

しかしショックを受けているので山本は説明を冷静に聞くことができません。

山本の妻は母親を膵臓癌で亡くしているため、悲しみが倍増しているようです。

その姿を見た検査技師は今まで脅されていたこともあり、山本に悪態をついてしまいました。

すると榊原が大声で検査技師を怒鳴りつけます。

榊原
「いい加減にしなさい!君のそういう粗雑な態度が今の状況を作ってしまったんだ!」

検査の際に説明が足りなかったことと、検査技師の粗暴な態度を含め全て責任が自分にあると榊原が山本に謝罪しました。

医師にはプライドが高く謝罪しない傾向があり、このことがトラブルに発展する原因でもあります。

しかし医師には珍しく榊原は山本の謝罪しました。

そのことに川本が驚いていると、病院にパトカーが到着したという連絡が入ります。

山本のことは武良井と川本が連れて行くことになりました。

武良井
「指輪外して遊んでっから失くすんだよ・・・罪の意識から病気は自分のせいかも、とか思ってんだろ、男はそういう時余裕がなくなる」

これまでの山本は妻がいるのにキャバクラなどで飲み歩いていたのです。

自分勝手な行動を取っていたので余裕がなくなり罪を犯してしまいました。

山本
「俺は馬鹿で最低だ・・・好き勝手やってあいつの病気に気がついてやれなかった・・・」
武良井
「ほんと馬鹿だね、後悔なら他所でやってくれ」
川本
「あわわわわわ・・・!?ムライさんっ!まためんどーな・・・」

ようやく落ち着いた山本を興奮させるような言動が気になります。

しかし武良井に山本を興奮させるつもりなどありません。

武良井
「ここはどこだ?ここは病院だ、全力で治療に臨む医師たち、大事な人が待つ家に帰りたいと願う患者、それとそれを信じている家族の場所だ」

山本は妻のために夫としてやり直すことを誓ってから警察に連行されました。

こうして事件は終結を迎えたのですが、榊原と武良井の争いは始まったばかりだったのです。

榊原
「本当はもう一人いる・・・警官に連行されるべき人間が、貴方です・・・武良井さん、法を犯した人間はこの病院から去ってもらう」

事件を解決するためとはいえ、医師を装った武良井のことを榊原は許すことができません。

ここから2人の確執は大きな溝を生むことになるのでした。

 

『院内警察 アスクレピオスの蛇』を読んだ感想

医療病院系の漫画でありながらサスペンスとヒューマンドラマの要素をミックスさせた読み応えのある作品だと感じました。

武良井と川本のやり取りはどこかユニークなのに、榊原と武良井のやり取りに緊張感がある様子は続きを読みたくなる上手な演出になっていますね。

様々なクレームを解決する中で院内刑事と天才外科医の対立を描いていく『院内警察 アスクレピオスの蛇』

病院が抱える問題点を浮き彫りにした作品になっています。

モンスターペイシェントを理論的になだめる武良井の姿から、冷静な大人の対応を学んでください。

 

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