メダリストのネタバレ(漫画)!いのりが見せた執念とは?

今回は「つるまいかだ」先生の『メダリスト』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『メダリスト』はこんな漫画(あらすじ)

プロのフィギュアスケーターを目指しているのですが、明浦路司は26歳になってもフリーターのような状況から抜け出すことができません。

そんな中でアイスダンスの元パートナーである高峰瞳からアシスタントコーチになってほしいと頼まれます。

しかし全日本選手権出場を自分の実力で成し遂げたと思えない司は、実績不足を理由に断ろうと考えていました。

すると偶然出会った結束いのりという少女が母親に連れられフィギュアスケートクラブを訪ねてきます。

いのりはフィギュアスケートを習いたいのですが、母親は才能がないという理由で認めてくれません。

2人のやり取りを見ているうちにイライラしてきた司は、いのりのコーチを買って出てしまいます。

コーチになったことで始まった司といのりの世界への挑戦を描いていく『メダリスト』

今回は胸を躍らせてくれるスポーツ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

いのりのフィギュアスケートに対する執念を感じ取ってみてください。

 

『メダリスト』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

いのりは母親に認めてもらえないので、受付のおじさんと物々交換をしながらリンクを使用させてもらっていました。

しかし偶然出会った司にズルはいけないと注意されます。

明浦路司
「じゃあもうミミズはナシだぞ、バレなくてももうやるなよ!」
結束いのり
「ありがとう先・・・ッ・・・オジさん」
明浦路司
「オジ・・・ああそれと・・・今何年生?」
結束いのり
「5年生です」

フィギュアスケートの世界では全日本選手権出場を目指すなら5歳から始めるべきだという常識が当たり前になっていました。

そのため5年生のいのりには悩んでいる時間と余裕はありません。

明浦路司
「本気で選手を目指すならギリギリの歳だぞ、帰ったらお母さんにすぐ言えよ?じゃあな」

フィギュアスケートを本気でやりたいなら、しっかりと母親に気持ちを伝えることが大切だと教えます。

しかしいのりは帰宅しても母親に気持ちを伝えることができませんでした。

勉強が得意ではないいのりは、母親やクラスメイトから何もできないと思われています。

結束いのり
「スケート・・・やりたい・・・」

孤立していく中でもフィギュアスケートへの想いは断ち切れません。

一方その頃、仕事を紹介してもらえると聞いた司は、アイスダンスでペアを組んでいた高峰瞳のスケートクラブを訪ねていました。

明浦路司
「えっ、派遣の・・・仕事じゃなかったの・・・?」
高峰瞳
「そんなこと言ったっけ・・・まぁ実質派遣みたいなものかもだけどさぁ、うちのクラブのアシスタントコーチになってよ」

瞳のクラブでは生徒がアイスダンスで優勝したこともあり、様々な大会に挑戦させるためにコーチを必要としていたのです。

司は引退したらコーチの道を選びたいと思っていました。

明浦路司
「でもできないよ、俺には実績がないから」
高峰瞳
「実績って・・・全日本出たじゃない?私と・・・」
明浦路司
「その全日本は皆あなたの実力だと思っている、誰も俺の実力だと思っていない、俺自身も・・・」

全日本選手権が終わった後、司は瞳だったら入賞してもおかしくなかったという批評を耳にしていたのです。

そのため全日本選手権出場を自分の実績だとは思えません。

また20歳を過ぎてから本格的にフィギュアスケートを始めた自分が指導者になれるとは考えられないのです。

高峰瞳
「待って司くん、コーチやりたいやりたくないじゃなくて、それ全部本気で言ってるの?だって司くんって・・・あなたは」
母親
「あのー・・・ルクス東山の高峰先生ですか?お電話させていただいた結束ですけど・・・」

ここでお客が来たので司と瞳の会話は中断することになりました。

瞳は来客者のことをすっかり忘れていたので慌てて対応していきます。

高峰瞳
「こんにちはーっ、お待ちしておりましたー!」

笑顔で対応する瞳の横で、司は来客した女性が連れている少女の姿を見て大声を上げてしまいました。

明浦路司
「あっ!!」
高峰瞳
「あら?知り合い?」
明浦路司
「うん少し・・・僕も同席していいですか?」

連れてこられたのは先ほどリンクで話をした少女だったのです。

まだこの時の司は目の前にいる結束いのりという少女が自分の運命を変えるとは思ってもみません。

オドオドした様子のいのりは司にどのような影響を与えるのでしょうか!?

 

 

フィギュアスケートを始めたくても始められないいのりと、フィギュアスケートから抜け出せない司の対比を見事に描いていますね。

夢に向かって異なる道筋を歩んでいる2人がタッグを組むことにこの漫画の面白さが詰まっている気がしました。

世界で羽ばたくため奮闘するコーチと選手の絆を描いた『メダリスト』

フィギュアスケートに詳しくない人でもすぐにのめり込める魅力的な作品です。

少女の才能に気付きコーチという人生を選択した司の決断を見逃さないでください。

後編

瞳と司がいのりを連れてきた母親に週1回のスクールへの参加を提案します。

初心者にはレッスン料もお得なコースなのですが、いのりの姉もフィギュアスケートを習っていたので母親はスクールの内容を把握していました。

その上でクラブを訪れたのは、いのりにフィギュアスケートを諦めさせるためです。

母親
「この子何もできないんですよ、上の子はなんでもできたんですがこの子はさっぱり、でもあんまりやりたいと駄々をこねるものですから名古屋中のクラブを回ってきたんです、先生の口からはっきり断られたら諦めるだろうなと思って・・・」

母親は娘のいのりが悲しい目をしているのに、視線を合わせようともしません。

その様子に司は少しずつ苛立ってきます。

高峰瞳
「あの・・・お勧めとは言いましたが・・・すぐにクラブ入部もできるんですよ、個人レッスンは長所を伸ばすのに最適ですし・・・」
母親
「やっても無駄だと言ってるんです、今からどれだけ頑張っても5歳から始めている子には追いつけないでしょ」

母親はいのりの顔を無理矢理リンクの方へ向けて、生徒たちの練習風景を見せ始めました。

練習中の生徒たちは見事なジャンプを披露しています。

その様子を見て母親はいのりが練習に参加しても恥をかくだけだと忠告しました。

厳しい言葉を浴びせられたいのりは涙を流しています。

そのやり取りを見ていた司は怒りを抑えられなくなってしまいました。

明浦路司
「お母さん、とりあえず一回滑らせてみましょう、今から初めて本当に無駄になるのかどうか僕が判断しますよ」

百聞は一見に如かずということを教えようとします。

すると瞳が司を別室に連れ出しました。

高峰瞳
「司くーん・・・あの子無理やり褒め上げて勝手にココに入れるつもりでしょ・・・賢いじゃーん・・・」
明浦路司
「あぁ!そーだよ・・・あんなこと言われてる手前で黙ってられ」
高峰瞳
「いいんだけどココに他の親御さんもいることだけは忘れないでッ、褒め方よ!贔屓されてるとか思われるとホンット面倒臭くて・・・私はいつも何よりそれが恐ろしいの」

瞳は過剰な表現で褒め過ぎないようことを指示します。

司も経験した通りフィギュアスケートを本格的に始めるなら、経済的な負担が重くなるので本人だけが頑張ればいいという訳にはいきません。

そのことを忘れないようにしながらいのりの滑りを見るよう指摘されました。

明浦路司
「どうにかやらせてあげたいけど・・・実際ボロボロだったらどうしようかな・・・」

準備のため靴を履いているいのりからは気迫を感じられません。

その様子を見ているうちに司は不安になってきました。

結束いのり
「ごめんなさい、やっぱりズルなんかしないで・・・もっと早く言えばスケートできたのかな・・・」
明浦路司
「貸して、あの時あんな事言ったけど俺は親には言えなかったよ、君は十分偉いよ、準備できた?」
結束いのり
「はい!」

靴を履くとヘルメットを被らずにいのりが滑り出します。

リンクを滑るいのりはそれまでとは全然違う表情を見せ始めました。

明浦路司
「速い!?スピードがよく出てる・・・ただ滑っているだけなのに通った後に星が舞う様に見える、なんなんだこいつは、氷の上だとまるで別人じゃないか」

予想以上に滑れたため司はいのりに才能があると断言します。

またスピードだけでなく基礎の技も覚えていたので、司は興奮しながらいのりを褒めました。

しかしそれでも母親はフィギュアスケートを始めることに賛成してくれません。

その理由は11歳という年齢とフィギュアスケートだけでなく他に出来ることをたくさん経験してほしいと思っているためでした。

司も年齢については母親の言う通りだと思います。

ただしいのりは納得していませんでした。

結束いのり
「私は今が嫌なの、スケート絶対やりたかったの・・・お守りだったの、スケートのこと考えると悪口も気にならなかったの、みんなができないスケートがわたしはできるって思えたの」

他の子が出来ないことを頑張りたいのです。

いのりにとって誰かに負けないくらい好きで、上手になりたいと思ったのがフィギュアスケートでした。

いのりの気持ちと執念を知った司が覚悟を決めます。

明浦路司
「スケートの技術には複合的な才能が必要です・・・これさえあればなんてものはない、でもスケートを続けるのに絶対に必要な能力はあります・・・それはリンクに賭ける執念です、それがこの子にはあります」

フィギュアスケートは氷の上でしか練習ができません。

さらに時間も費用も他の習い事と比べ物にならないほど必要です。

こうした避けられない問題を乗り越えるには本人の強く前向きな意志が欠かせません。

高峰瞳
「実際お金がかかるので本人よりも親御さんが真剣になってしまうことが多くて」

母親はどんな習い事でも親が真剣になることが多いと思っているようです。

そんなやり取りをしているうちに、司は自分がフィギュアスケートを習い始めた時のことを思い返していました。

同じような経験を積んだ司だからこそ、いのりの気持ちが痛いほど分かるのです。

明浦路司
「俺がこの子のコーチとしてスケートを教えます、この子はここまでを1人で覚えてきたんですよ!?親にスケートをやらされてる子には今から絶対に追いつける」

母親が練習に連れて来てさえくれれば、いのりを全日本選手権に出場できる選手に育てると宣言しました。

司の熱意に母親はようやくクラブに入会することを認めてくれます。

結束いのり
「センセェ・・・ありがとうございますぅ・・・っ」
明浦路司
「よかったなぁ!えっと・・・いのり・・・」
結束いのり
「結束いのりです!」
明浦路司
「超いい名前じゃん・・・」

こうして司といのりの挑戦が幕を開けました。

夢の形を変えてきた青年と、夢と向き合えるようになった少女はどんな道を進んでいくのでしょうか!?

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メダリストのネタバレ(漫画)!フィギュアに懸けた夢とは?

2022.02.15

 

『メダリスト』はこんな人にオススメ

胸が熱くなれる感動的なスポーツ漫画を探している人にオススメの作品です。

スポーツを通じて成長していくいのりと、彼女のコーチを買って出たことで新たな夢を手に入れた司の姿から感動を味わってみてください。

フィギュアスケートの表と裏を丁寧に表現していく『メダリスト』

ヒューマンドラマとしても完成度の高い物語です。

フィギュアスケーターだけでなく人間的にも成長していくいのりの奮闘を見守ってください。

 

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